株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(12.27.06)

2006-12-26 20:00:23 | 明日のモニタリング銘柄
いやはや、今日の後場の予想が完全に外れました。今日の日経先物の後場の動きは、フランスのモンサンミッシェルの修道院を遠くから見るとして、その海に浮かぶシルエットの左半分を描いたような「芸術的な美しさ」でした。一体全体、誰が書いたのか?

一方、マザーズ指数の値動きは、前場と後場の最初だけマイナス圏に沈んでおりますので、ちょうど尾長鶏のような形をしております。それも2羽です。こんなことありでしょうか。誰かが下絵を準備したのでしょう。それなら余程の絵心があるだけでなく、その種の才能をお持ちの方々の複数の合作かと思います。

しかし、そのあたり子細の詮索はその道の専門家にお任せするとして、アメリカがこれだけ調整しての上昇です。結局は世界の株価は、下がったものは買われ、買われすぎたものは売られという、単なる循環論に従っているに過ぎないのかも知れません。

筆者は、気がつくと地味系株ばかりを持っておりました。

持ち越しの7972イトーキ。これだけは-17円。今日の1267円割れからの反発局面で買うべきだったとの反省です。その他、6163H&Fを1157円で、野田スクリーンを109Kで、そしても3043モジュレを151Kと152Kで買い、といった具合でした。どれもこれも買ってからはテクニカルには問題ない状態で終了しておりますので、明日も最後の相場の馬鹿力を信じてのホールドです。2489アドウェイズは+5Kで売りました。この株、朝は見せ板などありましたが、ジリジリと引けに高値を付けております。まだ上がるかも知れません。

後場の上昇で、マザーズ指数のOSCは+2%の53%、ヘラクレスは+5%の50%です。まだ過熱感があるような数字ではありませんが、反落に転じてもおかしくない位置取りとも言えます。

さて、そうした中で「掉尾の一振」が3連チャンで今年最後の日まで続くのか、明日の注目銘柄です。どうもこの一振りならぬ3振りは、誰かが週末を挟んで凍り付いた魚を上手に「解凍」したかのようです。と言うことと関係はありませんが、今日の我が家の夕食はその解凍した「刺身」でしたが、また飼い猫が喜ぶかと思いきや、刺身という字を括弧で括ったように、実は本物の刺身ではなくマグロをすりつぶしたものでした。我が家の飽食の猫にとっては魅力のない商品だったらしく、一さじだけお義理で食べて、後はいらないですって!何たる贅沢猫。全く、何事も甘やかすと良くありません。明日の相場にも甘やかされないよう、筆者も心せねばなりません???

テクニカル用語の簡単解説


1.9378ワールドロジ
 昨日のOSC38%から今日の42%への上昇での+3Kが手がかり。明日の押し目買い。200Kまで届けば一旦売り。

2.2448イーコンテクスト
 引けに買い損ねた銘柄です。205Kまで落ちたので灰汁抜けしたかも知れません。指数値がまだ高めでしたので、チョイと油断しておりました。明日はそのまま220Kから230K辺りまでは上昇するのかどうか注目です。OSCはこの株は20日の42%を底にしての切り返しで今日は50%まで上昇です。69%までは12月4日にはマークしておりますが、それ以上を望まない方が良いかと思います。結構派手な動きをする日もあります。

3.4240クラスターテクノロジー
 今日で3日連続60Kを死守。出来高も増えての1500円高です。62K越えなら次の山場は65K辺りとなります。RSIも20%と急落しております。明日はもう一度60Kに近づくようなら。なおOSCが-2%の40%とダウンしてダイバージェンスしておりますので、下降局面でのダイバージェンスは、セオリー通りに一旦上げて始まっても、その後押し目で60K近くまで下げるのかどうかを検証するためにも注目。

4.4764デジタルデザイン(DD)
 この株、膠着しながら落ちない理由があります。結果は年内に出るとは思いますが、まさか土壇場の29日ということはないでしょう。すると明日辺りに結果が出る訳ですが、それは別としても、テクニカルにはいよいよ弓矢を放つ直前まで引かれて来てしまっております。12月15日のOSC35%、終値147K。今日はOSC51%、終値142K。直近の安値の136Kに今日は近づきました。RSIは29%と急落。乖離幅も-5Kです。出来高はほんのわずかの87株。ここまで来て、皆さんほぼ諦めかけております。仮に特損のリカバリーが何もなくても落ちるところまで落ちている株です。

特損の件は発表資料を見ても不明。DDと最終顧客と他に2社(A社、B社とします)が絡んでいるようですが、DDがなぜA社から仕入れた商品の代金をB社に(多分DDのソフトを含めて)請求することになったのか全く分かりません。B社と最終顧客とのビジネスが、B社を窓口とする「架空のSI契約」であってもめているなら、この話は腑に落ちますが、そうなると架空取引を仕掛けたのはB社そのものである筈はなく、B社所属の1社員がA社と結託しての取引の可能性が高いと思われます。確か夏頃のニュースでもそのようなことでした。それに対してB社そのものが何らの道義的責任を踏まえた対応をとるかどうかが焦点でしょう。こんなこと皆分かっている話かな?これだけ考えてもはっきりしないことにあえてリスクをとることはないでしょう。(この株に限りませんが、実際の売買についてはご自分の判断でね。)

5.6787メイコー
 再度直近安値の4960円に近づいてきました。指数値はまだ12月6日よりも250円ほど高め。明日5000円割れからの反転があるかどうか注目。上げる時のパワーは並じゃありません。この株。

6.6324ハーモニック・ドライブ・システムズ
 またこの株反発体勢です。高く始まるようなら押し目待ち。

以上です。前場は沈んでいた銘柄も息を吹き返しております。これによってチャート的にももう一段の上昇が見込めるところまで来ている銘柄が多いようです。これはこれは年末年始相場の見方を改めなければならないかも知れません。

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個別物色あるも下げ基調継続

2006-12-26 11:24:21 | 株に出会う
日経平均は巡航速度の高度に達しておりますので、多少の気象の変化で上下することはあっても、今のところ17000円もキープしており、OSCにしても12月11日の57%を底にして、60%(前日比-1%)と、この年末は少なくとも混乱なく推移しております。

一方新興市場は、朝方は昨日引けの動きを引きずって一旦下げたところからの反発は見られたのですが、その後はジリジリと押されております。マザーズ指数のOSCは-3%の48%、ヘラクレス指数のそれは前日同値の45%です。ヘラクレスは指数そのものは上げておりますが、トレンドとしては下げ継続となっております。

今日は寄り付きで高く始まった2489アドウェイズを210Kで指していたおりましたら、大きな売り板の急な出現で皆さん逃げまどい始め、筆者も最初の大波にあえなくさらわれました。昨日のブログで200Kを割るのを待って買うよう、あれだけ自戒を込めて書いていたのに、することと言えばこの有様です。しかし、この株、売りも買いも結構豪快です。気に入りました。OSCは-2%の26%に落ちてしまいましたが、何とか+1Kの209Kをキープして終わっております。RSIは12%に落ちており、9月26日の9%に次ぐ低い数字です。これらから今日208Kを割り込み更にOSCも昨日より落ちるなら一旦撤退ですが、そうでない限りはホールドとします。地合によっては200K割れからの反発局面での買い増しも予定。

7972イトーキは、GUしての始まりはありませんでした。やはり底から這い上がるのは、既にここまで落ちる過程で皆さんの心が萎えているので結構な力を要するようです。何とか昨日安値の1267円を死守して貰えば、OSCは更に3%コンバージェンスして31%ですので、RSIの2%のコンバージェンス(18%)とともに、そろそろ「救い主」が現れるのではないかと期待しております。

そして、株が難しいと痛感したのは、昨日、筆者の損切りルールに抵触したためやむなく切った6163H&Fです。気がついたら今日は結構上げているではありませんか。しかし、昨日高値の1185円もまだ抜けておりません。本復したと見るのはまだ早計かも知れません。今のところ、OSCは+5%の25%で節目の22日の安値の1150円も上回っておりますので、引けにかけての動き次第では一枚乗る予定です。

その他、今日は不動産関連が良いようですが、4313IXIも気がついたら反発しておりました。この銘柄昨日OSCが久々に38%と落としていたので気にはしておりましたが、11月20日の272Kという安値(OSCは30%)までシンクロするのを待っておりました。一足先に反発したようです。ある意味で早めの反発ですのでその反発力にあまり過度な期待は禁物です。

最後になりましたが、3814アルファックス・フード・システムは、今日の伸びが前場は見られず、やむなく220K前後で五月雨式に手放しました。

後場はさてどうなりますか。昨日は後場途中から上げましたのでそれをつい期待したくなりますが、OSCのトレンドから言う限り、それは少々甘い見方ではないかと思います。市場は気まぐれですので、昨日の再来をそう簡単に許すわけはありません。何しろ「肩すかし」というのが市場の代名詞くらいに考えてちょうど良いようです。そしてこの歳末にもかかわらず、筆者の住む「オセアニア地方」も雨風がこれから強まり大荒れとの予想です。(こんなこと言うのを「日和見主義者」と言います。我が身にピッタリの表現です。)お金持ちの機関投資家は既にお正月気分です。日興の件も何とか年内に幕引きしたいのでしょう。あまり株式市場そのものを波乱に追い込む訳にはいかないと思います。つまり日経や先物は膠着状態でしょうが、その中で新興市場だけが上に跋扈はできないかと。

しかし、筆者の予想は度々外れております。悪しからず。単なる参考意見、いや、単なるつぶやきか愚痴程度に受け止めて頂く方がよろしいかと思います。
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