まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

徳島に渡ろう

2011年04月30日 | 旅行記G・四国

今年のGWが始まった。ところどころで予定が入っているので長期の旅行ができないのだが、29日は久しぶりに鉄道を使った日帰り旅行に出ようと思う。

行き先だが、「スルッとKANSAI3days」を有効に活用し、かつ、変化をつけようということで、和歌山からフェリーで四国徳島に渡ることにした。徳島、これまではJR乗りつぶしで訪れたり、宿泊したこともあるのだが、あくまで通過点のような感じだった。この日は帰りを遅い時間の高速バスに設定し、日中の時間は徳島の町歩きを楽しむことにしよう。

Dscn7864 4月26日にリニューアルオープンしたなんばCITYの広告が並ぶ南海なんば駅。そこから特急サザン号に乗車。リクライニングシートの並ぶ指定席、昭和48年製造の車両が並ぶ自由席・・・・やはりここは500円払って指定席ということになる。

Dscn7867 快晴の下、1時間ほどの走りを終えて和歌山港着。大きな荷物を持った家族連れの姿も目立つ。南海フェリーへの連絡通路は結構な人がぞろぞろと歩く。さすがに連休中ということで賑わっているようだ。かつてはこんな感じで常に賑わっていたのだろうか。

Dscn7868Dscn7872 賑わいといえば船内はもっと大変なことになっていて、先にマイカーで乗船した人で桟敷席はびっしり。外の甲板席に陣取る人も多い。私も船尾に近いデッキのベンチに席をみつけて腰かける。8時30分に出航。

Dscn7874 それにしても快晴。「晴れた空 そよぐ風 港出船の ドラの音楽し・・・」まあ、ドラは鳴らないが、ハワイ航路ならぬ徳島航路もまたよいものである。和歌山の港を離れると右側には友が島、その向こうには淡路島の山容が見える。さわやかな潮風を浴びながら、休日ということで朝から失礼して。

Dscn7888 逆に目を転じると紀伊水道から南に果てしなく広がる海。久しぶりに水平線の先に何も見えない雄大な景色を見る。こういう開放感がフェリーのいいところ。鉄道の旅ではさすがにこうはいかない。

Dscn7891 船内には最近一部の「その筋」の間ではやっている「鉄道むすめ」のフェリー版ということか、2人の女の子のキャラクターのパネルがある。最近名前が決まったとかで、青の制服が「高野きらら」、緑の制服が「阿波野まい」という。高野山と阿波の国をかけたということかな。パネルの前で記念撮影する子どももいて、これから人気がでますかな。

Dscn7881 2時間の旅は長いようで結構充実した感じ。定刻より若干早くに徳島港に到着。連絡のバスは大勢の立ち客を詰め、徳島駅へ。ここから、本日の町歩きを始めることにする・・・。

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『なにもない旅 なにもしない旅』

2011年04月28日 | ブログ

「プレカリアート活動家」。何だろう、プレカリアートって。

「不安定な」と「労働者階級」という意味の言葉を合わせた造語で、最近労働者全体の何割かを占めるようになったパート、アルバイト、派遣社員などの非正規雇用者やら失業者、ニートなどを含めた層を指すとか。彼らの実態を取材したり、地位向上を目指す活動を行ったりというのがプレカリアート活動というもので、雨宮処凛さんはその論客でもあり活動家として知られている。

・・・・という著者の予備知識なしで手にしたのがこの一冊。本のカバーを見て初めてこの単語を知ったというほどである。

『なにもない旅 なにもしない旅』(雨宮処凛著、知恵の森文庫)

33478564_2  旅のスタイルは人それぞれである。何かのテーマを持つ、あるいは何かにこだわりを持つ、それは乗り物だったり旅先でのグルメだったり、それぞれ。

そんな中、「なにもない」「なにもしない」旅である。「なんとなく知らない町にふらっと迷い込み、貧乏臭い宿に泊まり、温泉などに入るもののあとはすることもなく、辺りの何もなさにうら淋しい気持ちになり・・・・」という、脱力旅行。本文ではつげ義春の『貧困旅行記』を理想とし、「つげ度」が高いかどうかで評価をする、ともあるが、特に「つげ度」だけで評価している様子もない。

旅の舞台となったのは寸又峡温泉に始まり、高知もあれば韓国もあり、東京の下町、苫小牧なんてのもある。確かに一流の観光地かと聞かれれば微妙なところではある。ただ、内容を読むに「貧困旅行」というよりは、その町の素の姿というか、現代の日本の都市、あるいは地方の日常の生活(都市部の賑やかさと、都市部からちょっと外れた町の微妙なうら淋しさ)を淡々と楽しんでいるなという感じである。

書く人によればサービスの悪さや町の暗い様子にばかり目がいって批判的な調子の文章になるのだろうが、著者はそれも旅の出会いとして楽しんでいるように思う。

こういう旅もいいですな。出来合いの観光地ではなく、普段の姿に触れるということで。普通なら「損したな」と思わせる場面も、そう思わせない、思わないところ。

私も出かけるときにそういう心持でいれば旅がより楽しくなるなと思うのだが、なかなか・・・・。

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あべのキューズモール

2011年04月27日 | まち歩き

確かあの辺は以前はごちゃごちゃした商店街だったかな。みんみんの餃子もあったっけ。

これはまた、大きなものができましたな。あべのの新名所が26日オープン。

通勤で通るあべのですが、まだ行ってません。また歩いてみたいものだ。個人的にはアポロビルとかルシアスのほうが気軽な感じで好みだが。

2011042722090000 この春は関西の大型店ラッシュで、これが地域経済活性化の起爆剤になることを期待したい。

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高速土日割引が6月で終了

2011年04月26日 | ブログ
もともと期限つきの施策だったために致し方ないところ。


私としてはこの恩恵を利用して北信越や四国への野球観戦やら、散歩サークルの例会出席のために小田原までクルマで足を伸ばしたこともある。


地域活性化、渋滞、他の交通機関との競合などいろんな要素を含んだ施策ではあったが、ある程度の効果はあったのではないか。今回、民主党の公約など最初からアテにしてなかったが「高速無料化」は果たされることはないだろう。まずは復興のための財源。


心配なのは、高速割引効果で観光客の増えた四国。このGWはETCを使って四国に渡ろうと計画しているが果たして仕事がかぶらんかな…。

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統一地方選挙後半戦

2011年04月25日 | ブログ
昨日24日は統一地方選挙の後半戦となる市町村長、議員選挙。残念ながら転居したばかりで投票権がないため、これも傍観するしかなかったのだが。


その町に住民票を置いていても、昼間は大阪市内で働いているし、市議会議員は正直誰を選んでよいものやらよくわからないところがある。どういう基準で評価すればいいのやら。


私の住む藤井寺市の場合、議員定数は16。まあこんなものかと思っていたが、改めて他の市の開票結果を見るに、結構面積が広く人口も多い市の定数も同じくらいだったりする。これ、藤井寺が面積の割に濃いと言えるが、このご時世ならもう少し減らしてもいいのではと言われるのでは?


さて、市長選の結果で「おっ」と思ったのが夕張。元東京都の職員で弱冠30歳の市長誕生である。石原都知事も応援にかけつけるなど、対立候補の羽柴秀吉氏に言わせれば「虎の威を借りる」ということかもしれないが、財政破綻にあえぐ町の人々がこれまでにない若い力で地元を変えようということに期待したことは間違いないだろう。これからどんな再生プランを示すのかが楽しみである。


震災のこともあり、これまで以上に自治体の能力、存在価値が問われている。首長に議員の皆さん、住民目線での政治を期待してまっせ!

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名コースに撃沈・・・

2011年04月24日 | ブログ

24日は会社の「有志」による親睦ゴルフコンペ。

とはいうもののトップもいれば出入りの業者にも声をかけたりしており半ば「公式行事」のようなもので・・・。本来ならば大正ドームで行われてたオリックス対西武戦の観戦を予定しており、前売り券も購入していたのだがこのために流れてしまった。まあ、幹事役をやれと言われれば断ることができないの浮世の義理か。

やってきたのは兵庫県は加東市にある「マダムJゴルフクラブ」。もともとこのコンペは先月に別のゴルフクラブで行う予定だったのだが、東日本大震災が発生した直後ということもあり中止となったものである。

2011042409300000_2 この「マダムJ」。名前を聞けば非常に優雅な感じがする。女子プロゴルフの公式戦も行われるほどのコースであり、これまで訪れた中ではコースコンディションが非常によい。景色もいいし、極端なアップダウンがあるわけでもなく、これはゆったりとプレーできそうなところ。グリーン周りの池の噴水が印象的。

ただ今日は非常に移り変わりの激しい天候。スタート直後は晴天に恵まれていたのが、途中から雨が降り出し、そして傘を差しても役に立たないほどの本降りに。おまけに雷が鳴り出し、実にやばい雰囲気。電動カートも危険防止のためにしばらく中央からの制御が止められたくらい。

それが昼食をはさむとまた一転して青空。本当にどうなっているのかこの天候。

・・・別にそういうことがあったわけではなかったが、いつも以上にスコアがついてこないんですな。名コース、ディーショットにプレッシャーのかかるホールはほとんどなかったはずだが、特にショットがダメ。

私はこの日の優勝、準優勝となった2人と一緒の組で回っていたのだが、プレー中のアドバイスは禁止といいつつも「どこに問題があるのか」を2人が分析してくれた。

それが、「その体格でそんな力任せに振り回すもんやから、クラブのほうが参ってしまうのでは」というもの。ドライバーは最初に購入したセットで、シャフトの硬度がRのものを使っているのだが、「あんたくらいなら、Rでは軟らかすぎるんやろ。だから打球の方向が安定せんのや」とのこと。ぜひにとSクラスへの買い替えを薦められた。

うーん、どうするかな。しばらくはコンペへの出席予定はないがそういう投資も考えなければね。参加することに意義はあるといっても、もう少しスコアが良くなければ恥ずかしいな・・・・。

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阪急電車

2011年04月23日 | ブログ

以前にこのブログでも有川浩の『阪急電車』を読んだことにもちらっと触れたのだが、阪急今津線の宝塚~西宮北口の片道15分の車内を舞台とした人間模様を描いたこの作品がこのたび映画化され、23日に関西先行公開ということになった。

2011042311070001 今日は阪急電車に乗る用事があったのだが、電車のドアにも『阪急電車』のステッカー。マルーン色にこだわり、あまり塗装やペイントを施さないイメージがあるが、今回は映画ロケにも全面協力しているし(そりゃ、そのものズバリのタイトルだし)、PRに熱心である。

また、駅構内の売店asnasで買い物をしたら「こちらを差し上げています」ということでオリジナルのクリアファイルをもらった。

Dscn7860元々は見る予定もなかったが、昼間に時間が空いたので「せっかくなら見ていこうか」ということで梅田のTOHOシネマズをのぞいてみる。しかし公開初日、出演者の舞台挨拶もあるとあってかこの日は完売御礼という。いやいや、映画館というものに普段いかないものだから勝手がわからなくて。

関西のマスコミでは関西テレビと読売テレビがタイアップして応援しているということで、結構な力の入れよう。

今後、映画を見た人の感想などもブログなどでアップされるだろうから、それらも参考にいずれ私も見に行きたいものである。

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東北だべさ

2011年04月21日 | まち歩き

甲子園での東北楽天対オリックス・バファローズの熱戦を観戦後、鈍な支障さん、大和人さん、そして私の「混戦BB会」の面々は梅田の東通り商店街へ。日曜日の夜であるがそれなりの賑わいを見せる梅田。

Dscn7846 「東北料理でも食べて復興支援というのはどうですかね」という思いつきだったが、一口に「東北料理」といってあるのだろうか。大阪だから何なりとあるだろうなとネットで検索してみると、その名も「東北だべさ」という名前の店がヒットした。まあメニューを見る限り「東北・北海道のうめもん」ということで北海道料理が結構あったり、創作料理っぽいのも結構あるようで、実際に東北を旅した折に出会ったほんまもんの味とはまた違ったものだろうが、それでもネーミングがよろしい。東北楽天の試合を観戦後、東北を名乗る居酒屋に行く・・・・なかなか面白い企画だと思う。

なまはげの人形の出迎えを受けて入り、個室に通される。店内は東北の地名やら方言やらがずらずらと描かれており、ムードは悪くない。

Dscn7847 福島産のめひかりの唐揚げ、気仙沼のカツオのカルパッチョ、山形の玉こんにゃくなど、東北にゆかりのある食材を注文する。ただどうだろう、現在実際に福島では漁業ができているのかということは気になるし、味付けも東北ではもっと濃いのではないかとは思う。まあそこはムードのもので、関西風の味付けをしているのかもしれないし、難しいことはいうまい。

Dscn7850 この日いただいた東北6県の食材の中で3人とも高い評価だったのが秋田料理。前菜にいぶりがっこ、きりたんぽを団子状に丸めたもの、ハタハタ焼き、そして稲庭うどんに横手やきそば・・・。

Dscn7852Dscn7849 メニューの数も多かったし味もよかった。山の幸と海の幸、そしてB級グルメに豊かな自然がうかがえる。欲を言えば地酒が手軽な値段で味わえればよかったというところ(高かったので今回は敬遠)。

今回の震災、農業・漁業にも直接的な被害が大きかったし、原発の影響で風評被害に遭ったケースも多い。そんな中、東北の産品を少しでも多く消費することも復興支援につながるのかという思いがある。何といっても素材はいいのだから。

Dscn7854願うのは、一日も早く「現地」でこの味を楽しめるようになってほしいということ。特にいわき、気仙沼、女川、宮古といった、私も海産物を楽しませてもらったことのある町の被害の大きさに心が痛む・・・。

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観戦記・この先おそらく行われないであろう甲子園での楽天対オリックス・バファローズ戦

2011年04月20日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

Dscn763017日の12時、私と、「混戦BB会」のメンバーである鈍な支障さん、大和人さんの姿は「甲子園大運動場」という名前が彫られた石碑というのかモニュメントというのか、そのあたりにあった。これまで大正ドーム、あるいは神戸の球場で観戦を行っていた連中が、とうとう甲子園球場に姿を現した。・・・遅くなりましたが、ここで観戦記を。

甲子園球場で行われる東北楽天対オリックス・バファローズ。本来であれば仙台のKスタ宮城で行われるはずであった試合であるが、ここに来ての東日本大震災。

Dscn7632 私の個人的な意見としては、交流戦の開始される5月のGW明けまでは公式戦を延期し、また仙台でできない分はかつて2軍のあった山形とか、仙台からもほど近く立派な球場のある新潟を本拠地としてはどうかというものであった。ただ、仙台市内の被害が沿岸部に比べてさほどではないことと、何とか東北復興のシンボルとしたいという思い入れが強かったのか、公式戦開始は4月12日として、Kスタでの開幕は29日、そして、その間に予定されていたオリックスと日本ハムとの試合は球場を借りてということになった。そこで白羽の矢がたったのが、甲子園球場にほっともっとフィールド神戸。

Dscn7711 「混戦BB会」の今季初観戦を甲子園にしたのはやはりその珍しさがあったのかもしれない。特に星野監督が好きというわけではないし、試合となれば八百長抜きでガチでやってほしいという気持ちはあるが、めったに見られない甲子園ではパ・リーグの試合とあってはこれはお誘いしなければ。聞いてみると、かつてオールスター戦や高校野球で甲子園に観戦に訪れた支障さんはともかく、「大阪で生まれて30何年になるけど、甲子園球場に行ったこともなければ甲子園の駅で降りるのも初めてです」という大和人さん。そして、甲子園に来るのはアメフトの甲子園ボウルくらいやなという私。今回このような事態がなければまず実現しなかった甲子園観戦。。

Dscn7736 私たちが購入していたのは3塁側のアイビーシート。普段ならば大正ドームや神戸の上段席から見るところ、阪神の公式戦なら年間予約席として発売されるシートに身を置くというのも新鮮。支障さんに大和人さんも「こんなに見やすかったんや」と驚きである。ただ、周りは全てオリックスファンかと聞かれればそうではないし、中には西宮球団の黄色い恰好の客もいたが、そこは普段の試合なら絶対に座れないシートなのだろうし、好きな球団の垣根を越えて「とにかく日本の野球、または楽天の試合を応援しよう」というファンが多いのだろう。特にパ・リーグを普段見ない人には新鮮だろうな。

Dscn7775 雰囲気が違うといえば電光の広告。「がんばろう東北」のコピーに続いて楽天のスポンサーが並ぶ。仙台の牛タンの名店や駅弁の老舗、その他ローカル色強い企業名に新鮮さを感じる。また早い時期に東北を旅したいなと思わせる。

さて昼食ということで、支障さんによれば甲子園の名物はいか焼きに焼き鳥ということのようだが、それぞれ普通に弁当を購入する。私が買い求めたのは「楽天ベストナイン弁当」というもので、9つに仕切られた弁当箱の中にはコシヒカリ使用のごはん、鮭の塩焼き、牛タン・・・などがそれなりに入っていた。

Dscn7714 まあ味としてはまずまずだったのだが、なんとこれを製造しているのは阪神間~姫路あたりまで勢力を伸ばしている弁当の淡路屋。うーん、そこまでやるか淡路屋。でもまあ、何とか自社のラインで東北のイメージアップ、楽天のモチベーションアップにつなげようという心意気はすばらしいものがあると思う。この際、鮭がどこ産だとか、牛タンの肉はあちらの国の産出ですな・・・ということはどうでもいい。むしろ、桧山弁当とか、関本弁当とかを全面的に売っているほうが異常。

Dscn7745 さて試合、楽天は2年目ながらプロ入り以降勝ち星のない戸村、そしてオリックスが高卒の3年目として少しずつ伸びをみせている西。競馬ならば「未勝利戦」とでもいうのかな。周りが何とかしてあげないとという感じである。

その立ち上がり、先頭の松井稼に二塁打を浴び、その後1死1・3塁となって4番の山﨑に犠牲フライを打たれて1点先制。前日からの楽天の勢いそのままで、こりゃ「混戦BB会」としても波乱の幕開けかなと予感させる。

Dscn7751一方の戸村はなかなか力のある投球を見せ、オリックス打線に隙を与えない。テンポよく試合は進んでいく。序盤に失点した西だがその後は戸村に負けない投球を見せ、私たちが観戦した試合では珍しく投手戦の展開となる。どちらもプロ初勝利がかかっているだけに力が入る。

Dscn7778 早い展開で前半を終える。ここで、「どうせ前のほうが空いているんだから、行ってみましょうか」という話になる。みずほ銀行シートというところだが、一般には発売していないのか試合が始まってもガラガラだし、どう見てもこの席の指定券を持っているとは思えない子供たちが先ほどから陣取って、イニング交代の間のキャッチボールをする選手にボールをねだっているくらいである。そちらに移ることにしたが、グラウンドにより近いということで迫力あるプレーを見ることができる。ちょっと「甲子園ハイボール」なるものを飲んでみてリッチな気分に(三ツ矢サイダーで割り、甲子園の蔦をイメージしたハーブを添えるというもので、なかなかいけますな)。

Dscn7785 ドラフト1位の駿太と主砲のT-岡田とのキャッチボールを間近でみるというのも贅沢。

Dscn7791 さてそんな席替えが功を奏したかはわからないが、いつの間にか7回のジェット風船の飛ばし合いを終えた8回にようやく試合が動く。楽天の投手は6回まで3安打の好投の戸村に代わり、ルーキーの美馬が上がっていた。

Dscn7798 まずは先頭の坂口がレフトへの流し打ちで出塁。続く森山もしぶとく内野安打で続く。久しぶりに迎えたチャンスである。ここで3番・後藤が痛烈な当たりをライトに放ってまずは同点。この試合初めてレフトスタンドが沸いた。ようやく試合が動き出した。

Dscn7802 続くT-岡田には当然一発が期待されるところだが、楽天は美馬から片山に交代。緩い変化球に右手一本でくらいつく。最後は力と執念で持って行ったかな。これがセカンドの頭上を越え、2塁から森山が俊足を飛ばして一気にホームイン。これで逆転。こういうのが4番の仕事というのかな。

Dscn7809 これに勢いを得たオリックス打線、北川が二塁打、イ・スンヨプが犠牲フライと続き、この回一挙4点。終盤にきてうならせる展開である。

Dscn7825 こうなればオリックスの勝利の方程式ということで、8回は平野、そして9回は岸田がランナーを出すものの楽天打線を抑え、連敗を止めるとともに先発の西にプロ入り初勝利をもたらした。

Dscn7842 岡田監督期待の若手が結果を出したということは大きく、まだ金子、近藤が故障で出られない先発陣にあって大きな収穫である。この日は日本ハムのルーキー・斎藤佑樹がプロ初先発で初勝利を挙げたが、一方では「西の勇ちゃん」という、名前をうまくかけた見出しを使うマスコミも現れ、これは結構「北の佑ちゃん」と張り合えるかなと期待できる。

Dscn7810 この日の観衆は2万6千人を超え、この甲子園3試合で6万人以上の観客を集めることになった。球場では募金も行われており結構な額の支援が集まったという。最初はどうなるかと思った関西での開催であるが、結構注目を集め、大きな支援にもつながったのではないだろうか。

Dscn7795 さて、この試合をご一緒した鈍な支障さんに大和人さん。帰りの阪神電車、そして二次会の梅田へと向かう道すがら「なんだか不思議な感じが・・・」「勝ち負けというか、何というか・・・」と、複雑な胸のうちだったご様子。甲子園でパ・リーグの試合という珍しさもあるし、被災地のこと、復興支援のことを思えばそういう気持ちにもなるのかな。「混戦」にはならなかったが、おそらく今後忘れることのできない試合、ということになるのだろう。

Dscn7845ペナントレースはまだまだ長い。楽天のロードはまだまだ続くが息切れしないように。でもまあ、最後まで結構いい戦いを見せてくれるのではないだろうか。これまで応援することはなかったが、いろんな意味で今季は楽天にもエールを送ろうかな、と思うのであった・・・・。

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甲子園での楽天対オリックス戦

2011年04月17日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今シーズン公式戦の初観戦は、楽天対オリックス。しかもそれが甲子園でという、今回の震災を受けてこそ実現した一戦。

Dscn7843 オリックスの快勝(連敗ストップ!)、西のプロ初勝利には喜んだが、それ以上に印象に残る試合であった。

その観戦記に前後編のことは、また明日以降に書くことに…。

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震災から1ヶ月経過しましたが・・・

2011年04月16日 | ブログ

今日は日直業務のために出勤、前日までは何かとバタバタし先週は休日も返上したのだが、今日は比較的業務も少なく落ち着いた感じである。ネットでニュースを検索することも可能。

発生から1ヶ月を経過した東日本大震災、その関連のニュースを見るに、思わず「う~ん」とうなってしまった時事通信の記事が。

政府が今月の6日から10日にかけて各避難所の責任者から得られた調査結果を公表していた。回答のあった323ヶ所の避難所のうち、5%にあたる16ヶ所の避難所では震災発生後の1ヶ月、まったく入浴ができなかったという。このほか、温かい食事がまったく取ることができていないのが7ヶ所、替えの下着がない、あるいはあっても洗濯ができないのが151ヶ所という回答だったとか。

う~ん、確かに震災発生後しばらくは避難所からの中継もあり、食糧がない、衣料がない、暖房がない・・・という訴えもしきりに報道されていたが、その後は全国からの救援物資が行き渡る話題や、有名人が避難所を訪問して回る、炊き出しを行うなどの話になっていた。原発の問題は大きな影を落としているが、これから復興に向けてナントカ会議など開いてさあ前進しよう・・・ということではなかったのか。

1ヶ月が経過してもまだ人間としての最低限度の生活すらできない被災者がこれだけにのぼるとはどういうことだろうか。まだ行方不明者の数もわからない、被害の全容をつかみきれていないということはあるにせよ、避難所があってそこに人がいて、こうやって連絡も取れる中で救助の手が差し伸べられていないとは。

この調査も全体の3割程度の避難所からしか回答を得られておらず、政府は「残りの7割の実態調査を急ぐ考え」らしいが、そんなに時間のかかることなのかなあ。これまでどうしても人の手が入ることができず、本当に対応することができなかったのかなあ。いやこれが「これこれこういう理由で手が差し伸べられていないのであれば、このような対応を行う」という方向性を示していればよいが、そうではなく「まだこれから調査する」というのではね。

何だか、「さあこれから復興に向けてみんなでがんばろう」と言っているのに、振り出しに戻ったような感覚だ。

まあ遅ればせながらこうやって調査の結果が出ているわけだから、今一度、どこに、何を、いつ、どのくらい、どうやって配分するか見極め、それを至急やらなければね・・・・。

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ツイッター閉鎖します

2011年04月15日 | ブログ

・・・どうも私の言動とか、オリックス・バファローズに対する叱咤激励のつもりのつぶやきが一部の原理主義的ファン(というか、普通に応援していらっしゃるとおぼしき市井の皆さん)の勘に障り、オリックス関連のツイッターのリストの上では私の存在はおろか、生命の存在すら否定されているようです。

本人としては他を誹謗中傷するものではなく、バファローズの昔からのファンであるからこそ試合展開に不甲斐ない想いをしたり、喝!と叫びたくなるシーンを数多く見ることがあり、その気持ちをTL上に載せたつもりなのですが、それがどうも一般の良識のある方々の勘に障ったということのようです。

・・・・・こうなった以上は、これ以上ツイッターで発言すべきではないと考え、これを機に閉鎖することとしました。私のようなアホの酔っ払いの言動など取るに足らないものと思っていましたが、これを取るに足るものとしてTL上で排斥を起こすような原理主義者たちの餌食になる以上、人倫にもとる存在でしかなかったようです。

後、何か書くことがあればせいぜいブログでやっときますわ。好きにしてください。

これまで日生球場に来るファンより少ないフォロワーしかいませんでしたが、どうもありがとうございました。

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徹底検証 鉄道被災!

2011年04月14日 | ブログ

どなたかのツィッターでの記事で「週刊東洋経済を購入」というのがあった。その特集は「徹底検証 鉄道被災!」というもの。

普段は経済雑誌はおろか、日経すらほとんど読むこともないという、一般企業にいながら経済というものにはほとんど興味を見せない私であるが、帰宅途中の駅の売店で書棚に並んでいるのを見てふと手を伸ばした。

61cchlbol__sl500_aa300__3 東日本大震災で大きな被害を受けた鉄道網。中でも深刻なのは津波の被害を受けた三陸沿岸を走るJRや三陸鉄道といったローカル線。幸い、内陸部を走る新幹線は比較的早い復旧の目途がたったが、これらローカル線は今後どうなるのか不透明なところである。この特集は経済誌らしく、今後鉄道をどう復旧・復興させるかに焦点を置いているが、経済的効率からいえばこれを機に廃線にしたいのが鉄道会社の本音であるというところから始まっている。災害により廃線に追い込まれた、あるいは追い込まれようとしている例として高千穂鉄道にJR名松線を挙げている。

確かに生活の足として鉄道は必要だろうが、今回の津波では町そのものが壊滅的な打撃を受け、今後復興するとしても町の中心部を内陸、あるいは高台に移そうという計画が立ち上がっているとか。鉄道も従来のルートで復旧させるのが果たしていいのか、町の中心部を移転させるのなら鉄道も新線で開通させる必要があり、その場合さらに費用がかさみ、鉄道会社、沿線自治体にその負担がまかなえるのかという検証も。果たして、現在の状態での鉄道は必要とされるのだろうか。

一方では震災発生直後に首都圏を直撃した帰宅難民、そして計画停電からの間引き運転にともなう混乱を取り上げている。こちらは鉄道がなければ大混乱に陥る都市の問題を象徴している。

果たして、鉄道というのはこの国でどのくらい必要とされているのだろうか。鉄道ファンのはしくれとしても、「単に復旧させればいいでしょう」と手放しで喜んでいいのやら、一度冷静に考えてみる必要があるかもしれない。

特集では鉄道にとどまらず、小回りで融通の利くバスの利点を取り上げたり、そして血税、赤字垂れ流しの悪の象徴のように言われていたものの仙台空港に代わる拠点として臨時便を大いに受け入れている地方空港にも触れている。また、石油や一般貨物列車の輸送ルートとして白羽の矢がたった磐越西線のことも。

やはり交通機関というのはクルマだけでもいけないし、かといって鉄道さえあればいいというものではない。鉄道、クルマ、バス、飛行機、それぞれの長所をうまく組み合わせること、そして今回のような災害が発生した場合に即座に対応できるネットワークを構築すること、やはりそういうのが真の交通政策として求められるところだろう。

これから東日本の鉄道網、あるいは他の交通機関がどう復興していくのか。新たな町づくりや地域振興に対して鉄道をどう位置付けていくのか。この国の新しい形をつくっていく過程として、これから見守っていきたいものである・・・・。

がんばろう、日本。

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仕事のために青春18旅行が流れ・・・

2011年04月10日 | ブログ

震災の影響もあるし、自分の身の回りもバタバタしていることもありこのところ「旅行」に関する記事が少なくなっている。まあ、東北はしばらくは旅行などできる状態ではないし、関東地方も余震のことやら節電、停電ということでなかなか行きづらいところだろう。「お散歩だんらんの会」の散歩にも久しぶりに訪れたいところであるが・・・。

遠出ということになれば九州新幹線で熊本・鹿児島というのが乗りつぶしもかねてのターゲットとなるし、プロ野球BCリーグが開幕される北信越地方も野球とグルメを兼ねたドライブに適している。

ただ転居以降何かと物入りであることもあり、それらを楽しみにしつつも、もっと近場で楽しめるスポットを模索する。「スルッとKANSAI3daysチケット」を使えば結構エリアが広く、関西にいながら和歌山やら姫路あたりとなるとそう訪れたことがあるわけでもなく、それらの町を歩くのも新鮮かなと思ったりする。そういえば和歌山や姫路ではまだ「飲んだ」経験もないし。

いろいろとある中で「鉄道」をターゲットにするならば、この3月に名古屋に誕生した「リニア・鉄道館」などもどうだろうか。歴代の新幹線車両のほか、ついぞ訪れることのなかった佐久間のレールパークに展示されていた国鉄型車両も多く展示されており、それらを眺めるのも面白い。6月ならばナゴヤドームで中日対オリックスの交流戦も予定されており、それらと絡めての名古屋行きも面白いかな・・・?

4月10日は春の青春18きっぷの有効期限最終日で、オークションで入手した1回分を使用してどこかに出かけようと思っていた。ただどうしても仕事のほうが追い付かず(まあ、自分の段取りや仕事の進め方が悪いと言われればそれまでなのだが)、結局流れることになった。サラリーマンならこういうこともあるかと。そういうこともあって、またいつかの「週末鉄道紀行」に思いをはせるのである・・・・。

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統一地方選挙

2011年04月09日 | ブログ

明日4月10日は統一地方選挙。通常であれば現在の民主党政権に対する信を問う意味でも重要な選挙として大いに注目されるところである。ただ東日本大震災の影響で選挙に関する話題はほとんど取り上げられることなく・・・。

その中でも東京都知事選挙は注目されているのかな。最終的に4選目指しての出馬をした石原都知事、その都政(というより都市行政)を問う意味でワタミの渡邊氏や東国原前宮崎県知事らがどう絡んでいくかというのがポイントだったが、やはり各候補の考えが伝わってこない。4年前は東京都民だったこともあるし、各候補がテレビ番組をはしごして論戦を繰り広げるのも面白かった(私は今は亡き黒川紀章氏に一票入れたのだが・・・)。

一方では大阪府議会議員選挙にて橋下府知事の団体である「大阪維新の会」がどの程度勢力を伸ばすかというのも焦点だったはずだ。大阪都構想というのが今後どのように進むのか、それが本当に大阪市民、大阪府民のためにプラスになるのか。果たして、維新の会の候補者個人個人がどのような政治姿勢を持っているのか、それを知る機会はあったはずである。

・・・それに対して府民としてどう判断を下すか。ただ残念なことに、私自身は今回の選挙は投票権がない。先月に尼崎から藤井寺に移ったのだが、選挙の3か月前の選挙人名簿に名前がなければ投票できず、一方で県をまたいでの移動ということで兵庫県でも投票権がないということのようだ(国政選挙の場合は前の選挙区で投票ができるそうだが)。このこともあって、私自身もどこか他人事のようなところがあったのかもしれない(まあ、誰かに投票整理券もらって、その人の生年月日を覚えておけば成りすまして代わりに投票しようと思えばできないこともないだろうが)。

中には被災で選挙どころではないところもあるだろう。ただこういう時だからこそ地元の今後の方針をどうしていくのがいいか、誰に託せばいいのかを見極める必要があるだろう。ぜひ、投票権のある方は棄権せずに投票を行ってほしいものだ。

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