しばし祇園の風情と八坂神社・円山公園の紅葉を見た後で、兵庫は三田のニュータウンまで電車を乗り継ぐ・・・まさに関西私鉄の世界にどっぷりと浸かっているが、再び四条大橋を渡って河原町から十三~新開地と来て神戸電鉄に乗り継ぐ。神戸電鉄の駅はこの企画では道場南口、恵比須、志染、そして今回のウッディタウン中央と4つ目であるが、いずれも滋賀里、橿原神宮前、寝屋川市、そして今回の祇園四条からと、結構長距離移動である。神戸辺りの駅からつながればいいのだが・・・。
新開地から三田行きの各駅停車でとことこと走り、分岐駅となる横山で乗り換える。これからウッディタウン中央に向かう線に乗り換えるが、駅の時刻表を見ると鈴蘭台方面、ウッディタウン中央方面がそれぞれ15分ごとに出ており、両方の系統が走る横山~三田間というのは1時間に8本が走る。この間の移動だけを見れば大阪の中心部にも負けず劣らずの頻度で電車がやってくるので便利に見える。
ウッディタウン中央に向かう電車に乗る。両側を道路で挟まれる区間、単線であるが複線分の敷地を持っており、今後利用客が増えても対応できるよう、とりあえず場所だけは確保しておこうというところだろう。
終点に到着。駅舎は立派なのだがここには駅員が常駐していないようだ。何かあればインターフォンで対応するようだが、この辺りはワンマン運転など、ギリギリのところで運営している神戸電鉄らしいところだろう。ただこちらは、始発は朝の5時前、終電は翌日1時近くである。これは三田からその向こうのJR接続、大阪までの利便性を考慮しているのだろう。
この駅には以前にも降り立ったことがある。一時、とある事情でクルマを運転できないことがあったのだが、その時にゴルフをやるということで、翌朝早くに現地に行くために、ゴルフ場に比較的近いところにある三田に前泊し、当日は会社の後輩に立ち寄りで来てもらって向かったことがある。その時宿泊したのが駅前の三田ホテル。この辺りで大会がある時はプロのゴルファーも泊まることがあるらしく、さすがに部屋も広く、部屋からの眺めもよかった。ただ、如何せんあくまで前泊で入り、翌朝も食事なしで出発したから、ホテルの風情を十分に味わうこともできなかった。
今回はちょうど昼食時間帯にたどり着いたので昼食としよう。駅前はニュータウンらしく店舗も集中しているが、やはり大きな勢力はイオンモールである。いろいろとあるが結局はサイゼリアに入り、昼からワインもつけて前菜~メイン~パスタとなんちゃってフルコースで行ってみる。サイゼリアのワインと言えば、大学時代の友人たちとの集まりでの恒例の二次会での「マグナム」であるが、さすがに一人でそこまでは、ね。
さてこのイオンモールでの次のサイコロ。ウッディタウン中央だから、再び「う」から始まるが、先に出た6つの選択肢の次の駅か選ぶ。
1.畦野(能勢電鉄)・・・今朝の鼓滝から少し先に行ったところ。
2.畝傍御陵前(近鉄橿原線)・・・また昔に思いを馳せるのもいいだろう。
3.梅田(阪急、阪神)・・・出るか、キタのど真ん中。
4.魚崎(阪神本線)・・・「う」で始まる駅もそう多くなく、選択肢が一巡した。
5.山陽魚住(山陽電車)・・・三田から明石なら、それほど遠くは感じないか。
6.浮孔(近鉄南大阪線)・・・ここまで降り戻されるのもまたよし。
「う」で始まる駅というのは思ったほどないのだなということで、次はどこに向かうか・・・出たのは「1」の畦野。この日は能勢電鉄を中心に、まずは京都、次に三田まで振られ、振り子が元に戻ったようである。
来た道を引き返し、谷上に到着。よく考えればスルッとKANSAIの区間内であれば経路は自由なのだから、往路も三宮から地下鉄~北神急行で来ればよかったなということに今頃気づく。で、ホーム向かいに停車していた地下鉄西神中央行きに乗り継ぐ。
神戸地下鉄は交通機関としてオリックス・バファローズを一番応援していると言っていいだろう。車両の窓に主力選手のラッピングというのもいいものだが、ちょうど大陸の銭ゲバの下司野郎がバットを構えていたのがあったので、「これも見納めやな」と一枚収める。何が不動の四番バッターやねん。
ただ、この記事を書いている時には「バルディリスも流出」という状況になっており、ホンマに編成がガタガタやなというところで。カブレラが復帰するとか川崎を獲るとか、いったいどこまでが本当でどこからがガセネタなのか、ようわからん。
・・・話を関西私鉄に戻す。三宮から十三まで戻り、今朝に続いての宝塚線に乗る(神戸線と宝塚線は同じホームで乗り換えられるのが便利)。そして本日二度目の川西能勢口で能勢電鉄に乗り換えである。そしてやってきた畦野駅。
丘を切り開いたようなところで、ホームから階段を上がると地上レベルに出る。駅前の風情はいかにも新興住宅地というところで、駅前に郵便局があるからか、改札の外では年賀はがきを売る呼び声もする。
駅前に何かないかと見るに、「頼光寺」という看板が見える。確かこの辺りは「多田源氏」という、あの源氏の一族が勢力を持っていたところで、「頼光」と言えば武将の名にもある。調べてみると果たして源氏ゆかりの寺院だそうで、現在は曹洞宗の寺として、「北摂七福神 寿老人の寺」として地元の人たちに親しまれているそうである。
駅から歩くこと5分ほど、一度住宅地の間から能勢電鉄の線路の下をくぐると境内に出る。小ぶりな寺であるが、季節にはアジサイが花を咲かせるという。
さて、ここで次なる駅を選ぼうか。畦野の「の」で始まる駅だが・・・これも案外少ないことに気づく。
1.2.3.野江(京阪本線)・・・京橋の次。
4.5.6.野田(阪神本線)・・・いわゆる野田阪神ですな。
今、能勢電鉄にいるからといって「能勢○○」という駅があるわけでもなく、地下鉄なら野江内代というのもあるが、こと関西私鉄に限って言えばこの2駅だけである。
そろそろ日も西に暮れつつあるが、この2駅ならいずれも大阪市内ということで、そこまでで本日の行程は終了ということにする。
果たして、出たのはどっち・・・?