株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(8.19.09)

2009-08-18 21:00:03 | 明日のモニタリング銘柄
日経のかろうじてのプラスに続き、上海総合のプラ転、そしてドイツの景況感の良さから欧州市場が堅調にスタートし、ダウの先物も上げております。雰囲気としては昨日よりも良化しているようです。

さて明日、8月19日(水)のモニタリング銘柄です。

1.8761あいおい損害保険
 決算後477円までつけその後調整。久し振りのOSCの反転で、下げ止まるか?

2.3092スタートトゥデイ
 まだふらついておりますが、RSIも久し振りの29%まで落ち込んでおり、そろそろ反転なるか?

3.2121ミクシィ
 OSCを+7%の44%にまで伸ばしてのいい形での終了。上げすぎたところからの成り売り攻勢があるので注意。

4.6594日本電産
 相場が一旦切り返すならこの株から。OSCを落としておりますので押し目狙い。

5.5214日本電気硝子
 これも日本電産と同じ理由ですが、OSCは+4%の47%に伸ばしております。

6.6269三井海洋開発
 10日に上方修正した時よりも押されております。1600円割れを回避したここからは。

以上です。
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シンボリック・アナリスト

2009-08-18 11:26:38 | 株に出会う
今日の前場は、意表を突く先物の(シカゴの終値に対しての)上げから始まり、昨日とはうって変わってほとんど押されることなく、上へ上へと切り上げております。

10200円の相場博士の底値のお見立てが見事に的中した格好です。このように相場というのは、誠に気まぐれ、人々の裏を掻くのが大好きです。

このことを言い当てる何か良い言葉はないかと思っていたところ、今読んでいる本で、たまたまタイトルにあるような「シンボリック・アナリスト」という言葉に行きあたりました。

これは、ニューエコノミーの時代を宣言した、アメリカの労働省長官だったロバート・ライシュという人が使った言葉です。

今のニューエコノミーの時代では、「モーレツ労働は経済的に恵まれた生活をもたらすこともあるし、そうでないこともある。しかし、経済的に恵まれた生活は必ずモーレツな働き方とともにある。」(勝者の代償)と彼は言い、そして、21世紀的な職業的階層として、「シンボリック・アナリスト」、「定型型生産労働者」、「対人サービス労働者」を挙げております。

この「シンボリック・アナリスト」とは、グローバルな市場にアクセスし、そこで勝負できる創造的労働者でサービス業に分類されますが、マグドナルドのような対人サービス労働者とは全く異なります。

ライシュによると、シンボリック・アナリストとは、「アーティストや発明者、デザイナー、エンジニア、金融のエキスパート、変人、科学者、作家またはミュージシャン」など「ある特定の媒体において新しい可能性を見つける能力」を持つタイプと、これら「変人」の仕事を市場化する「営業担当者、タレントエージェント、需要開拓者、流行観察者、プロデューサー、コンサルタント、敏腕家」など、「まだ存在しない製品に対する願望などを見つけ出す」タイプ(「精神分析家」)に分類されるようです。

そして、「変人」と「精神分析家」からなるシンボリック・アナリストが、21世紀社会では富の大半を生産し、そのほとんどを所有することになるとのこと。

ちなみに、シンボリック・アナリストの代表格のビル・ゲイツは、その純資産が、アメリカの下から半分までの全世帯の資産に等しいそうです。

さすが、アメリカですね。労働省の長官まで務めたお役人が、ここまでの世界分析の才能を持っているとは。小説家のアンドレ・マルローを文化相に抜擢したド・ゴールもビックリでしょう。

翻って、日本では底の極めて浅い「変人首相」を抱くことはあっても、大臣にそれらしき「教養」を備えた人物を配置したという記憶が全くありません。もちろん、日本の社会では「変人」や「敏腕家」は社会からは未だ疎まれる存在ですので、そもそも、ライシュが言う良い意味での変人や敏腕家が登用される訳もありません。

ところが、株の世界は別です。これらシンボリック・アナリストの素養がないと、継続的に勝ち続けることは、昨日そして今日の動きを見ても、困難であることは明らかです。

筆者は、幸か不幸か、「変人」でもなく、「敏腕家」でもなく、ましてや、「精神分析家」でもないため、今日の相場には全くついて行けませんでした。

今日は、下で待っていても駄目。昨日は、下で待っていたら「不幸」が待っていた日。じゃ、一体どうすりゃいいの?

この際、株式市場の「シンボル」を「アナリシス」する以外には手だてがなさそうですが、その肝心の「シンボル」が視界不良で全く見えませぬ。。。
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市場概況(8.17.09)

2009-08-18 06:18:30 | 市場概況
8月17日(月)大荒れの日の市場概況です。 赤字部は18日朝の更新

◆日経先物:10250円(-340円)OSC51%(-7%)8月10日の66%から下落中。指数値倍率:97(+3)
◆日経平均:10269円(-329円)OCC48%(-15%)8月3日の73%から下落中。
日経平均指数値倍率:98(+3)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:949.59(-24)OSC50%(-14%)8月3日の72%から下落中。
◆マザーズ指数:454.86(-12.01)OSC49%(-11%)8月3日の60%から下落中。
◆ヘラクレス指数:637.74(-7.09)OSC63%(-5%)8月3日の77%から下落中
◆ドル・円:94.48円(37銭の円高)OSC52%(-1%)8月7日の67%から円高へと進行中。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.43125%(前日比+0.00187%)8月17日現在。久し振りに上昇。今後の動向に注意。
◆米10年債利回り:3.476%(-0.097%)-8月17日終値。
◆日経先物イーブニングセッション:10190円(大証終値比-60円)
◆シカゴ日経先物:10140円(円建て、大証終値比-120円)更新
◆NYダウ:9135ドル(-186ドル)OSC54%(-7%)7月13日以来の低さ。一旦底抜け。更新

今日は、先物の反発が一向に見られず、お盆明けを待っていたような下落ぶりでした。休み中は若手に適当に任せていたベテラントレーダーが、乾坤一擲、薄商いで上値を追っていたのをこれ幸いに、一斉に利確に走ったかのようです。こうして、先輩の手柄になってしまうのは、世の常かと。

新興市場も、あの化け物2193クックパッドがついに崩落。4574大幸薬品の「ラッパ」のみが響き渡るばかり。

後場も強かったのが4568第一三共。仕手株の3107ダイワボウは売られました。虎視眈々と売りを待っているのがこうした株の定めです。424円あたりから420円を1-2度クリヤーし、3度目の正直あたりで420円が割れてからは、さすがに凄い下落ぶりでした。10万株単位でどっさどっさと売りが出て、それに弱小コバンザメまで相乗りするという、いつもながらの光景でした。

後場も無理をせずノートレードでした。まあ、ここまで大きく下がると、明日あたりは一旦切り返しムードになると思いますが、これまで無理に無理を重ねてきているだけに、もう少し調整しないと息が続かないとも思いますね。

この今日の調整の背景に重くのしかかっているのが中国の上海総合指数ですね。これが節目で下げ止まらないと。2946ポイントの75日移動平均を今日割り込んで2870ポイントとなっているのがチョイと不気味ですね。(その下の26週MAは2660ポイント)

これまでのように、イケイケドンドンという訳には行きません。

-------18日朝のコメント-------

どうも、日本とアジアの株安がそのまま欧州とアメリカに伝播したようです。上海不動産指数というのがあるようですが、これは前日比で6.2%も下落。中国の住宅バブルが弾けそうな動きです。

今回のミニ世界同時株安の発信源は、やはり上海総合指数でしょうね。チャートは窓を開けて落下しており、どうみても銀行の資金供給を絞り込んだ影響が直接的に出た感じです。

何と言っても、今回の世界の景気回復期待のメイン・ドライバーかつ唯一のドライバーは中国の56兆円にも及ぶマネーでした。そのマネーの流れに変調が生じた訳ですから、もうアメリカの経済指標(NY連銀、ネットITC-対米証券投資)の、いわば驚くべき良好な数字をしても、今日のアメリカの株式市場の下落を差し止めることができなかったことに注意しておくべきでしょう。

つまり、イケイケドンドンのトレンドは少なくとも変わったのです。これまでは、好材料は何でも肥やしにして株価を上げてきました。それは、背後の大旦那(中国)の大盤振る舞いという安心感に支えられての、薄っぺらいドンチャン騒ぎだったのです。

その大旦那が賭博場から消えそうになったとしたら、これはドンチャン騒ぎどころではありません。かといって、このまま大旦那にドンドン相場を張らせても、大旦那自身の体力が持たない恐れが出てきており、それに、あまり賭博場に引きつけておいても、ご内儀様のご機嫌を悪くしては元も子もないという訳で、ここは一旦、ご家庭に帰って頂き、改めて「精力」を回復して頂いた上で、再登場を願うのが最善ではなかろうか、との合意に皆さんで達したようなのです。

問題は、どこまで我慢すれば良いのかということに焦点が移ってきました。今回の宴の発端となったOSCで80%という値をつけてしまった7月21日の終値近辺、つまり8900ドルあたりまではとりあえず覚悟し、8600ドルの固い抵抗線までを、最悪でも心づもりとして持っておいた方が良いのかも知れません。その時、日経平均は再度9000円割れの試練を迎えてしまいます。

とまあ、悲観的な見通しを書きましたが、NY連銀製造業景気指数(8月)の12.08ポイント(予想は3ポイント、前月は-0.55ポイント)という、2007年の5月頃に匹敵する驚異的な数字にも、市場が反応しなかったことを重く見ざるを得ません。

今年3月の-38.2ポイントからどれだけ回復していることか。何しろ早くゼロを超えることが市場参加者の「悲願」だった訳ですから。材料で尽くしにしては、材料が大きすぎるのですけれどね。

それに市場が以前から無視している対米証券投資の6月分の907億ドルの黒字というのも驚愕ものです。今年に入り1月と5月の2回も赤字を計上し、もはやアメリカへの資金流入は途絶えたのかと思わせて、今回の大幅黒字ですが、これは2004年初頭以降では10位に入る好成績なのです。4年半ですから合計で54ヶ月ある中での10番目です。

これは、1年ぶりに可愛い子供が期末テストで、初めてクラスでベストテンに「躍進」するという快挙を成し遂げたのに、勤める会社の社長が気前よくばらまきをやったため、倒産しそうになることを心配するあまり、我が子を褒める余裕まで無くした親に些か似ておりますね。

なお、VIX指数は3.62ポイントも急伸。この伸び方は223ドルも下げた7月2日よりも大きく、このところの最高です。皆さん、脱兎のごとく逃げているのが分かりますね。
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