先物が何とか10140円割れをしなかった9月15日(火)の市場概況です。
赤字部は16日朝の更新
◆日経先物:10190円(+10円)OSC50%(+2%)9月10日の53%から下落調整中。 指数値倍率:98(同値)
◆日経平均:10217円(+16円)OC51%(-1%)9月11日の59%から下落調整中。
日経平均指数値倍率:98(同値)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:932.52(-1.5)OSC50%(-1%)9月11日の55%から下落調整中。安値はかろうじて防御。
◆マザーズ指数:463.31(+1.59)OSC68%(+9%)9月7日の40%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:628.84(-2.96)OSC58%(+3%)9月11日の62%から下落調整中。
◆ドル・円:91.09円(17銭円安)OSC41%(-3%)9月7日の44%から下落中。円安への反発力が極めて弱い。
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◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.29338%(前日比-0.00162%)9月15日現在。まだまだ下落中。
◆米10年債利回り:3.46%(+0.034%)-9月15日終値。
◆日経先物イーブニングセッション:10160円(大証終値比-30円)
◆シカゴ日経先物:10235円(円建て、大証終値比+45円)
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◆NYダウ:9683ドル(+57ドル)OSC73%(-0.4%)9月2日の44%から切り返し中。
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後場は、ドル・円が何とか91円台をキープしていたこともあり、10140円の抵抗線が突破されずに、かろうじてプラス引けで先物と日経は終わっております。
しかし、今の高度では些か酸欠のせいか、市場の実態はかなり弱体化しております。今までならここから切り返していたのですが、今回はその材料が見あたりません。喩えて言うならば、坂道にクルマを止めたような状態です。
放置しているとバックを始めますので、皆さんが手分けして支えなければなりませんが、悪いことにその支える人間の気持ちが1つにまとまっておりません。何と、坂の下の方へと引っ張る輩が多数おります。あるいは、支えるフリをして、ボンネットに乗っかかって旗振りをしているフリをしている輩も散見されるようです。こういうの、「フリフリ坊主」と言います。
いやいや、これ筆者の造語。しかし、と思って、念のためグーグルで調べたら、何と宮本杜朗とか言う人の、監督・脚本・撮影・編集による
映画のタイトルでした。先を越されておりました。実に世の中は広い。。。念のため、その映画のアブストラクトは、
「
雨は点で降り、大部分は砂漠となった近未来。村の掟を破り、外に投げ出された姉弟はトボトボと冒険の旅に出かける。独学で映画を制作し、前作がドイツでも紹介された宮本杜朗による破天荒ロードムービー。」
特に赤字部のところが、今の相場環境にピッタリですね。気に入りました。わざわざ見に行く気はさらさらないけどね。
後場は、無理をしないスタンスがたたってか、6849日本光電工業と2371カカクコムで少し稼いだのみ。カカクコムの切り返しにはビックリしました。319Kを抜けてプラ転するようなら乗りと決めていたのですが、321Kでの買いが遅きに失したため、まあ、明日は読めないこともあり、戯れに指していた323Kで引けに売れました。
明日の押し目があればこの株買いですね。テクニカルには実に素直に反応する株です。明日の地合に押されて312Kを防御し、OSCをプラスに伸ばして、引けに+5K位で終了していれば、明後日の上げはほぼ確実ですね。今日はまだ312Kという後場に安値を付けたその「後遺症」が残っております。また、引け際に上げすぎた「フリフリ坊主症候群の後遺症」もありそうです。
持ち越しはなし。
-------16日朝のコメント-------
欧州株はほぼ堅調に終了し、NY株も0.5%程度高と堅調。バーナンキ議長の「リセッションは恐らく終わった」とのコメントでマイナス圏から脱し、米小売売上高の8月分が自動車を除いても予想の+0.4%に対して+1.1%と伸びた直後は株価への反応は鈍かったようですが、その後ジワリと株価を押し上げております。
NY連銀の製造業景気指数も予想を3.88ポイント上回る18.88ポイント(但し、雇用指数だけ-7.45から-8.33へと悪化)となっており、この数字は景気がまだ頂点にあった2007年10月の26.7ポイントにかなり接近しております。(2007年4月は7ポイントでその年の最低値でした)
この後、原油の動きと株式の切り返しが連動し、いわゆるリスク資産への資金の移動が進み、ダウは9700ドルを引けにかけて回復し、この株高が昨今の特徴であるドル安に直結し、金も切り返したという図式になっております。
つまり、良好な経済指標を通奏低音として、リセッション脱出への風に乗ってのリスク資産買いへと流れていったのがアメリカ市場でした。債券は当然に下落し金利は上昇しております。
ドル安が進んではおりますが、まだ昨年3月に初めて金が1オンス1000ドルをマークした時のドルインデックス71ポイントに対して、現在はまだ76.5ポイントと5.5.ポイントも高い水準になっております。
これが更に下がって70ポイントへと近づく流れが続く限り、アメリカにリバトリエーションされてきたドルの海外への環流(海外への投資)は続く状況と考えることが出来、株式市場や商品市場の大きな変調がもたらされることはないと考えるのが妥当かと思います。
ちなみに、現在のイールドカーブの形状はまだ順イールドであり、金融市場は安定しております。米10年もの国債の金利(3.4%)と3ヶ月もの国債の金利(0.14%)との差、いわゆるイールドスプレッドも3.26もあり、この点からも金融市場は安定しております。
また、米ドルのロンドンでの銀行間貸出金利であるLIBORは9月14日段階で3ヶ月ものが0.3%を下回るという異常な低金利状態です。円の貸出金利のTIBORの3ヶ月ものの0.537%(9月15日)より0.24%も下回っております。
なお、ダウのOSCは前日よりわずか下落して72.8%ですが、過去28日間のデータの中では最高値です。平常時のNYダウのOSCの最高値は60%台の後半であることは、頭の隅に置いておいた方が良さそうです。