株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(9.17.09)

2009-09-16 21:37:59 | 明日のモニタリング銘柄
欧州株は昨日以上に堅調です。英FTは年初来高値を更新。ドル・円は90円30銭程度に低迷中。

明日、9月17日のモニタリング銘柄です。

1.8804東京建物
 OSC35%を付けた14日と似たような状況に追い込まれ、OSCは何と29%です。まさしく陰の極みの株価ですが、464円あたりまで押し込まれてからの反転狙い。

2.8591オリックス
 これもOSCを-4%の27%にまで落としております。RSIも22%。底は近いでしょう。

3.5333日本碍子
 これはまともな低位からの切り返しで、OSCは+2%の37%です。

4.6378木村化工機
 少々難しい株ですが、OSCの43%は7月末の42%以来の低さ。再度千円割れからの反発狙い。

5.3105日清紡ホールディングス
 960円あたりまで押されるかも知れませんが、取り組み妙味は出てきております。

6.2371カカクコム
 一昨日のOSC30%からはコンバージェンスしておりますので、明日は315Kがキープできるようなら。

7.8766東京海上ホールディングス
 押し目で2600円に近づくほど拾い妙味あり。OSCは-6%の36%です。

以上です。
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強いけど弱い

2009-09-16 11:29:30 | 株に出会う
円安が進み、先物が景気よく上げておりますが、現物がついていったのは10時頃まで。その後は先物の一人旅で10330円まで上がるも、達成感が強くどうも買いが集まりません。

つまり、強いけれど弱いというワンマン社長のような相場が前場という訳です。ワンマン社長が支配する会社はろくな末路を辿りません。ダイエーしかり、西武グループしかり、ミートホープや漢字検定の社長は言うまでもありません。

この相場に冷や水を浴びせているのが、新政権の金融担当大臣に決まった亀井静香氏です。何と、銀行の貸し剥がしを防ぐために、元本と利子の返済猶予を最大3年間義務づける法案を準備するとのこと。

つまり、人に貸した金を返せと言わせないための法案です。これには口があんぐりと開いてしまって閉まらなくなりました。

これは江戸時代の徳政令にも似た強権発動です。こんな社会なら誰も人には金を貸さなくなります。誰が3年間無利息で、返るあてもない金を貸しますか?

早速、欧米からは日本のカウンターパートナーに対して問い合わせが結構入っているようです。日本の金融事情はそこまで悪いのかと勘ぐられることは必定です。そうなると外人買いがバタッとなくなることは目に見えております。

ちなみに、今日の業種別株価指数では全33業種のうち、その他金融が最低ランクに、銀行業も下から4番目に低迷しております。

日本の金融機関も唖然としていることでしょう。少なくとも貸した金に金利がついて収入になるからこそ、この低金利時代に低利で金を調達して、少し高い金利で貸し出すという本業が成り立っているわけですが、これが実はなりたたなくなるという、銀行業の根幹にかかわる大事件です。

何故、あの昼間から酔っぱらいのような顔をしている亀井氏に、民主党は金融大臣という要職を捧げてしまったのか、全く理解不能ですね。そもそも国民新党なる政党は自民党右派集団ではなかったでしたっけ?

筆者は民主党の今後に大いに期待するものですが、この1件だけは何とも言いようがありません。

と言うわけで、とても今日の上げ相場にはついて行けず、押し目の4574大幸薬品で20円抜いたトレードのみ。
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市場概況(9.15.09)

2009-09-16 06:18:07 | 市場概況
先物が何とか10140円割れをしなかった9月15日(火)の市場概況です。赤字部は16日朝の更新

◆日経先物:10190円(+10円)OSC50%(+2%)9月10日の53%から下落調整中。 指数値倍率:98(同値)
◆日経平均:10217円(+16円)OC51%(-1%)9月11日の59%から下落調整中。
日経平均指数値倍率:98(同値)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:932.52(-1.5)OSC50%(-1%)9月11日の55%から下落調整中。安値はかろうじて防御。
◆マザーズ指数:463.31(+1.59)OSC68%(+9%)9月7日の40%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:628.84(-2.96)OSC58%(+3%)9月11日の62%から下落調整中。
◆ドル・円:91.09円(17銭円安)OSC41%(-3%)9月7日の44%から下落中。円安への反発力が極めて弱い。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.29338%(前日比-0.00162%)9月15日現在。まだまだ下落中。
◆米10年債利回り:3.46%(+0.034%)-9月15日終値。
◆日経先物イーブニングセッション:10160円(大証終値比-30円)
◆シカゴ日経先物:10235円(円建て、大証終値比+45円)更新
◆NYダウ:9683ドル(+57ドル)OSC73%(-0.4%)9月2日の44%から切り返し中。更新

後場は、ドル・円が何とか91円台をキープしていたこともあり、10140円の抵抗線が突破されずに、かろうじてプラス引けで先物と日経は終わっております。

しかし、今の高度では些か酸欠のせいか、市場の実態はかなり弱体化しております。今までならここから切り返していたのですが、今回はその材料が見あたりません。喩えて言うならば、坂道にクルマを止めたような状態です。

放置しているとバックを始めますので、皆さんが手分けして支えなければなりませんが、悪いことにその支える人間の気持ちが1つにまとまっておりません。何と、坂の下の方へと引っ張る輩が多数おります。あるいは、支えるフリをして、ボンネットに乗っかかって旗振りをしているフリをしている輩も散見されるようです。こういうの、「フリフリ坊主」と言います。

いやいや、これ筆者の造語。しかし、と思って、念のためグーグルで調べたら、何と宮本杜朗とか言う人の、監督・脚本・撮影・編集による映画のタイトルでした。先を越されておりました。実に世の中は広い。。。念のため、その映画のアブストラクトは、

雨は点で降り、大部分は砂漠となった近未来。村の掟を破り、外に投げ出された姉弟はトボトボと冒険の旅に出かける。独学で映画を制作し、前作がドイツでも紹介された宮本杜朗による破天荒ロードムービー。」

特に赤字部のところが、今の相場環境にピッタリですね。気に入りました。わざわざ見に行く気はさらさらないけどね。

後場は、無理をしないスタンスがたたってか、6849日本光電工業と2371カカクコムで少し稼いだのみ。カカクコムの切り返しにはビックリしました。319Kを抜けてプラ転するようなら乗りと決めていたのですが、321Kでの買いが遅きに失したため、まあ、明日は読めないこともあり、戯れに指していた323Kで引けに売れました。

明日の押し目があればこの株買いですね。テクニカルには実に素直に反応する株です。明日の地合に押されて312Kを防御し、OSCをプラスに伸ばして、引けに+5K位で終了していれば、明後日の上げはほぼ確実ですね。今日はまだ312Kという後場に安値を付けたその「後遺症」が残っております。また、引け際に上げすぎた「フリフリ坊主症候群の後遺症」もありそうです。

持ち越しはなし。

-------16日朝のコメント-------

欧州株はほぼ堅調に終了し、NY株も0.5%程度高と堅調。バーナンキ議長の「リセッションは恐らく終わった」とのコメントでマイナス圏から脱し、米小売売上高の8月分が自動車を除いても予想の+0.4%に対して+1.1%と伸びた直後は株価への反応は鈍かったようですが、その後ジワリと株価を押し上げております。

NY連銀の製造業景気指数も予想を3.88ポイント上回る18.88ポイント(但し、雇用指数だけ-7.45から-8.33へと悪化)となっており、この数字は景気がまだ頂点にあった2007年10月の26.7ポイントにかなり接近しております。(2007年4月は7ポイントでその年の最低値でした)

この後、原油の動きと株式の切り返しが連動し、いわゆるリスク資産への資金の移動が進み、ダウは9700ドルを引けにかけて回復し、この株高が昨今の特徴であるドル安に直結し、金も切り返したという図式になっております。

つまり、良好な経済指標を通奏低音として、リセッション脱出への風に乗ってのリスク資産買いへと流れていったのがアメリカ市場でした。債券は当然に下落し金利は上昇しております。

ドル安が進んではおりますが、まだ昨年3月に初めて金が1オンス1000ドルをマークした時のドルインデックス71ポイントに対して、現在はまだ76.5ポイントと5.5.ポイントも高い水準になっております。

これが更に下がって70ポイントへと近づく流れが続く限り、アメリカにリバトリエーションされてきたドルの海外への環流(海外への投資)は続く状況と考えることが出来、株式市場や商品市場の大きな変調がもたらされることはないと考えるのが妥当かと思います。

ちなみに、現在のイールドカーブの形状はまだ順イールドであり、金融市場は安定しております。米10年もの国債の金利(3.4%)と3ヶ月もの国債の金利(0.14%)との差、いわゆるイールドスプレッドも3.26もあり、この点からも金融市場は安定しております。

また、米ドルのロンドンでの銀行間貸出金利であるLIBORは9月14日段階で3ヶ月ものが0.3%を下回るという異常な低金利状態です。円の貸出金利のTIBORの3ヶ月ものの0.537%(9月15日)より0.24%も下回っております。

なお、ダウのOSCは前日よりわずか下落して72.8%ですが、過去28日間のデータの中では最高値です。平常時のNYダウのOSCの最高値は60%台の後半であることは、頭の隅に置いておいた方が良さそうです。
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