株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(12.22.06)

2006-12-21 22:39:58 | 明日のモニタリング銘柄
マザーズ指数もヘラクレス指数も、引け直後のデータではOSCが前日よりマイナスしていたのですが、後からの正式集計で何とヘラクレスはプラ転し、マザーズ指数も8ポイントほど戻して、共にOSCをプラ転させました。つまり、押された日は引け際に買いに入る、上げた日は翌日の寄り天で売る、といった単なる上下動のみ繰り返す、くるみ割り人形のような投資スタイルで皆さん臨んでいるかのような相場です。

思わずくるみ割り人形などと書いてしまいましたが、あらすじは、クリスマスパーティから帰った、少女クララが寝室に入ってから見る不思議な体験の数々を物語りにしたものです。この人形は様々なものに変身します。まさにとりとめのない混沌とした世界ですが、今の株式市場はこのような様相を呈しているのかも知れません。

マザーズ指数は結局+3%の54%、ヘラクレス指数も+3%の55%と続伸。しかし、筆者がつけている指数面では、直近の高値を抜いてはおりません。踊り場で行ったり来たりといったところでしょうか。

明日は、やはり個別物色となります。売られすぎたものは今日も買われておりました。その売られすぎかどうかを、これまでに使ってきているテクニカルツールで今日はできるだけ「厳選」してみたいと思います。

テクニカル用語の簡単解説


1.9378ワールドロジ
 今日の地合で+11Kは立派。本来200K以下の株価で低迷するような会社ではないはずですが、新興市場全体の低迷に引きづられております。一時高かったOSCがこのところの40%から今日は+3%の43%と適度な上昇です。明日も引き続きこの基調を維持し200K奪還からの上昇がなるかどうかを注目。2005年12月にHS証券でIPO当選した縁の深い株です。その時の初値が230Kでした。今年の1月に490Kという最高値をつけた株です。

2.6163H&F
 やっとOSCも終値もプラ転しました。まだPERは11.37倍の会社です。明日は1150円を割り込むかどうかに注目して、今日のようにそのまま上に行くようなら少なくとも1200円までの上昇は期待できそうです。しかし、今日は引けにかけてじり貧でしたので、朝一番では様子見が正解かも知れません。

3.3814アルファクス・フード・システム
 この株ほどIPOにしては値動きが「安定」している銘柄も珍しいのではないでしょうか。しかしあまりの値動きの悪さについに出来高も細りながら、指数値は上場来の最低値まで落ちてきております。11月6日の210Kという安値も視野に入って来ました。この株の直近の、というよりか上場来のOSCの最低値は15日の29%です。今日は+1%の32%です。かなりダイバージェンスを示しております。ずばり、明日は220Kを割ってOSCが29%前後まで落ちた時こそ、この株の買い時となりそうです。その思惑通りに行くかどうかに注目。

4.9813トッキ
 有機EL製造装置で世界一の会社であまりに有名。しかしまだ市場に普及するまでに至っておらず業績はかろうじて水面上で低空飛行中です。そこに持ってきて貸借銘柄ときておりますから、その筋の方々に弄ばれております。注目するのは、指数値が11月20日のそれにほぼ近づきました。OSCも+1%の39%とこの株としては低めです。何よりもRSIが6%と急落したのが目を引きます。もっとも9月には3%を3日連続付けましたので油断はできません。明日以降直近の安値の595円も意識しながら、どこで反発に転じるか注目です。わずかでもプラ転した時が狙い目かと。

5.6787メイコー
 この株、すっかり仕手株になってしまいました。律儀な素人娘がふとした弾みで、夜遊にすっかり虜になり、そこから足を洗えないような姿にそっくりです。何しろ、そうした風評が世間の耳目を集めているにも拘わらず、つまり、大和のレーティング引き下げや、11月10日の利益下方修正といった、悪い噂を逆手に取り、11月13日の3650円という真っ当なる株価から6000円越えまで付けてしまったのです。こうなるともう放蕩が止まりません。業績やレーティングは糞食らえといった風情です。落ちれば買う、上がれば売るといった節操のない「ヤクザ娘」に成り下がってしまいました。これだから株に溺れると怖いのです。そういえば、「メイコー」という名前もどこか下種なイメージに写るのは筆者だけでしょうか?注目の理由はOSCがほどほどに上げ45%となり、乖離幅が-100円と拡がっていることです。何しろ、暴れ出すと手に負えません。その暴発を明日は期待しての注目です。但し、不発に終われば巻き添えを食って地獄に堕ちるかも知れませんので、特に純朴な少年のような心根を持つ方々は、このようなこの世の深淵をかいま見る世界には決して近づかないことです。

6.8922アイディーユー
 この株、決して好ましい株ではありませんが、デイトレに徹するならOKでしょう。テクニカル条件は良くなっております。特に乖離幅は-4K。指数値はまだ11月20日には及びませんが、結構調整をしてきました。RSIは29%とこの株にしては9月26日の19%以来の低さです。今日は-2K終了ですので、明日の押し目できっちりと拾う先方です。214Kあたりまで落ちれば最高ですが、このところしぶとく223Kあたりを底にしておりますので、あまり欲張らないことです。

7.4813ACCESS
 赤字幅拡大で思いっきり売られました。迂闊にリバウンド狙いで買いに入った方はやけどを負ったことでしょう。しかし、どのような銘柄でも一度はリバウンドがあります。それがこの株にとって明日かどうかですが、OSCは+2%の23%と切り返しての+9K終了は評価できます。RSIが1%→5%と上昇しているのも良いサインです。乖離幅もゼロと悪くはありません。535Kがとりあえずの底と今日は認識されたようです。さて、明日はこうした条件の業績不調株がどういった動きを見せるのか注目です。最後にもう一度言っておきますが、リバウンドは最初は1回だけです。利益が乗っているからと言って決して持ち越してはなりません。

8.7459メディセオ・パルタックHD
 知る人ぞ知る医薬品卸の業界首位。医薬品に留まらず日用雑貨の卸のパルタックを統合し、今回また小林製薬の子会社の統合を図ることとなりました。しかし、今日の株価は一切反応せず。これは一体どうしたことでしょうか。卸業者としてのシステム化がもっとも進んでいるのがこの会社です。自走ロボットがICタグを読み取りそのまま無線でサーバーにデータを送信する、といった先進的な倉庫管理では他の追随を許しません。OSCは今日は+3%の56%とコンバージェンスしております。このコバショウとの統合の結末がどうなるのか、明日以降に注目です。

9.7972イトーキ
 明日こそイトーキなどと大見得を昨日切りましたが、見事に裏切られました。OSCはこの株としては例のない29%です。12月8日に30%をマークしておりましたので、完全なる底割れです。しかしこれ以上の底割れはないのではないかと、懲りずに明日も注目です。今日の日経の地合で下げたので、明日は更に見切り売りが出たところが勝負所かと思います。なおRSIは+1%の16%です。

以上です。きょうは何とか9銘柄に押さえました。メディセオ・パルタックHDのみ、テクニカル条件からの抽出ではありませんので注意。なお、筆者の持ち越しはあのはぐれ株の4304Eストアーのみです。123K掴みでした。
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一転して凪になる

2006-12-21 11:25:12 | 株に出会う
昨日の後場はあれだけ市場が「荒れた」ので、今日は満を持しておりました。少し高めに始まった6790野田スクリーンを久々に寄り付きで買ったほどでした。ところが新興市場は、どういう訳かぱっとしません。どうも寄り天臭いのです。結局、野田スクリーンも113Kで手放しました。

こうなると、どうしても仕手性の強い株に目が行ってしまいます。たまたま気づいた3807フィスコが、朝方123Kまで駆け上がっての調整中でした。この株、120Kの売り板がスカスカだったので、思わず買ってしまったのですが、こうした時は、皆さん下の板が大量に食われるのを固唾を飲んで見守っているケースが多いようです。しかし、それは一般論。何にでも例外はあります。と、勝手に思ってしまうところが人間の弱さです。じっくり待てば119Kで十分に買えました。つまり停滞相場では買い上がる必要はないということですね。じっくりと待てば良いのです。じっくりと待っている銘柄もあります。3043モジュレです。152Kまで後一歩です。まだOSCは+3%の31%です。RSIも+3%の36%です。

後は、意に反して?今日はプラスから始まってしまった6163H&Fですが、これはMM銘柄なので一気に上に行った時の高値掴みは禁物です。と言っても、フラフラと上に下にと動き過ぎるので、エントリータイミングが全く合いません。こうした株も、やはり下で待っている方が良さそうです。下に行きすぎても、すぐに戻すという性質があるからです。この株でいうと今日の安値1150円あたりで待ちたくなりますが、これは少々危険かも知れません。ちょうど良いところで止まってくれる訳はまずありません。今日の安値まで近づいて来ると、今日仕込んだ人の売りが一斉に湧き出ることが考えられるためです。そのため、昨日の安値の1146円あたりで待つのが正解でしょうが、少々のオーバーランを見込んで1140円ではどうでしょうか? もちろん、今の相場状況が大幅に悪化しないで行きつ戻りつの凪状態が継続することが前提です。とか何とか、色々と考え出すと筆者の頭の中もいよいよ収拾がつかなくなりました。要は、皆さん方のお好きなようにやるのがベストかと思います。

こうした相場ですが、マザーズ指数はマイナス転落ではありますが、OSCは+3%の54%です。ヘラクレス指数も+5%の57%です。どうも今日は昨日の上げ疲れから一服状態のようです。しかし、あまり一服しすぎると、次に立ち上がる時に余計なエネルギーが必要なことは、山登りなどで皆さん経験されているでしょう。そして、これ以上山頂を目指すと日が暮れそうなので途中で引き返したことはありませんか?筆者など若い頃はそのことの連続でした。もっとも自分ではOKでも、途中で拾った「ただのネギ」をしょってた家人が、つい弱音を吐いて帰ろうと一言いうため、やむなくそれに従ってたケースが多いように記憶しております。筆者が家人をしょってでも山頂を目指せば良いのですが、それではお互いの重さのため共倒れになります。今の株道楽についても、家人は家人のやり方で相変わらずせっかくの「ただのネギ」を失って幾度となく「頓死」しております。筆者は我が道を行くです。儲けの半分をネギに変えて貢いでおりますが、もう結構な額になっているので、今年はともかくストップ安と宣言しております。

何事も波動はあるようです。後場はさてどうなるでしょうか? 昨日の後場の予想は外しただけに、大口を再度叩くわけにもいきません。「全く見当がつきません」と、どちらに転んでも良いように言っておきます。
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