株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(12.27.06)

2006-12-27 20:32:44 | 市場概況
楽天のMSとRSSの障害がまだ治らず、究極のオシュレーターを中心とした分析による「明日の注目銘柄」は不完全なデータになりますので、今日は省略します。

それにしても、4788サイバーコミュニケーションズはついに行くところまで行きましたね。それでもOSCは-1%の25%です。RSIは13%です。ともに下落中。しかしOSCは過去最低が27%ですので、今日は「新記録」とはなりますが、20%割れもある中でまだ底打ったとは言えないでしょう。

しかし、テレウェイヴやF&Mの例を持ち出すまでもなく、貸借銘柄でのこの容赦ない売りについては、行き過ぎたと市場の誰もが感じた時に、一度は大きく戻すことは間違いありません。皆さん、虎視眈々とその機会を窺っているのです。

新興市場は、前場終了のブログに書いた通りの経過です。昨日までのような後場のジリ上げは一部の銘柄を除いてはありませんでした。筆者の持ち越しはかろうじて損切りラインを死守した7972イトーキと、今日堅調にプラ転した3028アルペン、それにいわく付きの銘柄、4764デジタルデザインの3つだけです。意気が上がらない6790ノダスクリーンは109Kの同値撤退。6163H&Fは後場に噴きましたが、30円抜きだけで売りました。かなり強い基調が今日は続いたようです。明日以降に注目。
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新興市場は二番底を打ったのかということについて

2006-12-27 11:26:10 | 株に出会う
実は、昨日の後場からの新興市場の上げ方を見て、二番底を打ったのではないかと筆者も思っておりました。確かにここ数日の個別銘柄を見ても、11月20日頃の安値水準からの反発にあるという、そのようなテクニカルなポジションにある銘柄が多かったようです。それらの銘柄はきちんと反発はしております。しかし、テクニカルにもう少し長いスパンで見直してみると、以下のようになります。

注意:ここで二番底というのは、11月20日前後の大底から、次の底を付けて上昇に転じたかどうかということを言います。

◆マザーズ指数

 11月22日 1006ポイント OSCは21日の24%が大底
 12月13日 1120ポイント OSCは44%で第一の底
 12月27日 1119ポイント OSCは48%

 確かに12月21日には1133ポイントで終わっておりOSCも54%まで行きました。筆者がOSCでの分析方法として採用しているのは、直近でのOSCの最低値とその時の終値を基準とするものですが、それで見ると、13日が基準となります。お分かりのように前場終了段階ではOSCはまだ4%高めですが、終値はわずかに下回っております。つまり、あとOSCで4%分ほどの下落に向けての調整中ということになります。

◆ヘラクレス指数

 11月21日 1657ポイント OSCは20日の27%が大底
 12月13日 1828ポイント OSCは55%で第一の底
 12月20日 1845ポイント OSCは52%で第二の底
 12月27日 1827ポイント OSCは48%

 ヘラクレスはマザーズと違って第二の底をOSC的には付けております。つまり20日が起点となりますが、そこから前場終了段階ではOSCが4%落としながら、終値もその分は落としております。13日の第一の底から見ても、終値はわずかですが落としております。

以上からすると、第一の底ないしは第二の底が当面の底打ちのサインかどうかは、OSCを使った分析からいうと、そうではないという結論となります。

これまでの経験知からも、底というのは3番まで打たないと切り返しには至っておりません。今の状態はまだせいぜい2番底、それも軽微な調整です。今年の新興市場のモーメンタムはまさに「下落基調」です。年末年始を控えての需給や日経平均との絡みなどで、このところ、落ちそうで落ちないため中途半端な買い上がりがあり、それを見て短期筋が翌日には利確をするという、チョイと変な値動きになっているに過ぎないと筆者は見ております。(そういう筆者も短期筋なので偉そうなことを言える身ではありませんが。)

今日は、朝方急伸した6787メイコーを5130円で落ちるのを待って拾いましたが、OSCが更に下がっていること、指数値そのものは魅力のある水準まで落ちきっていないことから、買ってからの上昇がないということに鑑み、仕方なく-30円で損切り。朝方は利が乗っていた3043モジュレもじり貧で買い板が潰されるため、薄利での撤退。そして、昨日懲りずにまた1157円で買ってしまった6163H&Fも1154円で損切り。6790野田スクリーンと7972イトーキだけは、損切りラインに達していないためホールド、と言った具合に戦線を縮小しました。もう年内はこれ以上の動きはないでしょうから、あまり積極的に買い上がることは控えます。

再度確認しますと、新興市場はまだまだ底を打ったとは言えません。もしこれで底打ちで明日から来月にかけて上がって行くにしても、この1年の下げのモーメンタムを反転させるに必要な日柄は悠に3ヶ月くらいは要するのではないでしょうか。来春までということになります。その間はこの年末のような値動きがせいぜいかと思います。

今日の4788サイバーコミュニケーションズがそれを象徴しているかのようです。今日こそは大幅反発と思った方々の買いで109Kまで一旦跳ねましたが、そこからは空売りの嵐だったようです。102Kと100K割れ寸前です。この株は100Kを割れないと灰汁抜けしないようです。それは新興市場も同様です。一度マザーズ指数など1000ポイントをきちんと割れないと、皆さんの中途半端な期待が繰り返し出てくる訳です。
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