株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

完全ベタ凪状態

2009-06-05 11:34:46 | 株に出会う
本来なら、少し足早に下山しかかっていたところ、昨晩のNY市場が少々反発したものですから、そのまま下山する訳にもいかず、かといって、更に上を目指すには、一旦、力を抜いた後でもあり、少々身体も気だるく、まあ、そのあたりに咲いている花でも見ながら時間を潰そうかとでも言った面持ちの前場でした。

日経平均のRSIは何と80%にも達しております。これは3月27日の84%以来の高さです。この時のOSCは前日から8%も落としながらも67%ですが、今日は63%(前日同値)です。

それにもまして凄いのはTOPIXのRSI83%です。これは昨年5月7日の82%を抜いて2007年10月11日の84%以来の高さです。

もちろん、このような80%台からはほどなく大きく下落しております。

だからと言う訳でもありませんが、今回はこれ以上上を目指すのはもう誰もが警戒しております。

それに、今晩はアメリカの雇用統計の発表があります。景気遅行指標としてのこれは、恐らく失業率の上昇とともに悪化している可能性が大です。先月も政府部門の国勢調査のアンケート要員の大量採用でかろうじて表面的な数字が改善したかのように見えました。

予想は4月より1万9千人減の-52万人ですが、-55万人から-58万人レベルへと後退するのではないでしょうか。

もっとも、これは当局が計算間違いをしなければの話です。

いつぞやも、夏休み中の学校の先生をカウントから外してしまうことがありました。一体、どういったデータ集計手法を取っているのか極めて疑問です。

もし、当局が底上げしたいのなら、工場などで活躍しているロボットをカウントでもするのでしょう。何しろ、学校の先生が(夏休みで)学校にいないだけで、カウントから漏れる位ですから、多分、データ集計者は相当に目が悪いに違いありません。ロボットを人間と数え間違えることなどたやすいことです。

前場は、強気銘柄の1角の9831ヤマダ電機を前日引け前の押し目で拾ったトレードのみ。

これは、タイムフレーム理論に則った真っ当なトレードです。本当は昨日の引けに買う予定でしたが、100円ばかり高めで買う羽目になってしまいました。こちらのRSIは昨日の32%を底にして今日は41%まで上昇しております。
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市場概況(6.4.09)

2009-06-05 06:41:00 | 市場概況
6月4日(木曜日)虫の日の市場概況です。 赤字部は5日朝の更新

◆日経先物:9690円(-70円)、OSC64%(同値)6月1日の67%から下落に転じたか?指数値倍率:103(+1)
◆日経平均:9669円(-73円)、OCC63%(-3%)6月1日の69%から下落に転じたか?
◆日経平均指数値倍率:104(+1)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:910.99(-3.5) OSC58%(-4%)6月1日の66%から下落に転じたか?
◆マザーズ指数:398.23(-3.77)、OSC60%(-5%)5月24日の73%から下落に転じたか?
◆ヘラクレス指数:610.83(+5.88)OSC75%(-1%)6月1日の87%から揉み合い中。
◆ドル・円:96.64円。(70銭円安)OSC58%(+2%)5月21日の37%から円安へと切り返し中。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.63688%(前日比-0.00937%)6月3日現在。5月21日から底這い状態へ。
◆米10年債利回り:3.729%(+0.19%)-6月4日現在。更新
◆日経先物イーブニングセッション:9740円(大証終値比+50円)
◆シカゴ日経先物:9750円(円建て、大証終値比+60円)更新
◆NYダウ:8750ドル(+75ドル)OSC62%(同値)5月22日の43%から切り返し中。更新

後場はギャップダウンして始まり、前場から指していた5802住友電工が1071円で約定。その後は、節目の9700円を巡る攻防からジリジリと後退し、結局9690円で先物は終了。

その後退局面でまたしても我慢できずに住友電工は4円安で撤退。何と馬鹿なことを。

その後は、6665エルピーダメモリの突然の噴火を見逃し、3626ITホールディングスがエルピーダに続いて噴火する直前に薄利撤退をし、後は、落ちてきたエルピーダを1029円で拾うもたったの4円高で売り飛ばしと、まるで火事場での屑拾いのような結果に終始しました。

前場のブログでこき下ろした8410セブン銀行も、この株の本性が信じられないため、持ち越そうと思いましたが、マイ転しそうなのでこれも薄利撤退。

日経平均だけではよく分かりませんが、TOPIXは見事に下降傾向を示しております。こんな時に持ち越しは禁物と観念し、引けに9831ヤマダ電機だけを仕込もうとしましたが、上に成り買いがあり約定なし。

結局、トレードだけは多いものの成果はなし。まあ、適当なリハビリをしたと思って、明日以降には、今日のトレードの反省を生かしたいと思っております。

あまりに、砂浜をあちらこちらはい回り過ぎて足の関節の疲労だけが残った、虫の日の1日でした。

それにしても、あのエルピーダ、膠着状態から一旦動き出すと、もの凄い買い上がりと売り下がりの大混戦でしたね。さすが、ダイナミックメモリーの会社だけあります。これからも注視することとします。

-------5日朝のコメント-------

4日のNY市場は、さしたる経済指標の発表もなく、GM破綻の数字を織り込む前の新規失業保険申請件数も予想通りの62万件程度であり、ほぼ平穏に推移しました。


金融セクターや資本財セクターがダウのプラスを引っ張っております。

しかし、またぞろ米長期金利は上がっております。月初に米国債の売り出しが大量に控えているのでこれは自然の流れか。

なお、ブラウン英首相の辞任説は、英国政府の「まったくもって馬鹿馬鹿しい」との一言でケリがついておりますが、火のないところに煙は立ちません。まさか007が仕掛けた訳でもないでしょう。

原油がたったの1日で勢いを取り戻しております。終値で4.07%高の68.81ドルです。70ドルを超えると飛行機の燃料サーチャージがかかるようです。このあたりで止まってくれれば、新規油田開発もギリギリの採算性を確保できるし、強硬派のベネズエラあたりも渋々納得するだろうし、世界経済の回復にはちょうどよい水準なのですが、70ドルを突破するようだと、檻から出したカナリヤのごとく、「インフレ、インフレ」と鳴き叫びながら、コモディティ市場で囃し立てることとなり、少々やっかいな事態となります。

ECBのトリシェ総裁も言っております。「経済見通しがインフレの下方リスク、コモディティ価格の上昇がインフレの上方リスク」と。

このコメントに端的に現れているように、世界の景気を良くすれば長期金利が上がってインフレに火がつき、世界経済を停滞もしくは後退させればインフレの芽が引っ込むという、二律背反の状況ですね。

では、中央銀行や借金を膨大に抱える各国政府は、この二択のうちどちらを究極的には取るのでしょうか? 膨大なマネーを供給し続けてしまった今となっては、両方が成り立つような状況ではありません。どちらかの選択しかありえません。

これはインフレでしょうね。

本当は、糖尿病患者に対するように、厳しい節制を国民に求めて行かざるを得ないのですが、糖尿病と違って、厳しい節制そのものが体内の臓器を壊死させるまでに、過去に放蕩三昧をしてしまっております。

注:節制=失業率の上昇、所得の低下などの耐え難い「壊死状態」

しかしインフレを起こせば、膨大な政府借金もその分軽くなります。年率5%程度のインフレなら大きな問題を引きおこさないと内心考えていることでしょう。

ところがどっこい、重症の糖尿病患者に50Kカロリー程度に押さえながら、トロリとしたほどよい脂身のある牛肉を食させようと思っても、それは無理です。やはり、おいしいものはカロリーが高いのです。

と言う訳で、今の状態は微妙なバランスを未だ保っているにしても、このバランスが、膨大なマネーサプライの副作用として発現し、いずれ死に至る病へと転落しないよう祈るばかり。

ここは、これまでの世界を一変させるだけの新しい世界観(自立・共生・循環型社会などを目指す)に基づく大変革が実は必要なのですが、各国は単純に2007年までの状態へと少しでも戻そうと必死です。これはチョイと無理があるのではないでしょうか。
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