8月25日(火)の市場概況です。
赤字部は26日朝の更新
◆日経先物:10500円(-50円)OSC54%(-1%)8月19日の46%から切り返し中。 指数値倍率:95(+1)
◆日経平均:10497円(-84円)OCC53%(-2%)8月19日の40%から切り返し中。
日経平均指数値倍率:95(同値)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:965.11(-5.2)OSC54%(同値)8月19日の41%から切り返し中。
◆マザーズ指数:458.1(+4.97)OSC50%(+5%)8月21日の42%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:641.4(+0.8)OSC59%(-3%)8月19日の54%から切り返し中。
◆ドル・円:94.17円(42銭の円高)OSC47%(+1%)まだ、8月19日の41%を防御しているが、93円前半を目指す動きが強い。
更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.38688%(前日比-0.00625%)8月24日現在。ついに円と金利差逆転。
◆米10年債利回り:3.435%(-0.041%)-NY時間午後4時半現在。
◆日経先物イーブニングセッション:10570円(大証終値比+70円)
◆シカゴ日経先物:10585円(大証終値比+85円)
更新
◆NYダウ:9539ドル(+30ドル)OSC58%(-2%)8月17日の54%から切り返し中。
更新
後場は更に円高が進行し、上海総合指数も下落の一途でしたので、日経平均先物も一時は10460円まで押されました。しかし、そこから転がり落ちることなく10500円はキープしての終了でした。
東証1部銘柄では、上昇36%、下落55%、変わらずが9%でした。
引け際に新興銘柄やリチウム電池関連が活況を帯びておりました。地味どころでは、4047関東電化も引け際に気がついたら、どなたさんかが買い上っておりました。
市場はOSCを落としておりますが、昨日の安値を割っていないこと、それに、前々日のOSCも割っていないこと、この2つの条件から、昨日の馬鹿上げの反動安の範囲と解釈できます。
持ち越しは、あの新宿の母、川嶋真理の占いサイト3770ザッパラス。それに、一旦手放した悪女、4813ACCESSが更正したらしく、きちんと切り返しておりましたので、再度騙されるつもりで引け際に買いました。
いずれも、昨日のOSC30%台からの安値を防御してのOSCの上放れ、かつRSIも20%台からの上放れという、格好のテクニカル条件を満たしております。ここは地合が売り条件になっていない限り、強気ホールドですね。為替は一切関係ない内需ネット銘柄。そうは言っても、明日はNY市場の影響を受けますので、再度下押しがあるかと思います。そこを、今日の安値で再度クリヤー出来れば、地合が売り1色にならない限り、これらの銘柄は復活する条件を整えております。
それ以外の例えば、昨日のブログでも触れた5802住友電工は、引けにかけての下落カーブを見ても分かるように、今日は上げすぎた反動での調整日だったようですね。
-------26日朝のコメント-------
今日のアメリカ市場のハイライトは、何と言ってもS&Pケース・シラー住宅価格指数(6月度)が、顕著な底打ちを見せたことです。筆者の予想通りに、全米20地区のうち、デトロイトとラスベガスを除いた18地区で指数が上昇しております。上昇地区は5月度の14地区から更に4地区増え、しかもその上昇の程度が全米平均で2ポイント程度と素晴らしい内容です。
筆者は2008年7月以来、今回の金融危機の大震源であるアメリカの住宅バブルの崩壊からの脱出時期を探るために、話題作「アニマル・スピリット」の共著者の1人、エール大学ロバート・シラー教授による、ケース・シラー住宅価格指数に基づき、
アメリカ住宅価格の底打ち時期を継続的に検証してきましたが、今月で打ち切ります。
少なくとも、ケース・シラー住宅価格指数はこの6月でほぼ下げ止まりました。
残されたデトロイトとラスベガスも0.5ポイントと2ポイントの下落幅ですので、8月か9月にはゼロあたりまで戻すことでしょう。そうなると「完全底打ち」となります。
(唯一の懸念は、住宅ローンの延滞率のピークが来年半ばになることが、今後にどう影響するかということです。)
市場では前年比での下落幅がまだ-15.44%もあるという認識ですが、それはこの間ずっと下げ続けてきたためです。
失業率は前年比で改善するか、少なくとも就業者数がプラスに転じないと、単に前月より少し改善したからといって景気がよくなったとは言えません。しかし、住宅価格指数の下げ止まりは違います。下げ止まり=金融機関が持つ住宅関連証券の価値の下げ止まり、を意味するからです。
つまり、金融機関の大きな重しの1つだった住宅関連証券の損失拡大が、これで止まるということを意味します。もちろん、商業用不動産やら消費者クレジットやら色々と景気の極端な悪化がもたらした他の分野の不振は、これからも金融機関の損失として現れるでしょうが、いわゆる再度の恐慌状態への回帰は、これで何とか防げる見通しが出てきました。
何とかギリギリ各国の景気対策が効いているうちに立ち直ってくれて良かったと思います。そうでないと、1930年代の恐慌からは、人類は2度の大戦という大きな対価を払って立ち直りましたが、今回は世界戦争という目に見える災禍には、「核のお陰?」で至らないものの、「世界内戦は21世紀的なグローバリズムの時代の戦争である。世界戦争は戦争を世界化したが、
世界内戦は戦争を地球化(グローバル化)する」(笠井潔著「例外社会」参照)ため、実質的に世界中の人々の生活が根本から破壊され、いわゆる「ジンバブエ状態」の無秩序な世界に陥る危険すらあったのです。
アメリカ市場は、コンファレンスボードの消費者信頼感指数も予想以上に上昇。これも株価の高値更新を支えております。
それにしても、株式市場は半年先を読むと言われますが、まさにその通りの結果になりつつありますね。この3月が色々な意味で底でした。イールドカーブ分析、ドルのLIBORなどが図らずも示しておりました。こうした大局観が何故持てなかったのは新たな反省材料です。