株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

なぜ株に勝てないか-人間の持つ癖

2005-06-25 13:10:35 | 行動ファイナンス理論など
6月18日の行動ファイナンス理論ではとの記事では、リスク選好という傾向が損切りを遅らせ、せっかくの儲けもフイにしてしまう、といったことを書いた。今日は、同じく行動ファイナンス理論が明らかにした、人間の持つ「癖」について自らのこれまでの失敗の原因と重ね合わせて見たい。

筆者がまだまだ株で利益をコンスタントに上げられない原因は、行動ファイナンス理論の中からは次のことがよくあてはまるようだ。

1.ヒューリスティックな考えにとらわれてしまう。
2.購入価格にこだわってしまう。
3.コントロール能力を失うことを恐れる。

ヒューリスティックは、ちょっと理解が困難なハーバード・サイモンが唱えた概念。簡単にいえば、ある種の知識の束があれば、物事を解決できる(株でいうといつも勝てる)とする、物事を単純化して考える傾向のこと。筆者が現在依拠しているテクニカル分析の方法は、便宜的に考えだしているものであり、それ自身が強烈な解決手段になるものではない。一つの目安として使うことが前提とされている。ところが、これに過度にこだわると、実際の相場の複雑な動きに対して強引にあてはめてみることになり、その結果失敗することがある。3のコントロール能力と関係があるが、いわゆるコントロール幻想に陥ってしまうのである。

このヒューリスティックな概念には根本的な欠陥があることが後に明らかにされている。それは、ある種の知識の束、といったものが、別の事象には必ずしもきちんと適用できないこと、つまり移転(Transfer)できないことである。そして、人は環境を通じて学習するものという、株に勝つための遺伝子はあるのかで書いたように、遺伝子を巡る不思議な柔軟性を見落としている点である。そのことはある程度は分かっているため、失敗の原因から自らのテクニカル手法については、少しずつ改良してきているつもりではあるが、まだまだ学習が足りないようである。昨日のトレードでいうと、まだ動かなかったダイキサウンドやさかりを過ぎていた関門海のケースが該当する。

もう一つ、ヒューリスティックと裏腹ではあるが、3番目のコントロール能力の喪失を恐れる傾向が、最も悪さをしているようだ。つまり、自分で納得できる情報やデータを得られなければ、いつまでも判断できないということ。23日木曜日のJDCのケースがそうだった。前日、乖離条件が悪くさらに下げると見ていた。市場はそうではなく、ここまで下がったから今日こそ上がると見て、寄りで特買いから入っていた。この現象に対しては、自分の中でサポートする理屈がすぐには見つからなかったので、急いで買いに入ることができなかった。もっとよくないことは、寄りで急伸するとそこで買いに入るための、自分を納得させる理屈が見いだせないため、少し押したとしてもそこで決断できないことである。ところが場の方は強気、強気でどんどんと多少の上下は繰り返しながらも上昇していってしまう。ますます買えなくなるのである。

こうした「癖」がせっかくの買いチャンスをこれまで何度も逸していることを肝に銘じて、もう少し学習しながらトレードを行いたいものだが、その意味では、その銘柄のポジションを日々判断するのではなく、もう少し数日間の長いスパンで判断することで、自らの決断のなさを少しでも軽減したいものと思っている次第。
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24日の後場の結果と反省

2005-06-24 15:10:37 | 株に出会う
後場は、伸び悩みの関門海を534Kの買値で売った。529Kを引けに下まわっているので、少し下落基調に入ると思う。その代わりに、勢いの強い7717Vテクを買った。場を見ていると455Kあたりでもみ合っていたが、その後478Kまで急伸した。いずれ押してくると思って見ていたが、念のため459Kで指していた。ところが2段目の下降線に入ってきたとき、何と出来ていた。すぐに反撥し465あたりまで行ったが、そこから3段目の下降があった。結局引けでは457Kで何とか-2Kで終了。この銘柄最近の高値の434Kを昨日抜いているので、参加者は皆強気である。今日の引けにかけての下げはディトレ組の利益確定だろう。明日以降も出来高が増えてPER30倍くらいまで行くことを期待。

その他動きの鈍い3350ダイキサウンドは-1Kで一旦下りた。
プレステージは下がったものの底堅く315Kで終了。指数、RSIの両面から月曜日の反撥を予想できる本日の動きだった。最後の個人の投げが執拗にあったが。
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24日の前場の動き

2005-06-24 11:27:46 | 株に出会う
朝は、動揺売りからどの銘柄も下げた。4290プレステージも防御ラインを突破して始まり311Kまで押された。310Kで買いを入れていたほどである。そこからは、何とか316Kまで戻しているが、これはこのところ下げ続けていただけの反動に過ぎない。RSIは前場で21まで落ちたので、ここからの下落はよほど悪材料でも出ない限りないとみている。従って、もう1日様子をみることとしたい。これまで、早めに見切りすぎて失敗しているので、今度はその轍は踏むまい。

(今朝、5月27日以来となる311Kまで落ちたのであく抜きになったかも知れない)

逆にこのところやっと反騰していた、2411ゲンダイエージェンシーは、やはり防御ラインの445Kを割って始まった。そこから447Kまでじりじりと戻したが、これは上げイメージがこの銘柄にあるためでる。昨日あまり落ちてこないで買えなかった人が買うというパターン。しかし、昨日までと違って、大口の買いが入る気配が見えなかった。そこで、445Kを割るときにその値段で残りを処分した。+10Kだが仕方ない。(過去の教訓からの売り)

前場買ったのは、場が悪いなりにもじわじわと上げてきた3372関門海。530Kあたりの攻防が例によって続いていたが、それを抜けたので534Kで買った。その後541Kまで行ったが、前場にまた530Kに押し戻されてしまった。こういう日こそ、薄利で利確する日だった。チャート上は上げ勢いがある銘柄は、それなりの買いが下落後に入るが、それをさらに押し上げるには市場全体のエネルギーがいるようである。

(上げると見た株が場に押された前日比下落した場合は、その下落ポイントで拾うのが、どうも定石らしい。それは、関門海が前日に-28Kと大きく下げていたから。アイケイの場合は、曲がりなりにも前日+1Kで終わっていた。この違いか。)

その他持ち株のダイキサウンドも313Kで鳴かず飛ばず。
ちょっと悔やまれるのはMM銘柄ということで注目はしていたが、先日のナルミヤで不快な思いをしていたので、昨日引けに289Kで買えずにそのままあきらめていた2722アイケイ。定石通り?に反騰した。

今日は全体として湿った場になりそうだが、防御ラインを割らない限り、とりあえず持ち続けることとする。ダイキは312K。関門海は529Kであるが、前場でほとんどすれすれである。フェイスも戻りをまっていたが、25日線が289Kであり、これを引けで割ってしまえば、残念だが一旦撤退することとする。8739スパークスは例によって放置プレイ。時間をかけて上がってくれればよい。

それにしても7717Vテクノロジーは強い。出来高を伴ってきているので、第二次の上げ潮に乗ろうとしているのかも知れない。PERはまだ23倍。液晶がブラウン管を抜いたというそのニュースで、今後の業績期待が再度高まったのだろう。すこし、押したところで買っておくといいかも知れない。但し、高値圏なので、皆おっかなびっくりで参入している筈。大きな流れについていかないと、場の流れに自分だけでは決して逆らえないので注意。分足のMACDなどチャートを頼りにするのも良いかも知れない。
例えば、今日の4815JDC信託。分足のMACDは前場でゼロ近辺まで来ている。今日の底が-500近辺であるが、ここまで落ちるかどうかを見極めながら、+500を抜くようだと再度上昇と判断して乗るかどうかである。そしてこの銘柄の抵抗ラインは16日の312Kなので、この前後の値動きに注意のこと。(前場は313Kで終了)

ところで、反省ついでに今日逆風の中上がっている4794DEX。22日にしびれを切らして-1Kで処分した銘柄である。なぜ今日噴いたか、またしても後講釈になってしまうが、以下のように理解できるようだ。

1.指数は21日に13日と同様の値まで落ちた。
2.RSIは13日は48、21日は27だった。この株RSIが20台まで落ちることはあまりない。
3.22日は私が処分してから、反騰し+1Kで終わっている。出来高が1010と増えている。
4.昨日23日は安値、高値ともわずかだが前日を上回り、また+1Kで終わっている。
5.昨日でいわゆる買い安心感がでて、本日高めの114Kで始まり、そのままほぼ一直線で上げた。

そういえば、私が注目する銘柄は、2-3日経ってから動意づくケースが多い。1日刻みで理論的に検討しているのが問題だったようだ。短期なら短期なりに市場の流れをきちんと見る視点を忘れては勝てないだろう。そういえば、2351アドミラルシステムやゲンダイエージェンシーのように2-3日にわたってウォッチを続けた銘柄の上昇率が高い。

今そうした目で見ているのが、プレステージとダイキサウンドである。いずれも底値近辺でのもみ合い段階からのウォッチなので、その後反落したとしても大きな痛手を被ることはない。

またまた、反省が追加。

◆1日刻みの分析を止めて、少なくとも2-3日の推移を判断してから売買に走ること。
◆そうして上げサインが出た銘柄は、寄りで果敢に「飛びつく」こと。
◆飛び乗ったら最後、その日20Kを目途に利益が出てたら一旦手仕舞いすること。そこから継続的にその銘柄をフォローすること。(4314ダヴィンチを参照。14日に買いサインで買ったのはよいが、翌15日に295Kで売却。その後手を出さなかった。その間、一度も前日安値をその日の終値が抜けなかった日はない。つまり騰勢がずっと続いている。こうしたケースは、寄りで前日安値より1K高ければ買いなのである。ダヴィンチのここ3日ほどの四本足を見て欲しい)
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明日の注目銘柄(6.24.05)

2005-06-23 16:19:56 | 明日のモニタリング銘柄
4304Eストアーは、最初の高騰時に261Kで売却。当初は6月7日高値を意識して270Kで指していたが、そこまでは行かないと判断した。引けにかけてアドミラルやJDCがストップを付けるのに引きずられるように、大引けで272Kを付けたがこれは仕方ない。+17Kで良しとしよう。

後は、注目銘柄に入れていた3350ダイキサウンドを315Kで買った。その後312Kまで押したのでちょっと早かったが、乖離、指数とも底を打ったと判断。明日の上昇に期待する。

持ち株のうち、2411ゲンダイエージェンシーは、半分を450Kで利確しておいた。+15K。今日は押される日であり、まさに445Kのボーダーラインまで押された時もあったが、あっというまに成り買いをする人がいた。明日は、突発的な出来事さえなければ、少なくとも反騰するはず。

一番はらはらさせられるのは、昨日321Kで買っている4290プレステージインター。318Kが崩れると一旦退却の準備はしていたが、何とか320Kで終わってくれた。

さて、明日の注目銘柄であるが、かなり上に行ってしまった銘柄が多くなっているので、絶好の買い場を迎えたものは少ない。その中で、比較的上げそうな銘柄をピックアップしておく。

1.9399新華ファイナンス

 乖離幅-6K。指数が14日のちょっと上まで落ちてきている。今日は280Kに250枚の大きな蓋があり、279Kで終わっているが、278Kで終わらなかったのがみそ。RSIも36なので、明日279Kで買えるようなら買う手がある。この株は動き出すと早いので、クリックに自信のある方は、動き出すまで待っているのもよいと思う。

2.3350ダイキサウンド

 持ち株となってしまったが、乖離幅-6K。指数はこの5日間ほぼ同じ。8日に316Kで終わった時よりも低い。出来高が伴わないとじれじれするかも知れないが、下落リスクも少ないので、高く始まるようだと16日のように噴くかも知れないことを期待。

3.8789フィンテックグローバル

 ずっと上げ続けてきた高価格銘柄。昨日の安値1310Kと今日の高値との乖離がIPOにしては、+50Kと小さい。もし、寄りに更に下げるところがあれば、そこから反転する可能性が高い。お金のある方向けのお勧め。投資銀行、信用保管業務というユニークな業態なのでPER125倍も目ではないと思う。

4.3372関門海

 ここのところ上下しているが、まだ乖離幅は-5K。指数は15日段階と同じ。17日の底よりか高いが押したところを狙ってみる価値はある。520Kあたりが意識されるところ。

5.2722アイケイ

 どうしたことか、乖離幅-8K。指数は2月以降で最低水準のまま。昨日と違うのは、RSIが20まで落ちたこと。5月27日も20だった。というわけで、今度こそ何らかの反撥があると期待して、引けに289Kで指してあったが出来ていなかった。明日、もう一度チャレンジしよう。

6.4743アイティフォー

 地味な銘柄だが、指数がそろそろ反撥する位置まで下りてきている。値動きが少なく出来高も少ないので、日中忙しく放置プレイが得意な方向け。

7.4290プレステージインターナショナル

 下げている理由が証券会社の格下げ、しかも予想以上に上げたから、とのよく分からない理由。PERだって30倍。出来高伴えば上がるはずだが、2日に8868株の出来高からの下落の処理に手間取っているだけだと思う。今日も20枚くらいの投げが出ていた。もう少しの我慢か。

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飛び乗ることの難しさ(23日の前場を終えて)

2005-06-23 11:29:26 | 株に出会う
連日の注目銘柄の2351アドミラルシステム。乖離条件がますます良くなっていたので、リストアップしていたが、寄りつきで買えなかった。昨日も高値で寄りつき、結局は尻すぼみで終わっていることが躊躇させたと言えば言い過ぎであり、自分としては様子見の姿勢だったから買えなかったと思う。本気で買うなら寄りつきの勢いで買った筈である。今日は、やはり2411ゲンダイエージェンシーがどこまで伸びるかに意識の大半が行っていた。また、昨日買った4290プレステージの帰趨も気になっていた。アドミラルは横目でしか眺めていなかったのである。

反省としては、市場は一度はだました後で次はその裏をかくということか。
誰もが上がると思うだろうゲンダイエージェンシーや3734MPテクノロジーは、わずかであるが調整している。いずれも昨日やっと反騰して結構上げた銘柄である。そうそう単純に上に行くものではない。やっと戻したことを夜間パソコンで確認して、今日の動きを見守っておりあまり上がらないと見るや、売りに転じる「潜在的損失オーナー」が必ずやいるのである。そうした売り圧力に耐えないと、その後の反転は期待出来ない。その意味では両銘柄とも小幅の下落にとどまっているのは、まだまだ上がると見ている参加者が多いからである。ちなみに筆者の保有株のEストアーとゲンダイエージェンシーの滞留している値段については、それなりに理由があるポジションである。

◆ゲンダイエージェンシーは、6月8日の安値452Kが意識されており、その前日の安値470Kまでの上昇はさすがに躊躇されている。また、今日の高値457Kは、まさに25日移動平均線の457Kが差し止めているためである。14日の安値445Kまで落ちない限り、今日は小幅な調整日と見て、早々に売るのは控えようと思う。

◆Eストアーは、昨日6月14日の安値247Kをきっちりと抜いたものの、その次のバリアーである8日の安値253Kを巡っての攻防になっている。次の壁は7日の安値269Kであり、ここまで行くには取引が増えて皆からの注目が必要である。前場の出来高では力不足。前日高値249Kを下まわるようだと一旦下りるが、それまでは253Kからの反騰を期待してそのまま保持といく。

気がかりなのは4290プレステージ。前場に318Kまで押されている。寄りつきは前日と同じ321Kで始まっているので、今日こそ反転すると見た参加者が多かった筈であるが、じりじりと押されている。今日318Kを割るようだと、残念だがまだ下落基調が続くと判断し下りざるを得ない。318Kで終わるとなると乖離条件が一気に+4Kとなる。(昨日までは-6K)但し、前場終了段階で、RSIは25と前日を2ポイント上回っている。わずかながらの好転はRSIコンバージェンスを示現しており、明日反騰の可能性はある。従って、318Kで終わっても、筆者の気持ちとしてはもう1日だけ持ちこしとしたい。

ところで、先日280Kで損ぎった4815JDCだが、昨日で乖離条件が+9Kと前日と同じく悪いままにとどまっておりまだ下落すると見ていた。ところが前場終了で明らかに本日の反転が明白となった。実は指数が昨日で475000まで下りていた。これは6月1日の481000よりも下まわっていたのである。6月1日といえば信託業務への参入でストップ高を付けてからの一押しの日だった。この日以降にますます上昇を続けて、その後昨日で266Kまで下落したのであるが、これはさすがに下げすぎていたのが、指数面からは言える。ボラリティの高い銘柄は、乖離条件よりも指数を優先して判断することは肝に銘じていたはずであったが、自分が損ぎった銘柄のフォローについては、どうしても無頓着になるものである。それは、自らの失敗をあくまで正当化したいという、行動ファイナンス理論からも裏付けられるところ。
また、反省材料が一つ。懲りないでこうも反省材料ばかりでるのが情けないが、これがないと人は進歩がないと考えて慰めることとする。
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