株に出会う

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明日の注目銘柄(12.12.06)

2006-12-11 20:50:57 | 明日のモニタリング銘柄
今日は新興市場は直近のIPOだけが後場にやけに強かったようです。しかし、後場も遅くなると大きく下げる銘柄が続出しておりました。皆さん、下界へ安全に降りるための命綱に殺到したようです。つかみ損ねた方もいるかと思います。筆者は預言者ではありませんので、明日、救世主からの2番手の命綱が投下されるかどうかは保証の限りではありません。

さて、新興市場のマザーズとヘラクレスが異なる動きを見せましたが、これは大変に珍しいことです。マザーズは-8.86ポイントでOSCも-4%の53%まで落ちたのに対して、ヘラクレス指数は+9.64%でOSCも+6%の68%です。これは珍現象とでも言うべきものです。ヘラクレスタイムでの上昇があったようです。

これによりヘラクレスの14日間のRSIは91%にマザーズにしても81%と前代未聞の水準です。しかし、誰もこのRSIには注目していないと思いますので、忘れて下さい。OSCは28日間のデータですが、明らかに別々の動きを示しております。

今日はこのような状況下でしたので、引け際に3036アルコニックスを買っただけです。

1.3789ソニーエンタテインメント
 出来高を伴いOSCを+9%も伸ばして抜けたようです。しかし今日のDeNAのように、明日は一旦高値を付けてから利確の動きで反落する可能性もあるため注意。ちなみに2432DeNAは10月24日の高値の380Kを今日ピッタリとマークしてからの反落でした。この株で言うと、266Kとなりますので、まだ余裕はありそうです。

2.6263プロデュース
 739Kからの切り返しはおそるおそるながらでしたが、久々の+7K終了。これで灰汁抜けしたかどうか明日は注目。OSCは+9%の61%ですが、この株にしては高くはありません。

3.2448イーコンテクスト
 今日228Kまで落とされたのはチョイと行き過ぎでした。さすがに240Kまで切りかえしております。明日はこの切り返しの勢いが続くのかどうか注目。

4.2120ネクスト
 直近IPOでちょっと面白いポジションにあるのが、この不動産ポータルサイト運営の会社。OSCは4%下がって48%とダイバージェンスし、乖離幅はゼロとなり、一見良好な様子です。しかし、値段は既に高値圏。ここから上は400K回復から上場来高値の410Kまでしかありません。とりあえず明日はじっくりと注目。

5.3814アルファクスフードシステム
 この株も他のIPO銘柄に引っ張られるように上がりましたが、今ひとつ戻されつつの頼りない足どりでした。OSCはまだ+6%の49%です。この株、ここから上げればもう一皮むけるかも知れません。乖離幅が珍しく-4Kです。上昇しきっていない証拠でしょう。

6.2491バリューコマース
 じり高です。いよいよ重い上値を突破しつつあります。OSCは+1%の56%ですが、これは12月1日以来で10月23日に62%をマークして以来です。その時の高値の361Kは抜き去りました。後は400K奪還に向けて明日も上げるかどうかです。実力は元来あります。需給関係でここまで持ってこられました。

7.3043モジュレ
 IPOというだけで赤字決算の会社まで上げているようですが、この会社は違います。であるのに、10月20日の195Kの高値をまだ奪還する動きにはなっておりません。OSCも51%と前日同値です。このあたりでモジュレパワーが発揮されるかどうか注目。

8.2929ファーマフーズ
 取り残されつつあるといえばこの株でしょう。OSCは+1%の52%で+4K。300K前後だった株です。今はその半分。

9.2483翻訳センター
 この株まで見直されております。PER20倍の翻訳会社。何の変哲もありませんが、出来高が2桁から3桁へと上昇中。一発4桁の出来高が降ってくれば、ひと相場あるかも知れません。

10.8913ゼクス
 この高齢化社会株、このところ停滞しております。しかし世の中の高齢化は着実に進行中。ワーキングプアーの特集が日曜日のNHKで放映されておりましたが、この高齢化社会と貧困化の進行は、この会社がもっとも恐れる事態であり、将来に暗い影を落とします。それを察してかどうか、このところ200Kを挟んでの動きです。OSCは+5%の46%ですので、明日は196Kという直近安値を下回った時に試し買いという戦法です。

11.7972イトーキ
 7日に注目していた時はOSCを落としておりました。今日は+7%の37%と快調に戻しております。明日はごくごく普通のペースで上げるのではないでしょうか?

以上です。直近IPOの強気が目立ちます。一応何銘柄か挙げておりますが、急な落下もこうした銘柄は大得意です。呉々もデイトレで割り切る方が良さそうですので、気を付けて下さい。
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手の打ちようがない

2006-12-11 11:27:25 | 株に出会う
IPOの一角以外は、ほとんど新興株は動きなし。寄り付きは高く行くそぶりはあってもその後はじり安、そしてそのまま下げるかと思うと、じりじりと反転しての前場終了です。つまりシーソーゲームそのものです。上に行ったら売り、下に下がったら買い、といったことの繰り返し。

と言うわけで、前場はなすことなしの状態でした。家人が持ち越した大崎エンジニアリングは幸運にも今日もIPO人気にあやかり上昇。30K位取ったそうです。

まあ、あまり書くまでもありませんが、マザーズ指数は-2%の55%、ヘラクレス指数は逆に+2%の64%がオシュレーター値です。あまり気にしている人はいませんが、RSI(14日)を見ると、マザーズ指数は82%、ヘラクレス指数は何と91%です。これは今年春からのデータでは記憶にない高さです。実は、RSIからすると随分とこの真冬に「過熱状態」なのです。それもその筈、ヘラクレス指数は11月21日からプラ転し始め、軽微なマイナスで終わった日はあるものの、14日間のうち10勝4敗です。このようなじりじりとした道産子の競馬のような上げ方もあるのですね。こののらりくらりした上げ方には今回は騙されました。

しかし、この後の予想ですが、じりじりと登ってきた岸壁の最後の頂上目指して、一気に力を振り絞って上げた後に、その反動でついに力尽きて急陥落するのか、それとも現在のOSCが示すように、皆さん何とか岩肌にしがみついているものの、ふと振り返れば後からついてくる人間があまり多くないのに気づき、せめて自分だけは安全に下界に降りたいとばかりに、周りに気づかれないようにそろりそろりと降りるため、株価をじりじりと下げてしまい、数日経てば結構な水準まで下げていた、といった姿になるのか、果たしてどちらにいくのか興味はあります。

いずれにしても、全員が安全に下界に避難できるなどということはこの世界ではありません。誰かが買ってくれなければ降りることが出来ないからです。ちょっとした買い手不在になると、皆さん一斉に気づきだします。これはやばい!!と。そうなると一斉に命綱の方向に駆け寄ります。そして命綱はその重量に耐えきれずに一斉に谷底めがけて陥落するという修羅場が予想されます。特に、現在沢山の魑魅魍魎達が群がっている新規IPO株においてそうした光景が見られることでしょう。大崎エンジを家人が今日売ってくれたことは喜ばしいこととしなければなりません。

ついでに言うと東証1部のRSIは77%です。10月16,17日の79%以来の高さです。OSCは59%で前日同値。11月24日の32%が底ですから結構な高さです。この後はどちらにでも行く水準です。

後場は、体調を整えるため、冬の陽光でも浴びながら散歩にでも出かけた方が良さそうです。
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