まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

BCリーグ北陸地区前期は富山が逆転優勝

2014年06月30日 | プロ野球(独立リーグほか)
前の記事で福井・おおい町でのBCリーグ観戦のことを書き、本当ならそこまでの行程のことを書くつもりでいた。

ただ、30日で優勝の行方が決まった。メモの意味もあり、簡単に触れておくことにする。

前後期36試合ずつで、上信越、北陸の各3チームでの優勝争い。北陸はここまで福井が首位をキープして、29日の試合前の時点で残り2試合、マジック2だった。それが石川相手に惨敗し、首位陥落、マジック消滅となったのは記事の通り。

そして、もともと28日に金沢で予定されていたが雨天中止となった試合の代替が30日に行われ、福井は4対2で石川に連敗。これで、オリックス戦1試合を残して富山の逆転優勝が決定した。

おおい町で観戦した際に前の席に陣取っていたおじさんたちの分析では、「富山の執念よ」というものだったか。私は専門家やこのおじさんたちのように何回も試合を観ているわけではないので何とも言えないが、かつて近鉄いてまえ打線の中軸を担った吉岡雄二監督が指導するチームなら、そういうミラクルもありなのかなと思ってしまう。


上信越地区では今季ラミレスも加入した群馬が優勝。今週末からは後期日程が始まるが、2シーズン制の場合、前期を取るのは年間通しても大きいだろう。歴史を見れば後期を取ったチームがその勢いでプレーオフも取るケースも多いが、それも「後期を取る」ことが必要条件。やはり前期を取っていたほうが有利なのは納得である。

後期も行ける試合があれば行ってみたい。久しぶりに観戦した今季2試合はいずれも福井での試合。心情的には関西から近い福井を応援したい(オリックス・バファローズには前田、森本の2投手が支配下で入っているし、選手派遣や交流試合でパイプが太い)のもあるが、私自身が上信越・北陸に地縁血縁がないので、特に福井ファンを名乗るほどではない。どこかの球場に行くと、その球場を含む地域の行事ということで、ホームチームを応援するくらいのものである。そんないい加減な人には球場に来てほしくないのだろうが・・・(個人的な印象として、大正ドームをはじめとしたNPBプロ野球の常打ち球場にも負けず劣らずの通なファンが大飯ので・・もとい多いので)。

さらに来季は、埼玉(熊谷)、福島県に新たなチームが加入する。地区制にするか、完全1リーグにするか、試合数は?NPBとの交流戦は?・・・どうするかというのはこれからの課題だが、地域活性化を全面に出しているからこその悩みかな。四国アイランドリーグは九州や関西に拡張を働きかけて失敗したが、BCなら何とかやりそうな気がする。理念がしっかりしているのが大きい・・・?


本当に微力なもので、コアな野球ファンや地元の人たちには全然及ばないが、リーグと地域活性化、観光とのタイアップ(の有力ツール)としての取り組みは応援するところ。また、熱いプレー、楽しいプレーを見たい!!・・・。

コメント

原発の町でのBCリーグ観戦

2014年06月29日 | プロ野球(独立リーグほか)

福井県のおおい町といえば、最近再稼働の差し止め判決が出た関西電力の大飯原発で知られる。また一方では作家の故・水上勉の出身地であり、原発が建設された大飯や高浜の地をモデルにした小説「故郷」という作品もある。原発の誘致で経済的に潤う一方で、農家の後継ぎ問題、過疎化などの問題に直面する地方都市の様子について書かれたものである。

そんなおおい町でBCリーグの試合が開催されるということで行ってみた。福井ミラクルエレファンツ対石川ミリオンスターズ。だいたいが鉄道の駅から遠く離れていたり、ローカルバスで行かなければならないところが多い(いや、バスの便があればまだ良い方)中で、おおい町の中心である小浜線の若狭本郷駅から歩いて10分ほどのところにある。大阪からだと近鉄の小浜行き高速バスも若狭本郷を経由する。十分日帰りで行けるところで、復路はこのバスを押さえるとして往路をどうするかで迷う(結局は前日から出発して、日帰りではなかったのだが)。

Dscn7705 東舞鶴から小浜線に揺られて若狭本郷駅に降り立つ。不安定な天気が予想されていたが、東舞鶴から福井県に差し掛かる辺りでは強い雨も降っていた。駅に着いた時にはましになったが、傘がいるくらいの雨量である。中止ということは避けたいなということで球場まで歩くことにする。

Dscn7706 若狭本郷の駅舎は、1990年に鶴見緑地で開かれた花博の「風車の駅」を移築したものである。そのついでにSL「義経」号も駅舎と反対側の国道に面して展示されている。球場での物売りの状況がわからないので、途中のスーパーで昼食を仕入れてから乗りこむ。

Dscn7710 Dscn7719 国道と青戸入江に挟まれた一帯が総合運動公園となっており、野球場の他に体育館やサッカー場、テニスコートなどふんだんに盛り込まれている。こういう立派な設備も原発誘致の恩恵なのかなと思ってしまう。その一角にある野球場であるが、小ぶりなスタンド。道を挟んですぐに青戸入江が迫っており、ファールボールはすぐに場外に飛び出て、それも海に入ってしまいそうな、そんな感じである。試合中、結構大きなファールもあり、ひょっとしたら何球かは海に飛び込んだかもしれない。

この日はおおい町の提供にて入場無料である。またおおい町の名産品の特売や、宿泊施設の宿泊券などが当たる抽選券の配布が行われていた。来た時には天候のせいで客の入りが悪いかなと思ったが、それでもポツポツと訪れる。

Dscn7717 客席も独特の造りで、ネット裏はベンチシートだが、両軍のベンチ上は人工芝席。応援団はこちらに陣取り、いわばパフォーマンスシートのようなものである。さすがに慣れたもので、この人工芝席に屋外で使う折り畳みチェアを広げて座るのが一番見やすいかもしれない。

Dscn7736 私はネット裏に陣取ったが、スタンド越しに見える青戸入江の穏やかな眺めもよい。その先の半島からは原発の送電線が伸びてきているのだが・・・。

Dscn7732 この日の試合は前期の北陸地区の優勝が決まるかもしれないというもの。首位福井と2位富山の差は0.5ゲーム。福井にマジック2が出ている。ともに残り2試合だが、福井が石川に勝ち、富山が信濃に負けると福井の地区優勝が決まる。うまくいけばここで胴上げが見られるかもしれない。そのためか、BCリーグの村山哲二代表も観戦に訪れていた。

Dscn7723 一方の石川といえば、元メジャーの木田優夫がいる。今季も結構な試合数に登板しており、展開によってはマウンドでの姿を見ることができるかもしれない。

Dscn7729 そして、この投手もここにいたのか。「ナックル姫」と呼ばれていた吉田えり。このところ女子のプロ野球リーグもでき、それなりに一定程度の試合が展開されているのだが、彼女がそちらに加わらないのはなぜだろうか。石川でも成果はなかなか出ていないようだが・・・。

Dscn7735 試合が始まる頃には上手い具合に雨もやみ、空が少しずつ明るくなってきた。まずは天気に心配はないだろう。おおい町の町長挨拶・始球式や地元の伝統芸能の太鼓の披露などで雰囲気を盛り上げる。

Dscn7752 さて福井の先発はエースの藤井。ところが先頭のドラルに安打を許し、続く石突の送りバントがフィルダースチョイスとなる。3番の島袋にも安打が出ていきなり無死満塁。

Rscn7761 ここで4番の岡下がセンターへの犠牲フライ。これで石川が1点先制するが、二塁走者の石突が三塁を狙ってアウト。さらにその間に二塁を突こうとした島袋もアウト。三重殺のような形となってチェンジ。ちょっと雑だったか。

Dscn7763 一方の石川先発は長谷川。1回、2回と3人ずつで片づけて行く。

Dscn7778 ところが3回、福井が一死三塁のチャンスを作ると、9番・佐藤がセンター前にタイムリーを放ち同点。さらに2番・森のタイムリーで2対1と逆転に成功する。藤井も1回の1失点以降は安打を許すものの後続を断っており、2対1とリードして前半終了。

Dscn7781 Dscn7782 スタンドも結構な入りとなっていた。それでも来場者数は551名というが、県内でもいわゆるメイン球場以外での開催となればこのくらいのものである。それでも、ひょっとしたら今日で優勝が決まるかもしれないということで応援にも力が入っている。地元テレビ局や新聞社もファンへの取材で回っている。

Dscn7802 5回終了後におおい町の観光大使による抽選会(もちろん私は外れだったが)が行われたところで後半に入る。

6回、石突、島袋の当たりはいずれも二塁・佐藤のところへ。小柄だが守備の良い佐藤だがいずれもはじいてしまう。強襲安打とも思ったがいずれもエラーが記録された。

Dscn7804 Rscn7808 ここで4番・岡下がレフトへきれいな弾道の3ランを放つ。これで一気に4対2と石川が逆転する。でもまだ、2点差なら試合はわからない。前の席に座っていたおじさんたちの情報では、この時点で富山が信濃をリードしており、今日の優勝は厳しいのではないかということだったが・・・。

藤井は6回は何とか後続を断ち、続く7回にも登板したが3連打でさらに1点を失う。2人のランナーを残して松田に交代。

Dscn7819 ただこの投手のところで試合が壊れてしまった。島袋が2人のランナーを還すタイムリーを放ち、岡下には死球。二死からレフトフライで交代・・・と思ったところで、レフトの金森がポロリ。さらに続く谷口に2点二塁打・・・で、この回だけで6失点。10対2と、試合の行方が決まってしまった。さらに石川は8回にも4安打で3点を追加して、13対2となった。

これには前に陣取っていたおじさんたちも怒り心頭。ここまで何かと激励の野次を飛ばしていたのも我慢の限界のようで、全員が途中で帰ってしまった。途中、新聞記者がちょこちょこ話を聴きに来ていたのだが、「この展開を見て、嘆きのコメントをいただきたいのですが」という質問に、「もう言わんでもええでしょう。わしらがさっきから口々に言っていることをあんたが適当にまとめてくださいや。明日の新聞を見てみるから」と言い残して帰ってしまった。福井打線も6回に長谷川から代わった南、上條の前にランナーを出すも得点につながらない。

Dscn7827 Dscn7831 9回の表には、野茂英雄ばりのトルネード投法で投げる矢島が3人で片づけたが、最終回の裏は石川・ネイディングが無失点で試合終了。

Dscn7834 3時間半近くとなった試合は13対2で石川の圧勝。富山も信濃に勝利しており、この時点でともに残り1試合で富山が逆転首位に立ち、逆マジック1が点灯。福井が30日の石川戦に負けるか、7月1日に富山が神戸で行われるオリックス戦(!)に勝てば富山の前期地区優勝となる。拙ブログをご覧いただいているオリックス・バファローズファンもいらっしゃるかと思うが、オリックス、広島、巨人のNPB3球団はBCリーグとの交流試合を行っており、BCリーグ側から見ればこれも公式戦の扱いである。ということは、神戸サブ球場で富山の胴上げがあるのかもしれない。バファローズとしても複雑なところだろうなあ。

Dscn7838 帰りは少し駅での時間が空いたが、18時26分発の近鉄高速バスで若狭本郷を後にする。若狭の穏やかな海というのがよく、この先に原発があるというのはなかなか実感できない。今回はその関連の施設や、水上勉に関する資料館「若州一滴文庫」といったところに行くことはできなかったが、今の若狭というのを見るに原発は不可欠。いずれそういうところも観てみたいものである・・・。

コメント (2)

オールスターファン投票がどえらいことに

2014年06月27日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
28日からリーグ戦再開のNPBプロ野球。サッカーの日本代表の敗退と入れ替わるかのようであるが、日本のスポーツシーンを盛り上げてほしいものである。

さて、私はそれほど興味を持って観ているわけではないオールスター戦だが、さすがに今年のファン投票の結果には驚いた。

バファローズからは西、佐藤達、平野佳、糸井、ペーニャの5人。そしてカープかりマエケン、一岡、ミコライオ、キラ、菊池、堂林、丸、エルドレッドと何と8人もの選出があった。

ファン投票というのはムードが大きいものだし、いわゆる組織票というのもある。でも、前半戦ここまでペナントレースを盛り上げてきたからこそ、これだけ多く選出されるのである。やはり「勝つ」ことで全てがよい方に回っていく。

ただカープは交流戦の9連敗(もっとも最後は5連勝で締めたが)で順位を下げたり、一岡、ミコライオに堂林は故障、キラも不調で二軍である。オールスターには戻って来られるのだろうか。

両チームの選手の活躍を見られるのなら、今年は少し注目してもいいかな。

気になるのが、パ・リーグの監督コーチ。やはり佐藤、田辺の両監督代行が出てくるのか。まあ、そういうのも意外と楽しいかな・・・・。


コメント (2)

サッカーW杯、予選敗退

2014年06月25日 | ブログ
しばらく野球はお休みなので(といいつつも、交流戦じたいはまだやっていたりする)、スポーツの話題と言えばサッカーということになる。

う~ん、ちょうど出勤までの時間、朝支度しながらテレビ朝日にチャンネルを合わせていたのだが、前半終了間際に同点に追いついた時は「まさか」「ひょっとしたら」と思った。

それが会社に着く頃には結局4対1でコロンビアの圧勝。もう1試合はギリシャがコートジボワールに勝ち、決勝トーナメントはコロンビアにギリシャが進出。結局日本は一つも勝てなかった。

普段サッカーを観ないので、日本代表の実力がどのようなものかはわからない。ただ、終わってみれば「世界ランキングというのはやはり順当な、冷静なものだな」ということを改めて感じた。

相撲で言うなれば、優勝候補の常連であるブラジルやドイツなどが横綱大関とすると、ランク40位くらいの日本はどうだろう、十両くらいかなあ。よくて幕尻。野球ならメジャーと日本の二軍、いや独立リーグとの差くらいか。

まあこれは私の勝手な例えで、実際どのくらいかはサッカーに詳しい方に指摘いただければ良いのだが、要は、実力を冷静に見ればそのくらいの開きがあるということ。そりゃ、点の入りにくい競技だけに、たまたまもらったPKが決まり、その1点を守りきるとか、オウンゴールが決勝点になるとかいうこともあるだろう。ただ、番狂わせというのはそう起こるものでもない。

だから、そういうものだと思えば冷静に受け止められるのだが、何だか戦前の煽り報道のせいで後味の悪いものになっている。確かに海外のチームで出場している選手も数多いが、チームになった時の戦い方にはまだまだ実力のなさがあるということだろう。

これから、監督も交代し次の大会に向けたチーム作りとなるが、自分たちの理想とするチームとなれるよう期待したい。・・・ただ、それで飯を食べないといけない、そう言わなければ売れないというのはわかるが、最初から過剰なイレコミ報道はやめましょうや。変な方向に勘違いしてしまった選手やファンも多いはずだ。

個人的には・・・代表チームの海外での武者修行というのももっとやってもいいのではと思う。大口スポンサーの大会で、どういう基準で選ばれたか、あるいは「勝てそうな相手」という理由かで選ばれた国ばかりとやっても、本当の実力はわからない。こちらから海外に出て、胸を借りまくるくらいのことがあってもいいと思う。

日本代表として世界相手に戦うという、一般の人にはできないことを実現しているのだから、これからもっと大きくレベルアップしてほしいものである・・・。

(優勝は、ドイツ?)

コメント

北と南で相次ぐ列車事故

2014年06月23日 | ブログ
消費税の税率アップで値上げとなるものの、この夏も青春18きっぷの発売が決まっている。またサイコロ方式で行き先を決めるか、いやある程度は計画性を持って出かけるか。

そんな中で、この週末は相次いで列車事故が発生した。まずは本土最南端を行く指宿枕崎線。大雨の影響で線路に土砂が流れ込み、そこに観光列車「指宿のたまて箱」が乗り上げて乗客に負傷者が出た。

それとほぼ同じく、今度は木古内~江差が先月廃止となった江差線。正確には津軽海峡線の区間だったか、貨物列車が脱線。本州と北海道の連絡という面では、特急列車よりも貨物列車の運休のほうが打撃だろう。貨物列車の数少ない存在意義の中で大きなものが、津軽海峡を乗り換えなしでくぐることだし・・・。

事故の原因はこれから明らかになるところだが、指宿枕崎線のほうは自然災害でもあるし、観光列車が万が一廃車になる恐れがあったとしても、まだ仕方ない、諦めもつくかというところ。

しかし、木古内のほうはどうだろうか・・・。脱線の状態も激しいようだし、幸い旅客列車でなかったからいいものの、また「保線に問題がなかったか・・・?」と疑われるくらいだという。もしそこに原因の一つがあるのなら、これは北海道全体の問題だし、もう鉄道会社としての限界なのかなとも思う。

ここでJR北海道を非難しても意味はないと思うが、あれだけ問題があり、また構造的に経営がしんどいのであれば、東日本との合併・・・で悪ければ統合を考えても良いのではと思う。やはり、しんどい、無理しているところがあるのではと、端から見て思うところあるのだが・・・。

それはさておき、一日も早い復旧を祈りたい。

コメント

富岡製糸場が世界遺産に登録決定

2014年06月22日 | ブログ

このたび群馬の富岡製糸場の世界遺産登録が決定した。これで、日本の世界遺産は文化遺産が14ヶ所、自然遺産が4ヶ所となった。その中で「近代産業遺産」としては初めての登録となったことは大いに意義のあるところである。

これまで「歴史」「文化」となるとどうしても近世以前に重点が置かれ、学校の歴史の授業もそちらのほうに力を入れていたように思う。ただ最近の時代の流れとか、現在に直接つながる明治以降の出来事にも世間の関心が向き始めたこともあり、近代産業遺産の存在価値も高まってきたというところである。今回の世界遺産登録は、全国的に有名な観光地の少ない群馬県にとっても大いにプラスになるところだろう。アクセスの悪さや受け入れ体制の弱さを指摘する声もあるが、それは初めからわかっていたことだし、それを承知で世界遺産登録を目指したわけだから、地域を挙げて良い方に向かえばいいと思う。

さて、富岡製糸場のほかに日本として「暫定」一覧に登録している遺産が11ある。早々と登録された中には鎌倉と彦根城があり、同じ明治の産業遺産としては九州の炭鉱関連(軍艦島もその中に含まれる)もある。そして、堺、羽曳野、さらに私の住む藤井寺市も加わっている百舌鳥・古市古墳群がある。地元では「ごりょうさん」と親しみを込めて呼ばれているところで、近畿2府4県の中で唯一世界遺産を持たない大阪としては何とか世界遺産登録に向けて・・・といきたいのだが、果たして国民、いや府民の関心度はいかがなものだろうか。

世界遺産の登録基準に「顕著な普遍的価値を有すると認められる」というのがある。これに照らし合わせた時に古墳文化というのはどうだろうか。そりゃ、登録を推進する人に言わせれば「有ります」と断言できるし、現に1500年以上前からそこにあること自体はすごいと思う。

ただ気になるのが、誰が葬られているかの確たる証拠が見つかっていないということである。確かに仁徳天皇陵、応神天皇陵などと言われているが、あくまで「そう伝えられている」というだけのことである。確かに誰かが葬られているのは間違いないし、宮内庁が管理されているから一応は皇室のものというところであるが、考古学的な調査を行っていないためにわからないことだらけである。

そもそも論として、こういう「本当は誰が葬られているか証明されていない」ものを世界遺産に登録できるものだろうか。確かに当時にこれだけの巨大な建造物をこしらえるだけの技術力は素晴らしいものがあるし、これを今まで崩したりせず保全してきた、これからも受け継いでいくというのは地元民としても敬意を払うところではあるが、世界遺産かと聞かれればちょっと・・・弱いかな。観光地でもないし(まあ、観光で訪れる・・・というのもちょっと違うし、別に観光地でなければ世界遺産にしてはならないということでもないが)。

昨年の富士山に続く富岡製糸場の登録であるが、最近はハードルが高くなったこともあり、それぞれの地域も十分な戦略を練って活動を進めたところである。百舌鳥・古市古墳群がどこまで迫れるのか、これからの活動に期待したいものである・・・。

コメント

オリックス、交流戦優勝を逃す

2014年06月21日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今朝の時点で、オリックス・バファローズの交流戦優勝と、サッカー日本代表の予選リーグ突破とではどちらの可能性が高いのかなというのを思案していた。

数学的な確率論と、現実的な勝敗の論議を合わせればどちらもどうかというところだったのだが・・・。

それが蓋を開けてみると、バファローズがヤクルトに完敗してこの時点であっけなく優勝の可能性がなくなった。先発ディクソンもダメ、後続の投手陣もボロボロにされてダメ・・・という結果であった。一方でソフトバンクが巨人に勝利して、22日の試合に勝った方が交流戦の優勝という展開になった。ここまで来れば、リーグ戦のゲーム差のことはあるにしても、ソフトバンクに勝ってほしいところである。

う~ん、結局バファローズにとってみれば交流戦の前半が5割そこそこでの推移だったし、やはり金子のノーヒ・・・いや、この先のことを悪く言うと「ちーちゃん」を応援する方々からボコられて、簀巻きにされて千曲川から信濃川の流されるので言わないが、やはり「あの試合がなあ・・・」という結果になってしまった。

改めて、ソフトバンク、巨人と比べた時の戦力の差、そしてここ一番で強さ、勝負の駆け引き・・・いずれの面をとっても劣っていることが明らかになった。優勝するなんておこがましい。まあ、万年Bクラスだし所詮Bクラスというのはこういうことである。後は選手がこの現実を受け止めるか(金子は別にどっち向いていてもええよ。どうせ来年の今頃は水道橋で投げているんだから。勝ち運のない投手が移籍するのは、カープの大竹と同様のプラス効果をもたらすかもしれない。何なら東野もついでに移籍していただくとして、今のうちに第2の一岡、人的補償が誰になるか楽しみにしておく)・・・。

コメント

広島に久しぶりの新車投入へ

2014年06月20日 | ブログ

やはり広島のカラーというのは「赤」に尽きるのか。

JR西日本が、今年度から従来の115系などの置き換えを目的として、227系という新型車両を広島地区に順次投入すると発表した。

140619_00_227 そのイラストがこちら(JR西日本ホームページより)。外観は関西の新快速や山陰線・北陸線の普通車両と同じようなステンレス車両で、カラーを青から赤に、ついでにシートも赤を基調とした転換クロスシートという。JR西日本の近郊型車両というのは、こういうデザインに落ち着いて行くのだろう。

現在の広島は、動画サイトなどで「國鐵廣島」だの「広島ガムテープ」などと揶揄され、カープの「それ行けカープ」の替え歌でこの地区の車両のボロさが唄われるくらいである。その代表格である115系というのは、ローカル輸送、通勤輸送のいずれにも対応できるし、短編成でも長編成でもいける。馬力があって山岳路線でも十分対応できる。一つでいろんな役をこなすその姿は、走攻守いずれにもそつのない「広島野球」・・・または「広商野球」の鉄道車両版と言ってもいいだろう。

ただそれもいつしか時代遅れのように言われ、ターミナルの広島駅もまだまだ田舎駅のような風情があるし(岡山のほうが都会的)、それはそれで味があって鉄道旅行者としてはいいのだが、日常の通勤通学で利用する地元の方にとっては、もう少し何とかならんのかという思いはあったことだろう。新車投入が利便性、快適性の向上につながればいいと思う。

ようやくというか、導入となれば一気に置き換えが進みそうな新型車両。3両編成も多くなるということで、日中などはこれまでの4両編成から3両編成が中心になるのだろう。その分席取り競争が激しくなるかもしれない。効率性だけを求めて短編成化するのではなく、ある程度ゆとりを持った運用というのも考えてほしい。

Rscn7458 広島といえば先日見かけた「カープ列車」にもあるように、やはりカープの「赤」がそこまで地域のシンボルカラーとして浸透しているのかと改めて感じさせる。鯉の赤もあるだろうが、何と言っても「赤ヘル」である。メジャー仕込みの合理性と、戦う色としての赤をチームに導入したジョー・ルーツ監督、そしてその後を受け継いでカープの黄金時代を築き、「赤ヘル」を全国区にした古葉竹識監督。改めて地域の力を発信するのにプラスに働けばいいなと思うのである・・・・。

コメント

王将社長殺害から半年

2014年06月19日 | ブログ
今世間で最も多く報道されているのはサッカーW杯のことで、20日朝は日本代表の第2戦。負ければ予選敗退は確実なところで、少しでも盛り上がりを見せるなら勝つしかない。

まあ考えてみれば、同じリーグの4ヶ国の中で、日本がもっともランクが下。それでもプライドと持ち上げられ方はリーグ一番なのか、選手たちもかっこよく言い訳している。それでは、いつまでも世界との差は埋まらないのでは。何だか、カッコいい試合を目指しているのだろうが、もっと泥臭く、セコいサッカー(というのがあるのか知らないが)で挑むことが必要かなと思う。

・・・と、普段サッカーを観ていない者が偉そうなことを言ってはいけませんが・・・。

またこの数日はSTAP細胞関連の話題も出ているが、一時大きく取り上げられ、「そう言えばその後どうなったか?」というのも結構ある。

例えば、韓国船の沈没。もっと謎なのがマレーシアの飛行機の失踪。

そして、気になるところでは王将の社長殺害。19日でちょうど半年ということで話題となった。現場付近のカメラから犯人はバイクで逃走したと思われ、警察も不審なバイクを複数押収したという。これが事件の手がかりになるか、あるいはかなり容疑者を絞っているがあえて好評していないのかはわからない。警察も、見事な捜査で犯人を挙げることもあれば、目の前にある重大な手がかりを見逃して(見過ごして)事件の長期化や迷宮入りを引き起こしている。

王将の場合は怨恨説や、一時期ブラック企業のようなことも言われているだけに、警察も慎重になっているのか。

さて、どっちだろう?

王将は日本流中華料理を食べたい時に手軽に行けるところ。従業員も、店を訪れる客も事件の行方は気になるところではある。一日も早い解決を望みたい・・・。

コメント

はぁ・・・・力負けか。

2014年06月17日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

携帯サイトで追いかけていたが、一気に熨されてしまったか。

やはり何だろうか、「巨人」という名前に負けてしまうのかな。杉内が危険球退場となったのは「流れがオリックスに来たか」と思ったが、結局は西が力負けしてしまったか。巨人も交流戦で他を圧倒するような戦いではないが、これまで接戦をきちんとモノにしているし、やはり安定しているわ。一方で、やはりバファローズはもう一皮剥けなければならない、いやまだまだ伸びしろのある発展途上のチームである。

まあ、交流戦もここまで立派な戦い、貯金もこれでもかというくらい積み上げているのだが、どうも明日の金子が「最後の砦」で、ここが崩されたら一気にバタバタ・・・と行ってしまいかねない。とまあ、そういうことを杞憂に終わらせるような、いい戦いを明日こそは見せてほしいが、「挑戦者」としておもいっきりぶつかってほしい・・・・。。

コメント (4)

ハゲしくピカイチの打撃に・・・交流戦観戦記・オリックス対中日

2014年06月17日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

さて、先の記事では一部修正とはいえ私のお見苦しい写真をさらしたわけだが・・・(せめて、ミス高知のお二人がお口直しになっただろうか)、15日の試合の観戦記ということで書くことにする。

話は5月に遡る。5月に大正ドームで行われるオリックス対ソフトバンクの「大阪クラシック」の試合に、旅と野球の大先輩でこのブログにも登場していただく鈍な支障さんを誘い、観戦しながら近鉄と南海をはじめとした昭和プロ野球のトークを楽しもうとしていたところ、体調不良で入院ということになり、結局は私一人が行くことになった。

病気の回復は順調で無事に退院、快気祝いには少し早いかもしれないが、どこかで観戦をしようといくつかの日程を出した。その中で、普段めったに見られないカードということもあり、この日の中日戦ということになった。先の記事に書いた「モバイル会員対象の選手撮影会」の当選通知が来たのはその後のことである。

Dscn7465 さて15日、この日はサッカーW杯の日本対コートジボアール戦で、試合開始が日本時間の午前10時となったことを受けて、当初の試合開始13時を1時間遅らせるということになった。サッカーの試合を観てから球場に足を運んで・・・という、共存共栄の配慮である。そのためか、さすがに11時頃に大正ドームに現れた時は内野自由席の列もさほど伸びていなかった。とりあえず荷物を置いて行列での場所取り。

・・・ところが、選手との撮影会を終えて12時20分頃、開門10分前に行列に戻ると、その列はスペースびっしりに埋まっていた。いつもなら日曜日の試合は少年野球のチームも行列をなすのだが、それらしき姿はなく、ガチもニワカも含めての行列である。やはりチームの成績が良ければ、これまで大人しくしていたファンも結構アクティブになるものだ。

Dscn7470 まずは私だけが先に入場して席を確保。ちょうど中日の打撃練習中で、ケージに目をやると谷繁兼任監督がバットを振っていた。前日の試合で足を痛めたような話もあるが、こうして練習しているところを見るとやはりスタメンで出場するのだろうか。

そこにやってきたのは鈍な支障さん。この日のために、頭にはブレーブスのヘルメット、そしてトイレで着替えて現れたのは近鉄バファローズの赤いTシャツ。う~ん、阪急バファローズ。もっとも、スタンドをよく見渡したり通路で出会う人を見ると、たまに近鉄ブルーウェーブとか、阪急ブルーウェーブ、オリ近バファローズという出で立ちの人を見かける。それだけこの球団の歴史の複雑さを思わせるが、見方を変えれば両チームのいいところをどないなと組み合わせることができるなと感心するのである。

Dscn7515 ・・・ただ、オリックス・バファローズ10周年として、いつまでも過去の歴史を引きずる、しかもカラーがバラバラというのはいかがなものか・・・ということもあって出たのが「Bs Spirits」というものだろう。新たなネイビーカラーというのをシンボルとして、「さらに一つになろう」という統一感を意識した演出が目につく。昨年の「サードユニフォーム」という扱いから進化して「Bs Spiritsユニフォーム」というのを浸透させている。そのためか、ライトスタンドもいつも以上にネイビーブルー色が目立つ。

Dscn7499 この日は高知よさこいシリーズということで、高槻のよさこいソーラン??のチームによるダンスの披露とか、坂本龍馬のゆるキャラが来ていたり。

Dscn7506 始球式はミス高知の手による。そこは酒好きの鈍な支障さんとの会話で、「やはりミス高知の選考に当たっては、高知の酒をどれだけ飲めるのかというのがあるんでしょうかね?」「う~ん、ああいう可愛い顔して実は土佐のハチキンで底なしだったりして」「(高知家のキャンペーンに出ている)広末涼子も、何やかんやで飲みそうですし」「いや、高知の女傑といえば西原理恵子でしょう・・・」・・・などと、当事者らに聞こえたら間違いなくシバかれて桂浜か足摺岬から簀巻きにされて黒潮に流されそうなことを言いながら試合開始を待つ。

Dscn7507 オリックスの先発はディクソン。先週のカープ戦に続いての好投に期待するところで、初回はルナにヒットを打たれるもののきっちりと抑える。

Dscn7545 その中日だが、今季はいろいろなトラブルの影響で応援団の鳴り物応援が禁止され、事実上の活動自粛に追い込まれている。このためレフトスタンドからはあくまでファンたちの自主応援の形でアカペラの歌声が流れる。まあ、誰かが音頭を取ってはいるのだろうが、許可された応援団がいないにもかかわらず統制も取れているし、間合いも全然おかしくない。それだけファンも手慣れたものだが、それなら「応援団」の存在意義って・・・?

Dscn7523 一方の中日の先発はノーヒットノーランの経験もある山井。今季は5勝0敗でなかなかあなどれない。

ただそんな山井の立ち上がりを捕まえ、先頭の平野が安打で出塁。安達が送り、この日ヘルマンに代わり3番に入った坂口がきれいにライト前に放つ。あっという間に1点先制(しかし2塁を狙った坂口はアウト)。

Dscn7530 この後ヒットと四死球で満塁として、こちらもヘルマンに代わり三塁に入った原が鮮やかにライトへのタイムリー。2人が還って3対0といきなりのビッグイニングである。ヘルマンは前日の試合で自打球を当てたことで大事を取っての欠場となったのだが、それに代わる選手起用と打順がピタリと当たった。本当に、チーム状態がいい時は何をやっても当たるものである。

Dscn7533 2回にはファンタジスタ・安達が左中間の深いところへのソロ本塁打。これで4対0。中日には悪いがもうこの日は勝ったようなものである。あとは先週の試合では8回1失点の好投を見せたディクソンがどこまえ行くか。まあ、5回まで行けばあとはリリーフ陣がいる。

山井もその後は立ち直った投球を見せ、中盤はディクソンともども粘りの投球である。

6回、先頭の山井には代打の藤井。これがヒットで出塁すると、1番に戻って大島がよく振れているところを見せてタイムリー三塁打。4対1と意地を見せる。ここでレフトスタンドから赤ペラの「燃えよドラゴンズ」が流れてくるが、こういう得点時のオリジナルテーマが流れるのは悪くない。この試合で一回くらいは「燃えよドラゴンズ」を聴くのも悪くないと思っていたところである。さてこれで3点差。こうなればディクソンは完封・完投を意識しなくても勝ち投手の権利は手にしているわけだし、仮にもう1点取られれば早い回からでも継投してもいいかなと思う。

Dscn7543 しかし中日は二死1・3塁と攻め立て、和田に二塁打が出る。よく1点で済んだなというくらいのもので、これで4対2となる。さらに二死2・3塁の場面で、果たしてここでディクソンはあきらめて比嘉が登場。

Dscn7548 防御率、そしてチームの勝利の方程式を考えれば、イニングの途中からでも行ける比嘉の存在は大きい。ただ、対戦する平田もいつも以上に気合いの入ったスイングを見せる。こういう打者の出会いがしらの一発も怖いわけで・・・。

Dscn7550 そして平田。果たして鋭いスイングを見せる。右中間へのタイムリー二塁打。いやこれは平田の技と力がいい具合に出来上がった感じである。いやでもまだ4対4の同点。きっとどこかで何とかするだろう・・・このバファローズという球団は。

Dscn7557 そのバファローズ打線も、前半は集中攻撃で4点を先制したが、その後は先発山井~又吉とつないで、3番手は浅井。これには球場からも歓声が起こる。故障からの復活を目指す右腕の前に得点が奪えない。

Dscn7564 勝負が決まったのは8回。この回予定通りの4人目・佐藤達だが、森野に四球を与え、続く和田にストライクを取りに行ったところで目の覚める当たり。和田の光輝く打球である。6対4、さて2点差をどう返していくか。ただ8回裏は代わった福谷の前に3人で攻撃を終える。

Dscn7569 9回は、試合前に撮影会に出てくれたマエストリが登板。さすがにリードされての平野佳の登板はなく、大島にこの日3本目のヒットを浴びるものの無得点に抑える。

Dscn7571 そして最後は岩瀬。最後は竹原、伊藤と代打攻勢に出るが得点を挙げることはできず、試合終了。バファローズの連勝は7でストップした。

Dscn7580 救いは、この日はカープがエルドレッドの逆転満塁本塁打が出て連敗を9で止めたのをはじめ、セ・リーグ球団が全勝したこと。こういうのもなかなかない日で、2位ソフトバンクとのゲーム差もそのままである。あまり引きずらずに次の巨人戦に臨めるのではないだろうか。

交流戦も残り4試合。今季の戦いの一つの仕上げということで思いっきり行ってほしいものである・・・。

コメント

連勝もいずれは止まる

2014年06月15日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

本日15日、交流戦の本拠地最終戦となるオリックス・バファローズ対中日ドラゴンズ戦を観戦。

結果は・・・6対4で中日の勝利。それも序盤に4点リードされながら、中盤の逆転劇である。バファローズの連勝は7でストップ。私の今季公式戦の観戦勝利も6でストップ。まあ、連勝もいずれは止まるものである。残念だが、連勝はいずれ止まるものである(カープの連敗も9で止まった)。次はいよいよ交流戦優勝を目指し、またリーグ首位同士の対戦となる巨人戦である。西、金子という両投手の好投に期待したい。

さてこの日、バファローズのモバイル会員を対象とした抽選で選手との記念撮影会が行われた。ダメ元で応募していたのだが何と当選通知のハガキが送られてきた。選手は2名、ただし誰になるかは当日発表である。

30名限定(実際はもう少し多くいたように思うが)ということで開門前に集合し、普段は入れない1階のダッグアウト裏まで案内される。この手の限定イベントに当たるのは、昨年の開幕前の「出陣式」でグラウンドに降りて選手全員とハイタッチをしたということ以来かな。たまには当たるということで、やはり応募してみるものだ。

スタッフから注意事項の案内があり、「それでは選手を発表します」という言葉に続いてでたコールは、西、マエストリの両投手。まあ試合直前ということで野手陣は難しいというのは予想できたことだが、この日は登板予定なしのハーラートップの西と、どんな場面でも投げることのできる、独立リーグ出身のゴッドファーザー・マエストリというのはうれしい組み合わせ。

Rscn74642 そしてスタッフに写したもらったのはこのカット(もちろん、画面中央は後で修正を加えてます)。私は結構体もデカイほうなのだが、こうしてプロの選手と並ぶとやはり彼らの大きさを感じる(そりゃあ、マエストリは背が高いのはわかるが、西も結構大きい)。欲を言えば両投手にもう少し画面右側に立ってもらったら背景パネルとのバランスも取れたのだが・・・ぜいたくを言ってはいけない。両投手の活躍を期待する声掛けをして握手をしてもらう。いや、よろしいものである。

Dscn7581 後は、本日は「高知よさこいシリーズ」ということでミス高知のお二人も来場。試合終了後に1枚撮らせていただいた(さすがにこちらは一緒に入るのは・・・ということで)。やはり、先の両投手といい、撮影されているのに慣れているというのはいいなと思う。私はどうも苦手で・・・。

試合には敗れたが、私としては久しぶりに鈍な支障氏とも観戦をご一緒できたし、こういうイベントもあったということで楽しめた。

肝心の観戦記はまた稿を改めて・・・・。

コメント (4)

呉・大和ミュージアムとカープ列車

2014年06月14日 | 旅行記F・中国

8日の朝、広島から呉線で呉に向かった私。朝風呂と港の眺望を楽しんだ後に、大和ミュージアムを訪れる。ここを訪れるのは3回目であるが、今や呉の有名スポットである。

Dscn7203 広島の「平和」ということについて言えばどうしても原爆ということになるが、もちろん核兵器を使うというのはあってはならないことだし、世界平和を訴えるテーマとして原爆の悲劇というのは語り継がなければならない。ただその一方で、広島にはかつて大本営も置かれ、瀬戸内の天然の良港ということもあり、呉や江田島といった軍事拠点もあった。東には毒ガスの島・大久野島というのもある。最近ではそういうところへの歴史的関心も高くなっている。

Dscn7228 Dscn7226 ミュージアムのシンボルと言えるのがこの戦艦大和の10分の1スケールの模型である。アメリカとの戦争を見据え、圧倒的な物量を有するアメリカに対抗すべく、「質」に活路を見出そうとした日本海軍。当時の最先端技術を結集させ、その集大成として建造されたのが大和である。ただ、沖縄特攻作戦のために南下しているところをアメリカ艦載機の集中攻撃を受けて撃沈。これは海上戦の主役がかつてのような大砲を有する戦艦ではなく、空母と艦載機に移っていたということに乗り切れなかったこともある。まあそれだけアメリカ軍側に先見の明があったのだが・・・。

Dscn7211 展示室内では呉が軍港として発展する様子が詳しく紹介されている。その名が歴史の表舞台に出てくるのは明治になってからであるが、大陸への進出にあたり、攻められにくく守りやすい良港ということで目についたところ。海軍鎮守府、海軍工廠の設立で一気に栄え、軍港としての賑わいを見せた。

ただそのために、太平洋戦争の最後のほうでは大規模な空襲の被害を受けた。アメリカ軍が撮影した当時の映像が流れていたが、多くの死者を出し、燃料もなく動くこともできなかった戦艦や空母も空爆され、大きな鉄の塊の残骸が無残にも海上に浮かぶ場面もあった。

Dscn7216 そして、戦艦大和の最期である。大和とともに散った多くの兵士たちの名がパネルに書かれ、それぞれの手紙や遺書なども多く飾られている。こういう戦争関連の博物館、史料館を訪れていつも思うのが、当時の若い人たちの達筆さと語彙の豊富さである。まあ当時の日本語には文語的なものが多かったというのもあるが、特に学徒出身・・・それこそ旧制高、大学を出るような人の「教養」というのは今の人たちより豊かだったことがうかがえる。それはさておき、当時の人たちの「生きる覚悟、死ぬ覚悟」というもの、本心はどうだったかわからないにしても感じさせるものがある。

Dscn7223 その中で強調されたのが、大和の哨戒長だった臼淵大尉の「負けて目覚める事が最上の道だ」という言葉。これは後の創作ではないかという説もあるが、最先端の技術を持ちながらも、軍の精神の持ち方の誤りによって国を危うくしてしまったことの戒めである。確かに、日本は戦争に負け、その後は奇跡的な経済成長を遂げ、先進国の仲間入りを果たした。ただ一方で、またここに来てこの国の構造のひずみや勤続疲労も目立つようになってきている。東日本大震災、福島原発事故からの復興問題、エネルギー問題はまだ大きな影を落としている。

こういう局面を打破するのは・・・戦争ということになってしまうのかな。まさか21世紀のこの時代にどこかの国を植民地支配しようなどということはないにしても、国内経済の疲弊や活力の低下、周辺国との緊張関係というのも、どこか戦前の空気につながっていないか。昨今首相の口から出ている「積極的平和主義」とか「集団的自衛権」というのも、逆の意味でまた何かこの国を目覚めさせようということか。

さすがに展示物ではそこまでのことは触れておらず、戦争で壊滅的な被害を受けた呉も、戦後の混乱期を経て、結局は造船を中心とした重工業の街としての復興を成し遂げるところまでである。その混乱期の呉と広島を舞台にしたのがあの「仁義なき戦い」であるが、さすがに公的な博物館なのでそういうようなことには触れず・・・。

本当はもっといろいろなスポットを見学したかったところだが、球場にも向かわなければならないということで駅に戻る。広島行きの電車を待つが、広方面からの入線で流れてきたのは「宇宙戦艦ヤマト」の前奏。もちろん戦艦大和からの連想であるが、まさか軍艦マーチにするわけにもいかず、名作アニメとしてテーマ曲も有名な「宇宙戦艦ヤマト」である。これから電車に乗るのに気分が高まる。

Rscn7457 115系の8両編成で、前4両は黄色一色の広島塗装、そして後4両は真っ赤なカープ塗装である。これは阪神対広島戦かいな・・・(写真は到着後、広島駅で撮影)。ただ車内に入れば、「赤ヘルきっぷ」などの広告はあるが、シート自体はいたってシンプルである。内装まで徹底して野球にこだわっていたもので一番強烈だったのは、高知の土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線のタイガース列車だったかな・・・・。

Rscn7458 カープで「宇宙戦艦ヤマト」と来れば、2008年、旧広島市民球場の最終年を思い出す。まだCS出場に望みのあったカープは広島での公式戦最終戦にこの曲を流した。それは公式戦最後の遠征に、そしてCSを勝ち抜いて日本シリーズで「必ずここへ帰ってくる」という願いを込めてのものだったが、遠征先の横浜戦にやぶれてその願いはあっけなく断たれた。それは、本土から沖縄に向かう途中、本格的にアメリカ軍と一戦交える前に敵襲で撃沈された戦艦大和にダブらせてしまう。

Dscn7245 広島に到着すると向かうは駅ビルのアッセ。ここのお好み焼「麗ちゃん」でいただくのが広島来訪時の通例である。お好み焼屋が何軒か並ぶ中でも一番人気で、私が行った時は行列が駅ビルの階段まで伸びていた。カープファン、バファローズファンも入り乱れている。球場がまだ平和公園前にあった時は通過点のようだった広島駅だが、今の場所に移ってから駅ビルも大混雑である。ちなみに試合終了後の混雑はもっと大変だったことを付け加えておく。

Dscn7247 今回は夜行で出発、実質日帰りということだったが、また来年でも観戦に訪れる機会があれば、今度は県内のどこかでの宿泊を組み合わせてみたい。また楽しみである・・・・。

コメント

あれから10年

2014年06月13日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
オリックス・バファローズの勢いが止まらない。交流戦も一気に6連勝で、リーグ戦とともに首位である。週末の中日戦も乗り切り、いい雰囲気で来週の巨人戦に臨んでほしい。金子にとってもリベンジには絶好の舞台となることだろう。

さて今日は6月13日だが、「そうか、あれからもう10年か」と思い起こさせることが。

そう、2004年のこの日、その後の球界再編のきっかけとなった、オリックスと近鉄の合併が発表された。

やはり「なんで?」という寂しさがある一方で、経営が行き詰まったのなら仕方ないかという諦めの気持ちもあった。親からは、「近鉄は最後まで親会社変わらず、立派やないか。ダイエーのように親会社自体が傾いたり、西武の堤が逮捕されたりというのではないし・・・」と言われたのを覚えている。

その後の騒動については皆さんもご存知のところで、私も合併反対の署名をしたりした。でもその中で、合併は覆らないというのはわかっていたし、当時は現場の仕事が忙しかったこともあり、そんなに球場にも行かなかった。大正ドームの最後の試合も、多分仕事だったと思う。今は亡き私の盟友である大和人さんはしっかり「サヨナラ」勝ちを観たのだが・・・。

ただ、本当の最後の一軍戦、雨で流れた試合の振替で神戸でのオリックス対近鉄。平日だったがたまたま仕事の代休と重なり、わざわざ駆けつけた。ブルーウェーブとしても最後の試合だったし、球場が異様な雰囲気だったのは今でも覚えている(あの時のオリックス監督が、今季西武で途中休養となった伊原春樹氏だったのも)。

試合終了後、両チームの選手がお互いを称えて抱き合ったり、元近鉄でブルーウェーブに移籍していた吉井、大島、ユウキがレフトスタンドに手を振っていたのも印象的だった。

・・・で、このシーンを見て「新球団をもっとちゃんと応援しなければ」と思った。他の知人では楽天ファンになったり、野球そのものに興味をなくした人もいるが、まあそれぞれである。

・・・それから10年。オリックス・バファローズとしては10執念・・・もとい10周年である。「悲しみ乗り越え突き進め」のチャンステーマには悲壮感を覚えるが、これまでいろいろわだかまりもあったであろうファンたちも、「さらに一つになろう!」がいい感じに作用してまとまりを見せているように思う。

楽天に先を越されたのは残念としても、10年となり、歴史の一つの区切りとして、本気で優勝してほしい。こんな気持ちになったのはいつ以来か。近鉄、ブレーブス、ブルーウェーブ・・・それぞれの無念を晴らす時がそろそろ来てもいいだろう。

・・・がんばれ。

コメント

呉へ

2014年06月13日 | 旅行記F・中国

 さて話は広島での観戦の前夜にさかのぼる。

 当初の計画では前日一日かけて鈍行列車で広島に移動し、広島に一泊ということも考えていた。さらに宿泊も広島市街ではなく、それこそ呉とか福山とか、あるいは一度も宿泊したことのない三次、尾道というところも面白いかなと思ったところである。三次に行くのなら新見からの芸備線にしようか、福山からの福塩線にしようかということも考えた。

ただ、前日所用があったこともあり、それらの計画はまたの機会ということになった。当日朝の移動でもいいのだが、ふと思いついたのが、安く行ける高速夜行バス。十分に眠れないかと長年敬遠していたのだが、久しぶりに乗ってみることにしよう。「水曜どうでしょう」の「サイコロの旅」気分をちょっと味わってみるのも面白そうだ。携帯サイトから予約したところ、窓側の一人がけ席を確保することができた。

Dscn7187 22時40分頃、JR難波駅真上のバスセンターに現れる。ここから夜行バスの旅が始まる。あちこちに向かうバスを待つ客も多い。23時ちょうど発の広島行きに乗車。2階建て車両である。

 

 

 

Dscn7189 まずは3分の1ほどの乗客を乗せて難波を出発。この後阪神高速を通り、JR大阪駅北側のバス乗り場に到着する。どうやらここでほぼ満席となった様子である。ちなみにこの時の私は普通の出で立ちであるが、バスに乗り込む際にオリックス・バファローズの帽子をかぶっていたり、ロゴ入りのバッグやリュックに身を固めた人が少なくとも3人いた。同じような考えの人がいるものである。

 

 

 後ろの人が早々とシートを思いっきり倒していたので、私も比較的深くシートを倒す。カーテンで隠されていて外の様子がうかがえないので、どこをどう走っているのかがわからない。高速道路に入ると消灯することや、途中サービスエリアでの乗務員休憩・交代を行うが乗客は外に出られないことのアナウンスがある。

頭上の吹き出し口で空調の調整もできるし、音楽を聴きながら横になっているといつしか意識も飛んだようである。途中、どこかのサービスエリアに長く停車している時に目覚めたりもしたが(不思議なもので、普段は静止した部屋の中で眠っているのに、夜行列車・夜行バスとなると動いていると眠れ、停まっている時に目が覚めてしまう)、思ったよりは眠ったようだ。次には体が前に引っ張られる感覚で目覚めた。山陽道の本郷の辺りの下り勾配だろうか。

広島インターの手前で朝の放送が入り、中筋駅、不動院駅に停車して広島バスセンターに到着する。センターに入るスロープを上がると、取り壊された旧広島市民球場をすぐ下に見ることができる。ライトスタンドの一部はまだ残っているし、カープの優勝と日本一、さらには衣笠祥雄氏を顕彰する石碑もまだ電車通りに沿って残っている。この跡地をどのように利用するのか、方向性は定まっているのだろうか。

Dscn7190 6時前に広島駅新幹線口に到着。昼にまた広島駅に戻るとして、その間はどこに行こうかというところだが、黄色の電車に揺られて呉線に乗ることにした。それならば最初から呉行きのバスに乗ればよかったのだろうが・・・。

 

 

 

今年は広島と愛媛の島の観光PRも行われている。瀬戸内の海というのは心を和ませるものがある。そんな中を電車は走り、途中で行き違い停車も繰り返しながら50分ほどで呉に到着する。

Dscn7192 改札口では、9日に二河球場で行われるカープ対バファローズのポスターが貼られていた。広島県内の巡業である。バファローズは例年、広島主催試合2試合のうち1試合はだいたいこの巡業に出される。呉とか三次とか尾道とか福山とか・・・。まあ、広島県も広いので各地域の野球ファンにその姿をお披露目するのも悪くないことである。地方球場というものにも興味を持つ私、これらの球場での公式戦というのも観てみたいのだが、だいたい平日の夜に組まれる。さすがに大阪勤めの身では行くことはできない・・・。

それはさておき、呉で訪れたかったのが大和ミュージアム。ただ開館には2時間ほどある。これはある程度見越したことで、夜行バスに乗ってきたこともあり「朝湯」につかることにする。駅から海岸のほうに出たすぐの商業施設ビルに「大和温泉物語」という、どこかで聞いたような名前のスーパー銭湯があり、朝の時間帯は、タオルや館内着はつかないし休憩大広間も利用できないが、その代わりに料金半額の朝湯コースをやっている。さまざまなタイプの浴場やサウナもあるが、よかったのは露天風呂。赤茶色の源泉も効き目がありそうだが、呉の港を眺めながらの入浴である。食堂も開いておりついでに朝食もいただく。

Dscn7201 しばらく憩った後、呉の港をしばし歩く。またこうすると汗が出てくるのは分かりきったことだがそれもいいだろう。かつての軍港は今は造船、そして自衛隊の港であり、旧鎮守府の横を通り、国道沿いに坂を上ると「歴史の見える丘」に出る。

Dscn7196 Dscn7200 かつて戦艦大和を建造したドックである。現在も船舶を組み立てる大型クレーンが何台も立ち並んでおり圧巻の光景である。呉は広島のベッドタウンという一面もあるが、やはりこうした重工業が支えている町であるということを改めて感じる。

Dscn7199 そうした景色をしばし楽しみ、中央桟橋にある大和ミュージアムに向かう・・・・。

 

コメント (2)