株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

白色LEDについて

2009-09-12 11:28:43 | 株に出会う
新エネルギー分野の一角として、液晶テレビのバックライトや照明用途での白色LEDの技術が注目されているようです。市場規模も、LEDバックライト採用の液晶テレビが2013年には40%になるという予測があり、更には照明用途だけで2015年には1兆円になるという試算(LED照明推進協議会)もあります。

今日の日経新聞にも、この照明用途を巡るシャープの4000円での参入の記事が載っており、その横には4061電気化学工業の白色LED用蛍光体(サイアロン)でのシャープとの共同開発についても掲載されておりました。

筆者はこの分野の技術動向には全く詳しくはありませんが、どうやら、高輝度化の制御の問題、放熱の問題、欧米の特許の絡みでの台湾勢などの優位性、そして、何よりもコスト低減の問題などがキーワードであることは理解できました。

こういう高価な報告書まで手にする訳にはいきませんが、せめて目次だけでもご覧下さい。

この報告書の中の蛍光体の材料技術というのが、昨日発表の電気化学工業とシャープとの共同開発のサイアロン蛍光体という訳ですね。

こちらの報告書も参考になります。

株式市場では、この白色LED関連銘柄が折りに触れ活況を呈しております。最近では、LED製造用のMOCVDという装置を手がけている4091大陽日酸が急騰。LED用エンハンサーキャップを手がけている6961エンプラスまでみずほの投資判断が引き上げられて上昇中です。

今後とも、この分野の動向には注目していきたいと思います。
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市場概況(9.11.09)

2009-09-12 07:45:35 | 市場概況
あの時代を変えた9.11(金)の市場概況です。 赤字部は12日朝の更新

◆日経先物:10400円(-70円)OSC52%(-1%)9月4日の41%から切り返し中。 指数値倍率:96(+1)
◆日経平均:10444円(-69円)OC59%(+3%)9月4日の40%から切り返し中。
日経平均指数値倍率:96(+1)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:950.41(-8.1)OSC55%(+1%)9月4日の42%から切り返し中。
◆マザーズ指数:463.19(+3.47)OSC59%(+3%)9月7日の40%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:640.51(+0.71)OSC62%(同値)9月4日の53%からまだ切り返し中。
◆ドル・円:90.64円(1円13銭円高)OSC44%(同値)9月2日の36%に収斂中。底割れ状態。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.299%(前日比-0.00069%)9月11日現在。再度金利低下。
◆米10年債利回り:3.356%(+0.03%)-9月11日終値
◆日経先物イーブニングセッション:10380円(大証終値比-20円)
◆シカゴ日経先物:10365円(円建て、大証終値比-35円)更新
◆NYダウ:9605ドル(-22ドル)OSC67%(+9%)9月2日の44%から切り返し中。更新

後場の寄り付き直後からは10360円まで先物が急降下。結局、朝上げた銘柄ほど利確の嵐の襲われておりました。円高が止まらず、泣く泣く投げている様子がありありと。

前場の終わりにトイレに行っている間に悪女にてごめにされた8905イオンモールは、寄り付きから一斉に売り攻勢です。何と、窓をあけてのぶん投げ合戦。ある程度のリバウンドを待っておりましたが、ここまで滅茶苦茶に売られれば、これは程よいところで逃げ出す以外にはないと思い2135円で撤退。-25円。とんだ目に遭いました。

それでも、日経平均は高値・安値ともに前日より更新し、OSCも前々日よりも高くコンバージェンスして終わっております。このテクニカルな形だけを見ると、昨日200円も上げたその反動安の範囲のようです。

ということもあり、ちなみに、押しに押された4023クレハが、後場の下落モードにもかかわらず、なかなか落ちないのを見て、かつ引け際にほぼOSCを前日同値の42%まで戻すのを見て532円で仕込みました。これは究極のテクニカル底値狙いです。RSIは前日より急落して18%、VR改に至ってはたったの12%で、前日よりさらに1%下げております。

なお、先物のOSCは9月10日の四本足データがMS上からは取れないので、正確ではありませんので注意。MSQの度にこうして前日のデータに不整合が生じます。楽天に電話で尋ねましたが彼らも、前日の4本足データはシステム上も消えていて分からないそうです。

変な話です。

-------12日朝のコメント-------

NYダウは小幅安で値幅はたっったの78ドルと奇妙に安定しておりました。欧州株はDAXが年初来高値を付けたりして0.5%程度の上昇。

原油が利益確定売りで70ドルを割り込み3.68%の大幅下落に対し、金は史上最高値の1オンス1006.4ドルで引けております。

ドル・円は終値でも91円を回復できず1円以上も下落。RSIも昨年12月16日の16%に次ぐ17%をマーク。この翌日87.17円という記録的な円高を付けております。そろそろ底だとは思いますが、このまま90円割れになりそうな勢いです。

1週間遅れですが、IMM通貨先物のポジションも今年最高レベルまで円買いが積み上がっております。

ドル安が喧伝されておりますが、この先物ポジションを見る限り、ドルに対して最近もっとも強い通貨はNZドルです。ほとんど買い一辺倒です。次にオーストラリア・ドル。スイスフランも円以上にドルに対しては買われております。スイス中銀がレートチェックを頻繁に入れている所以かと。逆にもっとも弱いのはポンドです。ドルに対してのポンドの売りの方が強くなっております。

こうして見ると、円はドルに対してはそこそこ強いのが見て取れます。決して、円の独歩高のようなことはありません。

ミシガン大学消費者信頼感指数が70ポイントに乗せ、再起行きのインフレ懸念が後退し、株価は少し戻したにもかかわらず、それも続かず、逆に金は史上最高値で引けるなど、今のテーマはドル安の潮流が勝っております。原油は世界景気不安があり、これ以上は昨年のこともあり、上げられない事情があります。

昨日の貿易赤字拡大のニュースでも、貿易赤字は増えたものの、アメリカの輸出が伸びていることが評価されておりました。たまたま昨夕にFENを聞いていたら、アメリカの製造業を活性化して雇用を創出するという1点でのオバマ大統領の演説のことをコメンテーターが紹介しており、クリーンエネルギーなどに焦点を当て、これを雇用創出と製造業の復権のコアにしたいとのことでした。

そのためには、ドル安=輸出増となりますので、アメリカとしては歓迎です。但し、急激なドル安は、ドルの信認問題に繋がりまずいので、信認問題からの長期金利の上昇を防ぎながら、緩やかなドル安へと持っていきたいのがアメリカの本音でしょう。

それに国内の物価は落ち着いております。CPIのコア物価指数は7月で1.5%程度です。昨年7月に原油が147ドルを付けた時が5.6%で近年の最高値でした。その時のドル円はまだ107円台でした。

アメリカはこの物価水準と金利の安定からして、もっとジリジリとドル安へと誘導できると考えているのではないでしょうか。そのためには、今日の月次財政支出(8月)が予想の1650億ドルに赤字に対して、1114億ドルの赤字となり7月とほぼ同等程度に収まったことや、ガートナー長官の昨日の、今後1年半に500億ドルが金融機関から返還されるとの見通しと、これからは金融機関への追加資本注入は不要とのコメントは、ドルの信認問題に発展することを避けたいことを意識しての発言だと思います。

こうして、ニュースの断片の中から、何を各国政府が狙っているのかを読み解くことは決して馬鹿にできません。

前にも書きましたが、この3月にオバマ大統領が漏らした、「今のアメリカの株はお買い得ですよ」との、滅多にない発言を筆者は迂闊にも見落としておりました。

しかし、こうした中、金がドル安とはいえ、史上最高値を付けたことは、今の金融・経済状況がまだまだ大きなリスクを内部に抱え込んだままであることを示唆しているようです。

「そうは言っても、旦那、懐具合は本当に大丈夫なんでしょうかい??もし空手形を乱発するようなら、あっしは、金塊を要求しますぜ!」と賭博場のヤクザの親分に恫喝されているような趣きかと。。。
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