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独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(12.25.06)

2006-12-24 00:16:07 | 明日のモニタリング銘柄
浅学のため、株式用語に「掉尾の一振」という言葉があることを最近知りました。釣った魚が最後に尻尾を振るわせることから、年末にかけての相場の上昇を言うようです。

その掉尾の一振が、この波乱含みだった今年の相場の最後の週に見られるかどうか、反省と自戒を交えながらの明日の注目銘柄です。

その前に、新興市場は後場の引けにかけて日経平均に合わせての「掉尾の一振」がありました。お陰で、マザーズ指数のOSCは前日と同値の54%です。ヘラクレス指数はそもそも高めでしたので、-2%の53%ですが、それでも前場よりか伸ばしております。金曜日の前場終了時に「華厳落ち」などと揶揄したのが嘘のような引け際の「一振」でした。それが今年最後の一振か、来週にも続く一振かは、やはり今の状況では、個別銘柄の物色加減によるとでも言っておきたいと思います。東証にしても下げ銘柄はかなり多く、一方では国際優良銘柄に一極集中的な大きなお金の流入が見られます。

筆者の持株は、金曜日の注目銘柄の中から、203Kからの切り返しでOSC指数値、そして乖離幅ともに良好な値を示した3814アルファックス・フード・システムの209K買いだけです。
6163H&Fは-1円で撤退。はぐれ株の4304Eストアーははぐれっぱなしだったので-3Kで撤退でした。あまり特異な株に手出しすべきではないという教訓でした。

テクニカル用語の簡単解説

1.2461ファンコミュニケーションズ
 ここのところ300K割れからは反発を演じておりますが、さて明日はどうなるかです。OSCは19日に39%という値を付けております。22日はまだ44%です。後5%ほどの下落からの切り返しがあるのかどうか、指数値が最低値をマークしていることも合わせて注目です。

2.3783ナノメディア
 同じような状態にあるのがこの株。最近は280K辺りを底にしております。しかし、この株の場合はRSIとの連動性が強くて、10%台にまで降りていないと明白な切り返しはありません。金曜日ではまだ45%です。もう一段の下げを演じてしまうか、それともOSCの直近の最低値である12月8日の37%に近づいてからの反発に転じるのか注目です。なお11月13日にOSCが30%と言う値をマークしております。この後OSCを36%まで上げながら、RSIは逆に15%まで下げたところで284Kという安値を付けております。と言うわけで、なかなかに判定の難しい株ですが、そのあたりの見極めのためにも明日以降も注目です。これまでのトレンドから言うと、280Kを割る水準まで行くかも知れません。

3.8941レイコフ
 不動産系の株がこのところ不調のようです。この株もこのところOSCが30%台という低迷ぶりです。ジリジリと指数値も下げましたが、金曜日はまさに掉尾の一振で177Kまで戻して、OSCも+1%ですが38%と伸ばしての+4K終了です。OSCの40%越えがあれば掉尾の一振の継続かと思います。最後の一振りで「頓死」するのか、年末までは二振でも三振でもするのか注目です。そう言えば、レイコフという名前、どこかロシア海域を主たる住処とする魚類に似ておりませんか?

4.3230スターマイカ
 この株も上げそうで上げません。しかしいよいよ正念場に差し掛かっております。RSIも26%まで急落です。OSCは33%で19日の30%に近づいております。277Kまで落ちれば、更に「底抜け」ですが、そこまではないでしょう。すると、明日の押し目で299K割れが回避でき、OSCも30%前後であれば買いということになりますが、さてどうなることでしょうか。

5.3814アルファックス・フード・システム
 持株なので簡単に。OSC32%→34%でプラス終了した18日と20日を抜いていること。乖離幅-3Kと良好。15日のOSC29%からのダイバージェンスが顕著。指数値は上場来最低値。RSIは10月24日以来の38%と下落。PERは27倍のインターネットASPサービサーで成長性あり。11月13日に大幅増益見通しで上げる。非常に耳障りの良い情報だけを集めるという、行動ファイナンス理論でいう、認知の不協和そのものです。この文章はどうか過小評価下さい。

6.8937Human21
 好決算で12月6日に171円も上げました。その前夜の指数値は既に21日から下回っております。22日の金曜日は久々の出来高を伴い-13円でした。後もうひと下げからの反発は必至かと思われますが、一応の目安としての25MAラインの1762円を割れば買いかも知れません。OSC面では19日の33%を底に42%と上昇中ですが、終値がまだ12円ほど高いのが下げきっていない証拠かと。貸借銘柄であることに注意。

7.4296ゼンテックテクノロジー
 20日にも取り上げたこの難解株。もう一度取り上げます。20日段階では前回のOSCのピーク値である45%を抜いておりませんでした。(43%)、金曜日はその43%に並びつつ終わりにかけて切りかえしての+6Kです。指数値も21日に最低値を付けて金曜日は切りかえしました。明日は少し押したところからの反発に乗るという算段ですが、さてどうなりますか? 何しろ難解株です。

8.9813トッキ
 突然トッキ、トッキとうるさいでしょうが、有機ELの技術を以前から注目しておりました。筆者はこういう技術一筋の会社が実は大好きなんです。22日に有機薄膜太陽電池製造装置の発表がありましたが、株価はほとんど反応せず。しかし、OSCは+2%の41%と出来高が少ないながらも伸ばして、このところのマイナス基調に歯止めがかかった感があります。RSIは何と1%です。そろそろ仕込んで果報は正月にかけて寝て待つという戦法が良いかも知れません。600円に近づけば近づくほど良し。なお、トッキとは特殊機械の略だそうです。この会社今ひとつ危うい印象があるのは、有機ELがまだ花開いていないこともさることながら、この社名から「ッ」という小文字のカタカナの津(社長名が津上です)を取ると、何と、あの日本での絶滅種である「朱鷺」(トキ)になってしまうのです。有機ELという見栄えの良い外観が災いしてか、まさに絶滅の危機に瀕していると言えます。何とか「トキを救う会」でも立ち上げたいところですが、このブログ程度ではそれもままなりません。この年末のお忙しい中、くだらない駄洒落で失礼しました。

9.3727アプリックス
 ACCESSが大幅赤字で倒れましたが、もう1つの新興市場の雄であるこの株、赤字については株価が既に折り込み済みとのことでメリルリンチがなんと目標株価130万円をぶち上げました。OSCは+3%の48%で直近高値の18日のOSCに後1%です。この会社も上げる時は爆発力があります。明日そのパワーが炸裂するかどうか注目です。675Kを楽に越えて上げていくなら買いかと見ております。

10.4331テイクアンドギヴニーズ
 社長のインサイダー疑惑の週刊誌記事が元でここまで下げました。やっとOSCが37%、RSIも13%まで落ちました。容疑が黒なら一緒に地獄に堕ちるだけですが、楽天が同様な記事で一時40Kを割ったのは10月のことでした。そのあたりに気を付けながら明日以降の反発局面に乗る手です。

11.2411ゲンダイエージェンシー
 この株、誰かが無理やり上値を押さえつけているような感があります。OSCは13日に35%を付けていますが、金曜日は62%と伸ばしながら終値ではその時よりもたったの+6Kです。これは特異現象と言えます。このような場合の株価の動向を見守るためにも注目です。

12.4788サイバーコミュニケーションズ
 先日、ここで反発しないともう駄目と書きました。その時はOSCが25%→27%へと反発しての+3K終了でした。その後更に落ちて再度OSCは25%です。そして特筆すべきはRSIは14%と落ちました。もう後がありません。これで明日の押し目からの反発がないようだと、Eトレード証券同様、一旦100K割れも覚悟でしょう。しかし、一昨年の2月からの長い長いデータでは、OSCもRSIも指数値もすべて最低値更新です。株が怖いのはどこが底かが分からないことです。勝手に最低値更新だからといって買いに入ってはなりません。まだ反転のサインは出ていないのです。もし場中にはっきりと出れば、それは10月の底値からの反発の再来となるでしょうが、今は新興市場の地合そのものが当時と違って下落途上です。筆者の予測では100K割れは十分にあり得ます。OSCが20%割れ、RSIも10%割れまでは追い込まれるかと思います。しかし、そこまで売り込みますかねぇ。業績下方修正とバンクの手放しという我が身から出た錆とはいえ、現実は非情ですね。

13.3028アルペン
 もう一度この株に注目。OSCが何と23%にまで落ちました。RSIは28%ですが、この株にしては前代未聞です。株価は比較的安定しているように見えます。3330円という11月20日の安値まで近づけば、幾ら何でもこのOSCです。買い戻しも入るかと。8月の好決算で4000円越えまで行った株です。この冬のかき入れ時に何か異変でもあれば別です。そんなに業績が急変動するような業態でもないと思うのですが。とにかく後少しの下落からの反転に注意。まさか、足を骨折して谷にスキーもろとも滑落中ではありますまい。

14.7972イトーキ
 残念ですが、この株は底割れです。しかし、反発は近いと思われます。OSCは15日以来ずっと落としながら、金曜日で25%となりました。RSIは逆に+1%の17%です。いずれもこの株にしては珍しいことですが、6月の1000円割れからずっと上昇してきただけに、その上げ疲れからの調整局面なのかどうか。いずれにしてもOSCがプラ転して終値もプラ転したタイミングまで待つことです。それが明日になるか明後日になるかは誰にも分かりません。なお、指数値は8月11日のそれよりまだ200円分ほど高めです。次の攻防線は1200円ではないかと思われます。ここさえ抜けなければ、あまりの乖離に買いが入らざるを得ないかと思います。このようにOSCなどのテクニカル指標の弱点はトレンド転換に対してはその見極めが弱いことです。下落しすぎとか上げすぎのサインはでますが、それは特にボックス圏での動きに対しては有効だと言われております。

以上です。週末なのでつい時間をかけすぎました。注目銘柄は上述の通り、明日上がるであろうと見る株ばかりではありません。CCIのようにどこまで落ちるのかを見極めるための注目銘柄もありますので、そのあたりは土曜日のブログも参考にして頂きながら、見て頂ければと思います。再三申しておりますが、筆者の反省と成長の備忘録といった位置づけがこのブログです。
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