株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

相場はたそがれ清兵衛

2009-09-04 11:18:13 | 株に出会う
夏も終わりに近づき、蝉の鳴く声も何となく気弱になりつつあります。それでも中旬頃までは、最後の一団が鳴き続けることでしょう。

ふと、心に浮かんだのはタイトルにある、藤沢周平の小説です。といっても、筆者は家人とは異なり、蝉しぐれしか読んだことがありません。たそがれ清兵衛は、映画で見ただけです。

家人はもったいない、もったいないとしきりに言いますが、まあ、1つだけ読めば大体後の小説は想像がつきます。ドストエフスキーなどはそうではなかったですね。次から次へと興味を惹いて、小説の言葉の1つ1つと、小説全体の思想的な背景が複雑に絡まって、結局は最後の一編まで読まざるを得ませんでした。

相場もそうした局面で捉える必要がありそうです。

今日の朝からの先物の動きや為替といった1つ1つの断片的な事象と、その背後にある世界と日本の政治経済・金融情勢の絡まりを、どうやって、相場のど真ん中に取り憑きながら捕捉するのか?

これは、何かに書いてそれを伝えられるものではありません。

あえていうと、今の相場はたそがれ清兵衛です。何故、ひょっこりひょうたん島ではなく、たそがれ清兵衛なのかは意味不明でしょう?しかし、何かを言いたいその雰囲気は分かりますね。この程度のことです。

持ち越しの8031三井物産は1195円で早々に売り、後は、雰囲気がたそがれ清兵衛なので何もせず。指し値はすべて引っ込め、RSSのデータが一部のファイルでおかしかったので、それをほぼ半分まで修復中です。横目で見ると、さらに相場は黄昏れておりました。

今の時点で、堂々と真っ昼間と宣言する方は、さすがに異端児のようです。
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市場概況(9.3.09)

2009-09-04 06:11:04 | 市場概況
9月3日(木)の市場概況です。 赤字部は4日朝の更新

◆日経先物:10200円(-110円)OSC41%(-7%)8月27日の62%から下落調整中。 指数値倍率:97(+1)
◆日経平均:10215円(-66円)OC42%(同値)8月26日の63%から下落調整中。
日経平均指数値倍率:98(+1)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:942.77(-7)OSC45%(同値)8月26日の63%から下落調整中。
◆マザーズ指数:451.53(-2.36)OSC47%(-5%)8月31日の44%から切り返しに転じたか?
◆ヘラクレス指数:634.66(-2.98)OSC57%(-1%)8月26日の66%から下落調整に入る。
◆ドル・円:92.63円(43銭円安)OSC41%(+5%)2日の36%から円安へと切り返しに転じたか?クロス円はすべて円安へと反転。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.32188%(前日比-0.00812%)9月3日現在。さらに金利低下中。
◆米10年債利回り:3.35%(+0.041%)-9月3日終値。
◆日経先物イーブニングセッション:10230円(大証終値比+30円)
◆シカゴ日経先物:10240円(円建て、大証終値比+40円)更新
◆NYダウ:9345ドル(+64ドル)OSC48%(+4%)2日の44%から切り返しに転じたか?更新

後場は円安の進行もあり、また中国の上海市場が堅調なこともあり高く始まりましたが、結局10250円のラインは大きく超えることができず、引けにかけては先物も、朝方の安値に迫る10200円で終了する始末。

先物の抵抗線は、6月12日の高値の10180円から8月21日の安値の10130円あたりですので、今日のところはこのラインが生き残ったことになります。

しかし、雰囲気は更に悪化しており、東証1部の上昇銘柄数は534銘柄で3割少々。金融と輸送用機器が悪かったようですね。非鉄や食料品、それに円高銘柄の紙パルプあたりが良かったようです。

明日は明日の風が吹きますので、今日良かった業種がそのまま明日も生き残るとは限りませんが、NYダウも下げ疲れから、OSCもわずかながらコンバージェンスしていることだし、引けにかけて8031三井物産を買い持ち越し。OSCは珍しく小数点以下もない43%ドンピシャで前日同値です。RSIの26%は、7月15日以来の低さ。本来なら切り返すところです。

同じ非鉄の5541平金もOSCを+2%の36%に上げてのプラ転終了と順調。こちらはVR改が昨日の28%からの切り返しで、今日は43%まで上昇。(物産も31%→46%へ)30%以下の水準では買いが一応のセオリーです。

今の相場が当面の反転を果たすなら、今日の先物の安値10180円が明日死守できるかどうかが重要になりそうです。

-------4日朝のコメント-------

欧州株は0.5%程度の下落でしたが、NY市場は引けにかけて高値圏のプラス終了でした。

昨日からの異変の1つは、ファンド勢の資産再配分によると言われるゴールドの急騰です。1000ドルに迫っております。ストップロスオーダーも巻き込んだ模様。ドルインデックスは、昨日からは上昇しており、原油は微マイナス、インフレデータもなしですので、これは完全にファンドの仕業ですね。過去、1000ドルが大きな壁でしたので、これを突破すれば上値ブレークということになります。

問題は、今の時期に何故ファンド勢が金の比重を高める動きを示したのかです。

1つは、金の先物市場は、株式市場の3568兆円(ドル=92円、3兆9千億ドル弱、2009年6月現在。)や、債券市場の5500兆円、そして原油先物市場(WTIは15兆円程度)に比べて、相当に市場規模が小さく4.5兆円ほどと言われております。(いずれも株以外は2008年10月段階)

これまでに算出された金の総量も、たったの50メートルプール3杯分の16万2千トン=486兆円(グラム=3000円)です。

ここに来て、原油は世界経済の見通しが不透明となり70ドル前後で頭打ちとなり、株式市場も、とりあえずは上げすぎた分の調整モードとなっており、手っ取り早く利益を稼ぐには、市場の小さいゴールド市場で荒稼ぎをしようという算段に落ち着いたのではないかと思います。

百分の一の規模の市場に雪崩を打つようにファンドマネーが流入すれば、これはまさに鉄火場に変身です。暴騰の後はいずれ暴落でしょう。

金の陰に隠れておりますが、銀の値上がりが昨日はもっと凄かったようです。金の2%弱に対して6%の値上がりです。NYダウに換算すると560ドルも上昇した勘定です。1000万円の投資が1日で60万円も動く投機市場です。

なお、NY株が何故プラス終了したかは不明です。最初は中国株式市場の反発を好感して上げ、ISM非製造業景況指数が予想の48ポイントを0.4ポイント上回ったことは期待外れで下げましたが、フォードの格付けと見通しをムーディーズが上げたとか言われておりますが、これも大きな要因ではなく、いわゆるショート筋の買い戻しのようです。

問題は今晩の8月分の雇用統計ですが、これは景気の遅行指標です。7月の23万人減から更に好転してゼロに近づいていれば別ですが、横這いや微増の場合は失望売りが出ることが予想されます。

各種雇用指数の推移を見る限り、少しずつ好転はしておりますので、順当なら予想の23万人減となりそうですが、恐らく、米政府も当惑した7月の失業率の0.1%の低下は、一時的な統計処理上の綾の範囲と考えられ、8月は0.2%程度増えるかも知れません。そうなると、その分での失望売りが増えそうです。

まあ色々考えても、その道の専門家(果たしているのか?)でもない筆者にはよく分かりません。但し、テクニカルにはNYダウは反転体勢にはあります。
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