祇園甲部の「温習会」、上七軒の「寿会」、宮川町の「みずゑ会」につづいて、先斗町でも秋の舞台「水明会」が始まりました
(写真は報道系サイトからお借りしました)
先斗町は芸舞妓さんの人数が少なく、メディアにもあまり出てはいないようで、祇園甲部や宮川町や上七軒に比べるとなじみがないようにも思いますが、以前にこちらの歌舞練場で着物ショーに出たことがあって、思い出深い場所です
水明会は他の花街と同じく、芸舞妓さんが日頃のお稽古の成果を披露する場として1930年に始まり、今年で105回目を迎えます。毎年古典の演目を中心にした構成となっています
今年は常磐津「寿栄広」で始まり、長唄「高砂丹前」、大和楽の三題「雨」「梅」「城」、清元「雁金」、そして最後に長唄「越後獅子」で華やかに締めくくります
紅葉にはまだ早いこの時期の京都ですが秋のおどりを楽しむ旅行をしてみたいところですね
一昨日は霜降。朝晩の空気が冷え込んで、霜が降りるころです
初候である10/23~10/27は「霜始めて降る(しもはじめてふる)」。
大地にこの秋初めての霜がおりるころ。お月見と言えば9月の中秋の名月ですが、旧暦9月13日の十三夜も名月と名高く、昔から愛されてきました。十五夜がその時期に取れる作物にちなんで芋名月などと呼ばれるのに対し、十三夜は栗名月、豆名月などと呼ばれるそうです
ちなみに、9月の十五夜だけを眺めて、10月の十三夜を眺めないのは、「片見月」といって良くないとされていたそうです
次候である10/28~11/1は「霎時施す(しぐれときどきほどこす)」。
時雨が降るようになるころです。時雨は晩秋から初冬にかけて、急に強い雨がざぁっと降り、まるで何事もなかったかのようにあっという間に晴れる空模様。夏の夕立とはまた違った通り雨です。
末候である11/2~11/6は「楓蔦黄なり(もみじつたきなり)」。
楓や蔦が色づくころ。紅葉(もみじ)と言われてすぐに頭に浮かぶのは色づいた楓の葉ですが、「もみじ」の語源は草木などが色づいて赤や黄に染まることを、「紅葉つ(もみつ)」「黄葉つ(もみつ)」と言ったことから来ています
楓のほかにも、桜の葉や柿の葉なども美しい紅色に染まって、山々が美しく粧う時期になりますね
秋晴れの素晴らしいお天気に恵まれた今日、京都で「時代祭」が行われました
(画像は報道系サイトからお借りしました)
時代祭は春の「葵祭」夏の「祇園祭」と並ぶ京都三大祭の一つで、毎年決まって10月22日に行われます。その歴史は他の二つの祭りに比べるとずいぶんと浅く、1895年から始まりました
1895年の平安神宮創建の際、神宮の管理と保存のための市民組織「平安講社」が創設され、その記念事業としてこの時代祭が始まりました。
祭りの行列は東京遷都以前の8つの時代から成る20の行列で構成されて、明治維新から始まって、江戸、安土桃山、室町、吉野、鎌倉、藤原、延暦と遡ります
(画像は報道系サイトからお借りしました)
総勢2000名、約2kmにも及ぶ行列は京都府知事、京都市長をはじめ様々な方々が参加されますが、女人列では紫式部や清少納言、巴御前に扮した花街の芸妓さんたちも参加されています
動く歴史絵巻ともいえる時代祭、一度見に行ってみたいものですね