まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・バファローズ対イーグルス@京セラドーム大阪~今季大阪観戦初勝利はサヨナラで!

2024年08月22日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

8月15日、お盆の京セラドーム大阪である。この日行われたバファローズ対イーグルス戦を、人生2度目のフィールドシート・大商大シートにて観戦。さて試合内容は?

まずはバファローズの先発・背番号96の高島が登板。このところ、バファローズはルーキーや育成からの支配下登録選手に90番台をつける傾向があり、昨年活躍した東、宇田川は10番台に「出世」。今季は私の勤務先企業出身の「優勝」古田島の97番や、この高島の96番といったドラフト組、また育成から新たに支配下登録され1軍登板も果たした93番・佐藤、95番・才木らが続く。

その高島は初回、先頭の小深田を打ち取り、続く村林は四球としたものの辰己、阿部と退けて無失点。

そして初回のバファローズ。イーグルス先発の岸から先頭の大里がヒットで出塁。その後二死から4番・森が右中間へのタイムリー二塁打を放ち1点先制。このイーグルスとの前の2試合で1得点、その前のマリーンズ3連戦で2得点だけだった打線だが、久しぶりのタイムリーである。

この後は高島、岸がそれぞれ粘りの投球を見せる。

3回裏、バファローズは一死から大里、来田の四球でチャンスを作るが、池田、森が凡退して追加点ならず。続く4回表、イーグルスは二死から鈴木が大里のエラーで出塁するが浅村が凡退。

1対0のまま、5回裏のハリセンタイム。さすが大商大シートで、チアパフォーマーのBsGravityのメンバーも近い。それはそうと、すぐ後ろのエリアからは歌の節目ごとに「○○○~!!」というおっちゃん連中、いやヲタどものコールが起こるのだが、正直気色悪い。

ヲタ連中はさておき、初回の森の先制タイムリー、そして高島が5回まで無失点ということで試合展開としては上々。さてさて後半は・・。

6回表、二死から辰己が四球で出塁。マウンドにコーチが向かったが、続く阿部がヒットでつなぐ。

このチャンスに鈴木がさすがの勝負強さを見せ、左中間への当たりを放つ。これで辰己、阿部が生還し、鈴木も三塁に到達。2対1でイーグルスが逆転した。あらあら・・・これにはさすが今季観戦全敗のジンクスが頭をよぎる。それでもこの日は次の浅村が不調でさらなる得点とはならなかった。

そして直後の6回裏、問題となるプレーというか判定が起こる・・。

この回、先頭の来田がヒットで出塁。続く池田がバントするも失敗で、ランナーが入れ替わったところで森を迎える。

ここで森がセンターへの大きな当たり。同点打か!と思った打球だったが、私の座席からだとセンターの辰己が直接捕球したか、フェンスに当たってから捕球したかよくわからなかったが、気が付けば一塁走者の池田が一・二塁間に挟まれ、二塁でタッチアウト。同点どころか、一気に3アウトとなりイーグルスナインがベンチに戻っていた。どうなっているのやら。

審判団が何やら協議する中、バファローズの中嶋監督がリクエスト要求の物言いではなく、グラウンドに出て審判団と言い争いになっている。何がどうなったのやら。イーグルスのラッキー7ということで球団歌が流れるところだが、グラウンドの様子にレフト側応援団もトーンダウンの様子である。

その後も中嶋監督、水本、田口コーチ等がグラウンドに居続ける。

試合後にはいろいろなネット記事が出て、ようやくこの場面の様子がわかった。森のセンターへの打球だが、この打球を判定したのは二塁ではなく三塁塁審という(そういう状況だったそうだ)。三塁塁審は打球がフェンスに一度当たってからセンター辰己が捕球したとしてフェアと判定した。

打った森は長打を確信して二塁を目指したが、一塁走者の池田は直接捕球のアウトと判断して、一・二塁間から一塁に戻ろうとした。この時二塁に向かおうとした森が池田を追い越す形になり(森は池田に進塁するよう叫んだそうだが)、森はアウト。そしてフェアの判定でインプレー中、一・二塁間にいた池田は挟まれる形になり、二塁を目指したがタッチアウト。記録は森のシングルヒットだが、送球の間に2つのアウトとなり、一気にチャンスがつぶれた。

この打球を判定したのは三塁塁審だが、中嶋監督はそれに納得がいかなかった模様である。打者、走者とも三塁塁審の判定なんか見えんやろと・・。まあ、仮にセンター辰己が直接捕球したとの判定だったとして、一塁に返球された時点で一塁走者の池田もアウト。結局どちらになっても併殺でチェンジ・・。こういう状況だから物言い(リクエスト)とはいかないし・・(セーフのジャッジに対してアウトではないか?と物言いをつけるのも変だ)。

まあ、審判の技量についてはさまざまな意見があるところだが、この時私個人としては、この期に及んで珍しく長々と抗議するほどの場面だったのかな?という思いでこの場面を観ていた。優勝争いの一戦でもないし、抗議するならもっと他にそういう場面があったのでは?とも思っていたが・・・。

抗議の後の7回表、山田が登板。高島は6回で3安打3四球2失点。ルーキーの先発として好投した。後を受けた山田は危なげなく三者凡退。先ほどの抗議で、イーグルスのラッキー7のムードがしぼんだかな?

7回裏、バファローズのラッキー7。イーグルスも岸から藤平に交代し、あっさりと三者凡退とする。そして8回表はバファローズ3人目の吉田が好投を見せる。

8回裏、イーグルスは3人目の鈴木。現在のイーグルスの勝ちパターンの投手である。一死から若月が四球で出塁し、代走に廣岡が起用される。その後二死二塁となったところで、来田の当たりはセンターへ。これが三塁打となり、2対2の同点に追いつく。若手の活躍に大きな声援が起こる。

9回表は抑えのマチャドが登板。二死から浅村に同点の走者となる四球を与えるが、その浅村、何を思ったか盗塁を仕掛ける。え?浅村って盗塁するタイプだったっけ・・。結果は余裕でのアウト。ここは打席の小郷にエンドランか何かのサインを出していたのが上手くいかなかったのだろう。

同点の9回裏、イーグルスのマウンドは渡辺。ここで先頭の森が二塁打で出塁。続くセデーニョのところでバント要員として山足が代打で起用されるが、守備を優先して申告敬遠。続く西川でどうするかというところだったが、結局敬遠ではない四球で無死満塁となる。

ここで迎えるのはこれまで無安打の紅林。とっておきの「紅球必打」である。何せ無死満塁、どう転んでも点は入るだろう・・。

2ストライクから紅林の当たりはライト線へ。文句なしのサヨナラ打!3対2! チームの連敗が止まった、そして私の京セラドーム大阪での観戦連敗も止まった!!

バファローズナインが内野で歓喜の輪となる中、イーグルスのライトを守っていた小郷はしばらく打球を手に立ち止まっていた。バファローズナインがはけるのを待っていたようにも、「今の打球、ファウルじゃないの?」と無言の抗議をしているようにも見えた・・。

やれやれ、これで今季の現地観戦は京セラドーム大阪で初白星。通算で2勝6敗1中止1見送り・・・。

お立ち台は同点打の来田、そしてサヨナラ打の紅林。紅林も1軍生活が長いので中堅どころと言えるが、年齢的にはまだまだ若手。これから中軸を担ってほしい野手陣。他にもこの試合に出場した大里、池田といったところとも競争してほしいものだ。

・・そのヒーローインタビューの前に、この夜で今季の関西遠征が最後となるイーグルスナインがグラウンドに登場した。レフト側はもちろん、ライト側、一塁側からも大きな拍手が起こる。まだ8月お盆時期だが、対戦カードによっては早くも「今季最終戦」となるのか・・。バファローズ、イーグルスともクライマックスシリーズ進出が厳しい状況だが、熱戦を見せてくれた。うーん、いつの日か仙台、東北の球場でこのカードを観戦したいのだが・・・。


観戦記・バファローズ対イーグルス@京セラドーム大阪~久しぶりの大商大シートへ

2024年08月21日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

お盆の帰省、法要に合わせての野球観戦。ちょうど京セラドーム大阪では13~15日にイーグルス戦、そして16~18日にファイターズ戦という6連戦である。このうち、法要も終わった15日のイーグルス戦観戦に出かける。

当初は内野上段の指定席を確保していたのだが、チケットのリセールサイトを見ていると、一塁側・大商大シートBの出品を見つけた。1席の価格も抽選販売の定価に手数料相当が若干プラスされた程度で、法外な価格ではない。防球ネットのないグラウンドレベルでの野球観戦もいいだろう。このエリアでの試合観戦はこれまで2010年に一度だけあり、その当時は法律事務所がスポンサーとなった「アヴァンスシート」という名前だった。ちょうどその試合ではバファローズがベイスターズを破り、オリックス・バファローズとして初のタイトルとなる「交流戦優勝」を飾ったのを憶えている。

それ以降、観戦しようとたまに抽選に応募するが落選、またリセールサイトでも高値での取引でなかなか手が出ず、15日の試合にほぼ定価で入手できたのはラッキーである。

15日は午後から神仏霊場巡拝の道めぐりとして道明寺天満宮に参拝し、大阪阿部野橋駅近くで入場前の一献とする。当初、久しぶりに入ろうとした店が盆休みだったり満席だったりのところ、「晩杯屋(バンパイヤ)」という東京ルーツの立ち飲み屋を見つけた。大阪では珍しく業務用のビンに入ったホッピーあり、その他さまざまなアテもリーズナブルで出るのも早いし、大阪のおっちゃん連中も満足の様子である。初見だからプラスに見えた部分があるかもしれないが、ここはまた帰省、あるいは弾丸札所めぐりの帰途に立ち寄ってみよう。

大坂夏の陣の激戦地の一つだった道明寺から、現代のBs夏の陣の舞台である京セラドーム大阪に来た形だ。公式戦は8月、9月と続くが、私の予定を見るにおそらく今季最後の京セラドーム大阪になるかと思う。この試合前まで、京セラドーム大阪での観戦成績は5戦全敗。この日のイーグルス戦でパ・リーグ5球団との対戦が一回りするが、せめて最後は勝って終わりたいものだ・・。

この日は「侍ジャパンDAY」ということで、幟が出ており、入場時には記念のうちわも配られていた。通路にはU-18侍ジャパンの壮行試合のPRのためのキャラクターも見かける。

大商大シートに向かう。ちょうどイーグルスの打撃練習中で、大商大シートの前にも防球ネットが立てられている。打撃練習の中で投手陣もアップの最中だが、一塁側シートの前でかつての山本由伸のようにやり投げ(パリ五輪で金メダルもとりましたなあ)でアップをするのはあの投手ではないか・・。

シートに入る時にグラブを渡され、席に備え付けのヘルメット、ゴーグルの着用を呼びかけられる。試合中にファウルボールが直接飛び込むことも想定され、また守っている野手がボールを追ってすぐ目の前に来る可能性もある。それも楽しみにしていたが、この試合に限っていえばゆるいフライが2球ほど飛んできただけ。試合観戦のうえでは安全だったが・・。

イーグルスの打撃練習も終わり、グラウンド整備とともにシート前の防球ネットも持ち去られた。一気にグラウンドの視界が広がった。

ベンチ前でキャッチボールしているのは、オリックスOBの谷佳知さん。アトランタ、アテネ五輪野球のメダリストの一人である。ちなみに奥様はシドニー、アテネの金メダル2個を含む五輪5大会連続メダルの谷(田村)亮子さん。パリ五輪は終わったばかりだが、次のロス五輪では野球も復活する見込みだし、侍ジャパンにも新たな目標ができることだろう(さすがにロス五輪にはアメリカもメジャーリーガーを出場させるのではないかと言われている)。

スタメン発表。盆休みの一区切りである15日の夜だからか、あるいは両チームの順位によるものか、満員とまではいかない。それでも熱心な両チームのファンが多数詰めかける。イーグルスの先発はベテランの岸。

バファローズはルーキーながら先発初勝利も挙げた高島が登板する。イーグルスのスタメン発表時に目の前を移動し、グラウンドで改めてキャッチボールで体をほぐす。

バファローズはこのところ1番定着の大里に始まり、来田、池田といった若手も登場。

試合前の両チームの表情。やはりこの角度からだと選手の表情もしっかりうかがえる。イーグルスベンチでお面をかぶって声出ししているのは誰かな?

バファローズのナインが守備位置に着いた後、先ほどキャッチボールしていた谷佳知さんによる始球式。

2015年の現役引退試合以降初めてのこのグラウンドだという。その後、バファローズを含むNPB球団から指導者の声がかからないのももったいない話だが・・。

いよいよ試合開始。例によってここまでが長々とし過ぎたので、観戦記は次の記事にて・・・。


観戦記・バファローズ対マリーンズ@大阪(連敗ストップ後にまた敗戦・・)

2024年08月05日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

8月3日、オールスター戦をはさんでの連敗がようやく10で止まったバファローズ。首位はおろかAクラスも遠くなってしまったが、ここからどこまで巻き返せるか。

その翌4日、京セラドーム大阪でのマリーンズ戦に出かける。この日は広島から新幹線での日帰りだが、高松から出陣のマリーンズファンのⅠ氏と現地で合流する。この方とバファローズ対マリーンズ戦を現地観戦するのは10年ぶりのこと。

8月のバファローズ主催試合は恒例「Bs夏の陣」である。限定ユニフォームの試合が続くが、それにしてもこの暑い中、いくらドーム球場での試合とはいえ真っ黒な色彩というのはいかがなものか。まあこのシリーズ、かつては「大坂夏の陣」の真田幸村の赤備えをイメージしたものあれば、涼し気なライトブルー、果ては迷彩柄までいろいろあったが、このところは濃いめの色合いが続いている。

 

この日は、マリーンズファンのⅠ氏を招待する意味もあり、三塁ベンチ上の座席を確保した。元々はエクストラプレミアムメンバーの引換券がリセールに出ていたものだが、このエリアならマリーンズファン、バファローズファンそれぞれが混在しているのでお互い気兼ねない(ちなみに、私たちのすぐ後ろに同じくリセール利用で陣取ったカップルはどちらかといえばマリーンズ寄りだったのだが、マリーンズ以外にもマニアックな話があり、また男性のほうは高校時代に今グラウンドにいる○○選手と対戦したことがあるというような発言もあり、結構楽しませてもらった)。

スタメン発表でレフトスタンドが沸く。この試合にはマリーンズのチア・パフォーマー「M☆Splash!!」とマスコットのマーくんが応援にかけつける。マリーンズの先発は種市、そして6番には今季初出場の山本大斗が入り、これにはⅠ氏を含むマリーンズファンからも驚きの声が挙がる。Ⅰ氏によると、中堅でくすぶっている選手を引っ込め、とにかく今調子のいい選手を起用する吉井監督のスタイルがここまでの健闘につながっているとのこと。

そしてバファローズのスタメン発表。大型連敗中も故障や不調で選手起用に苦慮しているが、大里、そして前日のヒーロー・来田、さらにこの日は杉澤といったところが入る。先発は2年目の曽谷。

ベンチ前にマリーンズ選手も登場する。そうそう、現役ドラフトでバファローズからマリーンズに移った大下も、Ⅰ氏いわく「何やかんやでチームのムードメーカー」と評される。

試合前には「BsGravity」と「M☆Splash!!」による共演。

いよいよ、試合開始。そして始球式には、バファローズOBの坂口智隆氏が登場。さすが元プロという見事な投球を披露してくれた。

1回表、まずは曽谷が登板。

その先頭打者・岡が2球目を振り抜き、左中間の最も深いところに飛び込む先頭打者本塁打が出る。あらあら。しかしその後曽谷は藤岡、ポランコ、ソトと危なげなく打ち取り、まずは1点だけでしのぐ。

1回裏、種市が登板。まずは先頭の大里を三振、続く西野には内野安打を許すが、森、西川と退けて上々の立ち上がり。

2回表、先頭の佐藤がヒットで出塁し、今季初打席の山口大斗に回るがここは凡退。

3回表、一死から岡のヒット、ポランコの四球で二死一・二塁となり打席にはソト。するとレフトスタンドからはあの「ネフタリ教」のコール、応援歌が流れる。そうそう、この怪しげな宗教儀式風の曲を現地で聞きたかったのよ。しかしここは曽谷が踏ん張って空振り三振に打ち取る。

その後は曽谷、種市とも好投を見せる。そのイニング途中、ビジョンに映ったのはあの福本豊氏。たまたまプライベートで来ていたのかな。先ほどの坂口氏ともども、OBとしてチームに喝を入れてほしい。

5回裏、バファローズは先頭の来田が二塁打で出塁。Ⅰ氏からは「明石商業の同級生・中森と対戦する日はあるのかな」と。明石商業といえば、熱血漢・狭間監督である。また明石といえば前の市長だった泉房穂氏も熱血漢だなあ・・。

同点のチャンスだが、続く頓宮は内野ゴロで進塁できず、杉澤の代打・中川も凡フライ。代打・中川は作戦として、後ろの席に陣取ったマニアックカップルの女性が「1打席で引っ込めるなら最初から出すなよ!」と口にする。これには思わずウンウンとうなずいてしまう。もっとも杉澤は5回表に藤原がセンターに放ったヒットを後逸して二塁まで進まれたこともあり(得点にはならなかったが)、その懲罰だったのかもしれない。

続く若月のところでマウンドに集まるが、これは何を警戒してのことだろう。最後は若月が見逃し三振で得点ならず。

5回裏終了後のハリセンタイムも両チームのチア・パフォーマー、マスコットの共演。

6回表、一死からソトに二塁打が出るが、曽谷が佐藤、山本を抑えて無失点。失点は岡の先頭打者本塁打のみで辛抱強い投球である。それだけに打線が・・。

その裏、先頭の大里が三振の振り逃げで一塁に出る。続く西野は強打からのフライで倒れたが、森がヒットで一・二塁として打席は西川。ここもチャンスだったが二塁ゴロ。ゲッツーと思われたが一塁はかろうじてセーブ。吉井監督から物言いがついたが軍配通り。二死一・三塁となった。

今度こそ同点というところで「紅球必打」の紅林だったが・・・フライに倒れて無得点。続いて、マリーンズのラッキー7となる。

その7回表、一死から友杉の打球はセンター前へのポテンヒット・・と思いきや、二塁の大里が落下点に追いつき、何と後ろ向きでキャッチ。これにはマリーンズファンからも拍手が起こる。先ほどの振り逃げ、そしてこの好守備・・何とか食らいつこうという気持ちが見えてよい。

バファローズのラッキー7、頓宮の四球はあったものの後が続かず無得点・・。

曽谷は7回まで投げて103球、被安打5(うち本塁打1)、四球1、奪三振6という好投だが、結局先頭打者本塁打のために勝ち投手の権利なく降板。続いて8回に登板したのは古田島。おお、私、Ⅰ氏の勤務先企業出身投手ではないか。登場曲が「水戸黄門」から「一世風靡セピア」に替わったのはどういうことやら。

ファンの間では「古田島優勝」と呼ばれているが、とにかく劇場型にしながらも最後は抑えてまるで優勝したかのようなガッツポーズをつくる古田島。この日も一死から藤岡が四球、代走の小川が何度も牽制球を投げさせた後、ソトのヒットで二死一・三塁となる。一度コーチがマウンドに向かい、打席には佐藤。

佐藤の打球はレフトへ抜けようかという当たり、これにショート・紅林が逆シングルで追いつき、二塁へ必死のトス。これがフォースアウトとなり3アウト。数日前、緩慢なプレーで懲罰交代させられた紅林だが、やはり守備の球際の強さはチーム随一だ。古田島劇場の後で追い上げなるか。

マリーンズの種市も7回を111球、被安打4、四球1、奪三振8、何よりも無失点の好投で、8回には横山が登板。この日は抑えの益田がベンチ外で、Ⅰ氏も8・9回を誰でしのぐか予想しあぐねていたが、勝ちパターンの一人である右サイドハンドを選択。大里からの1~3番を簡単に打ち取ってしっかり役目を果たす。

9回表、バファローズは吉田が登板。1対0というビハインドの場面、勝っていても負けていても今季とにかく登板しているのがこの吉田、そして井口といったところ。しかし先頭の中村にヒットが出た後、二死一・二塁となって打席には先頭打者本塁打の岡。ここでタイムリーでも出ようものなら試合の大勢は決まったといっていい。

その岡への初球、いきなりの死球。岡はヘルメットを脱いでその場にうずくまる。Ⅰ氏に動画中継を再生してもらうと、左手を直撃したようだ。それでもベンチに下がり、治療を受けて無事に一塁に到達した。こちらに一塁側、ライト側からも大きな拍手が起こる。

満塁後、続くは代走で途中出場の小川。Ⅰ氏のいう「今調子のいい選手」の一人だが、ここで回ったチャンスをモノにするレフト前ヒット。これで2人が生還し、3対0とマリーンズがリードを広げる。

9回裏、マリーンズは左腕の鈴木が登板。先頭の西川がヒットで出塁するも、続く紅林が併殺打。最後は来田がフライに倒れて試合終了、3対0。

ヒーローインタビューは7回無失点で6勝目の種市。ホームゲームなら先頭打者本塁打の岡、あるいは追加点となった2点タイムリーの小川が出てもよかっただろう。

ドームに入った時は早くも猛暑を感じていたが、試合終了後に外に出ると怪しげな雲が広がり、ちょうど大正駅のホームに上がった時に一瞬の豪雨となった。これ、タイミングが少し遅れると外で雨に遭うことになり、ずぶ濡れで踏んだり蹴ったりだったことだろう・・・。高松まで高速バスで戻るⅠ氏とは大阪駅で分かれ、そのまま新大阪に向かう。その時には雨はすっかり上がっていたから、局地的なもの・・というよりはバファローズファンへの意地悪の洋にも思う。

うーん、これで今季の現地観戦成績は1勝6敗1中止1見送り、京セラドーム大阪では5戦全敗ということで・・・。公式戦は8月、9月とまだまだ続くが、せめて現地観戦での勝利を観ることはできるのだろうか・・・。


試合途中降雨コールドゲームにバファローズ監督が激怒しているようですが・・

2024年06月28日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

雨は仕方ないでしょう・・・。運営のマズさはあったかもしれないが、こうなることが想定された試合ならなおのこと途中コールドになる前に1点でも多く得点しとけやというだけのこと。審判に八つ当たりはないでしょ。見苦しい。監督の無能さが露呈するだけ。

・・・今季、バファローズの現地観戦成績1勝5敗「1雨天中止(ここ大事)」のおっさんのひとりごと。


観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪(出張帰りの現地観戦で自力優勝消滅)

2024年06月27日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

パ・リーグは依然としてホークスが首位独走、2位~5位が混戦で、ライオンズが大きく離されての最下位という展開が続く。ファイターズが若手台頭、イーグルスも交流戦優勝というプラス材料で健闘しているがホークスが抜きんでている状況は変わらない。

バファローズはそのホークスを大阪に迎えての3連戦。この第2戦である26日、現地観戦に出かけた。この日は大阪で行われる会議出席のため日帰り出張だったのだが、出張が決まった際たまたま日程表を見ると大阪での試合である。まあ、帰りに立ち寄ればのぞいてみようというくらいの気持ちで、ファンクラブ特典の指定席引換券を使って一塁側上段中央指定席を確保していた。仮に観戦できなくなったとしても金銭的に損はしない。

会議終了後はそのまま散会となり、自由行動である。帰宅の時間を考えると試合終了までの観戦は厳しいが、6時半頃にはドームに着きそうだ。

この日の先発はバファローズ・東、ホークス・大関。東大関・・・琴櫻、豊昇龍。いや、人の苗字で遊んではいけませんな。向かう途中、スマホで試合速報を見ると初回にホークスが栗原の2ランで先制。あらあらと思うと、周りの乗客の会話で「裏で1点入っとるで」というのが聞こえ、太田に反撃のソロ本塁打が出たのを知る。

個人的には試合開始から観戦したいということで、大阪勤務時代もなかなか平日ナイトゲームを観ることはなかったが、今回はせっかくの機会である。席に着いたのはちょうど3回表が始まったところ。先頭の周東の打球をショート・紅林が上手くさばき、一塁アウトの好プレーが出る。いったん小久保監督から物言いがついたが、軍配通りアウト。その後、栗原の内野安打、山川の四球でピンチを迎えるが、近藤を打ち取ってこの回無失点。

1回の表・裏それぞれに本塁打が出てこの日は打撃戦か?と期待したが、2回以降、バファローズは淡泊な攻撃が続いている。打線がね・・・。

5回表、先頭の周東が二塁打で出塁、今宮の犠打で三塁へ。ここで東は栗原に死球。ボールが当たる音、栗原の悲鳴が上段まで響く。一死一・三塁のピンチとなるが、山川を5-4-3というこれ以上ない形の併殺に打ち取る。

その裏、バファローズは二死二塁とするが頓宮が力のないファウルフライで同点ならず。ここでハリセンタイムとなるが、私が入場してから得点が入らないというのは・・。

そんなことを思ったからか。6回表、ホークスが近藤四球、柳町のヒットで無死一・三塁とする。先発の東はここで降板し、吉田に交代する。しかしその代わり端、正木にタイムリーが出て3対1となる。望みどおり得点は入った・・・ただしホークスに。

7回表、バファローズは3人目の髙島が登板。ここで先頭の今宮が四球、先制本塁打の栗原が3打点目となるタイムリー二塁打を放ち、4対1とする。さらに近藤にもタイムリーが出て5対1。どんどん離される・・。

ラッキー7のダンスタイムの後、西川、紅林、森と主力が続くが大関相撲の前に力なく三者凡退。ここまで観たところで席を立った。それなりに時間も経っておりさすがに帰りの時間も気になるところだし、この日の展開を見る限り、残り2イニングで同点、逆転の可能性はほぼないだろう・・。

試合は新大阪への移動中にそのまま5対1で終了。大関は8回まで投げて被安打4。試合後、中嶋監督のコメントにもあったが粘りとか、そういうのが・・。

実はこの前の日曜日も大阪で(この時は最初から最後まで)観戦していたが、またも敗戦。これで今季は1勝5敗1中止。京セラドーム大阪は4戦全敗というひどい結果に・・・。

 

・・さて、この記事を書きながらテレビにてバファローズ対ホークスの第3戦を途中から観戦したが、森の先制2ランに始まり、故障明けの宮城が5回まで無失点と見事な投球。デビューからの無失点記録試合の日本新記録がかかった古田島は連打で1点を失い、なおも満塁のピンチを迎えるも後続を断つ正に劇場を見せてくれた。3対1でバファローズが勝利。私が現地観戦した次の試合は良い形で勝つケースが多いようで、そこはうれしいながら何とも複雑な気持ちなのだが、次のカードも期待したいところである・・・。。


観戦記・バファローズ対ライオンズ@京セラドーム大阪(オリ姫デー、100敗ペースの相手に・・)

2024年06月23日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

交流戦明けのカードとなったライオンズ3連戦の2戦目の観戦に出かける。当初は22日にするか23日にするか迷ったのだが、天気予報を見て22日に遠征とした。ドーム球場だから雨は関係ないのだが、そこに1ヶ所、神仏霊場めぐりを絡ませようというのがある中で、22日は夕方以降に雨というので日帰りで出かけた。

広島からいったん京都に出かけた後、大阪に移動する。神仏霊場めぐりのことはまた別の記事として・・。

このカードは恒例の「オリ姫デー」として行われる。今季のテーマはロックとポップということで、選手たちがミュージシャン風にキメている。離脱者が多いのはさておき、限定ユニフォームの配布には長い列ができている。

さてこの日座ったのは三塁側、大商大シートのすぐ後ろである。普段はグラウンド全体を見渡す内野上段に陣取るのだが、たまにはこういう席もいいだろう。チケット売買のサイトから入手したもので、売り文句には「見切り席」とあったが、どの辺が「見切り」なのかなと思う。確かに目の前はネットだが、大商大シートとさほど変わらぬアングルである。ライオンズの選手もすぐ近くに見えるし、バファローズのベンチの様子も見られる。

今季のライオンズは開幕から絶不調、松井監督が休養し渡辺監督代行で迎えた交流戦でも大きく負け越し、前日のバファローズ戦も完封負けで5連敗中。シーズン100敗ペースだが、バファローズとの対戦成績は前日まで5勝5敗の五分。

スタメン発表。貧打のライオンズは4番に岸を起用。四国アイランドリーグ・徳島インディゴソックスから入団5年目。アイランドリーグか・・四国八十八ヶ所の巡拝時、金剛杖を手にしながら各県での観戦を組み合わせたのも思い出である。

さて、試合開始。バファローズのナインが守備位置へ。

バファローズの先発は2年目の齋藤。ジャイアンツとの交流戦でプロ初勝利を挙げ、これからが楽しみな投手。

その齋藤に対し初回、ライオンズは先頭の西川が二塁打。続く滝澤のバントで一死三塁として、3番に入った栗山が犠牲フライで1点を先制する。ライオンズとしては球団ワーストの無得点記録が32で止まり、レフトスタンドからは「1・2・3・ダァーッ!!」。

ライオンズの先発は隅田。2番に入った森、3番・太田の連打でチャンスを作るが、4番・西川が空振り三振。続く紅林も凡退して同点とはならず。

3回表、齋藤は先頭の西川、一死から栗山に四球を与えて一・二塁となる。ここで4番・岸がレフト上段へ飛び込む3ランを放つ。これで4対0とリードを広げる。

齋藤は4回も児玉、源田のヒットで一死一・三塁とピンチを招くが、ここは後続を打ち取ってしのぐ。この日は毎回ランナーを背負うことになり、結局4回で降板となった。

4回裏、バファローズは西川、紅林の連打で無死二・三塁とする。続く宗の内野ゴロの間に1点を返すが、隅田の前にもう1点、2点とはいかない。

また5回裏も一死から茶野がヒットで出塁も、森の当たりはライナー。併殺となりチャンスを広げられない。

5回終了後のハリセンタイム。三塁側ではバファローベルとライナの共演。

さて5回表から2番手として登板の高島。6回、一死から児玉に三塁打を許すも、後続を打ち取り追加点を許さない。

7回表、3イニング目に入った高島は栗山に四球(代走・高松は盗塁死)、岸にヒットを許すが無失点。ブルペンデーの先発など、この投手もいろいろな場面で起用されるがこの日も試合を壊さず粘りの投球を見せた。

バファローズのラッキー7。先頭の宗がヒットで出塁するも、安達、代打・セデーニョが凡退。そこから若月のヒットでチャンスを作り、茶野を迎えたところでこの日初めてマウンドに野手陣が集まる。

あと一本・・というところだが、ここは隅田が踏ん張り茶野は三振。

8回表、バファローズの3番手は先日加入のペルドモ。昨季はマリーンズで最優秀中継ぎに輝いた投手である。今季はメジャーでのプレーを目指していたが昇格ならず再来日となったが、バファローズとしてはカスティーヨと合わせて昨季マリーンズにいた2人の外国人が加わった形だ。1軍初登板、下位打線相手ではあるが難なく三者凡退とする。今後、勝ちパターンでの出番もあるだろうが、それにしても昨季までと比べてバファローズのブルペン陣の顔ぶれはガラリと変わっている。もっともこの日はビハインドの展開なので、私の勤務先企業出身の古田島の出番はなさそう・・。

7回まで1失点の隅田にかわり、8回は中継ぎに回っている松本が登板。簡単に二死となったが、西川が4番の一振りでライトへの本塁打。4対2とする。

9回表は山田が登板。二死から滝澤に内野安打が出た後、代打・中村が登場。ここで吉田に交代する。この投手もいろんな場面で登場するが、中村をフライに打ち取って無失点。後は最終回の反撃あるのみ。

9回裏、ライオンズはアブレイユが登板。これに対して先頭の宗が二塁打で出塁。代打・西野は凡退したがセデーニョが四球を選んで一死一・二塁と粘る。

長打で同点、一発出れば逆転サヨナラと期待の場面で、代打・杉本が登場。しかし力のないファウルフライで凡退。

最後は茶野が三振に倒れ、4対2でライオンズの勝利。100敗ペースのライオンズだが、序盤の先制を隅田の好投、リリーフ陣も抑えてよい勝ち方といえるだろう。一方バファローズ先発の齋藤はプロ初黒星となったが、これも経験である。

・・あと、どうでもいい話だが私の今季の現地観戦成績は1勝4敗1中止・・・。

 


20年目の交流戦、球団創設20周年のイーグルスが優勝

2024年06月17日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今季も、ペナントレース前半の楽しみである交流戦が終了(正しくは、雨天中止になったタイガース対ファイターズの1試合が残っているが)、2024年の交流戦は最終戦でカープに勝利したイーグルスが初優勝した。

今江新監督のイーグルスはリーグ戦前半低調だったが、交流戦に入って投打がかみ合ってきた。大きかったのが超アウェイ状態で臨んだ(ビジター応援席の割り当てが11球団一狭い)甲子園でタイガースを3タテしたことだろう。

球団ホームページでは交流戦優勝記念のロゴが表示されていたが、その中に「20th」の文字が見える。ああそうか、球団創設からもう20年が経つのかと思う。イーグルス創設にいたるきっかけが「あの出来事」だったわけだが、その一連の協議の中で行われるようになったのがセ・パ交流戦である。

片や「あの出来事」の結果、合併球団として発足したオリックス・バファローズだが、阪急~オリックスという球団史の中で特に「オリックス・バファローズ20周年」として何かあるわけでもないようだ。

さてバファローズ、交流戦は10勝8敗でカープと5位タイで終了。途中7連勝もあり、得意の交流戦で何とか持ち直した感がある。

交流戦は昨年とはガラリとメンバーが入れ替わる中、先発ではエスピノーザ、曽谷、ブルペンデー対応の高島、齋藤、そして支配下登録の佐藤といったところが活躍、山下も最終戦で戻って来た。中継ぎでは私の勤務先企業出身の古田島がデビュー以来無失点を継続中、勝ちパターンには山田、本田が復調、どんな場面でも黙々と投げる吉田、井口といったところが支えている。抑えのマチャドは最終戦で逆転をくらったが、まあこれはこういう日もあると割り切るしかない。

攻撃陣では西川を4番に据えるという荒療治が功を奏したようで、3番・太田、5番・紅林で中軸はようやく安定してきた。前後についてはその時その時でしのぐしかないようだが・・。

パ・リーグ首位のホークスは相変わらず独走状態だが、2位・ファイターズから5位・バファローズまではまだ団子状態。ペナントレースもまだ前半ということで、再開後の勝負も楽しみである。

・・私はといえばこの交流戦、大阪での週末カードが2つあったが結局現地観戦に行けず、その中で1試合現地観戦した広島での試合は14対0でボロ負け。まあ、こういう年もあるだろう。来年はどのような日程・場所になるかわからないが、カープとの試合観戦は楽しみたいものである・・・。


19歳齋藤プロ初勝利!、バファローズも復調4連勝!

2024年06月08日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

高校からプロ入り2年目、初登板初先発から5試合目にしてバファローズ先発の齋藤が5回を無失点に抑え、その後も中継ぎ陣がゼロでつないでジャイアンツ相手にプロ初勝利。

これでバファローズも今季初の4連勝、交流戦の関東シリーズもベイスターズ、ジャイアンツ相手に2カード連続の勝ち越しとなった。またこのジャイアンツ戦、1回戦は2対0,そして2回戦は5対0と2試合連続で0封。これは面白い。

またこの試合先制打を放ったのは4番・西川。故障や不調で選手の離脱が相次ぐとはいえ西川を4番に据えたのは不調にあえぐFA選手への荒療治に見えたが、面白いものでそこから4連勝とは。

そして、私の勤務先企業出身として応援する古田島が7回二死満塁の場面で登板し、ピンチを脱する。そして8回も三者凡退として19試合連続無失点。えらいこっちゃ。

さて9日の3回戦、バファローズはこのたび新たに支配下登録された佐藤が初登板初先発。高校から育成ドラフトで入団して5年目ということで、宮城と同学年である。そのエースは現在離脱中だが、その中で勝ち取った支配下。プロ初勝利の齋藤に続くよう期待しよう・・・!


カープ対バファローズ@マツダ3回戦は逆転で連敗ストップ! 古田島プロ初勝利!!

2024年05月30日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

前日29日、14対0というぐうの音も出ない完敗試合をマツダスタジアムで観戦。悪いものが全部出た、それよりも仕事の後に広島の夜風に吹かれながら生観戦できたのはよかったと割り切るしかないところだった。

そして迎えた3回戦。前半はネットでの結果のみ。バファローズ先発の齋藤は2回にカープ先発・九里のスクイズバントを本塁に悪送球して先制を許し、そして4回には一死三塁から九里に犠牲フライを打たれて2対0。打線も4回には連打と四球で無死満塁と攻めたてるも、ルーキー横山が併殺打、そして打席が回った齋藤が空振りで、前日からの無得点が続く。

帰宅するとNHKが生放送中。さて、テレビ桟敷の準備である。広島、山口限定放送だが、解説は大野豊、緒方孝市、そして武本アナウンサーというNHK広島最強の布陣である。その中、齋藤の後を受けて6回裏に2人目で登板した私の勤務先企業出身の古田島が何とかしのぐ。ただ、それでも得点が入らずバファローズとしては重苦しい。

7回表。カープは先発九里から継投に入り、矢崎が登板。ここで頓宮、そして古田島の代打・西野のヒットでチャンスを作り、1番・福田がタイムリーで1点差。続く西川のところでカープは塹江に交代。ここまで成績は良くないが西川を打席に迎えたことで中継も「ここなんよ!」の札が出るが、西川は四球で満塁。

そして、3番に入った太田がライトへのタイムリーを放つ。これで2点が入り3対2と逆転する。さらに、ライトからの返球をカットした一塁手・坂倉が、一塁走者・西川の進塁を防ぐために三塁へ投げた球を三塁手・小園が捕れず、西川も生還して4対2とする。これには解説の緒方氏が小園に苦言を呈していた。

さらに塹江から森、紅林が連続四球。さらに代わった黒原から頓宮が押し出し四球で5対2。なおも満塁で横山は三振に倒れたが、実に久しぶりのビッグイニングとなった。もっとも、小園のミスがなければ3対2のままだったかもしれない。それでも、この回の逆転で古田島にプロ初勝利の権利が回って来た。

7回裏は本田が危なげなくつなぎ、そして8回裏は阿部が登板。しかしヒット3本で一死満塁とピンチを迎える。ここでカープは代打・野間を送るが空振り三振。さらに代打・松山はセンターへの大きな当たり(テレビ桟敷で一瞬悲鳴をあげてしまった)だが、福田がキャッチして無失点。やれやれ・・。

9回、バファローズはカープ森浦に対して一死満塁として、頓宮が2点タイムリー、さらに西野の内野安打で8対2とリードを広げる。サブチャンネルにかわったテレビの前でカープファンよろしく「しゃっ!!」。

結局この試合はバファローズが快勝。そして、勝ち投手は古田島!やったぞ!

ただ、NHKはこの後、試合のハイライトシーンを流していて、大野、緒方氏の試合振り返りはいいのだが、ビジターチームのヒーローインタビューを流さない。

そこでCSにチャンネルを変えて、ちょうど古田島の表情を見ることができた。リリーフ陣も苦しい状況にあって、この先の活躍期待である。

前日までの悪いものをこれで出し切ったようなものである。広島の夜空の下で快勝を味わったファンの皆さん、おめでとうございます。まあ、相変わらず厳しい状況ですが、ぼちぼち勝っていきましょう。まあ、何かいいことあるかもしれんし・・・。


観戦記・カープ対バファローズ交流戦@マツダ(ぐうの音も出ない完敗)

2024年05月30日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

私にとってバファローズ対カープというのはプロ野球観戦でも楽しみにしているカードである。第1回の広島勤務時代には「広島市民球場でカープと近鉄がもう一度日本シリーズを戦う」ことを楽しみにしていたが実現せず、奇しくも球界再編、セ・パ交流戦の実施により、公式戦でこの両チームの試合を観戦することになった。

大阪、神戸、広島で毎年のように観戦しており、さまざま一喜一憂したことである。16対14の大乱戦があったかと思えば、接戦あり、鈴木誠也の「神ってる」3試合連続弾あり、延長戦でバファローズが大量点を挙げたり・・・いろいろあった。

さて2024年交流戦のこのカードは広島での平日3連戦。広島在住のバファローズファンとしては平日、また勤務先からマツダスタジアムへのアクセスに時間がかかることもあり、球場での観戦は難しいところ。そんな中、さまざまな要素が絡んで、5月29日の2回戦に行くことができた。三塁側上段内野指定席の空きがあり、当日行ければ儲けものくらいの気で確保したのだが、いろいろあって結局早上がりしたようなもので、試合開始の直前にスタジアムに到着できた。平日のナイターを試合開始から現地観戦というのもなかなかないことである。

すでにスタメン発表は終わり、試合前の「それ行けカープ」が流れているところ。カープファンの有名人がリレー形式で次々にビジョンに映し出される。こういうのを見るとやはりカープは人気球団であると感じる。

生ビール片手に、屋外のナイターを楽しみとしよう。よっしゃっ!!

試合開始。カープ先発の森下に対し、初回先頭の福田が幸先よくヒットで出塁する。続く2番は宗だが、一塁ゴロが併殺なりチャンスを作れない。次の中川はヒットを放ったが、森が倒れて先制点ならず。ちょうど、ビジターパフォーマンスシート越しに新幹線500系が広島に到着するところで、新幹線、在来線、貨物列車の発着を見ることができるのもマツダスタジアムの意外な楽しみである・・。

バファローズの先発は田嶋。特に故障や不調というわけではないが登板後の抹消が続いており、この日の出番である。そういえば、5月12日に鹿児島で行われる予定のホークス戦に合わせて九州八十八ヶ所百八霊場めぐりを組んだものの雨天中止になったが、この試合のバファローズの先発予定が田嶋だった。結局ここで出番となったのだが・・。

初回、カープは先頭の秋山がヒットで出塁。続く矢野のバントはセーフティ気味になり、一塁セーフ。ここで3番・菊池がきっちり送りバントを決めて一死二・三塁。続く小園の内野ゴロの間にカープが1点先制。

2回、バファローズの先頭は西川。登場時、スタンドのカープファンからも温かい拍手が起こる。西川がFA宣言してバファローズ移籍が決まった際、カープ首脳陣だけでなくファンも温かく送り出したのだが(私が定期的に通っている医院のスタッフも、私がバファローズファンと知ると「ウチの西川をよろしくお願いします」と診察時に言ってくださったのだが)、今季ここまでの成績は決して期待に見合ったものではなく、所詮その程度の打者・・いやそれ以下というしかない。カープが現在好調なのは、天才だか何だか知らんけどこの打者を放出したこともあるのでは?とすら思う。

続く頓宮の四球、太田のヒットで一死一・二塁として打席にはドラフト1位ルーキーの横山が入る。体調不良でベンチを外れた紅林に代わっての先発起用。しかしここは森下が貫録を見せて三振に打ち取る。次は9番・田嶋でなすすべもなく同点のチャンスがつぶれる。

3回裏、カープの先頭は投手・森下だがヒットで出塁。さすが、打撃にも定評のある森下である。

続く秋山は倒れたが、次の2番・矢野がセンター越えの三塁打を放ち、追加点を挙げて2対0とする。そして次の菊池に対して、田嶋が暴投。これで3対0となる。

この回二死から小園が出塁し、続く末包がレフトへの一発を放つ。5対0。これまで「天敵」と思っていた方もいるバファローズに対して大量リードだ。これもチームの勢いだろう。スタンドも大いに沸く。

スタンドの熱狂の一方で、火照る身体を少しクールダウンしようということで、ライト側奥のコンコースには巨大ミストのサービスがある。この日は夜涼しかったが、これからというもの、瀬戸の夕凪も合わせてスタンドは蒸し暑く、こうしたサービスは人気になることだろう。

序盤で5対0となったが、森下の調子がよいのとバファローズ打線が完全にイカれているのとで試合自体はテンポよく進む。ちょっと、コンコースで何か仕入れますか・・。交流戦限定メニューの「ポンぽこサワー」や、県内ということで「戸河内ハイボール」。もう完全に呑みモードだが、夜風に吹かれながらの野球観戦というのも久しぶりである。

売店に行っている間にカープがチャンスを作り、秋山のタイムリーで1点追加、6対0と一方的。打順の関係もあり田嶋は4回裏終了まで投げたものの、厳しい結果となった。

5回裏は井口が登板。ファイターズ自由契約~バファローズ育成~支配下を経て、どちらかといえば便利使いの登板が続く。まあ、こうした一方的な試合でも誰かが登板しなければならないことで、まず5回は起用に応えた。

5回裏終了。マツダスタジアム恒例の「CCダンス」である。カープは12球団で唯一チアガールが存在しないのだが、ビールの売り子さんがそれぞれの持ち場でダンスするのが独特である。5回裏のカープの攻撃のタイミングを見つつ、背負っているビール樽をいったんおろし、スタンドを盛り上げる。せっかくなので、この後私の席の通路に来た売り子さんから労いを含めて一杯注文する。いやもう、今日はカープに完敗、乾杯ですわ・・。

5回は無失点の井口だったが、6回は先頭の坂倉に四球、続く宇草にヒットを打たれ、曾澤が追加点のタイムリー。さらに森下にもタイムリーが出て、合わせて8対0となる。さらには秋山のタイムリー、交代した山田に対しても矢野が犠飛を放ち、10対0。カープファン、広島の皆さんにとっては最高だろう。この後、小園の打球はバットが折れたものの、タイムリーとなって11対0。もし京セラドーム大阪で攻守切り替えて同じようにリードされていたら、この時点で席を立っていたと思う。貴重なマツダスタジアムでの試合だから試合終了まで座ることにしようというのも一つの決断だが・・。

7回ラッキーセブンも森、西川、頓宮があっさり打ち取られる。そういえば2回一死一・二塁となって以降、まったくランナーが出ていない。11点取られてもまだ何点か取っていればまだ救いはあるのだが・・。

7回裏には赤いジェット風船が舞う。そしてバファローズの捕手は森から石川に交代。実質、白旗をあげたようなものだ。

その7回もカープは攻撃の手を緩めず、坂倉、宇草の連打の後、曾澤が2点二塁打で13対0。さらに、途中出場の大盛にも西川の頭上を越すタイムリーが出て14対0。

8回表はハーンが登板。ルーキー横山、2年目茶野らを簡単に退ける。

8回裏、育成から支配下登録されたばかりの才木が登板。しかしいきなり小園、末包に連打を浴び、カープのチーム安打も19本となった。ここまで来れば20安打でも変わらないと思ったが、才木が踏ん張り後続を断つ。

9回表、河野が登板。一死から宗が四球。ランナーが出ること自体2回以降初めてである。宗は投球の間に二塁へ進んだが、最後は石川が倒れて試合終了。14対0、久しぶりにこんな試合を観てしまった・・。

これだけの一方的な試合だが試合時間は3時間あまり。実質、バファローズの攻撃時間はいくらあっただろうかというくらいのものだった。もう、悪いところが全部出たと思い、現地で観戦することができたのを唯一の思い出として帰宅することに・・・。


広島「勝ちじゃけぇ!!」 Bリーグ日本一とセ・リーグ首位浮上

2024年05月28日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

プロバスケットボール・Bリーグのチャンピオンシップ。ワイルドカードから勝ち上がった広島ドラゴンフライズが、王者・琉球ゴールデンキングスを破っての逆転日本一を決めた。2戦先勝のチャンピオンシップ、琉球が先勝したが2戦目を広島がとり、そして連勝である。チームとして初の日本一を「下克上」で決め、今季での引退を表明している朝山正悟主将にとっても最高のエンディングとなった。

広島市西区民の一人として、祝福します。

・・・その一方で、28日からはカープ対バファローズの交流戦。序盤はネット速報、そして後半からテレビ桟敷での観戦だっ。試合は投手が踏ん張るも打線の援護がないというパターンで、先発エスピノーザが初回に末包に与えた先制打が重くのしかかり、7回二死三塁の同点のチャンスにも、安定感ある床田の前に広陵高校出身の福田が三振。バファローズは勤務先企業出身の古田島は相変わらずピンチを招いては無失点に抑える「平野劇場」の後継者にふさわしい投球を披露したが、最終回は栗林が101セーブ目と、レジェンドへの新たな一歩となる締めでカープの勝利。

ドラゴンフライズの「勝ちじゃけぇ!!」はいいが、個人的にはバファローズがカープに敗れたことでがっかり。やはり両チームの勢いの差がなぁ・・。

この日タイガースの試合が中止になったことで、セ・リーグはカープが首位に立った。ドラゴンフライズのBリーグ日本一と合わせて、広島のスポーツ紙や地元局番組はどんちゃん騒ぎ・・・(各紙「広島版」の見出しがあるのですよ!)!!。


交流戦を前にして・・・

2024年05月27日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

この週末は交流戦前最後の3連戦、バファローズは所沢でライオンズとの試合だった。

初戦は序盤からの点の取り合いで9回にバファローズが一気に5点を勝ち越し、しかしライオンズもその裏に粘りを見せ、結局9対6でバファローズが勝ったもののヒヤヒヤした。そして第2戦はバファローズがリードしたものの7回に一挙4点を奪われての逆転負け。第2戦はテレビ桟敷で観戦したが、CS放送で解説していた松坂世代・ライオンズOBの吉見太一氏の「選手の『つなごう』という意識」を強調していたのが印象的。

そして26日の第3戦。この日は出勤していたので結果だけだったが、終盤まで1対0でリードしていたのが、8回に5点を取られての逆転負け。ブルペンデーで何とかつないだのだが・・。

3試合ともライオンズが終盤に粘り、攻勢を見せたところだが、一方のバファローズは投手陣が厳しい。開幕当初は「8人ローテ」でゆったり回していたが、5月に入り一人、また一人と故障や不調で脱落、気づけば6連戦のうち2試合がブルペンデーとなった。そしてリリーフ陣も盤石とはいえない。私の勤務先企業出身である古田島投手がルーキーながら出番が回って頑張っているのは喜ばしいが・・。

さて連勝したライオンズだが、26日の試合終了後、松井稼頭央監督の休養が発表された。監督休養・・・バファローズでも相次いだが、あのライオンズでこのような事態になるとは意外である。交流戦というのは一つの節目になるのだろう。ライオンズの切り札として、二軍監督、一軍ヘッドコーチと順当に経験を積んだはずだが、やはり一軍監督というのはやった人にしかわからない難しいポジションなのだろう。ネットの書き込みを見ても、戦力に関して同情する意見も多いが、采配力に疑問、さらには「監督業に向いていない性格」とまで言われている。渡辺久信GMが監督代行を務めるが、どのように巻き返すか。また後任監督は誰になるか。

その交流戦がいよいよ始まる。初戦のカード、バファローズは広島でのカープ戦である。ここ数年の交流戦ではバファローズがカープに圧勝しているが、今季もカープは首位に迫る勢いがある。その中、広島在住の私としてはぜひともマツダスタジアムに駆け付けたいとして、平日で仕事もあるので実際に行けるかどうかは微妙ながら、一応、チケットを押さえている。交流戦の時だけは、広島の人を敵に回してもパ・リーグ各球団に勝ってほしいと願う日々なのである・・。

交流戦も楽しみましょう・・・。


観戦記~バファローズ対ファイターズ@大阪5月3日(オリっこデーに力なく零敗)

2024年05月08日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

5月のバファローズのスケジュールはなかなか大変なスケジュールである。1日の神戸から始まり、神戸~大阪~仙台~秋田~宮崎~鹿児島~那覇~大阪~北広島~所沢~広島~大阪。移動日込みの2連戦ながら3カード続けての地方巡業、そして交流戦も始まる。気候のよい5月だからいいが、同じ月で北海道、東北、南九州、沖縄で試合が組まれるとは、前年まで3連覇のチームにちょっとハンデをつけたのかなとすら思う。

さて、1日の神戸での敗戦(この日はリードして9回表を迎え、マウンドには平野があがったが、平野大乱調、安達の1イニング3失策もあり一挙5点を取られて逆転負け)を受けて、3日~5日は京セラドーム大阪でのファイターズ戦である。大型連休後半は父の一周忌もあり大阪の実家に戻ったのだが、その前に「立ち寄り」での観戦である。

5月3日、広島から大阪に移動する。大型連休期間中「のぞみ」は全席指定となったが、朝の広島始発の便ということで十分空席もあり、2人席ながら新大阪まで隣の席は空いたままだった。

早朝に大阪に移動したのは混雑を避けるためでもあったが、スタンドにてバファローズの練習見学ツアーに参加することにした。一般の開門時間だとホームチームの打撃練習はすでに終わっているので、早出してこうした光景を観るのも貴重な機会である。

その合間で身体を動かすのも間近で見られる。

ファイターズの選手もベンチ前に姿を見せる。そこに近づくのはかつて所属していた石川。

45分の見学時間はあっという間に過ぎ、ドームの外に出ると早くも大勢の観客が入場を待っている。この日も満員御礼は確実だろう。

大型連休、こどもの日もあるということで、3日~5日は「オリっこデー」として行われる。ユニフォームの文字がカタカナで「バファローズ」、そして帽子も「バ」の文字。背中もローマ字ではなくカタカナで、選手自身が考えた愛称が入る。こども向けのイベントではあるが、当のこどもたちの目にはどのように映っているのかな。

スタメン発表の選手たちもいつもとは違った笑顔である。

中嶋、新庄両監督のガッチリした握手でいよいよ試合開始。

バファローズの先発はファイターズに相性のよいコーヘー・東。右手のマメをつぶしたため登板間隔が空いた中での登板。山本由伸、山﨑福也が抜けたバファローズの先発陣だが、新加入や復帰組を含めて先発ローテーションは日程に余裕を持たせた組み立てである。

その東、まずは先頭の加藤、松本を打ち取ったが、3番に入った売り出し中の田宮にストレートの四球とする。続くマルティネスは詰まりながらも力でライト前にヒットを放つ。

ここで、5番に回った万波が左中間を破るタイムリー二塁打。いきなり2点を先制る。レフトスタンドが大いに沸く。

そして続く郡司がレフトへのタイムリー。本塁でのギリギリのプレーだったが、これにはレフトを守っていた西川のプレー、返球が緩慢だという声も出たようだ。初回から3対0となったが、さて、どうなるか。

ファイターズの先発は鈴木。先発、中継ぎといろいろこなす下手投げ。今季も開幕当初は中継ぎだったが、前週に続き先発に起用されている。

その鈴木に対し、スタメン復帰の帝国華撃団・福田がレフトへのヒット。1番が似合うというか、1番しか打てないというか・・。この後、森の四球もあって一死一・二塁とするが、4番・頓宮が最悪の併殺打・・。

2回表は珍しいプレーが生まれる。二死一塁の場面で、一塁ランナーの水野が牽制球の時に飛び出して一・二塁間で挟まれる。しかし一塁の頓宮がタッチの時にボールを落としてセーフ。記録上、ランナーの水野は盗塁死、そしてボールを落とした頓宮にエラーがついた。

後味が悪い中、続く松本のライト前への当たりを二塁のゴンザレスが回り込み、一塁でアウト。追加点を許さないプレーに大きな拍手が起こる(前の試合で、あのベテラン内野手が1イニング3失策というのがあったためか・・)。

ここで奮起したいバファローズ打線だが、鈴木の緩急交えた投球に翻弄される。最速140キロないながら、90キロ台のスローボールが有効。一方の東も2回以降は立ち直っているだけに、何とか点を取りたいのだが・・。

その鈴木、6回一死、79球で降板。左打者が続くし、球数からみてノックアウトではなく予定通りの降板のようだ。ここまで無失点で来ただけでもファイターズとしては上出来だろう。マウンドには左腕の北浦があがるが、て二死から宗、森の連打で二・三塁と同点のチャンスを迎える。

ファイターズはロドリゲスに交代。打者頓宮だが・・・力のないファウルフライで得点ならず。

ファイターズのラッキー7も東は三者凡退。初回だけが悔やまれるところで、結局8回途中、113球被安打5の内容だった。

終盤のバファローズにはチャンスが続いていた。7回裏は一死一・二塁で代打・セデーニョが登場するも空振り三振。

8回裏、ファイターズ5人目のマーフィーに対し、先頭の福田が四球で出塁。四球ではあるが小さくガッツポーズも出た。続く宗も四球で無死一・二塁。クリーンアップ、大いに期待だ。

しかし続く森がレフトフライ。そして頓宮が・・セカンドへのライナー。二塁から出ていた福田が戻れず併殺打。頓宮も悔しい表情。試合後、中嶋監督はこの場面の福田の走塁(帰塁)に苦言を呈していたようだが・・。ただ、打順の巡り合わせだと、いい場面で頓宮のところに回って来て、ことごとく潰してしまった形だ。それが4番といえば4番なのだろう・・・。

9回裏はファイターズ抑えの田中が登板。バファローズ打線には反撃の力なく、最後は「ドラゴン」杉澤が三振に倒れて試合終了。

お立ち台は今季初勝利の鈴木。参りました・・。

ファイターズとの3連戦、翌日4日の第2戦は先発・エスピノーザ、そして平野に代わって抑えを務めることになったマチャドの好投でバファローズが勝ったが、5日の第3戦は8回に登板した宇田川が崩れて逆転負け。5月も苦しい立ち上がりとなった。まだ序盤戦とはいえ、打撃不調は続くし、これまでチームを支えてきた投手陣にも陰りが見える。いやまだまだこれから・・・。


野球観戦の前に福岡・宮地嶽神社に参拝

2024年04月29日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

4月21日、日帰りで福岡までホークス対バファローズの試合観戦に出かけた。その観戦記はすでに書いたのだが、その前段ということで・・。

広島から博多までは「のぞみ」や「さくら」なら1時間10分以内、「こだま」でも1時間半、途中駅で後続列車の通過待ちが続いても2時間ほどで着く。新幹線の時間だけでいえば大阪よりも近い。そのこともあり、2回目の広島勤務となった2020年10月以降、バファローズの福岡での試合を観る機会もつくっている。

さてこの日、広島6時53分発の「こだま781号」で出発する。この列車、九州への日本旅行の割引プランを使って何度も利用している。現在鹿児島まで進んでいる九州八十八ヶ所百八霊場めぐりでは九州へのアプローチとなっている。この日は乗車した後、車内ではウトウトを通り越してしっかり眠っていた。各駅停車だが、ホームの駅名標を見ていない駅もちょくちょく・・。

九州に入り、さすがに8時を回ると体もシャンとしたようで、8時21分、博多に到着。そのまま在来線ホームに出て、門司港方面の列車が発着するホームの一角にあるスタンドでラーメンをいただく。ホームの立ち食いそば・うどんはあちこちにあるが、立ち食いラーメンというのが博多らしさである。

さて、ペイペイドーム福岡での試合である。あ、4月25日からは「みずほペイペイドーム福岡」という、スポンサーが2社連名となったなあ・・。もしこのドームで日本シリーズが行われることになると、日本シリーズのスポンサーはSMBC、三井住友である。「みずほドーム」というのは面白くないだろうな・・・あ、いや、ホークスが日本シリーズに進出してこうしたことを心配するより、バファローズが4連覇して日本シリーズ進出、そしてタイガース・・いやカープとの対戦でバファローズが日本一になることが、私の願いである・・。

まあ、オリックス銀行、楽天銀行というのもあるし、いらん心配だ。

何の話だったか。ドームでの試合前に福岡のどこかに行けないかということである。九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは鹿児島だし、取り急ぎ、福岡での札所めぐりはない。その中で鹿児島線の門司港行きに乗り、降り立ったのは福津市にある福間駅。

ここから向かうのは宮地嶽神社である。福岡から東の方向に筥崎宮、香椎宮、宗像大社など由緒ある神社が並ぶ中、宮地嶽神社もあったなということで出かけてみる。西鉄貝塚線は以前は西鉄宮地岳線として津屋崎まで運転されていたが、この神社への参拝者の輸送も担っていたことだろう。

やって来た西鉄バスに乗り込み、6~7分で宮地嶽神社前のバス停に到着。松ヶ枝餅などを売る門前の商店街を抜けると石段が続く。

石段を上りきったところで後ろを振り返る。この日はどんよりした空模様でこの後雨になるのだが、ここからの景色が「光の道」として知られている。参道が海岸まで一直線に伸びており、沈む夕日がその参道を照らすと一筋の光の道が生じる。毎年2月下旬、10月下旬頃に見られる現象だが、有名になったのは数年前にテレビCMのロケ地になってからだという。

もちろんこの日は景色を望むべくもなかったが、石段の横には「光の道」のパネルがある。

そのまま境内を進む。宮地嶽神社の創建は約1700年前、神功皇后が三韓征伐に出発する時、宮地岳の頂上に神を祀り、勝利を祈願したのが始まりとされる。後に神功皇后を主祭神として、おつきの勝村大神、勝頼大神とともに祀られている。「何事にも打ち勝つ開運の神様」として全国から多くの参拝者が訪れる。

様々な神馬やなで牛も並ぶ。神馬といえばたいていは颯爽と駆ける様子を表しているが、こちらには頭を垂れている神馬像がある、これは何かのメッセージだろうか。ちょうど脇に「人間万事塞翁が馬」とあるが・・。

拝殿に到着。しめ縄が太くて大きい。大きなしめ縄といえば出雲大社を思い浮かべるが、宮地嶽神社によればここが日本一大きいという。

また奥の本殿だが、屋根が金色である。宮地岳の中腹には6世紀末頃のものとされる宮地岳古墳というのがあり、石室にはさまざまな装飾品が納められており、金を施したものも多数見つかっている。時代を経て開運、商売繁盛の神として信仰を集める中、現在の地に遷って80年の年に屋根を黄金色にしたとある。しめ縄の他、こちらも日本一の大きさとされる大鈴、大太鼓。そして「光の道」・・パワースポットを前面に押し出しているかのようだ。

ここまででも十分ご利益ありそうだが、宮地嶽神社でぜひ訪ねるべきとされるのが「奥之宮八社」。こちらも一社一社お参りすれば大願が叶うという信仰がある。この奥之宮の先にあるのが宮地岳古墳である。それほど時間もかからないようなので、せっかくならば訪ねてみよう。

まずは一番社の七福神社。小さな祠だが、いきなり七福神のお出迎えとは。

二番社は稲荷神社。朱色の鳥居が幾重にも並び、狐の像も出迎える。

そして三番社の不動神社に向かうが、参道には多くの幟が奉納されている。ここが奥之宮八社発祥の地で、祠の奥に宮地岳古墳の石室があり、現在は不動明王が祀られている。不動「神社」というのも神仏習合の要素があり、そもそも、かつてはこの地を治めていたであろう有力者の石室を神社にするというのも大胆だと思う。

ここで折り返しとなる。四番社は万地蔵尊。子どもの願いを叶えてくれるという。

五番社は恋の宮。こういうジャンル?も扱っているのか。淡島神社と濡髪大明神の二社ということで、女性の体、心両面を守るという。

六番社は三宝荒神。火の神様として、台所や食べ物・調理の神様として信仰されている。祠の脇には竈も置かれ、また左右に鶴が一対置かれている。竈はわかるのだが、鶴が三宝荒神と何か関係あるのだろうか。

七番社は三宝荒神のすぐ脇の水神社。この辺りは大きな川がなく、農民たちは古くから宮地岳の地下から湧く水を神の恵みとして大切にしてきたという。

そして最後は薬師神社。こちらも薬師如来が神社に祀られるという神仏習合である。

江戸時代中期、宮地岳の山崩れにより古墳の石室が見つかり、畏敬の念として不動明王を祀ったのが奥之宮八社の始まりとのことで、八つの社でありとあらゆるご利益を網羅している。よく八社並べたもので、ありがたい限り。

宮地嶽神社からの帰りだが、バスの本数が限られる中、奥之宮八社を回ったことで中途半端な時間になった。ただ、往路のバスも乗車時間は6~7分だったから、歩いても行けそうだ。今にも雨になりそうな中、約25分で福間駅に戻った。ここでちょうど雨が降り始めたから、宮地嶽の諸々の神仏が護ってくれたようなものだ。

そして博多まで出て、ドームまで移動。そしてこの日はバファローズが勝ち、私の福岡観戦の連敗記録も止まった。宮地嶽神社さまさま・・・?


観戦記・ホークス対バファローズ@福岡(宮城、圧巻の投球で今季初完投!)

2024年04月22日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

4月21日、福岡で行われたホークス対バファローズ3連戦の3戦目を日帰りで観戦。今季は開幕シリーズとして大阪で行われたバファローズ対ホークス戦以来の野球観戦である。2回目の広島勤務となってから、むしろ大阪より近くなったこともあり、年に一度は福岡で観戦している。もっともここまでの観戦成績は4戦4敗。しかも、昨年、一昨年はホークスがサヨナラ勝ちという有様。久しぶりに、福岡でのバファローズ勝利を観たいものだ。

19日から3連戦、第1戦はホークス・山川がバファローズ・山下から特大の一発を放つなどでホークスが大勝。第2戦はバファローズが中盤までリードするも、中継ぎ陣が四球連発で乱れて同点に追いつかれ、リリーフ総動員の結果延長引き分け。第3戦はバファローズが宮城、そしてホークスがスチュワート・ジュニア。

日帰り観戦のこの日、朝8時半には博多に到着。その後、別のスポットを回っており(その話はまた別に)、博多駅に戻ったのは11時半。博多駅バスターミナルからペイペイドームへの直行バスが出ているのだが、駅前にむかってこの長蛇の列である。この時間になり、雨も本降りになった。「バスはどんどん来ますんでね~」という係の人の案内でしばらく待つが・・。

20分ほどでようやくターミナルの中に入り、傘を差す必要はなくなったが、ここから列が動かなくなる。ここで係の人の案内で、ドーム周辺の渋滞の影響で、折り返しとなるバス車両がなかなか戻らないという。雨のせいもあるだろう。さらに、博多駅からドームまでの所要時間も45分ほどという。これだと試合開始の13時に間に合わない。

・・ということで、結局地下鉄で唐人町まで行き、歩くことにした。たまたま乗った地下鉄も博多駅から座れたし、唐人町から歩くといっても15分ほど。雨なので傘を差すのは面倒だが、それでもぎゅうぎゅうのバスで45分揺られるよりはよい。11時半に博多駅に着いた時点でそうすればよかった。

ドームに入ったのは12時半を回っており、スタメン発表は終わった後。グラウンドでは試合前のイベントの最中。この日は両チームのパフォーマンスチームのコラボである。

席に着く前に買ったビールを一呑みすると試合開始である。今回は三塁側のS指定席に陣取ったが、バファローズファンの姿も結構見かける。

1回表、スチュワート・ジュニアに対して一死から西野が四球、西川がヒットで早くも先制のチャンス。しかしセデーニョ、頓宮が凡退で無得点。

そしてバファローズの先発は宮城。ホークスとの開幕戦では好投しながらも援護なく惜敗したが、第1戦、第2戦と中継ぎ投手もフル稼働した後で、長いイニングが期待される。

「ファイト!九州」。ホークスの各イニングの攻撃前に選手が代わる代わるビジョンに登場する、ビジターとしても拍手である。熊本地震や各地での豪雨災害など、何かと苦しめられる九州。私も九州西国霊場や九州八十八ヶ所百八霊場を回る中で、九州のさまざまな面白さに触れているところである。

ホークスの1番は周東ではなく野村勇。周東はここまで全試合出場で打率もよく、盗塁もバシバシ決めていたが、「家庭の事情」での欠場という。ご不幸でもあったのかな。そこで野村が抜擢されたが、宮城は問題にせず凡退。初回三者凡退とする。

2回はスチュワート・ジュニアが宗に四球としたものの後続を許さず、また宮城も山川から空振り三振を奪う。

3回表、先頭の福田がヒットで出塁。すると続く西野がライトへの二塁打。ここにライト柳田の悪送球が重なり、福田が一気に生還、西野が三塁まで進み、1対0でバファローズが先制。いい形での先制にうなるばかり。

しかしこの直後、ケガの手当てということで西野がベンチに戻る。治療の後、いったんグラウンドに戻ったが結局安達が代走に出る。走塁の際に右太ももを傷めたとのことだが、結局この試合後に登録抹消となった。まあ、まだ序盤だし、しっかり治療して戻ってほしい。結局この後は中軸が続かず1点止まり。中でも、森の打撃が・・。

直後の3回裏、ホークスは下位打線から海野、緒方の連打で一死一・三塁とする。ここで1番・野村勇に回り、小久保監督の起用に応えたいところだったが宮城の前に空振り三振。今宮も凡退して宮城が踏ん張る。

4回裏、ホークスのクリーンアップの攻撃だが、トイレと買い物を兼ねてコンコースに出る。近くの15番ゲートは、往年の福岡ダイエーホークスの「炎の中継ぎエース」と呼ばれながら、病のため現役のまま亡くなった藤井将雄さんを追悼、顕彰する特別なところだ。正式な永久欠番とはされていないが、亡くなった2000年から20年以上経った現在も空き番号となっている。

さて、飲み物を買って席に戻ろうとするとスタンドからコンコースに歓声があふれてくる。コンコースのモニターを見ると、二死から近藤がライトスタンドに同点ソロ本塁打を放ち生還するところだった。この、私が席を立っている間にホークスの選手が本塁打を放つシーン・・以前にもあったように思う。これで1対1となった。

直後の5回表、前のイニングに盗塁死があって再びの打席となった福田が四球(この辺りで、四球が多いことから「いつものスチュワートが始まった」という声が聞こえる)、途中出場の安達が手堅くバントを決める。西川が凡退し、セデーニョがレフトへのヒットを放つが福田は三塁で止まる。

ここで頓宮がきれいにライト前に弾き返し、2対1とリードする。「ほいさ~」ではなく小さなガッツボーズだが、少しずつ復調の気配を示している。

その裏、宮城が2三振を奪うなど三者凡退。調子を上げてきた。

6回表、ホークスのマウンドは左腕の長谷川。現役ドラフトでファイターズから加入した投手だが、宮城とはまた違った変則投法で、6回、そして7回を三者凡退とする。この日はリードを許しての登板だったが、そのうち、いい場面で出てくるかもしれない。

7回裏、ドームには黄色のジェット風船が舞う。野球ファン、やはり風船飛ばしたいですかねえ・・。

この回も宮城が続投。球数も少ないしテンポもよく、試合時間も短いペースで来ている。7回も山川捕ゴロ、近藤、栗原を連続三振とする。

8回表のホークスのマウンドにはルーキーの澤柳。頓宮に四球、森に死球とするが後続を打ち取る。ライオンズから相次いでFA宣言した森、山川が並ぶ姿・・。

9回表は又吉が登板。一死二塁とした後、西川がライトへのタイムリー二塁打を放つ。貴重な追加点となり、3対1。

そして最終回も宮城が登場する。8回まで95球と、球数はまったく問題ない。こうしたテンポ良い投球が持ち味で、この日はまさに好投である。ホークスは野村勇の代打に中村晃が告げられ、大きな歓声が起こるが内野ゴロでまず一死。

しかし続く今宮がヒット。この先、クリーンアップを迎える。一発が出れば同点の場面。最後に山場が来たが、ベンチは動くことなく宮城に託す。

それに応えた宮城、粘る柳田を空振り三振、しかし続く山川が体勢を崩しながらもヒットで出塁して、二死一・三塁とする。さすがはホークス打線で、ここでこの日本塁打を放っている近藤。一発出れば逆転サヨナラということで、私も以前の福岡でのサヨナラ負けの場面を思い出す・・。

ここで踏ん張ったのは宮城。ボール球を振らせての空振り三振で試合終了。何とかこの3連戦を1勝1敗1分として、シーズンの勝率も5割に戻した。

いや~、私の福岡観戦でのバファローズ勝利は何年振りだろうか・・・ひょっとしたら「大阪近鉄」までさかのぼったりして。

ヒーローインタビューはもちろん宮城。前の2試合、中継ぎ投手がフル稼働した後を受けての見事な完投勝ちで、これにはホークスサイドも「参りました」という他なかった試合である。まあそれでもホークスが首位にいることには変わりなく、今季この先両チームによるペナントレースが楽しみだ。

試合終了後、天神駅、博多駅行きの直通バスは長蛇の列。ただここは往路のこともあるので、雨の中だが歩いて唐人町まで戻ったほうがよさそうだ。多くのファンがぞろぞろ歩く中で試合を振り返るのもよいものだ。

スムーズに博多駅まで戻り、元々予約していた列車を大幅に繰り上げて17時30分発の「こだま864号」博多南行き・・・もとい岡山行きに乗る(「博多南行き」は表示ミスによるもの)。500系新幹に揺られる中、靴下も脱いで濡れた足を乾かす・・。

まだまだペナントレースは序盤だが、この先も熱い戦いを楽しみに。九州にもまた訪ねることにする・・・。