株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(8.13.09)

2009-08-12 20:31:09 | 明日のモニタリング銘柄
今日あたりの値動きを見ていて、当たり前のことですが、今日の4519中外製薬のように、一方的に上げ続けるのは稀ですね。

概ね、前場か後場に上げのピークをつけ、そこから揉み合いながら上下して、その後は上か下かに振られてお終いといったパターンが多いようですが、このパターンは恐らく相当の数にのぼるものと思います。

これをきちんと捉えることができるようになれば、それこそ鬼に金棒ですが、誰しもそれを言い当てるのは困難です。

但し、1つだけ言えることは、騙しもありますが、総じて、地合が好転(先物が切り返すなど)しているのに、うんともすんとも言わない時があります。この時は、買い上がろうとする人が既に不在となっているケースが考えられます。今日の後場の中国塗料がそうでした。

そこで無理を承知で、このパターンを我流でいくつかに整理してみました。

まずは、その日のその時のその株が「地合感応型」かどうかの見極めが第1。

地合感応型でも、先物の切り返しに対して上値追いの場合は「陽線感応型」と称し、逆に先物が陰線を引いた時にすかさず売りが入る場合は「陰線感応型」と定義し、両方に感応する場合は、「陰陽感応型」と称してみます。

【地合感応型】→ 1.「陽線感応型」 2.「陰線感応型」 3.「陰陽感応型」

この1が1日を通してずっと出たのが、今日の中外製薬でした。前場に1が出て、後場に2が出たパターンが、今日はもっとも多かったようですね。

【地合無感応型】というのも当然にあります。例えば、9783ベネッセなど、最初と最後しか値動きがありませんでした。途中はずっと地合無感応でした。

これらに加えて、株に特有のオーバーシュート現象があります。上げすぎ、下げすぎです。この時はまさに熱狂が熱狂を呼んで、天まで昇るのかと思うくらいに上げる場合がありますが、これがずっと続くことはまずありません。鋭角に上げれば上げるほど、後に続く人が尻込みするため、必ず息切れするものです。

こうした流れをもう少し理屈だけではなく、感覚的にも精度良く捉えることが出来るようになれば、相当錬磨できた状態になるのではないかと、ずうずうしくも思ったりします。

明日以降は、個別に狙いを定めた株の現在の「感応型」の類型を捉え、陰線感応型になった時には売りから入ることもトライしながら、何とか値動きに対するセンシティビティを上げていきたいと思います。

そう言う意味では、明日のモニタリング銘柄も、少し趣向を変えて、これまでのちょっと気になる銘柄(上げ候補)の他に、OSCが大きくジャンプアップし過ぎた銘柄も、下げ候補としてリストアップしてみたいと思っております。

より柔軟なトレードを目指すことが目的です。いわゆる「往復ビンタ」だけは喰らってはなりませんが。

1.2681ゲオ
 営業益の伸びは6割。三菱UFJが目標株価11万にするも、OSCは既に79%にまで上昇。もう一段の上げからは売り増加も。

2.8804東京建物
 3連騰でOSCは54%に上昇。8月4日の494円を抜く勢い。騰勢続くか?あるいは一転反落なるか?

3.3349コスモス薬品
 かろうじて1826円を死守。最後も押されながらも+1円。これで明日もプラ転すれば地固めか。OSCは34%の前日同値。まだ一発あたるとダウンあり。

4.9107川崎汽船
 OSCが連続で71%は、チョイと上げすぎか?

5.8113ユニ・チャーム
 今日は見事な「地合無感応型」でした。しかし、安値・高値共に切り上げておりますので、明日以降の「暴発」に警戒。

6.2440ぐるなび
 もう一度23万円近くまで押すのか、それとも切り返すのか?OSCはまだ33%です。

7.2371カカクコム
 1Q進捗率が22.3%と低いからと言って、ここまで売り込むか。RSI19%、VR改11%、そしてOSC22%のトリプル安は珍しい。

以上です。
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タイトルに困る日

2009-08-12 11:27:12 | 株に出会う
いつもは「夜鷹」とか「野生の叫び」とか「蜘蛛の子」とか「お年寄りの奇声」とか、ある種のイメージをとっかかりにして、この前場終了後のブログの文章も、何ということもなく、即興的に綴られていくのですが、今日は、何にも思い浮かびません。

寄り付きは外人勢が買い越していたようですが、そのせいかどうか、始まってからは特に大きな動きが見えません。最初の30分間はいつものように、売られすぎた銘柄は買い戻され、買われすぎた銘柄は売られといったやりとりをベースに、それなりの調整過程で参加者の思惑が交錯したりしておりましたが、それも一巡すると、もう退屈な相場になってきております。

ところが、昨日の後場終盤のような「波乱」がいつあるとも限らず、あまり注意散漫になる訳にも行かず、まるで、どこかの王宮の衛兵のような、感情表現がない蝋人形のような前場でした。

いくつも指していたのですが、場が少し悪くなるとジリジリと降りてきて、そこからのリバウンドがないような嫌らしい降り方でしたので、こういう時は一度捕まると、その上に行くのは至難の技ですので、下へと逃げていたりするうちに、何も約定せずに無駄な時間が過ぎてしまいました。

まだしも、王宮の衛兵は、不穏な侵入者を無言のうちに防ぐというミッションを持っております。それが如何に退屈な仕事であっても、時には、アジアからの観光客のペア写真要請に応じるなど、それなりの息抜きがあったりしますので、それはそれで世の中の役に立っていると言えますが、株の孤独なトレードにおいては、時間が経っても誰からも感謝もされず、何の見返りもなく、ただただ値動きに翻弄されているだけというのは、何故か、衛兵達と比べるまでもなく、むなしい気分が蔓延してしまいます。(注:衛兵はペア写真には応じても、決してお世辞にもほほえむことはしません。これが職業の矜持かと。筆者にはこの矜持のかけらもありません。)

かといって、刺激を求めて闇雲に買いや売りを入れても、もしそこから反対へと動けば、むなしい気分が増幅されますので、中途半端な状況に置いては、「休むも相場」の格言通りに、何も律儀に相場に付き合う必要もない訳ですね。

とか何とか、何にも足しにならない記事を書く羽目になってしまった前場でした。

1つだけ、ずっと注目していて反発がないのを大いに不思議に思っていた4617中国塗料だけは、地合に関係なく上へ上へと行っております。昨日はOSCを+4%の32%にまで上げていたので、何故取り上げてやらなかったのか、少し悔やまれます。前場で既にOSCは41%まで9%も上げております。

一応、後場の注目銘柄ですが、出来高が少ないのであまり群がらないように。共食いになる恐れあり。

後は、5214日本電気硝子がやけに調子が良いようです。この株も昨日はOSCを+1%の39%にコンバージェンスさせておりました。上昇株はこうしたOSCの低位からの反発はやはりあるようですね。これは出来高も多いので、大いに自己責任で参戦しても問題はありません。
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市場概況(8.11.09)

2009-08-12 06:06:03 | 市場概況
8月11日(火)の市場概況です。 赤字部は12日朝の更新

◆日経先物:10580円(+0)OSC64%(-2%)8月5日の57%から再度の切り返し中。指数値倍率:94(同値)
◆日経平均:10586円(+61円)OCC60%(-2%)8月5日の57%から再度の切り返し中。
日経平均指数値倍率:95(同値)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:973.51(+4.27)OSC60%(-2%)8月5日の56%から再度の切り返し中。
◆マザーズ指数:469.2(+6.61)OSC51%(+8%)8月10日の43%から上げに転じる。
◆ヘラクレス指数:636.94(+4.13)OSC65%(+3%)8月10日の62%から切り返し。
◆ドル・円:95.96円(1円21銭の円高)OSC62%(-3%)8月10日の71%から円高へと反転したか?更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.45438%(前日比-0.00437%)8月11日現在。下落継続中。0.5%以下が定着。
◆米10年債利回り:3.674%(-0.108%)-8月11日終値。
◆日経先物イーブニングセッション:10590円(大証終値比+10円)
◆シカゴ日経先物:10455円(円建て、大証終値比-125円)更新
◆NYダウ:9421ドル(-97ドル)OSC63%(-3%)15日ぶりの明らかな下落。更新

後場は、また先物が切り返し10600円にタッチ。それまでは組んずほぐれつのボックス圏での動き。残り20分でストーンと上げ。これでは売り方はやってられません。

個別株は素直に反応するのと、10600円に届きそうな時にジリジリと高値を付けるのに別れましたが、例の「夜鷹株」の3349コスモス薬品以外は、ほぼ堅調でしたね。

しかし、この高見からは追いかけるにも行かず、3632グリーを7770円の節目の値段で指し負けてからは嫌気が指して撤退。後、先物も揉み合い過程で、あっさりと同値撤退。

まるで波長が合いませんでした。まあ、あせらずゆっくりと明日も行きたいと思います。

それにしても落ちない。

-------12日朝のコメント-------

NYダウは、金融株中心に売り優勢で100ドル近い下落。ジョージ・ソロスが景気は底打ちした、来期は鮮明な回復が見られるだろうとの「援軍コメント」も効き目なし。

米企業の卸売り在庫が-1.7%との弱い結果も、在庫圧縮の動きが続いているとの悪い連想から株安に影響を与えたようです。企業行動としては、売れているなら在庫は強気で持つためです。しかし、この卸売り在庫はこれで10ヶ月連続マイナスなんですけれどね。今頃になって注目されるとはいかがなものか?と、代わりに言いたいところです。それにこっそりと、前月の5月分も-0.8%から-1.2%へと修正しております。

まあ、政府の統計は、中国ほどではないかも知れませんが、いい加減ですね。米国債も後でFRBが買い戻している証拠が見つかっているという話も、あちらのウェブには出ているようです。実際は、コード化されている金額履歴が頼りなので真偽はもちろん不明ですが、一時期FRBが銀行に大量資金供給した時、その運用に困った銀行は米国債に再投資したようです。それで金利が急低下。

市場は、明日のFOMC声明待ちとしておりますが、3000億ドルの長期国債買い取りプログラムを延長するのかどうかを、もっとも市場は重視しております。もし増枠するなら、国債の買い手がその分いなくなっていることを市場は察知し、長期金利は上がる方向へと動くのが、電撃買い取りを決めた時とは全く市場の反応が180度異なっていることです。

つまり、財務省とFRBは市場に完全に見透かされているのが現状。むしろ、買い取り枠を巡る発表を、債券売買での利益獲得の道具にすらしておりますね。

景気が真に上向けば、普通に放置していると期待インフレ率が上がり金利が上昇します。そこに国債消化難が加わると更に上昇しますので、FRBは買い取り枠を増やしたいところですが、それ自体が既に「冷やし玉」になるどころか、逆の作用を及ぼすというこの事実は、バーナンキ議長らがもっとも悩んでいることの1つでしょう。

既に10年債の金利は4%近くを窺う勢いであり(昨日は3.7%)、これは昨年7月に原油が147ドルまで高騰しインフレが言われた時の水準が4%だったことを考えると、そしてPCEコア・デフレーターが当時の2.4%から今年6月の1.5%まで低下していることを考えると、かなり高い危険な水準と言わねばなりません。(200週移動平均:4.165%、50週移動平均:3.22%)

なお、目立たないところでは、カリフォルニア州は格下げする一方、テキサス州は昨日、AAからAA+へと格上げされております。これは不動産市況にも影響しており、Housingpredictor.comによれば、今全米でもっともホットな不動産市場トップ10のうち、テキサスは3都市がランク入りしております。

円高も昂進しております。今日こそ日本市場も上げ一服するでしょうが、寄り底を狙ってのリバウンド狙いがどこまで続くかが焦点。
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