株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(8.28.09)

2009-08-28 16:28:13 | 市場概況
8月28日(金)の市場概況です。 赤字部は29日朝の更新

◆日経先物:10530円(+20円)OSC60%(-2%)8月19日の46%から切り返し中。 指数値倍率:94(-1)
◆日経平均:10534円(+60円)OC61%(+3%)8月19日の40%から切り返し中。
日経平均指数値倍率:95(-1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:969.31(+5.08)OSC62%(+3%)8月19日の41%から切り返し中。
◆マザーズ指数:451.73(-4.79)OSC53%(同値)8月21日の42%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:637.62(-2.48)OSC67%(+5%)8月19日の54%から切り返し中。
◆ドル・円:93.63円(8銭の円安)OSC45%(+1%)8月27日で円安へと切り返したか?更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.3475%(前日比-0.01313%)8月28日現在。まだ金利低下中。
◆米10年債利回り:3.451%(-0.006%)-28日終値。
◆日経先物イーブニングセッション:10590円(大証終値比+60円)
◆シカゴ日経先物:10575円(円建て、大証終値比+45円)更新
◆NYダウ:9544ドル(-36ドル)OSC60%(-5%)8月17日の54%から上昇中。更新

後場は崩れそうで崩れなかったですね。円安傾向がサポートしていたようです。それに上海総合指数も2850ポイントあたりを抵抗線にして下には持って行かれてないのも影響したようです。

しかし、こんなに中国市場に一喜一憂しなければならないのでしょうか?

それよりも、選挙の結果を外国はどう見るかの方が、今は重要だと思うのですが。
民主党が勝てば、日本社会特有の不透明な部分が、幾らかは透明化されますので、この点は外国からは評価されると思います。

それから、後は、鳩山代表が国債発行を今より増やさないと言明したのも、一応好感されているのではないでしょうか。このままでは国が持たないとまで言っております。この認識があればOKと思いますが、外国人はあまり詳細には日本の借金事情は把握していないのではないでしょうか。

何しろ、4年前の郵政選挙では、郵貯の230兆円(簡保と合わせれば計300兆円規模)が市場に流れると思い、本気で日本株を買い上がったくらいですから。

郵便局の資産は、国債がほとんどを占めていて、それを市場で大量に売って、貸付能力のないお役所仕事の郵便局の人間に、その運用ができるとは到底思えないことは明らかでした。そもそも、財務省が金利上昇を恐れて国債を売らせません。

にもかかわらず、郵政選挙で自民党が圧勝してから、株が鰻登りに上げていったのが当時でした。唖然としました。その年、日本の株式市場が先進国で突出して上げました。確か45%程度。ダウは数%だったと思います。


-------29日朝のコメント-------

<国債の話題に関しては、別記事として転載しました。>

欧州市場は堅調に終了し、ダウもその流れを引き継いで、インテルの売上と利益予想の引き上げから、一時は年初来高値を更新。しかし、来週末の雇用統計のイベントを控えての利益確定の売りが優勢となり、結局OSCを5%も下げたことに現れているように、かなり押されながらの終了でした。

円は高くなっておりますが、93.4円あるいはその下の93.2円の抵抗線までは突破できなかったようです。思えば、91.74円という円高をマークした7月13日は日経平均も9050円まで押された日でした。

その頃、シカゴCMEのIMM通貨先物ポジションを見ると、円のロング(買い)の持ち高が膨らんでおりました。今は中立付近へと戻しているようです。傾向からすると、ここから円高へと急激に振れることは考えにくい状況です。ちなみに、ショート(売り)のポジションが増えた6月中旬頃は、もっとも円安へと動いた時期と符合しておりますね。

この先物ポジションは多少の時間差がありますが、ある程度参考に出来るものです。筆者は為替は時間の関係でやる余裕がありませんが、こうした指標の推移は時々見ております。

にもかかわらず、昨日は円高を試しに行ったのは、民主党は超低金利政策と為替介入を批判してきた経緯があるためのようです。(政権交代は折り込み済み)金利が上がればどの通貨も高くなります。

ところで、ぼちぼちと利上げの噂が聞こえてくるようになりましたね。豪州の話ですが。
日本は一番最後になるでしょうね。短期の政策金利とは言え、それは正常なイールドカーブを考えても、長期の金利に影響を及ぼします。

以下、長期金利上昇の将来への影響については、別ブログをご参照下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅針盤の精度が強化された感じ

2009-08-28 11:30:30 | 株に出会う
相場のその日の顔つきや見えない心理状態を読み解くことができなければ、この難解な相場には生き残れません。徒手空拳、猪突猛進では、まぐれで勝つことがあっても、その理由が「意気込み」だけになってしまい、後日に生かされることは決してありません。

よって、相場に臨むに際しては、出来るだけ、自分なりの予測を持って売買することが大変重要ですね。

そして、この予測なり想定は、市場参加者と同じであってはあまり意味をなしません。食い合いになってしまうためです。

昨日から追加した新予測手法では、これまで試行錯誤してきたやり方と比べて、かなり羅針盤としての精度が上がった感じです。

ここまで精度を上げておけば、逃げる時も多分、あのカナリヤよりも早いのではないかと思ったりします。それには、逃げ道のない変な坑道には入らないことですね。

例えば、6674GSユアサ。これの押され方は、株価は相当高いところにありますが、5月18日の642円をマークした時よりも悪い状況です。そろそろ反発をと、皆さん思うらしく、チョイと節目の値段に来るたびに、売り方に崩されております。841円あたりから上を窺う時がそうでした。こうした売り買いの交錯するポイントは、いわば逃げ場のない坑道のようなものです。イチかバチかの勝負となるという意味ですね。

一方、昨日まで2日連続で仕手化した4092日本化学工業は、これまた買うにしても随分と勇気がいる状態かと思いますが、前場ではOSC70%という昨日の高い値を超えそうで超えることができず、何度かトライしているうちに、買い方のエネルギーが尽きて、前場ではOSCをついに1%落として69%です。

もう更に頂上を目指すエネルギーが尽きかけていることを示唆しております。それに、この株、寄り付きの値段を超えることが出来ておりません。従って、VWAPのラインも、わずかながらに右肩下がりです。また25本線も割れております。この場合は、余程押された後のリバウンド局面しか拾う場面はありませんが、昨日までの買い玉の多さを考えると、そんな冒険をしてもあまり意味がありませんね。

それよりも、同じVWAPがフラットでも、25本線をなかなか一気に割り込まない5802住友電工の押し目を買うのが余程楽ですね。前場は、この株を1224円で買い、1229円で売るというスキャルピングのトレードをしました。それにこの株は、マイナス圏に今日落ちない限り、買い持ち越しの条件も満たしておりますので、落ちたところからの反発は予想できており、拾う時の心理的状態が随分と楽になりました。

今日のモニタリング銘柄の中では、4062イビデンが悪いですね。早々と3210円の昨日安値が割れた時に撤退でしたね。その後浮上できず、OSCも-8%の60%です。つまりこの株、昨日は上げすぎてしまったと言うことになります。この株の場合は、やはり40%台にはOSCを落とさないと駄目なようですね。

8403住友信託の調子が悪いのも、昨日のOSC58%というのは、5月15日以来の最高値のためでした。今の局面から一段高を望む方が欲深かったということですね。

こうして、日々チューニングを加えていけば、何もカナリア諸島原産のカナリヤを調達する必要もないかと。やはり生き物はいつコロリと死ぬかも知れず、それよりも、昔ながらの羅針盤が今の時代には良さそうです。

持ち越しの7947エフピコは、上げ条件を満たしたままですが、何しろ出来高が少なく筆者の短気な性分には合いません。とりあえず、+20円で手放し、節目の下の値段で適当に指しております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市場概況(8.27.09)

2009-08-28 06:12:21 | 市場概況
8月27日(木)の市場概況です。 赤字部は28日朝の更新

◆日経先物:10510円(-130円)OSC62%(+5%)8月19日の46%から切り返し中。 指数値倍率:95(+1)
◆日経平均:10474円(-166円)OCC58%(-5%)8月19日の40%から切り返し中。
日経平均指数値倍率:96(+2)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:964.23(-11)OSC59%(-4%)8月19日の41%から切り返し中。
◆マザーズ指数:456.52(-3.26)OSC53%(-5%)8月21日の42%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:640.1(-4.98)OSC62%(-4%)8月19日の54%から切り返し中。
◆ドル・円:93.55円(71銭の円高)OSC44%(-4%)8月19日の41%に収斂中。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.37188%(前日比-0.00812%)8月26日現在。まだ金利低下中。
◆米10年債利回り:3.438%(-0.002%)-27日終値。
◆日経先物イーブニングセッション:10530円(大証終値比+20円)
◆シカゴ日経先物:10555円(円建て、大証終値比+45円)更新
◆NYダウ:9581ドル(+37ドル)OSC65%(+1%)8月17日の54%から切り返し中。更新

後場も上海総合が冴えず、円高も進み、特段の買い材料もなく、主体性のない日本市場はジリジリと押されるだけ。

各市場とも、前日高値・安値を下回りかつOSCも下げておりますので、持ち越しルールからすると「No」という日になります。

後場は1969高砂熱学が、前場の終わりに見つけた買いルールに合致しておりましたので、820円でエントリーするも、慣れない銘柄で癖が分からず、25本線を割り込んでうんともすんとも言わないので2円損切り。その後この株、馬脚を現したようです。

それに、仕手株4080田中化学研究所を、少し遅れてしまったのですが、3200円で買い、これはその後不発だったので一旦+10円で降りました。新しい指標では、結構売り方と買い方が拮抗しておりますので、威勢良く上がっていくという体勢ではなかったようです。

これは結構頼りになりそうな指標のようですので、引け際に、相場とは一切無縁の円高歓迎の唯我独尊株、7947エフピコを引け成りの4500円で買いました。新しい指標の有効性を明日検証するためのものです。

なお、どうしても買ってみたい場合は、こうして「引け成り」の注文を入れておくと、単純な指し値での待ち行列よりもシステム的には優先されますので、必ず買えることになり便利ですね。

-------28日朝のコメント-------

欧州株は0.5%~1%近く続落。但し、ユーロ・ドルは急伸。ドル・円は94円割れ。しかし、シカゴCMEの日経先物は大証終値から少し上げている状態です。輸出企業がこの程度までの円高は通期レートへと変更済のためでしょう。

ドル・円のRSIが、昨年12月17日の13%以来の16%に急落しております。円安への切り返しは近いと思います。93円を割ることがあれば、ストップロスオーダーを巻き込み92円台まで突入し、その後急速に切り返すのではないでしょうか。ポンド・円のRSIも18%ですが、これは昨年10月27日の19%をも下回っております。(この後1日で10円以上も切り返す波乱あり。)

ダウ・ナスダック・S&P500ともにわずかですがプラスで終了。

原油は乱高下しております。ストップを巻き込み70ドルを割ったと思えば、株価が戻すにつれて一気に買い戻されて72ドル50セント近くで終了。

ユーロ・ドルといい原油といい、ショート筋が絡んでの乱高下ですので、あまり気にすることはないとは言え、本来の先物取引の目的から大きく逸脱しては困るので、規制が論議されているのもやむを得ません。

農産物などは先物市場がないと、天候不順などの影響をもろに受けるため、生産者も価格安定のためにも歓迎ですが、原油など鉱物資源はある程度生産量も安定させることが出来るはずです。そうなると、原油先物市場の社会的意義は何だろうかと考えさせられます。

需給調整と言っても、世界の需要と原油の供給能力はそうそう短期では大きな変動をする訳もなく、そうなると勢い、政治的な要因、それから景気敏感商品としての経済的な要因を背景として、それにヘッジファンドなどの投機的な要因が絡まるという様相を呈してくることになります。

昨年147ドルまでつけた時、ピークオイル論が出てきました。その後の大幅な景気後退でこれは引っ込んでおりますが、中国は5月には前年同期比で6%も伸ばしております。一方で中国国内生産は1%以上減っているため輸入量が過去2番目に増えております。

これで原油生産が非OPEC諸国で2015年にピークアウトする(IEA)すると、その後は年3%、10年で25%も原油生産が減ることになりますので、中国が年6%も需要を増やしたくても出来なくなります。そうなると、世界経済の失速は免れ得ません。これが、ピークアウトするのが何時になるのかを、世界が極めて注目している理由ですね。

そこでやはり台頭しなければならないのは、新エネルギーという訳ですが、風力にしても太陽光にしても補完エネルギーとしては良いのですが、原油に代わるエネルギー源には、様々な理由から成り得ません。例えば太陽光発電の場合は、そのパネルを張るためには、アメリカの1州の広さに相当するスペースが必要となるなど、様々な問題を抱えております。

そこで世界は再度、CO2を一切出さない原子力発電に注目している訳ですね。以前、原発関連銘柄が相当に市場で話題になりましたが、最近はリチウムイオン電池などの陰に隠れてすっかりと鳴りを潜めております。

ところが世界では着々と原発建設計画が進行しており、2030年までに約180基の建設が見込まれております。1基で3000億円から5000億円の巨大プロジェクトです。

電気自動車も電気があってこそ走ります。その電気を太陽光で全て供給できれば別ですが、それは当分無理でしょう。

しかしまあ、それでも色々な技術開発が進んでおりますので、どうなるかまだ分かりません。例えば、リチウムイオン電池ではなく、リチウム-空気電池というのをご存じでしょうか?(IBMもこの技術開発に着手)

これは正極の放電容量が、現行のリチウムイオン電池の120-150mAh/gに対して、何と300倍以上の50000mAh/gにもなるという優れものです。これが実用化されれば、充電1回で1000キロメートルの走行が可能となり、充電時間も負極側の金属リチウムをカセット方式で補給すれば充電の待ち時間がなくなります。(今年2月24日発表の、産業技術総合研究所のレポートを参照。)

原発建設については、東芝-ウェスティングハウス陣営と、日立-GE連合、アレバ-三菱重工グループという、世界の3陣営にすべて日本企業がかかわっております。

リチウム-空気電池なども含め、こうした原油のピークアウト後の世界を救うための技術開発で日本も生き残る道が、やはり最優先されるべきでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする