松山市内には四国八十八所の札所は8ヶ所あるが、そのうち前半の浄瑠璃寺、八坂寺、西林寺の3ヶ所を回り、久米駅で打ち止めということにした今回の四国めぐり。時刻は13時前で、帰りのJRバスは15時30分に松山駅を出発する。残った時間はあと少しである。

そんな中、現在地はその名も東道後温泉。ホテルの他に日帰り入浴ができるところも何ヶ所かあり、その一つである「東道後温泉 久米之癒(くめのゆ)」に向かう。この時点でまだ白衣を着ていたが、係の人や入浴に来ていた地元の人も別に驚く様子はない。
平日の昼間ということで、入っているのはほとんどが地元のお爺さんたち。料金も450円と「銭湯価格」なので、気軽に来ている感じである。洗い場の湯も温泉というのに驚いた。普通の浴槽や源泉かけ流しの露天風呂の他に、岩盤浴もある。サウナ室のようなところで、イス状に造られた岩盤に座って身体を温めるものである。
東道後温泉の歴史がパネルで書かれていて、安政の頃、この地で大地震が起きた時に、49番札所の浄土寺の境内に湯が噴き出して、石段に滝のように流れ出た。この時、道後温泉の湯が止まったので、道後の人たちは浄土寺に参って「道後にお湯を返してください」と願掛けをした。そのためか湯は元通りに道後に戻ったという。
浄土寺の隣に東道後神社というのがあるそうで、日、月、星の神様が祀られている。今の東道後温泉はこの神社の氏子の地に湧き出たということで地元の人に親しまれているそうだ。こういう話に触れると、先に浄土寺に行けばよかったかなと思うが、もしそうすれば東道後神社の存在には気付かなかっただろう。これもまた次の楽しみである。
ロビーが休憩所も兼ねており、おにぎりや麺類といった軽食も置いている。これにて今回打ち止めということで、まずは入浴後の一杯。あとは軽い昼食としてしばらく休む。




久米之癒から久米駅までは歩いて3分ほど。新しい感じの駅舎が出迎える。次回はここがスタート地点ということになる。やってきた電車で伊予市駅に出て、市内電車に乗り継いで松山駅に戻る。バスに乗る前に、駅構内のうどん屋「かけはし」で名物のじゃこ天うどんをいただく。

松山駅15時30分発の神戸・大阪行きは、西日本JRバスの「グランシート」。今回は早割で購入している。松山から大阪まで6900円のところが5000円となり、ネットでクレジットカード決済だと4900円である。ただし2席限定。予約時に窓側の席を指定した。
しかし、スマホ画面上にチケットを表示させてみると驚いた。座席が3列シートの真ん中になっていた。これは予約時の操作ミスだろうか。座席指定ができたつもりのところができていなかったとか。窓口に確認すると、早割の場合は座席の変更はできないと言われる。「今のところ満席ではないので、伊予三島のインターを過ぎるとどなたも乗って来ませんから、空いている席に移っていただいても結構ですけど・・・」と言われる。
どこか空いていれば移ろうかと思い、真ん中の席に座る。車内を見渡しても真ん中に座っているのは私だけのようだ。仕方ないかという感じで出発するが、このグランシート、座席はゆったりしている。また両側の客がカーテンを閉めれば(グランシート車両は、昼行便でも真ん中の席を含めた座席ごとにカーテンがある)プライベート空間が広がるように見える。こちらもリラックスモードだし、また外もそのうち暗くなるし・・・ということで、実際には後方の窓側の席もいくつか空いていたが、もうこのままでいいかということにする。
吉野川サービスエリア、淡路島の室津パーキングエリアという、高速バスでの定番のところで休憩し、順調に湊町バスターミナルに戻ってきた。2泊3日、いろいろなものに出会えた札所めぐりであった。
さて次回からだが、松山市内の残り5ヶ所、その次は今治シリーズと続く。これらはこれからの秋から冬にかけて回ることになるが、ど舞台が瀬戸内側に移るということで、アクセスも新しいパターンが出てくるかもしれない。また時刻表とにらめっこである・・・・。


平日の昼間ということで、入っているのはほとんどが地元のお爺さんたち。料金も450円と「銭湯価格」なので、気軽に来ている感じである。洗い場の湯も温泉というのに驚いた。普通の浴槽や源泉かけ流しの露天風呂の他に、岩盤浴もある。サウナ室のようなところで、イス状に造られた岩盤に座って身体を温めるものである。

浄土寺の隣に東道後神社というのがあるそうで、日、月、星の神様が祀られている。今の東道後温泉はこの神社の氏子の地に湧き出たということで地元の人に親しまれているそうだ。こういう話に触れると、先に浄土寺に行けばよかったかなと思うが、もしそうすれば東道後神社の存在には気付かなかっただろう。これもまた次の楽しみである。








しかし、スマホ画面上にチケットを表示させてみると驚いた。座席が3列シートの真ん中になっていた。これは予約時の操作ミスだろうか。座席指定ができたつもりのところができていなかったとか。窓口に確認すると、早割の場合は座席の変更はできないと言われる。「今のところ満席ではないので、伊予三島のインターを過ぎるとどなたも乗って来ませんから、空いている席に移っていただいても結構ですけど・・・」と言われる。


さて次回からだが、松山市内の残り5ヶ所、その次は今治シリーズと続く。これらはこれからの秋から冬にかけて回ることになるが、ど舞台が瀬戸内側に移るということで、アクセスも新しいパターンが出てくるかもしれない。また時刻表とにらめっこである・・・・。