株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(12.15.06)

2006-12-14 22:03:42 | 明日のモニタリング銘柄
いやはや、今日の後場の引けにかけての強さには驚きました。これは二枚腰発揮かも知れません。これまでの弱気がどこへやらです。

マザーズ指数OSC値:+7%の51%
ヘラクレス指数OSC値:+6%の61%
日経ジャスダック平均OSC値:+5%の74%
TOPICSのOSC値:+9%の70%
日経225平均のOSC値:+8%の68%

軒並み急上昇です。明日の朝8時50分の日銀短観でよい結果でも出るのでしょうか?まさか、インサイダーはないでしょう。もしあれば、今度こそ福井総裁の命運が尽きます。

さて、相場は一転年末年始に向けてのご祝儀相場の様相に転換するのか、それとも明日の短観で冷や水を浴びせられ、冴えないクリスマス&正月を迎えることになるのか、結果は直に出ます。

それにしてもモルガンスタンレーだかの経営層に百数十億円のボーナスが出たそうです。金融の世界はゼロサムゲームですので、MSCB発行か何かで損をこいた投資家の涙に包まれたお金の集積分も入っていることでしょう。実に非情な世界とも言えます。

今日は、またしてもこのような切り返しが急であるとは想定していなかったため、前場の絶好の買い場をいくつか逃しております。やむを得ず、後場に5250円で買った3036アルコニックスと、1228円で買った6163エイチアンドエフの2つを持ち越すことになりました。引けでは損得はほぼゼロです。

さて、明日の注目銘柄です。チョイと多めになるかも知れませんので、簡単にします。

テクニカル用語の簡単解説

1.3754エキサイト
 出遅れ。412Kが明日抜ければ。

2.2461ファンコミュニケーションズ
 今日上げてのOSC+2%の48%は評価できます。350Kから390Kまで伸ばす可能性も見えてきました。

3.3783ナノメディア
 OSCは+7%の46%と伸ばしましたが、まだ上昇余地あり。320Kが分水嶺。今日もここで跳ね返されました。押し目狙いが良いでしょう。

4.8947ノエル
 出来高細いが、このところのOSC30%台から脱出し+6%の42%です。明日は280Kから290Kまで伸ばすかも知れません。

5.2448イーコンテクスト
 引き続き注目。今日は243Kまで上げたものの引けに228Kまで戻されました。しかし、OSCはまだ43%であり、11月21日の41%(終値251K)ラインを死守しております。これが破られないことを前提に、明日の押し目からの再度の切り返しがあるかどうか注目。

6.9438エムティアイ
 この株も癖株ですが、こういった相場状況です。業績だけで株価は動いているわけではありません。下げすぎた株は今日のサイボウズを見るまでもなく一旦反発します。明日の候補としてこの株を取り上げておきます。

7.4822ハドソン
 この株、悲観と楽観が適度に交錯しながらジリ上げです。ハドソンという粋な名前でPERが10倍少々の貸借銘柄でゲームの老舗という、いかにも由緒ある遊び人風の銘柄であることが、その道の通の方々に親しまれているのでしょう。まだ今日の下げの余韻は明日は残るでしょうが、OSCは12月7日の54%に次ぐ56%まで落とされております。指数値がまだ12月12日よりも高いので、その点気になりますが、OSCが踏ん張ればまた買い戻しとやらで上げにかかるのではないでしょうか。

8.6790野田スクリーン
 焦れ焦れするようなかったるい値動きの株ですが、OSCの方もなんだかんだと言いながらジリジリと上げてきました。+5%の45%です。安値も切り上げ中。後は12月5日の132Kというのを意識する水準まで一気に伸ばすかどうか、明日はその動向を注目。今日は出来高が前日の3倍にふくれあがっております。こうしたことも予兆のサインかも知れません。

9.4313アイ・エックス・アイ
 不動産関連など大きく切りかえしているようですが、この株の燻し銀のような切り返しの方に注目。OSCは+4%の52%と上げにかかりました。一度は337Kを12月7日にマークし上放れが期待されましたが、その後押されました。二度目の挑戦です。明日は押すとしても今日の安値の311Kを死守できるかどうか、そこからの反攻を期待しての注目です。

10.6868東京カソード研究所
 この株今日の終値でOSCは38%まで落ち、12月6日と並びました。明日は更に押されるようだと11月15日の32%まで落ちて、そこから切り返すタイミングまでは見送りです。そうでなく、そのままプラス継続で上昇するようだと、底打ちと見ての参戦です。第二四半期が赤字だったとのことで1800円台の株価がここまで調整しております。その点は注意。

11.4357ラ・パルレ
 この舌を噛みそうなエステの会社。うまく時流に乗りながら業績を伸ばしているようです。ラ・アトレという不動産系の会社とは全く違います。お年寄りには多分、区別がつかないでしょう。設立年月日を見てみたら、ラ・パルレが3ヶ月早く設立しておりました。パクリはアトレの方だったのかも。全くどうでも良いことですがね。この株、明日の押し目での買い候補です。

12.2759テレウェイブ
 二匹目のドジョウがいるかどうか。またまたこの株デイトレーダー連中に弄ばれております。OSCは33%です。指数比は12月12日よりも下げました。翌13日は90500円まで押されてからの切り返しは見るべきものがありましたが、一日天下も良いところでした。そう簡単には問屋が卸さないでしょう。今度はトコトン貶められるまで下げないと救い主は手を差しのべないのが世の摂理というものです。あえて大胆に予測してOSCをトコトン落とす必要がありますので、85K~86Kあたりまで下落すれば、何とか救い主が現れるかも知れません。救い主といっても、とんでもない詐欺師であったりしますので、あまり惚れ込まないことです。いずれにしても来週以降にかけて注目。

13.4813ACCESS
 この株、今日はもう少し落とすと思って見ておりましたが、OSCは前日同値の36%です。落ちそうで落ちませんでした。かといってトレンドから言ってもまだ上げるにも上げられなかったということのようでした。明日は、この今日の粘りが「評価」されて、筋の方々からの「評価買い」があるかも知れません。テクニカルには、乖離幅条件が良くなっております。指数値はあと16K程の下落で11月21日に並びます。明日は当然この差分を埋めに地合次第では、今日の粘り腰がついにくず折れてしまって、660K割れを起こすリスクもあることに注意。とにかく大口の動き次第か。

14.7972イトーキ
 もうこのあたりからの反発でいかがでしょう。条件は少しずつ良くなってきております。今日は安値の下落を何とか食い止めました。明日もこの防御ラインの1375円あたりの攻防を凌ぎきるかどうかに注目。

以上です。
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冬の曇天相場

2006-12-14 11:27:41 | 株に出会う
異常気象のことが随分と以前から言われておりますが、CO2削減プログラムが一向に進んでいないため、このままでは地球の恒常性(ホメオスタシス)を保つ機能が段々と失われ、いわゆる正のフィードバック(温度上昇の悪循環のこと。コンクリジャングルの都会の真夏にエアコンがフル稼働することにより、更に地上の温度が上がるため、更にエアコンの温度設定を下げてエネルギーを使わざるを得ないといった、悪循環のこと。)が2050年頃から一気に進行するのではないかと言われております。

何故こうなるかは、要するに経済成長を世界のどの国も目指しているためです。そして人口そのものは既に地球が許容できる範囲をオーバーしているためですね。何故日本が少子化対策を行うのか?それは本当は地球全体を危機に陥れる政策なのです。

CO2を削減するためにどうすれば良いかは、色々と巷間で言われておりますので、ここでは詳細は止めておきます。しかし、インターネットを介した証券取引システムは、間違いなく昔の店頭販売や取引所の大勢の立ち会い人の怒声の中での売買に比べれば、相当の削減になっていることは間違いありません。ショッピングなどもそうですね。肌で触らないと買えないものは別にして、本やCD、ソフトはほぼインターネットでOKです。

しかしインターネット上の情報に誰でもアクセスできるようになったため、プロとアマとの違いが段々と縮まってきました。株式相場もその動きの早さは並大抵のスピードではありません。

今日の相場は、一旦、日銀短観の発表待ちでの膠着相場といえます。どちらにでも振れるような曖昧な値動きの銘柄が多く、タイトルにある冬の曇天相場にまさにピッタリです。

新興市場はマザーズ指数は+3%の47%、ヘラクレス指数も+2%の57%と一旦切りかえしました。TOPICSも+8%の69%でそろそろ高値圏です。日経225平均はやはり+7%の67%となっており、直近の12月1日の68%まで後少しです。ここから先日経が上げるためには、8月16日に付けたOSCの74%まで伸ばすほどの上昇(この時は+255円)で一気に17000円台の回復が必要ですが、その勢いが年末にかけて期待半分、悲観半分といったところでしょうね。その振れ方で新興市場は、元来の長期下落ペースに合わせての調整をするのかどうかです。OSCの今の水準というのは、これまでも一旦軽く反騰しておりました。その後の値動きが重要です。無理に反騰した後の下落により、より失望感が高まり、温暖化現象と同じで、こちらは負のフィードバックが働きます。落ちるから売る、売るから更に落ちるということです。

幸い地球と違って相場というのは人間の欲得心理だけで成り立っておりますので、全員を死に至らしめるような「報復」にまで至ることはまずありません。唯一、非常時となるであろう時とは、昔のような世界大戦の勃発ではなく、世界のGDPの10倍にも膨らんだいわゆる金融デリバティブの残高の370兆ドル(4京4千兆円)という途方もない金額の前提条件が(特にインフレ昂進での金利上昇)壊れた時でしょう。LTCMの破綻のもっと大がかりなものです。

無駄話は別にして、まあ、こういう曇天相場ですので音楽でも聴きながら体調を整えることとしたいと思います。キャッシュはまだ100%です。家人は大崎エンジニアリングにしがみついたまま。命綱が突如切れないことを祈りつつ、後場を静かに迎えたいと思います。
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