明日の注目銘柄（１２．１４．０６）

マザーズもヘラクレスも引けにかけてぐ～んと伸ばして、家人の６２５９大崎エンジニアリングもほぼ高値引けです。そのため、昨日のストップ安の時に何故買わなかったかと散々責め立てられました。こうして先物のプラ転に合わせて、死にかけた銘柄まで上昇していくのですから、デイトレ銘柄として皆さんが群がる、直近のＩＰＯの銘柄の魔力からは解き放たれないこととなるようです。一種の株式麻薬ですね。確かに掘り出し物もあります。地合によっては、思い切って買いを入れるのも、今のような停滞相場では一考の価値がありますが、如何せんテクニカルも何もあったものではありませんので、若者の勘とか敏捷性にやられてしまいそうです。若者ほど「麻薬」に溺れるのは世の常です。

今日は下落相場継続のため売買は結局なし。２７５９テレウェイヴなど全く予想通りの展開だったのに、その９０５００円という後場の安値は無理にしても、２５本線に沿った上昇を見せたそのタイミングで買えなかったのは、前場のジリ下げが頭に焼き付いているためでしょうね。まさに自分との闘いとはこういうことも言いますが、デイトレに徹する銘柄であるが故に、理屈で考えてエントリーを待っていると、結局は買いそびれになってしまうようです。昨日上げた８７９８アドバンスクリエイトは今日はもう－４８００円です。まさに日替わりランチ。

さて、そんなめまぐるしい刹那的デイトレは、機会があればまた参戦するとして、明日の注目銘柄です。

その前に市況概況です。

・マザーズ指数：ＯＳＣは－９％の４４％
・ヘラクレス指数：ＯＳＣは－６％の５５％　という中途半端な位置です。
・日経２２５平均：ＯＳＣは＋１％の６０％です。１６６４０円は下抜き。上を目指す勢いです。

新興市場のリバウンド局面は終わって、底値を探る展開になってきていることは変わりません。しかし、大きく落ちて皆さんが悲観一色になるまでは、上下しながらの調整となるかと思います。

テクニカル用語の簡単解説

１．２４４８イーコンテクスト
　引けに切りかえしてＯＳＣも前日同値の４８％です。指数値がかなり低くなっております。出来高も増えました。明日は底打ちからの再度の上昇なるかどうか注目。２２８Ｋをあっさり抜いて上に行くようなら買いか。

２．６１６３エイチアンドエフ
　今日で４日連続マイナス終了ですが、やっと乖離幅条件が良くなり－３円と好転しました。まだＯＳＣは－１％の４８％ですが、下値はかなり硬いようです。明日の押し目ではぼちぼち買いに入っても良さそうです。

３．６９０８イリソ電子工業
　昨日のＯＳＣ２９％を底に、今日は＋７％の３６％と完全に切りかえしたようです。２５ＭＡ線近くまで来ております。明日はそのまま４０００台回復がなれば後は、４２００円～４４００円あたりまで視野に入ってきます。

４．９９８４ソフトバンク
　この株意外と頑強です。昨日公取委から警告を受けたのもものともせず、今日はまた上昇しＯＳＣも＋１％の４０％です。３０％台からじわりと上げるケースは強い証拠です。孫さんがどこかの外国のファンドのトップからその経営哲学が買われておりましたが、今の株価水準なら買いと判断されているようです。金利が上がれば弱い会社ですが、それにしてもある意味で日本企業の中で最強ではないでしょうか。金利が上がれば弱いという点は日本国と全く歩を一にしております。お金じゃない。志だという孫さんの心意気は是非日本国の政治家に真似て欲しいものです。

５．４８１３ＡＣＣＥＳＳ
　この株もダイナミックな動きをしますね。数千万円単位で賭ける方が大勢いらっしゃいます。今日は一応６６７Ｋからは切りかえしましたが、今のポジションは１１月２０日のＯＳＣ２７％、終値６８２Ｋ、そして翌日の安値６６０Ｋを基準に考えるべきとなります。一見、６６０Ｋの底値割れは回避した格好ですが、今日のＯＳＣ３６％と指数値がまだ１１月２１日の安値を付けた日から２０Ｋ程も高いことを鑑みると、筆者はまだこの株底を打つ可能性の方が高いと見ております。つまり６６０Ｋ割れもあり場合によっては６００Ｋ近くまでの下落が今回の相場と連動してありうるということです。果たして、本来なら底打ちと見ての買いが入る局面ですが、このテクニカルな方向性が勝つかどうか、明日以降の注目銘柄です。こうした信用買い１本の潔い株というのも大変基調な存在です。

６．７９７２イトーキ
　地味な株ですが、何とかこのところの膠着状態から脱しかけております。ＯＳＣは＋２％の３８％とコンバージェンス。乖離幅も－１円。指数値は、１０月１３日まではおちておりませんが、このところの最低値。今日もふらふらしながらも何とか昨日の安値はクリヤー。明日は少し押されたところから１３７５円の今日の安値さえ破られなければ、反転開始かも知れません。いい加減に大きく戻して欲しい銘柄です。

７．４６８０ラウンドワン
　１１月の売り上げが計画を３．８％下回ったとのことで下げております。テクニカルには１１月２４日の３６４Ｋを既に割ったものの、まだ指数値やＯＳＣのレベルは高めです。まだまだ売り方が売り浴びせるでしょう。しかし、この業態はそんなに悪化するわけではありません。そのうち上げるでしょうが、その目安は後１０％程のＯＳＣの下落です。今年の数字にはありませんが、筆者は３４０Ｋ前後までの下落を見ております。ＯＳＣを場中に確認しながら、明日以降の値動きを注目したいと思います。しかし、出来高も多く貸借銘柄特有の動きもあり、この株も市場にはかかせない「役者」でしょうね。

８．４９７３日本高純度化学
　今日も下げましたが、ＯＳＣの直近の底は４０％です。終値は５５４Ｋ。今日はまだ４２％で終値は５２９Ｋと押されております。筆者がとっている指数値は１１月２４日をわずかに下回りました。明日はそろそろ１１月２７、２８日と甘い密を吸った方々が再度参集する日かも知れません。人間一度甘い蜜を吸うと、なかなかその味が忘れられないものです。これが長年「談合」や「麻薬」がなくならない所以かと。そういえば、この会社は半導体関係の「麻薬」に関係しているようなものです。相手は貴金属です。このあたりに筆者がこの株に吸い寄せられる理由があります。明日は、５２２Ｋ割れがなければ参戦も良し。特に貴金属に痺れる感性をＤＮＡ的にお持ちの方にお勧めです。

以上です。それなりに面白い銘柄があるものです。

まだ下げの入口

今日、新興市場が大きく反発するようなら、それは今の市場を見直さねばなりませんが、トレンド転換を昨日したと言った通りの展開です。まだ大きく下げてはおりませんが、何事も、始めチョロチョロです。中パッパにはまだ至っておりません。やはり人間の心理状態でも何でも一気に転換するようには出来ておりません。

まあ、昔の残像を引きずるとでも言うのでしょうか。別れたカップルも、始めチョロチョロとした不満が、中パッパと燃えさかり、勢いで離婚に至ったものの、お互い独り身の寂しさ＋何やら暗黙のうちに相手におんぶに抱っこしていた部分を、体が覚えていたりして、つい復縁を迫ったりするものです。

今日の６２５９大崎エンジニアリングなど、そうした復縁を迫られてつい流れに身を任せてしまった口かも知れません。家人はこれに資金をつぎ込んでいるため、使える金がわずかであり、ほとんど買う銘柄がないと嘆いておりましたが、自業自得だからやむを得ないと、筆者もそっけなく対応しておりましたが、引け際に何と＋４４Ｋも上げているではありませんか。あと４０Ｋ程で買値に戻るそうです。とほほ。こうした「復縁のご祝儀」があるため、なかなか株から足を洗えない方が大勢いらっしゃるのではないでしょうか。何も、そんなに無理をすることはないのにね。

世の中には大崎しか銘柄がないのならそれは致し方ありません。しかも社長のビデオを見て心底惚れきってしまったのなら、横からとやかくと言うのはいくら夫婦でもこれは僭越というものです。しかし、あの社長のビデオ、横でちらっと見ておりましたが、どこかの老人ホームの名誉理事長みたいな風采でした。この後、４０Ｋ程も自社の株を押し上げるエネルギーが隠されているようには見えませんでした。しかし、火事場の馬鹿力という「相場の格言」もあります。人間、やる気になれば、名誉理事長の名誉にかけて、人生最後の勝負に出るかも知れません。この際、株価を１００万円まで持っていき、その資金で会社に最後のご奉公をしようとか何とかのたまわって、本音は苦しむことなくポックリと死ぬことだったりしてね。

筆者は今のところ高見の見物です。テレウェイヴも９２Ｋで思わず買いそうになりましたが、思いとどまりました。まだ、「共食い状態」からの食い残しの獲物が見あたらないからです。いや、今の筆者の財力でこの危険動物が野放し状態のサバンナに素手で入れば、どこかの国のように「談合」や「賄賂」も効かず、我が身まで食われてしまうのではないかとの本能が働きました。

最後になりますが、新興市場のＯＳＣは着実に減少中です。マザーズ指数は－８％の４５％、ヘラクレス指数も－８％の５３％です。かなり大きな下落ですが、これはこのところの無理がたたってのことでしょう。まだまだ、ＯＳＣを３０％台から２０％台まで落とさないと、今の新興市場は立ち上がれないでしょう。今はまだ引くかどうかの中腰で立っている状態です。いずれ腰痛で床に伏せるところまで行かないと救いの手はさしのべられないと思っておいた方が良さそうです。