一の橋から奥の院への参道に入る。これでもかという数の墓石、供養塔が並ぶエリアである。奥の院の御廟まではおよそ2キロ、いったいどのくらいの数があるのだろうか。世の中には何でも凝った人というのがいるものだから、限りなく正確な数というのも数えられているかもしれない。
昔の大名家の供養塔は史跡という扱いで案内板も出ている。石にへばりついた苔の厚さが年月を物語る。
一方で、管理する人もいないのか倒壊したままの供養塔も目立つ。こういうのはいずれ撤去されることになるのだろうが、墓石にも栄枯盛衰があるようだ。
中にはこのようなものもある。「八代将軍吉宗公之墓」の木札があり、その隣には「どなたか埋葬希望の方はこちらへご連絡を」と、連絡先の電話番号が書かれた札がある。そして同じ敷地に「大川家」ともある。大川家と吉宗、何か関係があるのだろうか。それとも、織田信長や豊臣秀吉の墓もあるくらいだから、紀州生まれの名君の名前だけ勝手に拝借したものだろうか。
また、平成になって新たに建てられた墓石もある。奥の院に墓を建てるとすればどのくらいの値段がするのだろうか。宗教宗派は不問とのことだが、一般の墓地と比べると墓石代はともかく場所代は結構するのではないか。一般庶民がそうやすやすと入れるものではないかもしれない(このようなことを書くのは、それほど遠くない時期に、両親の「終活」についても考えることになることを想定してのこと)。
御廟が近づくにつれて参詣者の姿も多くなってきた。旗を手にしたガイドに引率される一団もいる。御廟橋のたもとで地蔵菩薩、不動明王、観音菩薩に水を掛けた後、いよいよ橋を渡る。喪服姿の人も見られる。21日というのは関係なく、○回忌の法要なのだろうか。
まずは灯籠堂で手を合わせて、その後ろにある御廟に回る。ここで改めてお勤めとする。奥さんだろうか、体が不自由な感じで手を合わせる女性を支えるようにして、一連のお経を朗々と唱える男性の姿もある。他にも喪服姿の人もいるし、四国の笈摺姿の人もいる。それぞれが思いを持って、人によってはようやく念願叶ってという表情で手を合わせている。私も今回四国八十八所を一通り回った御礼参りで奥の院に来たわけだが、世にはその四国めぐりに強い気持ち(それこそ大切な人の供養だったり、ある願いを込めて歩き通すという)を持つ方も多く、その人たちにとっては奥の院まで来た感慨もそれだけ大きいことだろう。
それに比べれば私のやっていることは単なる札所めぐりでしかないわけだが、こうして無事にめぐることができた、それだけでもありがたく、謙虚に受け止めることなのかもしれない。
灯籠堂の地下に下りる。この奥では今でも弘法大師が修行を続けているとされている。奥にうっすらと肖像画が見えるが、そちらの方向から何かボソボソいう小さな声が聞こえてくる。一瞬ドキッとする。まさか弘法大師の修行に遭遇したとか。
ふと見ると祭壇の足元に雪駄が脱がれていて、奥では生身の僧侶が一人祈祷の言葉か何かをボソボソ唱えているのが見えた。何だかホッとした。
これで御廟を後にして、納経所に向かう。四国八十八所の納経帳を出し、最初にある奥の院のページを差し出す。係の人は「結願されたんですね」と喜ぶように反応し、気持ちよく筆を走らせる。こちらでは日付のゴム印を押してくれる。弘法大師の御影は有料(カラー300円、白黒200円)とのことだが、各札所でいただいたのと同じく白黒の御影をいただく。御影を額に入れるとなると結構な費用になるので、とりあえずは御影帳にて保管することにする。
最後は納経帳をおしいただいて返してくださる。これで四国八十八所めぐりも区切りである。もう一度回ってみたいかと尋ねられたとして、どうするか。今はそのつもりはない。ただ、また時間が経てば渡りたくなるかもしれない。そこは気の向くままにしたい。
中の橋まで、今度は企業関係の慰霊塔、阪神・淡路大震災や東日本大震災の犠牲者の慰霊塔が並ぶエリアを歩く。
中の橋のバス停に着く。ちょうどバスの本数も少ない時間帯で、長い列ができている。これで駅まで向かうが、途中からの乗車も多く、千手院橋では積み残しが出た。幸い、大門から駅に向かうバスが待っていて、運転手同士が無線で連絡し合ってそちらに乗るよう誘導した。
駅に到着。当然、ケーブルカーも満員である。
極楽橋からはまず各停の橋本行きに乗り継ぐ。同区間限定の転換クロスシート車両で、50パーミルの勾配を今度は下っていく。下りのほうが常にブレーキを利かさなければならず、レールの軋む音がより高く響く。
これは個人的な感想なのだが、行きに乗った「天空」と比べて、こちらのクロスシートのほうが景色をゆったり楽しめたように思う。自分の体と窓との距離感もあるのかな。「天空」のほうが中途半端な間隔のように感じられた。
途中、紀伊細川で行き違い停車があったり、上古沢駅の谷側ホームの線路が実は撤去中だったりと、各停ならではの発見もある中で、橋本まで戻った。同じホームの前側に停車中の急行に乗り換え、河内長野経由で帰宅。
さてこれで、平成の最後に2つの札所めぐりを終えることになった。で、次の令和である。これまでの西国三十三所めぐりは、3巡目に本格的に取り組むことにする。そして、これと並行して「新たな札所めぐり」というのも考えている。また新たな挑戦とでもいうか、訪ねたことがないところでの新たな発見の期待とでもいうか。これからである・・・。
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確か本堂の中に納経所があり、かつて巡拝した時は夏だったこともあり冷房に当たったのも覚えている。しかし現在は空きスペースになっており、納経所は外の駐車場にある遍路用品売り場と統合したとある。
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88番の大窪寺では「結願証明書」をいただいたのだが、ここ霊山寺は「満願之証」を出している。納経所でサンプルも大々的に貼られているので寺としても書く気満々であろう。また、これから八十八所めぐりを始めようという人にも、「ここまで戻って来てな」というPRにもなるのかな。お礼参りをするに当たってこの証明の存在を知ったのだが、こちらもいただくことにする。
申し込み用紙を渡され、名前と満願の回数、そしてどのサイズにするかを記入する。「満願之証」はA4サイズで1000円。なお価格もいくつか設定されていて、A4サイズで連名なら1500円、A3サイズで1名なら2000円、A3サイズで連名なら2500円となっている。持ち運びのこともあるのでA4サイズを選択する。
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私もこれで八十八所めぐりを一巡させたわけだが、改めて第2回を行うかどうか。今終わったばかりということもあるが、現在のところその予定はない。大窪寺を回った時も、それまでの道中で「ああすればよかった」「ここにも行ってみたい」という「煩悩」が出てきたのが皮肉だと感じたのだが、時間が経つとまた行ってみたい気になるのかもしれない。ひょっとしたらまたいつの日か、四国を歩くこともあるだろう。
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これで残すは高野山の奥の院へのお参りとなった・・・。
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引田は先ほどと同じ東かがわ市だが、香川県の最東部に位置する。播磨灘に面した港町で(そういえば三本松の港もそうだが、「播磨灘」という言葉が出ると、四国から関西に戻りつつあるのを感じる)、醤油の醸造で栄えた歴史を持つ。古い町並みも残っているので散策しよう。
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徳島県に入って最初の阿波大宮を過ぎると、次は板野である。私の四国八十八所めぐりにて、第1回の初日、第3番の金泉寺で打ち止めとしてこの駅から徳島に戻り、翌日はこの駅から第4番の大日寺に向けて歩いた。結局この第1回は、第7番の十楽寺まで行ったところで暑さのためにギブアップ、早々に路線バスで徳島に戻り、そのまま帰阪した。ちょっと苦い思い出でもあるが、その時と比べて少しでも気持ちの落ち着き、余裕というのは出てきたのかなと思う。それだけでも四国を回ってのプラスがあったのかな。
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待合室で笈摺を取り出し、ブルゾンの上から羽織る。ようやく霊山寺へのお礼参りである・・・。
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その汽船に乗る前にお参りということで「四国八十八所奥の院」を名乗る寺が三本松にある。それが與田寺(よだじ)である。今回、大窪寺からではなく高徳線で三本松まで来たが、駅から徒歩20分あまりで行けるとあって、列車ダイヤを組んでみたのだ。
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四国八十八所めぐりは先月2月の大窪寺への参拝にて結願となり、後は高野山奥の院への「お礼参り」を残すことになった。
ただ、その時の記事でも触れたが、88番の大窪寺の後は1番の霊山寺に戻って「お礼参り」をするのも習わしとされている。再び1番にお参りするのは、1番から時計回りの円運動の形て四国を回り、その輪をつなげるという意味もある。また遍路というものに終わりがないことも示唆するのだとか。まさに「遍路は続くよどこまでも」の世界だ。
また、明治から大正にかけての大先達である中務(中司)茂兵衛の案内では、大窪寺から三本松に抜けて汽船で大阪に出るコースが紹介されている(道の駅ながおにある「おへんろ交流サロン」展示の史料による)。霊山寺に行くもよし、そのまま高野山に向かうもよしというところだろう。
私はといえば、公共交通機関を活用した四国めぐりで、JR四国の路線も予土線を除いてほぼ全て乗っている(窪川~宇和島は土佐くろしお鉄道と路線バスでカバー)。ただその中で、高松と徳島を結ぶ高徳線に乗っていない。高松道の高速バスには何度も乗っているが、単に高速道路を通過しただけである。ということで、霊山寺に行くだけなら鳴門から行けばすぐだが、鉄道、路線バスでの四国一周を完結させるために、あえて岡山から瀬戸大橋を渡って高松に向かい、高徳線に乗って最寄りの板東駅を目指すことにする。まあ、アホらしいと思う方もいらっしゃるだろうが・・。
訪ねたのは3月9日。青春18きっぷの有効期間に入っているが、この春はそこまで消化する予定がないのと、早い時間に高松に入ろうということで岡山まで新幹線に乗る。乗車券は大阪市内から徳島行き、そこに新幹線特急券とマリンライナーの指定席券が加わる。八十八所めぐりのアフターにしては豪勢だ。なお帰りは徳島駅から高速バスに乗り、これも循環ルートとする。
新大阪から乗るのは6時50分発の「さくら543号」。このさくら号も四国めぐりのアクセスで重宝した。ただ乗るのは岡山までで、この列車が結ぶ九州には久しく足を踏み入れていない。いずれ行ってみたいものだ。
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岡山で下車して、7時55分発の「マリンライナー9号」に乗り継ぐ。マリンライナーも四国八十八所めぐりでは何度も乗っていて、先頭のパノラマ席もあれば後部の普通車両にも乗った。
今回は2階建ての先頭車両の下段の普通指定席に乗る。座るだけなら普通車両でも十分だが、あえて普段見られない景色を見ることにする(変な意味ではなく・・)。
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その景色とはこういうもの。もっとも瀬戸大橋線は高架区間もあり、そうしたところでは目の前に広がるのはコンクリートの壁ばかり。
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児島を過ぎて瀬戸大橋を渡る。海の上ではパノラマ席と同様の景色を楽しめるが、島の上、また四国に上陸してしばらくの間、コンビナートが広がる一帯はコンクリート壁の景色になる。窓の外を意識するからそう見えるのかな。都市部の鉄道のように、指定席が「通勤時の着席料」の位置付けで地元の人たちにも浸透しているなら車窓は二の次だろうが。
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坂出から予讃線を快走する。この辺りのシリーズで回った景色を思い出すうちに、8時50分、高松に到着した。次に乗るのは高徳線9時16分発の三本松行き。三本松とは中途半端なところと思いきや、今回の日帰りお礼参りだとベストの行き先である。わざわざ新幹線に乗ったのもこれを考えてのことである。
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それまで少し時間があるので、構内の「連絡船うどん」で一杯いただく。やはり香川に来たということで。
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高徳線のホームに行くと、国鉄型のキハ47、キハ40の列車が到着したところ。これに乗って高徳線を旅すればベストだが、どうやら朝夕の通勤時間帯対応の運用のようだ。全国的にも姿を消しつつある型式で、今やたまたま見かけただけでも撮影対象になるくらいだが、1日でも長く活躍してほしいと思う。
普通の乗車券なので特急料金を追加しても知れてるのだが、せっかくなので鈍行で行こうと9時16分発のワンマン列車に乗る。ボックス席とロングシートが互い違いに並ぶ四国独特の型式である。乗り込んだ時には全てのボックス席に先客がいたので対面のロングシートに座る。
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ポツポツの乗車率で出発。高松市街地をぐるりと回り込んだ栗林でボックス席も空く。この後、屋島や志度まではことでんと並走するところで、四国めぐりではことでんに乗ったところをJRで見直すのも面白い。志度を過ぎると右手に遍路道も見えて、オレンジタウンも過ぎる。
オレンジタウンの先のすぐのところは遍路道も近いところで見覚えあるが、その先は純粋な鉄道ルート。車窓や駅名標を見ながら進む。志度を過ぎると乗客もほとんどいなくなった。
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津田の松原がある讃岐津田では特急「うずしお」の新型車両と行き違う。
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10時19分、終点の三本松に到着。中途半端なところで降ろされたように見えるが、実はここがこの日最初の目的地である。向かうのは「四国八十八所の奥の院」と呼ばれる寺である・・・。
ただ、その時の記事でも触れたが、88番の大窪寺の後は1番の霊山寺に戻って「お礼参り」をするのも習わしとされている。再び1番にお参りするのは、1番から時計回りの円運動の形て四国を回り、その輪をつなげるという意味もある。また遍路というものに終わりがないことも示唆するのだとか。まさに「遍路は続くよどこまでも」の世界だ。
また、明治から大正にかけての大先達である中務(中司)茂兵衛の案内では、大窪寺から三本松に抜けて汽船で大阪に出るコースが紹介されている(道の駅ながおにある「おへんろ交流サロン」展示の史料による)。霊山寺に行くもよし、そのまま高野山に向かうもよしというところだろう。
私はといえば、公共交通機関を活用した四国めぐりで、JR四国の路線も予土線を除いてほぼ全て乗っている(窪川~宇和島は土佐くろしお鉄道と路線バスでカバー)。ただその中で、高松と徳島を結ぶ高徳線に乗っていない。高松道の高速バスには何度も乗っているが、単に高速道路を通過しただけである。ということで、霊山寺に行くだけなら鳴門から行けばすぐだが、鉄道、路線バスでの四国一周を完結させるために、あえて岡山から瀬戸大橋を渡って高松に向かい、高徳線に乗って最寄りの板東駅を目指すことにする。まあ、アホらしいと思う方もいらっしゃるだろうが・・。
訪ねたのは3月9日。青春18きっぷの有効期間に入っているが、この春はそこまで消化する予定がないのと、早い時間に高松に入ろうということで岡山まで新幹線に乗る。乗車券は大阪市内から徳島行き、そこに新幹線特急券とマリンライナーの指定席券が加わる。八十八所めぐりのアフターにしては豪勢だ。なお帰りは徳島駅から高速バスに乗り、これも循環ルートとする。
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2月10日、大窪寺のお参りを終えて長尾からことでんに乗って高松築港に戻る。時刻は17時を回ったところで、大阪には19時発の高速バスで戻る。この間の時間を利用して、結願後の一杯ということにする。
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前日ライオン通りで入った「ふるさと」のような店が本来ならいいのだろうが、帰りの時間があるので前回も入った高松駅横の「庄や」に入る。歩いた後、また88番まで訪ねることができたことでジョッキのビールがより美味く感じられる。ちなみにこの大ジョッキが1杯「880円」(税抜)なのも、偶然とはいえ八十八所めぐりの後にふさわしいかと。
連休の中日のためか、19時発の高速バス(阪急バス)は空席が目立つ。隣の席も空いたままで発車する。道路も特に渋滞なく、このまま大阪に順調に着きそうだ。
道中、過去の四国めぐりのことを振り返る。回ごとに訪れた札所や、往復の交通手段について書き出してみる。改めて、結構区切ったものだと自分でも思うところだ。
【京都三弘法まいり】2016年7月 東寺、神光院、仁和寺
【第1回】2016年7月 往路:難波からJRバスで徳島 (1)霊山寺、(2)極楽寺、(3)金泉寺、(4)大日寺、(5)地蔵寺、(6)安楽寺、(7)十楽寺 復路:徳島からJRバス 宿泊:徳島 その他:一番前札所・十輪寺談義所
【第2回】2016年8月 往路:梅田から阪急バスで土成 (8)熊谷寺、(9)法輪寺、(10)切幡寺 復路:徳島からJRバス 宿泊:なし
【第3回】2016年9月 往路:土讃線阿波池田から徳島線鴨島 (11)藤井寺 復路:鳴門からJRバス 宿泊:鴨島 その他:徳島インディゴソックス戦観戦(鳴門)
【第4回】2016年10月 往路:和歌山から南海フェリーで徳島 (16)観音寺、(17)井戸寺、(12)焼山寺、(18)恩山寺、(19)立江寺 復路:徳島から南海フェリー 宿泊:徳島(2泊)
【第5回】2016年11月 往路:高速舞子から神姫バスで徳島 (20)鶴林寺、(21)太龍寺 復路:徳島から阪急バス 宿泊:なし
【第6回】2016年12月~2017年1月 往路:難波から徳島バスで宍喰 (22)平等寺、(24)最御崎寺、(25)津照寺、(26)金剛頂寺、(23)薬王寺、(13)大日寺、(14)常楽寺、(15)国分寺 復路:徳島からJRバス 宿泊:日和佐(2泊) その他:鯖大師、日和佐で年越し
【第7回】2017年1月 往路:難波から徳島バスで室戸 (27)神峯寺、(28)大日寺 復路:高知からJRバス 宿泊:奈半利
【第8回】2017年3月 往路:坂出から土讃線特急で後免 (29)国分寺、(30)善楽寺 復路:高知からJRバス(夜行) 宿泊:なし
【第9回】2017年5月 往路:坂出から土讃線特急で高知 (31)竹林寺、(32)禅師峰寺、(33)雪蹊寺、(34)種間寺、(35)清瀧寺、(36)青龍寺 復路:高知から土讃線特急 宿泊:高知(2泊) その他:安楽寺、高知ファイティングドッグス戦観戦(高知)
【第10回】2017年7月 往路:難波からJRバス~土讃線鈍行で窪川 (37)岩本寺、(38)金剛福寺 復路:中村から近鉄バス(夜行) 宿泊:中村
【第11回】2017年8月 往路:難波からJRバス(夜行)~土讃線鈍行で中村 (39)延光寺、(40)観自在寺、(42)仏木寺、(41)龍光寺、(43)明石寺 復路:松山からJRバス 宿泊:愛南町、宇和島(2泊) その他:十夜ヶ橋、愛媛マンダリンパイレーツ戦観戦(宇和島)
【第12回】2017年10月(※9月は台風接近で延期) 往路:岡山から予讃線特急で松山 (44)大寶寺、(45)岩屋寺、(46)浄瑠璃寺、(47)八坂寺、(48)西林寺 復路:松山からJRバス 宿泊:松山
【第13回】2017年11月 往路:難波からJRバスで松山 (52)太山寺、(53)円明寺、(49)浄土寺、(50)繁多寺、(51)石手寺 復路:松山から中国バスで福山 宿泊:松山
【第14回】2017年12月 往路:柳井から防予フェリーで三津浜 (54)延命寺、(55)南光坊 復路:今治から予讃線特急 宿泊:三津浜
【第15回】2018年2月 往路:大阪南港からオレンジフェリーで東予 (56)泰山寺、(57)栄福寺、(58)仙遊寺、(59)国分寺、(61)香園寺、(62)宝寿寺 復路:今治からせとうちバス 宿泊:今治 その他:62番礼拝所
【第16回】2018年4月 往路:岡山から予讃線特急で伊予西条 (63)吉祥寺、(64)前神寺、(65)三角寺 復路:川之江から予讃線特急~快速 宿泊:川之江 その他:愛媛マンダリンパイレーツ戦観戦(川之江)
【第17回】2018年5月 往路:梅田からせとうちバスで伊予西条 (60)横峰寺 復路:伊予西条から予讃線特急 宿泊:伊予西条(3泊) その他:石鎚山登山
【第18回】2018年7月 往路:梅田からJRバスで観音寺 (66)雲辺寺、(67)大興寺、(70)本山寺、(68)神恵院、(69)観音寺 復路:観音寺からJRバス 宿泊:観音寺
【第19回】2018年8月 往路:岡山から瀬戸大橋線~予讃線で丸亀 (71)弥谷寺、(72)曼荼羅寺、(73)出釈迦寺、(74)甲山寺、(75)善通寺、(76)金倉寺、(77)道隆寺 復路:丸亀から四国高速バス 宿泊:丸亀(3泊) その他:香川オリーブガイナーズ戦観戦(丸亀)、少林寺
【第20回】2018年9月 往路:岡山から瀬戸大橋線~予讃線で海岸寺 (78)郷照寺 復路:宇多津から瀬戸大橋線 宿泊:なし その他:海岸寺
【第21回】2018年10月 往路:岡山から瀬戸大橋線~予讃線で八十場 (79)天皇寺、(80)国分寺、(81)白峰寺、(82)根香寺 復路:高松からたかなんフットバス 宿泊:高松 その他:独立リーググランドチャンピオンシップ香川対群馬(高松)
【第22回】2018年11月 往路:三宮からジャンボフェリーで高松 (83)一宮寺 復路:高松からたかなんフットバス 宿泊:なし
【第23回】2018年12月 往路:三宮からJRバスで高松 (84)屋島寺、(85)八栗寺 復路:高松から阪急バス 宿泊:なし
【第24回】2019年2月 往路:難波からJRバスで高松 (86)志度寺、(87)長尾寺、(88)大窪寺 復路:高松から阪急バス 宿泊:高松
高速バスがもっとも多く各県との行き帰りに利用したが、他にも鉄道の特急あり鈍行あり、フェリーもある。四国との行き来にわざわざ広島や山口を経由した回もあった。多種多様な乗り物に乗れたのは思い出に残る。
また、八十八所めぐりの中で私が勝手に「ミッション」と定めた「各県でのアイランドリーグ観戦」も、3シーズンかけて合計6試合となった。張泰山やマニー・ラミレスといった異国のスターが日本のNPBを目指す若い選手たちとプレーする様子も観られたし、最後に独立リーグチャンピオンシップも観戦できたのは札所めぐりに色を添えてくれた。個人的には、アイランドリーグと八十八所が何かでコラボレーションできないものかと思うのだが・・。
さて、八十八の札所を回った後は高野山の奥の院に向かうのが通例とされている。納経帳、納経軸にも高野山の欄があるものが多い。弘法大師にゆかりがあるとされる霊場を回ったのだからということのようだ。このため、四国は24回に分けて回ったが、その続編があるということである。現在進行中の近畿三十六不動めぐりも最後に訪ねる35番、36番が高野山にあることから、これとまとめて高野山に上がり、最後に奥の院に向かうことにしよう。「平成」の終わりまでには行っておきたいと思う。
ただその前に、「四国を回るのは大窪寺で終わりにする」のと、「第1番の霊山寺まで行って『一周』しないと『満願』にならない」という考え方がある。昔は大窪寺からそのまま海の方向に抜けて、香川東部の三本松から出ていた航路で大阪に向かい、そのまま高野山に向かうという行き方もあったようだが、現在はいくつかのルートで阿讃の山を越えて霊山寺まで行くのがメインとなっているようだ。そうすることで四国を一巡したことになり、二巡目につながるというものである。大窪寺まではあくまで八十八所の最後の札所、結びという意味での「結願」であり、「満願」というのは霊山寺まで行って初めてそう言えるとのことだ(これは1番から始めて88番で終わった場合で、途中の札所から始めた場合はその札所まで戻ってきて「満願」となる)。
とすれば、私も高野山に行く前に、その間を埋めて霊山寺に戻るためにもう一度四国に渡ることにしようと思う。この区間を走る高松道は高速バスで何度か行き来しているし、霊山寺のすぐ横も通っているのだが、やはり降りてたどってみたい。
ちなみに、歩き遍路全長1200キロのうち、私が実際に歩きで回ったのがどのくらいなのか、帰宅後に試算してみた。私の場合公共交通機関をベースにしているので、途中の駅やバス停からの徒歩移動などを含むのだが、およそ300キロという数字が出た。まあ、「歩き遍路」を名乗るには到底少ない数字ではあるが、それでもそのくらいあったのかと思う。ただ、途中の立ち寄りのおすすめスポットの見落とし、見過ごし、割愛もあるし、歩きならではで見つかるものもあるだろう。その点での物足りなさがないわけでもない。また逆に、クルマで回ったらまた違う景色が見えるのかもしれない。
こう書くと、1巡したら何か迷いが消えるとかいうきれいごとではなく、1巡したためにかえって「ああしたい」とか「こうすればよかった」と煩悩の塊が大きくなった部分があるのではないかとも感じる。何とも皮肉なものだ。四国を何度も巡るというのは、案外そういうところから来ているのかもしれない。私が実際にもう1巡するかどうかは別としても。
まさに、「遍路は続くよどこまでも」・・・。
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道中、過去の四国めぐりのことを振り返る。回ごとに訪れた札所や、往復の交通手段について書き出してみる。改めて、結構区切ったものだと自分でも思うところだ。
【京都三弘法まいり】2016年7月 東寺、神光院、仁和寺
【第1回】2016年7月 往路:難波からJRバスで徳島 (1)霊山寺、(2)極楽寺、(3)金泉寺、(4)大日寺、(5)地蔵寺、(6)安楽寺、(7)十楽寺 復路:徳島からJRバス 宿泊:徳島 その他:一番前札所・十輪寺談義所
【第2回】2016年8月 往路:梅田から阪急バスで土成 (8)熊谷寺、(9)法輪寺、(10)切幡寺 復路:徳島からJRバス 宿泊:なし
【第3回】2016年9月 往路:土讃線阿波池田から徳島線鴨島 (11)藤井寺 復路:鳴門からJRバス 宿泊:鴨島 その他:徳島インディゴソックス戦観戦(鳴門)
【第4回】2016年10月 往路:和歌山から南海フェリーで徳島 (16)観音寺、(17)井戸寺、(12)焼山寺、(18)恩山寺、(19)立江寺 復路:徳島から南海フェリー 宿泊:徳島(2泊)
【第5回】2016年11月 往路:高速舞子から神姫バスで徳島 (20)鶴林寺、(21)太龍寺 復路:徳島から阪急バス 宿泊:なし
【第6回】2016年12月~2017年1月 往路:難波から徳島バスで宍喰 (22)平等寺、(24)最御崎寺、(25)津照寺、(26)金剛頂寺、(23)薬王寺、(13)大日寺、(14)常楽寺、(15)国分寺 復路:徳島からJRバス 宿泊:日和佐(2泊) その他:鯖大師、日和佐で年越し
【第7回】2017年1月 往路:難波から徳島バスで室戸 (27)神峯寺、(28)大日寺 復路:高知からJRバス 宿泊:奈半利
【第8回】2017年3月 往路:坂出から土讃線特急で後免 (29)国分寺、(30)善楽寺 復路:高知からJRバス(夜行) 宿泊:なし
【第9回】2017年5月 往路:坂出から土讃線特急で高知 (31)竹林寺、(32)禅師峰寺、(33)雪蹊寺、(34)種間寺、(35)清瀧寺、(36)青龍寺 復路:高知から土讃線特急 宿泊:高知(2泊) その他:安楽寺、高知ファイティングドッグス戦観戦(高知)
【第10回】2017年7月 往路:難波からJRバス~土讃線鈍行で窪川 (37)岩本寺、(38)金剛福寺 復路:中村から近鉄バス(夜行) 宿泊:中村
【第11回】2017年8月 往路:難波からJRバス(夜行)~土讃線鈍行で中村 (39)延光寺、(40)観自在寺、(42)仏木寺、(41)龍光寺、(43)明石寺 復路:松山からJRバス 宿泊:愛南町、宇和島(2泊) その他:十夜ヶ橋、愛媛マンダリンパイレーツ戦観戦(宇和島)
【第12回】2017年10月(※9月は台風接近で延期) 往路:岡山から予讃線特急で松山 (44)大寶寺、(45)岩屋寺、(46)浄瑠璃寺、(47)八坂寺、(48)西林寺 復路:松山からJRバス 宿泊:松山
【第13回】2017年11月 往路:難波からJRバスで松山 (52)太山寺、(53)円明寺、(49)浄土寺、(50)繁多寺、(51)石手寺 復路:松山から中国バスで福山 宿泊:松山
【第14回】2017年12月 往路:柳井から防予フェリーで三津浜 (54)延命寺、(55)南光坊 復路:今治から予讃線特急 宿泊:三津浜
【第15回】2018年2月 往路:大阪南港からオレンジフェリーで東予 (56)泰山寺、(57)栄福寺、(58)仙遊寺、(59)国分寺、(61)香園寺、(62)宝寿寺 復路:今治からせとうちバス 宿泊:今治 その他:62番礼拝所
【第16回】2018年4月 往路:岡山から予讃線特急で伊予西条 (63)吉祥寺、(64)前神寺、(65)三角寺 復路:川之江から予讃線特急~快速 宿泊:川之江 その他:愛媛マンダリンパイレーツ戦観戦(川之江)
【第17回】2018年5月 往路:梅田からせとうちバスで伊予西条 (60)横峰寺 復路:伊予西条から予讃線特急 宿泊:伊予西条(3泊) その他:石鎚山登山
【第18回】2018年7月 往路:梅田からJRバスで観音寺 (66)雲辺寺、(67)大興寺、(70)本山寺、(68)神恵院、(69)観音寺 復路:観音寺からJRバス 宿泊:観音寺
【第19回】2018年8月 往路:岡山から瀬戸大橋線~予讃線で丸亀 (71)弥谷寺、(72)曼荼羅寺、(73)出釈迦寺、(74)甲山寺、(75)善通寺、(76)金倉寺、(77)道隆寺 復路:丸亀から四国高速バス 宿泊:丸亀(3泊) その他:香川オリーブガイナーズ戦観戦(丸亀)、少林寺
【第20回】2018年9月 往路:岡山から瀬戸大橋線~予讃線で海岸寺 (78)郷照寺 復路:宇多津から瀬戸大橋線 宿泊:なし その他:海岸寺
【第21回】2018年10月 往路:岡山から瀬戸大橋線~予讃線で八十場 (79)天皇寺、(80)国分寺、(81)白峰寺、(82)根香寺 復路:高松からたかなんフットバス 宿泊:高松 その他:独立リーググランドチャンピオンシップ香川対群馬(高松)
【第22回】2018年11月 往路:三宮からジャンボフェリーで高松 (83)一宮寺 復路:高松からたかなんフットバス 宿泊:なし
【第23回】2018年12月 往路:三宮からJRバスで高松 (84)屋島寺、(85)八栗寺 復路:高松から阪急バス 宿泊:なし
【第24回】2019年2月 往路:難波からJRバスで高松 (86)志度寺、(87)長尾寺、(88)大窪寺 復路:高松から阪急バス 宿泊:高松
高速バスがもっとも多く各県との行き帰りに利用したが、他にも鉄道の特急あり鈍行あり、フェリーもある。四国との行き来にわざわざ広島や山口を経由した回もあった。多種多様な乗り物に乗れたのは思い出に残る。
また、八十八所めぐりの中で私が勝手に「ミッション」と定めた「各県でのアイランドリーグ観戦」も、3シーズンかけて合計6試合となった。張泰山やマニー・ラミレスといった異国のスターが日本のNPBを目指す若い選手たちとプレーする様子も観られたし、最後に独立リーグチャンピオンシップも観戦できたのは札所めぐりに色を添えてくれた。個人的には、アイランドリーグと八十八所が何かでコラボレーションできないものかと思うのだが・・。
さて、八十八の札所を回った後は高野山の奥の院に向かうのが通例とされている。納経帳、納経軸にも高野山の欄があるものが多い。弘法大師にゆかりがあるとされる霊場を回ったのだからということのようだ。このため、四国は24回に分けて回ったが、その続編があるということである。現在進行中の近畿三十六不動めぐりも最後に訪ねる35番、36番が高野山にあることから、これとまとめて高野山に上がり、最後に奥の院に向かうことにしよう。「平成」の終わりまでには行っておきたいと思う。
ただその前に、「四国を回るのは大窪寺で終わりにする」のと、「第1番の霊山寺まで行って『一周』しないと『満願』にならない」という考え方がある。昔は大窪寺からそのまま海の方向に抜けて、香川東部の三本松から出ていた航路で大阪に向かい、そのまま高野山に向かうという行き方もあったようだが、現在はいくつかのルートで阿讃の山を越えて霊山寺まで行くのがメインとなっているようだ。そうすることで四国を一巡したことになり、二巡目につながるというものである。大窪寺まではあくまで八十八所の最後の札所、結びという意味での「結願」であり、「満願」というのは霊山寺まで行って初めてそう言えるとのことだ(これは1番から始めて88番で終わった場合で、途中の札所から始めた場合はその札所まで戻ってきて「満願」となる)。
とすれば、私も高野山に行く前に、その間を埋めて霊山寺に戻るためにもう一度四国に渡ることにしようと思う。この区間を走る高松道は高速バスで何度か行き来しているし、霊山寺のすぐ横も通っているのだが、やはり降りてたどってみたい。
ちなみに、歩き遍路全長1200キロのうち、私が実際に歩きで回ったのがどのくらいなのか、帰宅後に試算してみた。私の場合公共交通機関をベースにしているので、途中の駅やバス停からの徒歩移動などを含むのだが、およそ300キロという数字が出た。まあ、「歩き遍路」を名乗るには到底少ない数字ではあるが、それでもそのくらいあったのかと思う。ただ、途中の立ち寄りのおすすめスポットの見落とし、見過ごし、割愛もあるし、歩きならではで見つかるものもあるだろう。その点での物足りなさがないわけでもない。また逆に、クルマで回ったらまた違う景色が見えるのかもしれない。
こう書くと、1巡したら何か迷いが消えるとかいうきれいごとではなく、1巡したためにかえって「ああしたい」とか「こうすればよかった」と煩悩の塊が大きくなった部分があるのではないかとも感じる。何とも皮肉なものだ。四国を何度も巡るというのは、案外そういうところから来ているのかもしれない。私が実際にもう1巡するかどうかは別としても。
まさに、「遍路は続くよどこまでも」・・・。
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ただ私としては、これまで短い距離だったかもしれないが一緒に歩き、アイランドリーグ観戦の時には球場にも持ち込んだ金剛杖をここで手放すのはもったいないなと思った。金剛杖が「弘法大師の化身」だからというわけではなく、シンプルに札所めぐりのパートナーだったとも言える。
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大窪寺では「結願証」を出してくれる。これは歩きやクルマ関係なく結願した人は誰でもいただけるので、堂々と?いただくことにする。見本も掛けられていて2000円とある。A3用紙サイズだが賞状入れの筒も付くので持ち運びにも問題ない。これを求めると、紙切れに名前を書くよう言われる。墨を擦り直し、きれいな楷書で名前を一字一字書いてくれる。これもよい記念だ。結願した方の記事では納経帳の全ページを確認されたというのもあるが、この時はそのようなこともなかった。
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山道を下って長尾の町中に入る。そのまま直進ではなく介護センターや亀鶴公園などのスポットにも立ち寄る。それでも、4時間かけて歩いた道を30分で戻ってきた。コミュニティバスを運行しているのは大川バスで、長尾の停留所は本社営業所にある。長尾駅からすぐのところだが、ちょうど高松築港行きが発車するところで、急いで乗り込む。
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係の人から「今から大窪寺ですか?」と訊かれる。「ずっと歩いて?」となるが、そこは正直に鉄道やバス利用中心だったが、最後は歩いてたどり着くつもりと答える。まあ、ローカル列車、ローカルバスなどの乗り物のダイヤをどう組み合わせるかというのも遍路旅(遍路を旅と言ってはいけないのかもしれないが)の楽しみである。別に誰かをだますつもりでもないのだが、たまたま最後の区間を歩いているだけでも「遍路道を全て歩いて来た」と見られるものなのかなと思う。
店内には「結願御礼」というどぶろくの四合瓶が置かれている。結願の記念に買ってもいいかなと思ったが、これからまだ5キロ以上あるし、瓶を担いでいくのもちょっと・・・という感じで見送る。持ち運びが容易な300ミリリットルやワンカップなら何本か購入するところだったが・・(何本も買うたら余計重たなるやろが)。
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回り方は人それぞれ、私もここまで結構変わったやり方で来たが、ともかく八十八所目の札所に着いた。長尾寺を出たのが朝の9時で、大窪寺に着いたのは13時半。やれやれと、最後の札所にて手を合わせることに・・・。
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「今から大窪寺ですか」ということで、「歩き遍路大使の任命というのをやってますんで、どうぞこちらにご記入を」と用紙を渡される。
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ならば事情を話して辞退すればよいことなのだが、せっかく勧めていただいているのだし、これもお接待の一つかなと解釈してそのまま「任命」を受けることにした。用紙に記載した住所を見た係の人は「藤井寺って、西国さんの札所(葛井寺)ですね。西国は回りはったん? 私も葛井寺に行ったことがあって、あそこは平地だから楽やったけど、その前の槇尾山(施福寺)はしんどかったわ・・。あんな山道やと思わんで、上にいったら自動販売機も何もなくて・・」と話す。確かに、四国の寺は「遍路ころがし」の先にある焼山寺や鶴林寺などにしてもクルマで上がれるし、寺の境内にも何がしかの設備はあった。そう言われれば施福寺は山道を歩かなければたどり着けないし、山の上には(昔は売店があったそうだが)お堂以外何もない。
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これからどのルートをたどるのか係の人に尋ねられる。旧遍路道ルートをたどる旨を告げると、ルートの紙をいただく。基本的には普通の道路ということで、最初に上り坂が続くものの標識もあるし難所らしいところはないとのこと。ポイントの写真も見せていただく。
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2月10日、いよいよ88番の大窪寺を目指す。行きは長尾寺から大窪寺まで歩き、帰りはさぬき市のコミュニティバスに乗る予定である。時刻表を調べたところでは、帰りの大窪寺発は13時30分、15時51分発とある。高松を早朝に出れば13時30分発に乗れるだろうが、そこは急がず15時51分発に乗ることを目指す。
急がずということなら宿泊のホテル川六でしっかり準備しようと、朝風呂にも入り、バイキング形式の朝食もしっかりいただく。セルフ式のミニさぬきうどん(冷凍もの)があるのも香川らしいし、瀬戸内おでんなるものもある。
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ホテルをチェックアウトして、瓦町ではなく高松駅まで歩く。大阪への帰りは高松駅から高速バスに乗る予定ということで、いったん高松駅のコインロッカーにバッグを預ける。この日の香川県の降水確率は0%~10%、空も明るい。
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高松築港から長尾線の電車に乗る。40分ほど揺られて長尾に到着。これから大窪寺に向かうが、その前にせっかくなので前日お参りした長尾寺に向かう。
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朝8時半の長尾寺は境内の掃除や、地元のお年寄りが挨拶代わりに手を合わせるなど朝の風情である。もう一度本堂、大師堂にてお勤めとして、これからの道のりの無事を誓う。
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長尾寺から大窪寺まで16.5キロという表示がある。また境内には案内板があり、大窪寺まではいくつかのルートがあると示している。途中の前山ダムまでは同じだがそこから分岐するということで、大きく二つの系統がある。一つは県道3号線や旧遍路道を通るルート。もう一つは女体山を越えるルート。歩いて大窪寺に向かった人のブログなどいろいろ見る限りでは女体山越えルートを取った人のほうが多いようだが、私は旧遍路道ルートを取ってみようかと思う。歴史的に見てかつての遍路が通った道で、女体山越えは比較的最近に開かれたルートだというのと、本音のところでは岩場もある山を無理に越えなくても・・・というのがある。いやいや難所を越えてこそ感動が大きいのだという声が大きいのはわかるが。
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時刻はちょうど9時、笈摺を羽織って金剛杖を手に出発する。門前にかつての銀行らしい建物があり「結願亭」とある。かつての百十四銀行の建物を活かしてうどんや木製品など販売しているようだ。
他に歩き遍路らしい人の姿は見えない。早くに出立する人は門前の旅館に泊まるだろうし、「上がり3ヶ寺」の志度寺を朝イチで訪ねたならばちょうど長尾寺に着く頃かと思うがそれらしい人も見えない。まあ、2月の一番寒い時季だからな・・・と歩き始める。
門前の集落を抜けて県道3号線に向かう。交差点にあるのは「秋田清水九兵衛地蔵坐像」。明和9年(1772)年の建立とある。さぬき市に入るとこうした由緒あるものの解説板が目立つ。
県道を南下すると、入谷製麺の前を通る。さぬきうどんの名店めぐりの記事で目にしたことのある名前だが、ここだったのか。ただ結構前に休業しているそうで「食堂は閉店しています」との貼り紙がある(麺じたいは作っているのかな?)。
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「弁慶の馬の墓」というのがある。源義経率いる軍勢が屋島攻めの際にこの辺りを通ったのだろう。わざわざ馬のために墓を建てるとは愛馬として親しんでいたのだろうか。なおこの奥には宗林寺という寺があり、「俳諧の寺」との石碑もある。俳諧にはそれほど興味がないので立ち寄らなかったが、境内には種田山頭火のものを中心に30基以上の句碑があるそうだ。
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鴨部川のたもとに「弘法大師御休息所」の札がかかった庵がある。「川原の庵」というそうで、石の弘法大師坐像や阿弥陀三尊を祀っているとある。また、元々は別の場所にあったのが大正元年に洪水に遭って現在地に移転したとある。さらに昭和49年になって付近の道路工事をするにあたり、洪水で行方不明になっていた手水鉢が出てきたともある。
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鴨部川を渡ると、県道とは別に旧遍路道が続いていてこちらを歩く。
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昔ながらの静かな集落が続く。その中に釈迦堂や光明真言二百万遍の記念碑がある。案内板では「ここを通過するお遍路さんは、それぞれに懇ろに合掌して通るのである」というので、私も合掌して過ぎる。
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一心庵というのがある。1764年、印誉意心法師の草創とある。江戸時代に一般民衆の遍路が盛んになった頃からの歴史が今でも残されていることがわかる。
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地蔵菩薩や不動明王、弘法大師などの石像が集まる一角に出る。台座の上にある地蔵菩薩が「高地蔵」という。毎年3月に法要が行われるようで、案内板によれば「近在のいやしの空間」とある。
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この先にも道祖神やら祠、江戸時代の道標が点在し、歩く中でも退屈することがない。
また、こうした石像の合間にもこの方のポスターが現れる。本当、お地蔵さんとどちらが多いことやら。
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再び県道に合流し、上り坂となる。向かうのは前山ダム。前方から来るクルマがスピードを緩め、運転席の窓が開いて「がんばってください!」と声がかかる。こういう形で声をかけていただくというのもこれまでめったになかったことで、手を挙げて答える。
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前山ダムは先ほど触れた鴨部川の治水と、当時の長尾町、志度町の水道用水確保のために1975年に完成した。現在はダム湖の周りにキャンプ場や道の駅もある。
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そのダムの入口に遍路道の看板が出る。大窪寺まで車道直進なら10.6キロ、左折してダムを渡ると女体山越えのコースで7.8キロとある。距離だけなら女体山越えのほうが短いが、車道直進なら所要約2時間50分とあるところ、1時間余分にかかるという。「登坂峻険約500m 絶景感動のコース也」と付け加えられている。ちなみに遍路道のいたるところに目印で貼られている矢印のシールは「左」を指している。いわゆるガチの歩き遍路の正統ルートは女体山越えなのかなと思う。この「登坂峻険」とか「感動絶景」という言葉に魅かれるのかな。
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ダム湖を左手に見て歩く。この先、道の駅に並んであるのが「遍路交流サロン」。どのコースをたどるにしても、歩いて大窪寺を目指すならぜひとも立ち寄るべきスポットだという。長尾寺から1時間20分、まずはこの交流サロンに休憩を兼ねて立ち寄ることにする・・・。
急がずということなら宿泊のホテル川六でしっかり準備しようと、朝風呂にも入り、バイキング形式の朝食もしっかりいただく。セルフ式のミニさぬきうどん(冷凍もの)があるのも香川らしいし、瀬戸内おでんなるものもある。
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他に歩き遍路らしい人の姿は見えない。早くに出立する人は門前の旅館に泊まるだろうし、「上がり3ヶ寺」の志度寺を朝イチで訪ねたならばちょうど長尾寺に着く頃かと思うがそれらしい人も見えない。まあ、2月の一番寒い時季だからな・・・と歩き始める。
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「今日はホテルの割引券をお持ちか、ご紹介か何かですか?」と尋ねらる。割引券は持っていないが川六に泊まっている旨を告げると、現金扱いで10%オフにするとのこと。その後でメニューの中から本日のおすすめをあれこれ案内してくれる。そうするうちに次々と客が入ってきて、カウンター、上がりも結構賑わってきた。この後は満員御礼となった。先の問いかけにはホテル泊と答えた人もいれば、地元という答えもある。県内外で知られた店というのかな。
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店の看板メニューは讃岐コーチンを使った骨付鳥という。最近では高松市内でも扱う店が増え、先ほど乗った長尾線の駅近くや、このライオン通りにも店を見かける。その中で讃岐コーチンとはブランド鶏のようだが、ちょっと値段が張るので迷うところだ。
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中には訪問ノートやさぬき市の観光パンフレットもあり、小さな納札箱もある。外国人の訪問も意識しているのか英語での案内表示もある。地元の人らしい手書きの案内によると、今から千数百年前に弘法大師が志度から長尾に向かっていたところ、この地に萩の木があり、これを採取してお地蔵様の像を彫り、その萩の木があったところに安置したという。また一方では、志度寺の本尊十一面観音を彫った木のあまりで造られたものだとか、さまざまな言い伝えがあるようだ。
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先ほど萩の木地蔵の小屋で休憩したが、皮肉なことに外に出るとポツポツ雨が落ちてきた。事前の予報で天気が不安定とは聞いていたが、まあ小雨かと思うとそのうち強くなってきた。慌てて折り畳み傘を取り出す。
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しばらく滞在して遍路道に戻る。先ほどの雨は通り雨だったようでしばらくすると止んだ。日切地蔵が何かしてくれたのかもしれない。
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どうやら、開発から20年を経過してもまだ全体の3分の2が空き地なのだという。商業ゾーンの新設などテコ入れはしているそうだが、当初の目論見通りとはいかないようだ。特急も停まるオレンジタウン駅の利用客も1日100人台でしかないという。何が原因なのかはよくわからないが、香川には香川の住宅事情があるのだろう。
そんな中、さぬき市役所から大窪寺に向かうコミュニティバスが私の歩く横を過ぎていく。公共交通機関遍路なら1日4本のこのバスに乗ってこそ・・だが、時刻表はわかっていて歩きを選択した身である。ただ、走るバスに誰も乗っていないのが気になる。自治体のコミュニティバスといえば平日の昼間のみ運行がほとんどで、週末の観光客が使えない舐めた設定が多い中、さぬき市のバスは土日も運転している。「上がり三ヶ寺」めぐりへの配慮だと思うが、肝心の利用がなければいずれ運行を取り止めるのでは・・?と、自分のことを棚に上げて心配してしまう。
歩き始めてまだ1時間も経過していないが、例によってあれこれ書き乱れて長くなったので、続きはこの後で・・・。