株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

休日のバッハ(5.29.10)

2010-05-29 22:28:31 | 休日のバッハ
今日の休日のバッハは、カンタータ179番からソプラノのアリアです。

何とも深い宗教性が宿っている曲です。歌詞の英語訳は、

「Dearest God, have mercy on me,
let comfort and grace be shown me!
My sins plague me
like a festering sore,
help me, Jesus, Lamb of God,
I am sinking in deep mud! 」

家人の容体は一進一退ですが、彼女の苦しみを我がものと出来ない不条理。看病していること自体が相手への負荷にいつの間にかすり替わり、それが彼女に新たな苦しみを塗り込んでいく、その泥沼からどうすれば抜け出せるのか?

バッハにこのような宗教性の高い曲を作らしめたものは何か、それをこの透きとおるような悲しみ深いソプラノの歌声で暗示しているかのようです。
ソプラノはチェコ生まれのMagdalena Kozenaです。彼女のバッハは1997年盤で初めて聴きましたが、それよりも2000年盤のこの ガ-ディナーとのカンタータにおいては、より宗教性の深い表現を成しえております。メゾソプラノとしては当代随一でしょう。

いつものように、ここをクリックして、ウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。期間限定の公開です。予告なくファイルを削除します。
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米住宅価格指数は再度悪化中

2010-05-29 09:21:28 | 金融全般
ケース・シラー住宅価格指数の今年の3月度分が先日発表されました。これを丹念にみてみると、全米20地区のうち、

1.一貫して下げ続けている地区の数:9地区
2.2009年2月-5月に底打ちし上昇継続中:2地区
3.上昇から再度下降に転じている地区:9地区

となっております。(季節調整前、1ポイント以下は切り捨て)

対前年比で下げ止まったとして市場はいささか楽観気味ですが、この事実を見る限り、住宅価格は懸念していた二番底へと向かっているようです。

昨年9月19日に「アメリカ住宅問題に二番底は来るのか?」というブログを書いた際、プラス面とマイナス面を列記しましたが、それらを中心に現況を確認しておきます。

・アフォーダビリティ(所得対比での買いやすさ)
 昨年4月の67.5%から66.2%に低下→評価X

・住宅ローン金利(フレディマック)
 昨年5月の4.91%から4.78%に低下→評価○

・政府のタックスクレジットプログラム
 この4月で終了→評価X

・中古住宅在庫
 昨年4月の10.1か月分から8.4か月分へ→評価○
なお、これからローンの延滞率はピークを迎えますので直近は増加気味。

この中のアフォーダビリティに着目したのがIMFのエコノミストです。

特に西海岸地区は、後30%から40%は下落すると見立てておりますが、個人所得が増加傾向(今年1月の1.3%から3%-年率)であることを併せ見ると、そこまでの下落はなくとも、筆者がロスアンジェルス地区の指数が142ポイントになるまでは下落すると試算した2008年7月17日のブログ記事の試算通りに行ったとして、後20%程度の下落はあり得る話ですね。

これに商業用不動産の下落からくる金融機関の損失分(2-3000億ドル程度)が加わりますので、今のケースシラー住宅価格指数は二番底に向かっている兆候と見ることができるのではないでしょうか。

コメント (2)
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市場概況(5.28.10)

2010-05-29 07:52:56 | 市場概況
5月28日(金)の市場概況です。 赤字部は29日朝の更新

◆日経先物:9800(+150円)OSC41%(+3%)26日のOSC29%から反発に転じる。RSIは+8%の36%。
◆日経平均:9763円(+123円)OC42%(-1%)5月25日の32%から反発に転じる。RSIは-2%の29%。
◆TOPIX:879(+9)OSC42%(-2%)5月25日の34%から反発に転じる。RSIは-2%の26%。
◆マザーズ指数:402(+4)OSC42%(-6%)5月25日の27%から反発に転じる。RSIは同値の29%。
◆ヘラクレス指数:615(+14)OSC51%(-2%)5月25日の37%から反発に転じる。 RSIは+2%の31%。
◆ドル・円:91.08円(3銭の円安)OSC53%(-1%)21日の44%から円安軌道上に留まる。更新
◆ユーロ・ドル:1.227ドル(-0.009ドル)OSC43%(-8%)22日の1.22ドルから踏ん張るも。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.53625%(-0.00219%)5月28日終値。3月中旬から金利急上昇中。4月19日からの上げがきつい。ユーロ防衛策で一息つくが再度上昇中。久しぶりに金利低下。今後の動きに注目。更新
◆米10年債利回り:3.287%(-0.075%)5月28日終値。3.8%をトップにして、その後の株の変調から下落加速中。昨日は株の下落で債券へと資金流入。更新
◆NYダウ:10137ドル(-122ドル)OSC51%(-4%)5月20日の43%からは切り返し基調継続中。更新

結局は、良いところまで反転。今から買い参入しても勝算はフィフティ・フィフティ。

これまで、今回のような局面での突っ込み買いが、心理的なものもありなかなか出来ませんでしたが、昨日の大引けでの買い持ち越しは、以前に書いた日経平均波動分析のセオリーからいうと定石通りの動きでした。

いつも間にやら、目先の値動きに気を取られて、そうした大きな波動について冷静に見守る習慣が忘れ去られておりました。

個別株もほぼ同じ原理で突っ込み買いのタイミングが計れます。

今後は、そうした波動分析のセオリーに近づいた銘柄のみモニタリング銘柄に指名し、試し買いの候補として挙げていくこととします。

業績やニュースは何の考慮もしないで、ただテクニカルな面からのみスクリーニングしてみます。従って、1件もモニタリング銘柄が挙がらない日もあります。

これでしばらくやってみます。

スペイン格下げでNY株は反落。スペインの次はイタリア、そして英国とソブリン危機は続きます。
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5月28日(金)のつぶやき

2010-05-29 01:33:35 | 株に出会う
08:35 from web
「朝の外資系証券10社経由の注文状況は、売り2400万株、買い2130万株、差し引き270万株の売り越しとの観測。」です。NYダウが急伸した5月10日とほぼ同じ売越額。翌日の日経平均は見事な寄り天でした。同じパターンを繰り返すのか、それとも今回の危機が後退したと見なされ上昇か?
09:23 from web
ユーロ・ドルが下落中。株も注意。ドル円も91円奪還が必要か。
10:01 from web
ドル・円は円安へと動いているのに、ユーロ・ドルがユーロ安へと動いたまま止まっており、先物はその抵抗線での帰趨を様子見しているものと思われます。
10:37 from web
先物が9830円で跳ね返されておりますが、9860円までの復活には用心を。ここを抜けるともう力強い動きとなる可能性あり。ユーロ・ドルは切り返しの兆し。
13:28 from web
先物が分足の雲の中に突入。ここから下に抜けるか上に抜けるか?9750円で打ち止まれば再度9800円を目指す勢いとなるのでは。
13:43 from web
9750円が割れたため、今度の節目は9700円。それが割れると9610円あたりまでの調整か?
13:44 from web
内需系が地合いに抵抗して下げ渋っておりますね。この動きが続くと明日は内需系の切り返しがあるかも知れません。ユニチャームなど典型。
by mariomariot on Twitter
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