株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(12.13.06)

2006-12-12 22:16:26 | 明日のモニタリング銘柄
新興市場はこのところの連騰からようやくテクニカルにも明らかな下げに入ったようです。マザーズ指数のOSCは12月4日の67%をピークに、今日で53%(前日同値)、ヘラクレス指数は11月30日の70%をピークに今日で61%(-7%)です。共に、最高値を付けたのが、OSCの最高値からは少しずれているのが今回の特徴です。それまで余韻が残っていたということですね。OSCは最低値を付けてからも同様に、底を打つのに数日の誤差があります。

その点からも今回の上げ局面はピークアウトしたと踏んでおります。日経平均などの動きによっては多少の紆余曲折はあるでしょうが、基本的なトレンドは今日で転換したのではないでしょうか。持ち越しの3036アルコニックスは後場に売却。キャッシュ100%です。

注目すべき銘柄があるかどうかは別にして、明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.3783ナノ・メディア
 300K割れ待ち。今日の後場の下げでもOSCは+1%の41%です。12月8日の37%からの脱出過程にはまだ乗っております。明日の押し目が狙い目かと。

2.8918ランド
 この株も摩訶不思議な動きをします。OSCは+1%の49%と「順調」に上げたようです。明日も市況など何食わぬ顔をして上げるのかどうか注目。

3.6158和井田製作所
 通称、相場の反逆児。昨日の反転から今日は地合もあっての調整ですが、それでも引けにかけては今日の高値圏です。OSCも+1%の41%と順調に上げております。

4.8789フィンテックグローバル
 OSCが連続31%から、今日は42%とやっと抜け出ました。PERが8倍弱のようですが、これは不動産銘柄としてはかなり低いのではないでしょうか。

5.3230スターマイカ
 今日の下げで指数値が12月1日よりも下回ってきました。その時のOSCは38%です。今日はまだ42%です。明日も押し目は必至でしょう。そして、OSCが38%を下回った時は、いわゆる底割れです。更に更に下落するまでは手出し無用となります。しかし、そこからの反発が顕著に見られれば、再度の上昇もあるでしょうが、ここまでの高見を極めた株です。今度こそ、底割れの予感がします。そのあたりを注目。

6.4565そーせい
 この株も地合とは無関係です。今日も最後に高値です。OSCはまだ+8%の44%です。この株の場合は押し目をじっくりと待ちます。225Kあたりです。そして、じっくりと火がつくのを待ちます。急に買い板が膨らんで来ると一気に行きますが、しぼむのも極めて早いのが特徴です。正式社名は「そーせいグループ」なのですね。グループと付けるのが何とも憎らしいではありませんか。XXホールディングなどと偉そうに付けるのが全盛の時代に、筆者は好感が持てます。ひらがなの「そーせい」の名前の由来といい、この会社は全く憎めません。インテリジェンスという会社とは違ってインテリジェンスもあります。これは株とは関係ないか。

7.6902デンソー
 新興が頼りないなら、この世界のデンソーでもいかがでしょうか。ずっとOSCが30%台で低迷しておりましたが、今日は100円も上げての53%です。まだもう少しいけるでしょう。

8.6790野田スクリーン
 11月末に今期の上方修正をして思い切って上げてから、132Kをピークに116Kまで落ちました。まだ少し落ちたりませんが、明日押し目で110Kが破れられるようなことがあれば、戻し期待で上げるでしょう。地味な動きですが要注目。

9.2759テレウェイヴ
 今日、あの赤字転落の8798アドバンスクリエイトが反転するのを見て、明日はこの株にも注目したいと思います。93500円の安値を下回ってからの反転狙いです。アドクリもそのパターンでした。ここまでは幾ら何でも落ちすぎと皆さんが考える線までは、絶対に手を出さないことです。90Kに限りなく近づいたらその時かも知れません。

何しろ、皆さん虎視眈々とリバウンド狙いしております。まさしく飢えた狼のようです。貸借銘柄だけに余計に始末が悪いのです。売りでもまだ貪欲に狙っている方々がいる一方、その踏み上げを狙っている方々がおります。そうした一触即発の緊張関係から、まさに飢えた狼どもが共食い状態に入るその極限まで待たなければ、無防備な子羊や子ウサギ連中がシャシャリ出る幕では決してありません。彼らの共食い錯乱状態の修羅場を横目で見ながら、チャッカリと彼らの食い残しを頂く戦法です。ああ、何と小汚い戦法であることか。我ながら語るのも見るのも嫌になります。

10.2411ゲンダイエージェンシー
 11月24日引け後に中間決算を発表。来期はほぼ四季報予想通りで驚愕はないものの、着実な業績に一旦293Kまで11月30日は付けました。そこからは調整モードに入り12月8日の39%というOSCを底にして、今日は前日比+1%の43%です。まだひ弱な反発ですが、今日の後場の地合からして上げエネルギーがそれなりにあると思われます。指数値は11月21日と同じレベルまで押しております。

11.9474ゼンリン
 OSCが38%まで押されました。まだ下げる勢いです。創業家の一族が個人株主拡大のため、420万株の売り出しが12月4日に発表されたためです。OSCが20%台になるまでは下げが続くでしょうが、元来住宅地図で有名な好業績会社です。しかし、その創業家一族の大迫久美子氏、393万株も放出するようです。いずれにしても、大迫益男氏や正男氏がわずか100万株弱しか持っていないのに、この方はずば抜けております。どうも創業者の大迫忍氏の死去に伴い筆頭株主になったようですから、かなりお歳を召した奥さんなのでしょう。いくつかの競走馬のオーナーでもあるようです。何故、先行きが短い?であろう人が多額の現金を手にするのか?(今日の2785円という値段で計算すると、悠に100億円を超えます。)まさか墓場まで持って行けるボリュームではないでしょうから別のことに使うのでしょう。興味津々たるものがあります。というわけでしばらくの間、皆さんのカーナビにも縁の深いこの会社の「落ちぶり」を注目下さい。最後にゼンリンは「善隣出版社」として創業したそうです。多分100億円は善隣なる行為に使うつもりでしょう。まさか糞高い競走馬ではないでしょうね。

以上です。
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足並みの乱れは個別物色の証拠か

2006-12-12 11:30:54 | 株に出会う
今日もどちらかと言うと寄り天で始まりました。マザーズ指数はかろうじてプラスを維持し、OSCも+5%の58%ですが、ヘラクレス指数は逆に-2%の66%と調整しており、指数値も-8ポイントほどです。RSIはくしくも両者87%で並びました。

皆さん落ちずに何とかしがみついている状態かと思いますが、新興市場は全般的には直近IPOの下落調整も始まり、これといって利益が上がる銘柄は少なくなっているのではないでしょうか?

しかしまだ頂上を目指す動きが、日経平均の16650円越えで支えられております。日経が16600円を再度割り込むようだと、それにつられて新興市場も調整は必至かと思います。

こういうときはむやみに手出しはせず、個別株での反騰ポジションにある株を買って様子を見る程度にするのが良さそうですね。

今日は、従って前日に買った3036アルコニックス以外は、少し下で指したりしている銘柄もありますが、様子見を決め込んでおります。このアルコニックスは12月7日にOSC33%をつけ、その後少し下げながらも昨日ようやくOSCも8%上げて42%となりプラ転したことと、乖離幅もゼロ位置まで戻していたこと、そして、筆者がトラッキングしている指数値もきちんと切りかえしていたことが、買いの理由でした。今のところ+200円と久方ぶりの上昇ですので正解ですが、こうしたゆっくりと目論み通りに動く株を見つけるのに専念した方が良いかも知れませんが、200銘柄を越える登録銘柄でそうした銘柄は数銘柄しかないのが今の現状です。

昨日は日計り規制で買えなかった6259大崎エンジニアリングを、筆者の家人が今日また買った(というより、掴んでしまった)ようです。一斉に上げすぎた直近IPO銘柄が下げにかかったというのにです。こうしたパターンは、筆者の家人がとる行動ですので、典型的な「負けパターン」です。「山高ければ谷深し」これは古今東西の変わらぬ言い伝えです。その急峻な山の頂上付近から落ちてくる石を拾うのですから、これはどうかしております。しかし、本人は至って真面目です。殊勝にも大崎エンジニアリングの社長のビデオを先ほど聴いておりました。これまで塩漬け以外は1週間以上の長期保有などしたことのない、超短期トレーダーである家人がです。全く矛盾しております。行動ファイナンス理論で言われることそのままの家人の「行動」です。(昨年7月24日付の「アンカリングリスクの9原則」を参照。)そりゃ、大崎エンジニアリングは会社としては良い会社でしょう。上場当日の終値でもPER15.8倍でしたので、これは買いだったでしょう。しかし大崎は、今日ほぼその時の倍は行きました。つまりPER30倍です。

筆者が大和のIPOで当選して売り時を失ってまだ保有している6162ミヤノが、今日の株式新聞で出遅れ機械メーカーとして取り上げられたらしく、出来高を伴って上げておりますが、これは公募価格の425円でPER12.4倍でした。それが260円まで落ち、今日上げたと言ってもまだ317円です。PERは10倍を切っているでしょう。どちらが上げ余地があるのか明白ですね。大崎の今回の上げは需給だけで30倍にもオーバーシュートしての値段です。ミヤノはやはり需給だけでのアンダーシュートしてのPER10倍割れでした。そこからは山を下るか谷を登る?かで使うエネルギー量は雲泥の差です。相場の流れに身を任す方がよほどエネルギー量が少なくて済みます。ミヤノを買っても1ヶ月もすれば400円程度は回復している可能性がありますが、今大崎を買ってもひょっとすると半分になる可能性があります。ましてやここから大崎を50%も上げるには、古代ピラミッド建設で動員したような数千人の奴隷(新たな買い手)が必要かも知れません。誰がそんなことをするもんですか??

こうした長期的な株価の推移を見ながらの判断は筆者もなかなかできませんが、相場全体の概況とこうした個別株の現在ポジションと、最後に買い時の判断としてのテクニカルな手法をうまく組み合わせるということは、実はかなり大変なことではないかと思います。それを機関投資家などに先駆けて動くということでないと後追いになってしまい、果実が少なくなりますね。

しかし、難しくともこうしたことをきちんと日頃から追求して、その手法や見識などを身につけないと、これからの厳しい相場には生き残れません。
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