株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

夜鷹の正体がほぼ明らかに

2009-08-14 11:19:52 | 株に出会う
昨日の引け際の夜鷹こと、コスモス薬品の急騰の理由が、このたび、ラジオ日経という本邦では(その筋においてだけですが)些か権威のあるメディアによって、ほぼ明らかにされました。

レオパレスという少々怪しい賃貸(沈滞)アパート銘柄、光通信というこれも怪しいことにかけては元祖とも言える、爬虫類好きの重田社長率いるこの銘柄も同じ理由でした。ヘッジファンドのロングショート戦略に基づく持ち高解消の影響でした。味の素や明治HDは逆に売りが出ていたようです。

何故、こうした怪しい銘柄に混じって、コスモス薬品という由緒正しい銘柄までが、この騒動に巻き込まれたかは不明。株主にそれらしきヘッジファンドが入っていないかどうか、この3銘柄をチェックしましたが、どうも連動性はありません。但し、2チャンネルではコスモス薬品の裏事情として、かなりの給料格差その他について語られてはいるようです。やはり夜鷹としての素質はあったのだろうか?

そうなると、この1件に関与していたヘッジファンドは、ひょっとすると「日本世直しファンド(暗黒街編)」と「同(表通り編)」の2つだった可能性が高まってきました。

暗黒街編では、徹底的な売り攻勢を仕掛けて置き、表通り編では素直に買い攻勢を仕掛けていたという訳です。こういう濃淡のあるヘッジファンドの戦略は今に始まったことではありません。彼らは、実は昨年秋からの金融危機においては、言われる程には影響を受けておりません。空売りファンドは空前の儲けを叩きだしたところもあるぐらいです。

ヘッジファンドはその名の通り、ヘッジするのが得意ですので、暗黒街の銘柄は世界のどこであれ、目ざとく聞きつけて徹底的な売り攻勢をかけますし、表通り編はその逆ですね。それでもって、世の中に貢献していることをアピールでき、彼らを支えるクライアントの大金持ち連中の後ろめたい気持ちも少しは癒されるという訳です。

あの元祖ソロス氏も慈善事業か何かに儲けをリターンしているでしょう。それがヘッジファンドの真骨頂と言えるかも知れません。但し、ケイマン諸島かどこかに本社を置いて巧みに税逃れをしているのは頂けませんが、まあ、下手な国の規制を受けたくないのが理由とすれば、それはそれで納得できますね。

やはり、株を買う時はその会社の正体というのを十分に知ってからが良いと思いますね。(暗黒街の2社同様に、コスモスの正体が悪いことは確認しておりませんので、誤解のないように。)

前場は、8113ユニチャームを7510円という良いところで拾っておきながら、+60円で返済してしまいました。この株の奇妙てきれつな値動きを知っていたためですが、今日は実に素直に板に反応していましたね。

後は、3333あさひの切り返しからの上昇に乗り遅れました。昨日OSCを41%にまでまだ落としていたので、今日はまだ底があると見ていたため、モニタリング銘柄には挙げませんでした。ところが安値を今日の押し目でも見事に防御していたのです。

これで吹っ切れたようです。きちんと、このあたりの節目の値動きを見ていなければ駄目ですね。しかし、当方、聖徳太子の生まれ変わりでもあるまいし、複数の銘柄の同時監視は極めて苦手です。やはり、場が始まって10分以内ぐらいに今日のターゲット銘柄を1つかせいぜい2つに絞って、その銘柄の動きを徹底的に監視して、値動きの今日の癖を掴んだ上で対処しなければならないようです。

そうでないと、いつまでも夜鷹に捕まって後悔の連続となることは必定かと。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市場概況(8.13.09)

2009-08-14 06:07:36 | 市場概況
8月13日(木)の市場概況です。 赤字部は14日朝の更新

◆日経先物:10520円(+80円)OSC56%(+1%)8月10日の66%から下落トレンド継続。指数値倍率:95(同値)
◆日経平均:10517円(+82円)OCC57%(+3%)8月12日の54%から再度切り返しに転じたか?
日経平均指数値倍率:95(-1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:968.41(+8.54)OSC57%(+5%)8月12日の52%から再度切り返しに転じたか?
◆マザーズ指数:470.24(+0.56)OSC55%(+3%)8月10日の43%から上げに転じ継続中。
◆ヘラクレス指数:642.61(+8.91)OSC67%(+7%)8月12日の60%から一旦リバウンドしたか?
◆ドル・円:95.37円(69銭の円高)OSC55%(-5%)8月7日の67%から円高進行中。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.44%(前日比-0.00969%)8月13日現在。下落継続中。0.5%以下が定着し更に下落中。
◆米10年債利回り:3.604%(-0.117%)-8月13日終値。
◆日経先物イーブニングセッション:10580円(大証終値比+60円)
◆シカゴ日経先物:10545円(円建て、大証終値比+25円)更新
◆NYダウ:9398ドル(+37ドル)OSC62%(同値)7月21日の80%から緩やかにOSCは下落し、終値更新中。更新

引け際に、先日「夜鷹」などと皮肉った3349コスモス薬品が、何とストップ高に大化け。夜鷹の妖艶な衣の下には、可憐なコスモスが季節外れに咲いておりました。

筆者は、ずっと監視しており、引け際の動向を見て買いを入れようと思い、最初の買いは1896円で約定。その後1891円まで押されたので、そこに追撃買いの玉を入れておきました。あと一息でした。しかし、その上に買い板が入ったかと思うと、その数秒後です。まさに、電光石火とはこのことを言うのでしょう。

1896円で1100株が食われてからは2145円のストップ高まで一気でした。途中あまりに値幅が大きくなり、後続が来るのかどうか気にしながら1928円で売り指したのが、結果的には大間違い。その後、一瞬特売りがその下の値段で出た程でしたが、まさか、この後一気にストップ高まで行くとは、この可憐なコスモスの花からは全く想像できませんでした。

こんな強烈な上げは初めてです。後で何かニュースが出ているのかと思って見ましたが、何もありません。幾らテクニカルには妙味どころを迎えていたにしても、この買い上がりは普通はあり得ません。何か、後からどこかを買収するとかのニュースでも出るのでしょう。

そして、次の波乱は9783ベネッセでした。4240円で後場の急騰を横に見ながら指しておりました。この株、値動きが実に激しいタイミングがあります。上に厚い買い板がありましたが、チャートの節目で待たなければ駄目な株です。4240円は一応前場の終わりから13時過ぎまでの高値水準でした。

3時を過ぎてのヘラタイムに突如として約定。この急落場面では第2波、第3波が来ると直感的に判断し、たったの+10円でしたが売り逃げました。最後の数分の激しい下落ぶりをご覧下さい。

という訳で、後場は残り時間10分程度で、明暗の分かれる2つの株に翻弄されて終了。

お盆という時期でもあり、この2つの株、誰かの怨霊でも取り憑いているのかも知れません。しかし、この最後の10分で眠気が吹っ飛びました。

もっとも、夜鷹を仕留めてから、そのまま眠り込んでいた方が、ご先祖様がいる(であろう)天国に行けたのにね。

-------14日朝のコメント-------

ウォルマートの決算は良かったのに、米小売売上高が弱く円高に。ガソリンと建設資材が-2.1%と足を引っ張ったようです。もっとも頑張ったのが食品、その次は医療です。これは分かりますね。

原油価格は確かに7月の中旬までは一方的な下落でしたが、後半は結構切り返しております。その流れで8月は上昇しておりますので、8月の小売売上においてはガソリンが「貢献」するでしょう。

ところで、原油価格が70ドルを挟んで「安定」しておりますが、原油新興国中心に供給過剰だそうです。70ドルならお金が何としても欲しいためです。需要は弱いのにこの供給過剰でも値段が下がらないのが現状であることをお忘れなく。

需要が本格回復すれば100ドルは軽いでしょうね。

弱い米小売売上とは逆に、ユーロ圏の第2四半期GDPは予想以上に奮闘し景気回復期待が高まっております。

内訳を見ると、ドイツ、フランス、ギリシャ、ポルトガルが+0.3%と健闘。オランダが最悪で-0.9%、イタリアは-0.5%ですが、かなり悪い筈のスペインのデータが見あたりません。キプロスまであるのに、スペインはECの圏外に去ったのか??

なお、バンカメ株を著名投資家ジョン・ポールソン氏率いるヘッジファンドが、2Qに1億6800万株も取得したと報じられております。このポールソン氏、サブプライム危機で巨額の利益を上げたそうです。あのヘンリー・ポールソン氏はその前にGS時代の巨額のボーナスへの課税なしで「利益」を上げており、「ホールソン(穴損)」などと揶揄される割には縁起が良い名前かと。

NYダウのOSCと終値のダイバージェンスが、かつてないほどに強まっております。OSCがジリジリ下がっているのに終値がジリジリと上がっている珍しい現象です。RSIも7月30日には94%までもつけ、そこから昨日は70%へと下落しておりますが、このRSIだけを見ると、面白い現象が現れております。

それは、ほぼ3ヶ月おきに10%台のボトムをつけていることです。

・2008年7月7日---11%
・2008円10月9日---18%
(2009年1月14日---39%)
・2009年3月2日---14%
・2009年6月24日---19%

ちなみに、記録をとりだした2007年3月以来では、RSIの10%台は2008年7月まではありません。90%はもちろん、80%という高い値も2007年5月18日にたったの1回マークしただけです。

いずれにしても、テクニカルにはかなり異例とも言える不自然さです。ニュースに反応するのは分かりますが、株の需給ということから考えてもある程度の循環性は、これらの指標が現しているはずです。何か意図的な操作圧力がかかっているのかも知れません。

循環性からすると通常3ヶ月から4ヶ月で次のボトムなり頂点が訪れますので、まだ今の8月は落ちるには早すぎるのでしょう。

なお、ボラティリティ・インデックスは、7月24日頃一足先にボトムをうち、その後は株価は上がっておりますが、逆に少し上昇して揉み合っていることを確認しておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする