碌でもない日の6月9日(火曜日)の市場概況です。
赤字部は10日朝の更新
◆日経先物:9780円(-70円)、OSC61%(+1%)6月4日の64%から最後の力を振り絞って上昇するもあえなく陥落。指数値倍率:102(+1)
◆日経平均:9787円(-79円)、OCC60%(-6%)6月4日の63%から最後の力を振り絞って上昇するもあえなく陥落。
◆日経平均指数値倍率:102(+1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:918.24(-8.7) OSC52%(-7%)6月4日の58%から最後の力を振り絞って上昇するもあえなく陥落。
◆マザーズ指数:396.55(-9.36)、OSC54%(-12%)6月4日の60%から最後の坂を登坂するも時ならぬ大雪崩に遭遇。この先の運命や如何に?
◆ヘラクレス指数:621.34(-4.76)OSC71%(-5%)6月2日の75%から最後の坂を登坂中に滑るも、仲の手綱を掴んで比較的軽症に終わるが手負いに。
◆ドル・円:97.41円。(1円8銭円高)OSC61%(+1%)5月21日の37%からまだ円安継続中。
更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.65%(前日比+0.0175%)6月8日現在。5月21日から底這い状態になり、このところわずかな上昇継続。
◆米10年債利回り:3.87%(-0.004%)-6月9日現在
◆日経先物イーブニングセッション:9790円(大証終値比+10円)
◆シカゴ日経先物:9820円(円建て、大証終値比+40円)
更新
◆NYダウ:8763ドル(-1ドル)OSC63%(-2%)5月22日の43%から上昇し、そこで高止まり。
更新
最後まで、大崩はしないものの、昨日同様、後場開始直後からの円高傾向が弱き筋の売りを誘い、弱い者は徹底的に売り込まれ、強い者でも伸び悩みを見せておりました。
前場から持ち越しの劣勢の4063信越化学は、後場寄り付きの不穏な雰囲気で成り売りしました。-30円。
後場は引け際に、地合に影響されない8113ユニチャームを6520円で拾い、9438エム・ティ・アイを174200円で持ち越しました。
いずれも安値を切り上げてOSCを落とさなかった銘柄です。MTIは-1%の36%ですがプラス112000円での終了ですので誤差の範囲です。
ユニチャームは6月1日のOSC39%を底にして、今日で+1%の42%でプラス60円の終了ですので、まずますの形でしょう。この株は偏屈株ですので、明日日経平均が調子良ければこれは伸び悩むこと必定かと。
後は昨日、理想的なテクニカルな形をしていたと書いたJR東日本は、指し値がなかなか突き刺さらず、結局逃がしました。筆者の浮気性が災いしました。現実の話でなくて良かった?!
しかし、各市場ともOSCを大きく落としておりますので、ほどよい調整にはなったことでしょう。今晩のダウが大きく下げれば、明日の寄り付きで大きく押された好調銘柄の拾いどころとなりますね。
途中から6674GSユアサを監視しておりましたが、この株はまさに魔物が住むというのか、超難解株ですね。これでOSCも-4%の66%ですので、売り方優勢で終わってはおりますが、調子に乗って売ると明日の押し目からは、強烈に踏み上げられる可能性ありと見ました。
-------10日朝のコメント-------
NY市場はダウの高値-安値の値動きがたったの78ドルと凪状態。しかし、ハイテク中心のナスダックは17ポイント上昇。さしたる経済指標の発表がない中、350億ドルの米国債の入札が心配されておりましたが、こちらは無事通過しております。一旦ドル買いの反応が見られましたが、ユーロ・ドルを始め円も高くなっております。
今日は原油も70ドルを回復し、再度、資源・素材関連銘柄が息を吹き返しております。半導体関連銘柄とともに、今日の日本市場では追い風になると思います。
ユーロ・ドルが強かったのは、次の四半期ではGDPが緩やかなに改善するというアルムニア欧州委員のコメントとともに、住宅指標(RISC住宅価格、4月DCLG住宅価格)が軒並み予想を上回る結果となったこと、それに追い打ちをかけるように、「米国の利上げはまだほど遠い」というレポートを有名シンクタンクなるものが出したことによるものです。
なお、BOAT銘柄のうち、A=Aerospaceについては、ボーイングが2.12%安で終わっております。
ところで、何かとタカ派で有名な釣り師、フィッシャーダラス連銀総裁が、金利上昇はFRBのインフレ管理能力の欠如の現れではない、米国債に対する需給要因だ、とのしごく真っ当なご意見を披瀝しております。
このことはつまり、米国債に本当に買い手がいなくなれば、金利上昇はFRBの手に余ると言っていることに等しいこととなります。こちらはいわば、悪い金利上昇。
ところが、景気が回復しても、先日、雇用統計の予想外の結果を踏まえて、(景気回復期待とやらからで)長期債に加えて2年の短期国債の金利が急騰したように、これまでの債券バブル(債券の買われすぎ)が弾ける可能性が見えております。こちらは良い金利上昇ですが、どちらにしても、この先は、金利上昇しかありません。
前者はスタグフレーション、後者は過剰流動性によるインフレの副作用が待っているのみで、いずれの場合も金しかヘッジにはなりません。
冒頭に書いた、6月9日の語呂合わせの「碌でもない」は、筆者の勝手な言い方。世間では「ロックの日」だそうです。これはロックンロールの日ではなく、ロック(錠)の日のことだそうです。錠前業界がとってつけたのでしょう。
こんないい加減な語呂合わせより、「無垢(6・9)な心になる日」と提案したいと思います。以前にご紹介した
ウィリアム・ブレークのこの金言を噛みしめる日ですね。