まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

3先発投手零封リレー、赤田3打点で岡田監督初勝利~オープン戦観戦記@高知・春野

2010年02月28日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

いよいよ球春到来。ということで、昨年に続いてキャンプ地でのオープン戦観戦目当てで高知へ1泊2日の観戦旅行。オリックス・バファローズ対阪神の試合である。

Dscn7882とはいうものの、27日はドライブで別のところを回っていたため安芸で行われた初戦は観戦せず(観戦しなくてよかった?)、28日に高知・春野での試合に訪れる。かつては西武ライオンズの黄金時代のキャンプ地であった春野。ここを訪れるのは初めてである。また、球場「行きつぶし」が一つ増えた。

前日の曇天・雨から一転して雲ひとつない快晴、南国土佐は最高気温が20度にも達する暖かさ。絶好の野球観戦日和である。客の出足も早く、結構駐車スペースに余裕のありそうな春野運動公園に着いた時には駐車場探しにしばしグルグル回ることになった。

Dscn7797前売りで一塁側の内野指定席を購入していた。この球場、内野席のネットが低く、グラウンドが実に見やすい。選手も近くに感じられ、野球を楽しむには結構な球場である。惜しむらくはナイター照明がなく、このために四国・九州アイランドリーグの高知の試合がナイターでできないという悩みがあることで・・・。

Dscn7749_2登場したオリックスの選手たち。カブレラ、大村というところが別調整になっているが、それを除けばほぼベストメンバーが顔を揃える。

Dscn7767背番号が変更された坂口、山崎ら、登録名が変わったT-岡田、新加入のバルディリスなど。やはり、わくわくしますな。

Dscn7781中でも注目は、メジャーから復帰の田口と急遽西武から移籍してきた赤田。小瀬選手の急死というのはあったが、こういうベテランがチームに溶け込んで何とかムードを盛り上げようとしてくれている。

Dscn7789ミス高知からの花束贈呈の後、12時半試合開始。早速、レフトスタンドから三塁側にかけての阪神ファンの応援が盛り上がる。

Dscn7792 さて、オリックスの先発は開幕投手最有力の金子。城島、金本、新井、ブラゼルのいない「半身」打線相手ではあったが、緩急自在の投球で3回を無安打1四球のみに抑える。

Dscn7801一方、阪神の先発は抑えの切り札・藤川球児。アナウンスがあったときはスタンドから大きなどよめき。これは彼が高知の出身であり、今年は観光キャンペーンにも登場していることからかな。私もナマで藤川を観るのは初めてで、これは楽しみ。

Dscn7804その藤川に対して、初回先頭の坂口が一・二塁間のヒットで出塁。まだ日の浅い背番号9だが、今年は不動の一番の起用が決まっている。

Dscn7808そして続く赤田。左打席から放った一打が快音を発する。いい角度で飛んだ打球はそのままライトスタンドへ。いきなりの2点先制!しかも藤川から放つというのは実力者である。

Dscn7812ただ、藤川も日本を代表するストッパー。これで目が覚めたのか、続く後藤、T-岡田、ラロッカを三者連続三振に切って取る。初回から熱の入った展開を見せてくれる。

Dscn7833この日は試合のテンポが早い。攻撃が淡白なのか投手陣が調子いいのか。オリックスは4回から山本を投入。5回に阪神・葛城にチーム初安打を許すが、これもまた3回を投げて無失点とアピール。

Dscn7820逆に打線は阪神2人目の左腕・小嶋をなかなか攻略できない。そんな中気を吐いたのが田口。右に左にヒットを飛ばし、40歳という年齢を感じさせない。シーズンに入ればなかなかフル出場とはいかないのだろうが、ここ一番で何かやってくれそうな感じ。そんな期待を持たせてくれるのがメジャー帰りというやつか。

Dscn7729さてこの日は暑いくらいのせいか、売店ではアイスクリームがよく売れていた。こんな日はビール・・・といきたいところだがクルマのため、来る前に購入したキリンのフリーを楽しむ。アテは、桂浜の土産物屋で買ったカツオの生節。地のものを味わいながらの野球観戦というのも、私なりの旅の楽しみの一つ。

Dscn7786一方で、試合展開のせいか、それとも普段は見ない相手のためか、スタンドの阪神ファンの生態にも目が行く。内野自由席の上段では応援団顔負けの振り付けで熱心に応援する男性。おそらくこの人のアドリブであろう全身を使った振り付けは見ていても飽きない。

Dscn7859また一方では、全身黄色と黒づくめの女性。こちらも熱心に応援を送っている。・・・それにしても、阪神ファンというのはこういう人が目立ちますな。逆にオリックスはといえば・・・応援団が来ていない。攻撃時は女性ファンのグループが自分たちで応援歌を唄ってかっとばせ~とやっているだけ。ちょっとさみしいな。

Dscn7842試合が動いたのは6回裏。先頭の坂口がライトへ強烈な当たりの二塁打。ここで赤田が連続二塁打で1点追加。これで3打点。この後は代打・北川にもタイムリーが出て4対0とリードを広げる。

Dscn78678回裏にも1番・坂口、2番・赤田が連打でチャンスを作り、またも北川がタイムリーを放ち、5対0となった。

Dscn7862今日の試合では坂口・赤田の一・二番コンビが全得点に絡んだのが理想的な展開。昨年の不振は強力なクリーンアップにつなげる一・二番が今ひとつ固定できなかったところにもあったことを思えば、このコンビが定着するかどうかが一つのカギを握ることになるだろう。

Dscn7870この後、7回から登板の3人目・近藤(今日は豪華リレーやな)がランナーを許すものの最後を締め、5対0で前日のお返しの勝利。試合時間は2時間7分と短かったが、理想的な勝ち方に私も高知まで出張ってきた甲斐があったというもの。後はこれにカブレラが加わって・・・・。これからの試合が楽しみ。

さて、春野球場に来るまでの今回のドライブでもいろいろなことがあったので、それはまた別の話で書いていきます・・・・。

(追記)南米チリで発生した地震の影響で、今朝から高知県でも津波警報が発令。試合中にも、桂浜方面の県道に交通規制が敷かれているとのアナウンスがあった。この記事を書いている28日夜もまだ継続しており、今後も予断を許さないところ。

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冬晴れの餘部鉄橋

2010年02月26日 | 旅行記E・関西

Dscn7483餘部の宿でカニ料理を満喫した私たち三人。次の列車の出発に間に合うように出発し、青い海を見る。

Dscn7487そこにそびえるのは餘部鉄橋の橋脚である。線路の上の重機も目立ち、少しずつコンクリートの橋脚も姿を現してはいるが、こうして下から見上げる分にはまだ往年のトラス型橋梁の姿を残しており、風情はまだまだ残っている。

Dscn7496Dscn7503Dscn7511 それにしても、これまで何回も餘部鉄橋を訪れているが、こういう青空の下の鉄橋を見るのはほとんど記憶にない。三人で感心しながら見上げる。

Dscn7497橋のたもとには国鉄分割民営化を前にして起きた列車の転落事故の慰霊の観音像。鉄道の安全を願う上では決して忘れてはいけない事故の一つである。同行の鈍な支障さん、大和人さんとここで手を合わせる。いつまでも、橋を利用する人の安全を見守ってほしいものである。

Dscn7522やってきたのは城崎温泉行きの2両の気動車。幸いに空いており、今度は鉄橋の上からの景色を眺める。心なしかゆっくりと走っているように見えた。さすがに、先ほど入浴した「尾崎屋」の露天風呂の中の様子まではわからなかったが・・・。

Dscn7526鉄橋は新たなコンクリート橋になっても、この海沿いの素朴な集落の味わいは変わることはないだろう。新しい橋ができれば、それはそれでまた訪れてみたいものである。

Dscn7536今度は香住、竹野など「かにカニ」を楽しんだ人たちを順に乗せて城崎温泉着。例の日帰りプランは往復途中下車できない切符なのだが、例外として、帰りの城崎温泉駅のみ途中下車ができる。帰りの特急は、香住をもう一本遅い列車に乗っても間に合うのだが、せっかくなのでここで下車し、温泉街の雰囲気を味わってもらうことにした。

Dscn7541駅から伸びる土産物屋通り。帰りの土産を買い求める人、浴衣にゲタ履きで温泉街を流す人(中には、「これはどう見てもお忍びで温泉に来た不倫カップルとちゃうの?」と思わせる二人連れも見えたり)、賑わっている。私たちも新鮮なカニたちの姿を眺めたり、土産物を買ったりしてしばしの温泉街の風情を楽しむ。

余裕があれば駅前の「さとの湯」にある足湯に浸かろうかと思ったが、さすがに混雑しており今回は断念。駅前の「飲泉場」の温泉でのどを潤して、「とりあえず城崎にも来ました」ということにする。

Dscn7545帰りの特急は「北近畿18号」。土産用のカニの入った発泡スチロールが網棚に並ぶ。もう後はのんびりと帰るだけだ。少しずつ暮れ行く北近畿の道を走る。私も余韻に浸りながら、夕食代わりに「飲み鉄」の夜の部を静かに過ごす・・・・。

大阪駅到着。到着したのは「雷鳥」が出発する11番ホーム。ここで新大阪まで行く「北近畿」を見送る。いやいや長い一日だった。今日はもうお疲れ様ということでコンコースを歩くうち、大和人さんの様子がおかしい。聞くに「きっぷをチケットホルダーに忘れてきた!」。

北近畿では座席カバーにチケットホルダーがついており、車内改札の時にそれを挟んでいたのをそのままにして、切符だけは新大阪まで行ってしまったようだ。「ボクら二人おるんやから、とりあえず改札に行こう」という支障さんの言葉で有人改札へ。事情を話し、座席番号まで言ったところで若い駅員さんも「本当なら買いなおしてもらわないと行けないんですが、今日はいいですよ。どうぞ」とそのまま通してくれた。やれやれ。

大和人さんも自身のブログで「失態のおまけつき」としているように、まあ、これも旅の一ページか。ともかく、お忙しいお二人にとっては日ごろの疲れを癒して楽しんでいただいたようで、私もホッとしたものである。

ぜひまた、こういうれ「列車と旬の味」の旅を楽しんでみたいものである。次は北陸?それとも南紀・・・?(終わり)

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餘部にてカニをかっ食らう男三人

2010年02月24日 | 旅行記E・関西

香住駅から迎えのクルマに揺られて、餘部鉄橋にほど近い「尾崎屋」に到着した鈍な支障さん、大和人さん、そして私の男三人。おかみさんの出迎えを受けて部屋に通される。それぞれの客室で料理が楽しめるというのがこれまた贅沢な気分だ。旅番組のロケにでも来ているかのような気持ち。

そして部屋に通されるや、三人揃って「おおっ!!」との歓声。

Dscn7466テーブルにはこれでもかというくらいのカニが並ぶ。三人分だからなおのこと豪勢に見えるんだろうな・・・。

Dscn7465カニの皿は3つあり、鍋の上に乗っているのがカニ刺し、続いて炭火焼き用のカニ、さらにはカニすき用のカニ。思わず「一人あたり、何本ですかね?」と尋ねてしまう。

Dscn7467まずは生ビールで乾杯。まずは「ふぁ~」となる。酒歴50年?の支障さんや「飲み鉄」の私はともかく、普段酒をたしなまないという大和人さんまで「最初のビール」で気持ちよくなられたようで。

Dscn7473この後はカニをかっ食らいながらの宴会。当日まで二人には内緒にしていたのだが、オプションで「但馬牛の陶板焼き」と「アワビの踊り焼き」というのを各一皿注文していた。アワビは先ほど潜って獲ってきたとかでまだ生きている。これを網の上に乗せると身が踊りだすという面白いもの。それにしても、アワビが踊るなんて因美線的ですなあ・・・。

Dscn7472よく「カニを食べると無口になる」と、旅行記の記述などでは見られるが、この日の私たちにとってはそれは真逆の言葉。カニをやりながら、昨今の教育問題(お二人は広い意味での教育の現場に従事されているのです)やら政治問題、時事放談(爺い放談)的なことから朝青龍引退、「横綱は時代を映す鏡」説の披露、鉄道ファンのことやら下のほうの話・・・。ほとんど、その辺の居酒屋でくだを巻いているおっさんどもが餘部に場所を変えただけやんというくらいのものである。

そうするうちにカニの脚を美味しくいただきつつ、酒が進む。このあたりの地酒は「香住鶴」というもので、これのオーソドックスなものの熱燗と、「これはカニに合うということ好評です」というおかみさんの勧めで「香住鶴 蟹三昧」の冷酒を交互にいただく。普段お酒を飲まない大和人さんもそれぞれ口をつけ、「冷酒のほうがいいですね」と珍しく左手が進む。「本当はイケる口なんでしょ?」というのは余計な詮索で、やはり旅に出れば開放的な気分になる、それでいいじゃないですか。

時折ゴトゴトいう音がする。餘部鉄橋を渡る列車の音だ。旅の前には「鉄橋を渡る列車が見られますよ」と言っていたが、食事の部屋はちょうど死角になるところで、さすがに部屋にいながら列車が見えるとまではいかなかった。もっとも、大阪からの「はまかぜ」が通過したときはもう「放談」のほうが佳境で、「そういえば今度の音は長いな・・・。あ、"はまかぜ"か。まあ、別にええわな」と、最初の「はまかぜに乗って~」というのがどこかにぶっ飛んでしまった。

食事に2時間を費やし、最後にカニすきの後の雑炊を味わった頃にはもう三人ともKO状態。「今日はこのまま寝たい」「明日は年休とって休もうか」「三人が新型インフルエンザにかかったことにしようか」と、完全におっさんどもの体たらくを示す有様となった。

そんな中だが、実は「貸切風呂」をオプションで予約しており、こちらにも入ることにする。指を負傷されている支障さんは辞退したが、大和人さんとそれぞれ向かう。民宿のこととて小ぶりだが、内風呂と露天風呂がある。そのうち露天風呂のドアを開けると・・・。

Dscn7477浴槽の向こう、衝立を隔てて遠くに餘部鉄橋の姿を見る。鉄橋を渡る人たちが注意して目を凝らせば浴場が見えるんではないか?と思わせるほど。これは支障さんも見てもらおうということで呼び出し、浴槽ならびに脱衣室からの景色を眺める。風呂に入っているときに列車の通過を見られれば、それは言うことなしだろう。

日中は列車の閑散時間なので列車が行く姿は見えなかったが、もしこの宿に泊まることがあれば、浴場からも2階のテラスからも鉄橋はよく見えるので、贅沢な鉄道風景を楽しむことができる。ぜひ次は「宿泊」も絡めてやってきたいものである。

あっという間の3時間。そろそろ宿を失礼する。基本プランでは香住発の列車に合わせてクルマで送ってくれるのだが、鉄道旅行好きが揃っており、ここまで来れば当然鉄橋を渡りたいものだ。ということで、列車の時間に間に合うよう少し早めに出発し、鉄橋の見物に向かったのだった・・・・。(続く)

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北近畿号で行くかにカニ日帰りエクスプレス

2010年02月23日 | 旅行記E・関西

21日の朝、JR大阪駅で今回ご一緒する鈍な支障さんと大和人さんと合流し、向かうは大阪駅3番ホーム。その前を、ちょうど「かにカニはまかぜ」号のキハ181がエンジン音高らかに出発して行った。本当はあれに乗りたかったんだけどな・・・と思うその列車は何とガラガラ。「絶対乗れたんとちゃうの?」という声もあるが、あれがみどりの券売機ではきれいに「×印」だったからな・・・・。

まあキハ181とは「出会い敵」で遭遇したことでよしとして、今回乗るべき「北近畿1号」の到着を待つ。日曜の朝、あちこちの乗車口でグループの列ができる。

Dscn7447_2やってきたのはクリーム地に赤色の窓枠の183系。気動車ではないが、国鉄型車両・塗装である。「北近畿って、デビューした時はゴロが悪いとかいって評判悪かったよな・・・」というのは支障さん。

さて3人で指定席というのは結構微妙なもので、前に2人、後ろに1人つくか、通路を挟んで左に2人、右に1人となるか、席の割り振りが悩ましいところ。今回は後者だったが、右の1人の隣が前後で3人という奥方様たちのグループで、そちらが席を回転させたので相席という形になった。いかにも「カニ食べに行くねん!」というグループで、楽しい感じの方たちだったのでよかったのだが、相手が悪ければ何とも居心地の悪いものになる。

Dscn7449「北近畿」は尼崎、宝塚、三田で乗客を拾い、ほぼ満席となった。北に向かう行楽列車らしく、賑やかな感じで走る。私たちも通路を挟みながらいろいろ話すうち、私は早速「飲み鉄」に走る。3人に共通しているのは「この区間を特急で走りぬける経験はほとんど記憶にない」というもので、同じ車窓でもまた違った感じがして見えるから不思議なものだ。

車窓といえば、丹波の国に入り北近畿が近づいた区間でも、この時期に滅多にあるものではない快晴。普通、冬の北陸から山陰といえば「弁当を忘れても傘を忘れるな」という言葉もあるくらい、どんよりとして雨か雪が降るものだが、この日に限ってはそれがなく、むしろ朝薄曇りだったのが段々と青空が広がり、快晴になってきた。これには「雨男」を自称する支障さんも恐れ入った様子。

Dscn7451高架駅となり城の天守閣もはっきり見えるようになった福知山を過ぎ、和田山、八鹿、江原と抜けて豊岡に到着。「かにカニ」プランでは特急は城崎温泉までの指定席が当てられているが、手前の豊岡で下車する。

Dscn7455私たちが向かうのは香住で、プランでは「城崎温泉から普通列車で香住」ということになっているが、その普通列車というのは豊岡始発である。ならば、豊岡で乗り換えるほうが座れる可能性が高い・・・ということで、これは変化球。

Dscn7458Dscn7463その香住行き普通列車、通常なら2両編成で運転のところ、この日は4両で運転(ローカル気動車の4両編成というのもそう見られるものではない)。このため楽勝で海側の席を確保することができた。今度は気動車で行くローカル列車の旅。果たして、城崎温泉からどっと乗ってきたから、この作戦は成功といっていいだろう。

Dscn7459ここまで来ても天候のよさは驚くばかりで、車窓から見る日本海も、「本当にこれが冬の日本海?」と思わせるくらい、穏やかな眺めである。大阪から3時間半、特急列車と鈍行列車の組み合わせで香住に到着。

Dscn7464香住の改札口では「歓迎」ならぬ「カニ迎」で旅行客を出迎えてくれる。今回お世話になる「尾崎屋」へはここから旅館の迎えのクルマで向かう。もう一組、家族連れと思われる5人組と一緒に走る。山間を走る道も雪はほとんど残っておらず、一足早い春の訪れを感じさせる。

Dscn7501やってきたのは山側から見る餘部鉄橋。ここでは通過しただけだが、建設中の新橋の橋脚も見ることができた。「こんな感じかいな!」という私たち3人と、「鉄橋、ふ~ん」という感じの家族連れの対照的な反応。

Dscn7482到着した尾崎屋。遠くに餘部鉄橋の橋脚を見る。「鉄橋の見える宿」というのは間違いないところだ。

さて、これからいよいよカニとご対面である・・・・。(続く)

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JRかにカニ日帰りエクスプレスプランで行く「飲み鉄」の旅

2010年02月21日 | 旅行記E・関西

真冬のシーズン、窓の外に舞う雪を見ながらカニを味わい、温泉を堪能する・・・・。往復のJRと温泉旅館での昼食プランがセットになったJR西日本の「かにカニ日帰りエクスプレス」のプランが人気だ。JRの各駅でもこのプランのPRに懸命になっている。

実は本日21日、このプランを利用して出かけたのだが、いやこれが実に「堪能」という言葉が似合いましたな・・・。私の「飲み鉄」でもここまでのものは出るものではありません。

話は昨年の年末にさかのぼる。

その日は、かつて旅行サークルでご一緒し、その後は野球観戦でも懇意にさせていただいている鈍な支障さんとの会食。ちょうど私が「JR全線乗りつぶし」を達成したこともあり、そのお祝いも兼ねて一席設けていただいた時のこと。

そこで、「冬の時期でもあるし、どこかに出かけましょうよ」という話が出て、そろそろ「かにカニ」のパンフレットも出ていることだし、「山陰か北陸にカニでも食いに行きませんか」ということになった。そうなれば旅と野球の「盟友」?である大和人さんにも声をかけることになり、いろいろとお忙しいお二人の日程を調整する中で、2月21日決行ということになった。

行先についてはパンフレットを見た結果、山陰線は香住地区、その中に餘部鉄橋にほど近い「尾崎屋」のプランを見つける。香住まで行くのであれば、来年春で新型車両に置き換わる気動車特急「はまかぜ」で行くのがいいかな・・・。

そんなプランを描きつつ、発売開始となる1ヶ月前の1月21日、JRのみどりの窓口へ。そこで係員が機械を操作して、旅館のほうは無事に押さえることができた。ただ、「はまかぜ」というのは行きも帰りも「満席です」というもの。これにはびっくり。最初は「そんなに"鉄"が押さえにかかったのか?」とも思ったが、「かにカニ」利用の枠が限られているのだろうし、「はまかぜ」の通る神戸や明石など、そちらの駅からの利用客を優先しているのかもしれない。

結局列車交渉の末、大阪からの「北近畿」利用ということになった。お二人にもその旨を伝えたのだが、「温泉にカニに餘部鉄橋がついてその値段なら全然OKやで。はまかぜがそこまで人気ならしゃあないわ」ということで、後は当日を待つことに。

こうして迎えた当日。朝から天気予報を見るにある意味「冬らしくない」天候の中、「汽笛一声」のオルゴールに乗せられて大阪を出発・・・・。(続く)

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宇野~高松航路が廃止

2010年02月20日 | ブログ

少し前の記事になるのだが、岡山の宇野と高松を結ぶフェリー2社(国道フェリー、四国フェリー)が3月26日をもって同区間の運航を取りやめるというのがあった。

国鉄の鉄道連絡船は瀬戸大橋の開通にともない廃止になったが、その後も「瀬戸大橋の通行料が高い」という理由で、宇野~高松間だけではなく、瀬戸内を渡る航路というのは結構存在していた。

ただそれが、高速道路の大幅値引きに伴い一気に利用者が減少したということで存続が危ぶまれている中、とうとう、瀬戸内航路の代表的存在であった宇高ルートのフェリーが廃止になるというものである。

これも時代の、というか政策の流れなのかな。私も、クルマで仮に同じ料金で四国に渡れるというのであれば、間違いなく大橋のルートを選ぶだろうしな。

Dscn6608ただ、こんな感じで「全て廃止」というのもいかがなものかと思う。高速道路には高速道路の、フェリーにはフェリーの利点というのがあるわけで、何とかそれらを共存させることはできなかったというのかな。交通手段が単独というのも、何かあった時のリスクを考えればちょっと「ホンマにそれでええの?」という気になるし。

いろいろ、複雑なもんですな・・・。

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西武・赤田がオリックス入団

2010年02月19日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

オリックス・バファローズの高知2次キャンプが始まり、来週末にはオープン戦と、そろそろ球春到来といったところ。

そんな中で発表されたのが、西武・赤田とオリックス・阿部の交換トレード。キャンプのこの時期に発表されるというのも異例のことだが、よくまとまったものだなと思う。

小瀬外野手の急死によりやや手薄となったところに、レオ軍団で選手会長も務めていた赤田が入るのは結構大きなポイント。これでまた外野の競争が激しくなることが期待される。坂口だって、ボヤッとしていたらセンターの座が脅かされるかもしれないな。

来週のオープン戦観戦が楽しみ。

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就職説明会に参加しています

2010年02月16日 | ブログ

・・・とは言っても、私がどこかに就職(転職)するために説明を聞きに行っているわけではないんですが。

現在あちらこちらの大学内で行われている就職説明会。私の勤務先企業も参加する中、同じ会社にあって私の所属する事業部というのがこれまで学生を相手にした説明というのを行っておらず、それがために「ウチの会社にはこういう分野もあるんだよ」ということをなかなかアピールできていないのでは・・・?ということで、今年の就職説明会には、そうした「事業部の姿」を伝えたいということで、おじゃまさせてもらっている。

とはいっても会社全体として話さなければならないことがあり、それらをこなした後、最後のほうの時間を少しもらって事業部の事業内容についてパワーポイントでさらさらっと説明するという程度。果たして、学生にはどこまでアピールできたかな・・・・。時間後の質疑応答は事業の内容というよりは、私のこれまでの社会人生活で得たことをアドバイスしてあげるのがせいぜいだったが。

後は大学の就職課(今では「キャリアセンター」という言葉が一般的だそうな)の方と名刺交換を行い、少しでも当社を希望してくれる学生さんを待っていますということで、事業部の売り込みである。特に理工系学部など適性があるかなと思うのだが、理工系の学生というのは独特の動きをしているということもあるようで、少しでもそちらのレールに乗らなければね・・・。

さて、そうした学生の動きを見るにつれ、私が就職活動をしていた15年前に比べて時代の流れを感じる。企業側の動きも早くなる一方で、「学生が企業訪問をする」前に「学内で開催されるセミナーに企業が参加する」というのもその頃にはなかった動きであるし、また大学の就職サポートもずいぶん手厚くなっていると思う。郊外にキャンパスを持つ大学が大阪なら大阪の中心部にサテライトのキャンパスを設け、学生はここを拠点にして就職活動にいそしんだり。

学生の皆さんも、こういう厳しい情勢を肌で感じているのか、企業研究というのは私の頃よりもしっかりしているように思えるし。一方で企業のほうも「良い学生を早く確保したい」という思いから、「企業そのもののアピール」にも熱心になっていると思う。

・・・ただ、いつの時代でも変わらないのは「学生と企業の縁」というものと、「自分がどういう仕事をしたいか」「何を基準として企業選択を行っているのか」という軸。これだけは昔と変わらないもので、やはり「その企業を選択して志望した要因とは何か」にブレがないかどうか。そこにブレがあれば、仮に縁あって入社できたとしても長続きすることは決してないだろう。企業側もその辺はしっかりと見ますわな。

現在の学生は「ゆとり世代」ということもあるし、マニュアル主義、画一的なものが浸透していることもあり、私の世代のように「一筋縄でいかない曲者が揃っていた」のから見れば物足りなく感じるところがある。ただ彼らとて精一杯人生を生きてきている。私の世代にはできない自己表現の仕方というのがあると思う。それをこの1年間で全力で出し切って、自己実現を達成してほしいものである。

久しぶりに学生たちの生き生きした姿を見て、逆に刺激を受けているアラウンド・フォーティー・・・・。

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梅林見物@大阪城

2010年02月14日 | まち歩き

日曜の朝にゆっくりテレビを観るのも久しぶりのことである。日本各地、まだまだ厳しい寒さが続くがそろそろ春の便りも聞こえてくる頃である。

今日は実家で夕食をともに過ごしてきたが、その前に大阪市内をぶらつく。今回は「そろそろかな」ということで、大阪城に現れる。

Dscn7420この時期の大阪城といえば梅林である。そういえば梅林を見物するのって、何年ぶりのことだろうか・・・・前に来たのはごっつい昔のことだったと思うが。先週長浜でボンバイエもとい盆梅展を見物したが、やはり自然の梅林として見る梅はいいもので・・・。

Dscn7389Dscn7401木によってはちょうど見ごろのものもあれば、まだ蕾すらついていない木もあるということで全体的な見ごろはもう少し先かなと思うが、それでも穏やかな天気の日曜日ということで大勢の見物客が訪れていた。

Dscn7410_2寒中梅、雪中梅という言葉もあるように、梅には寒さに耐えて花咲くというところがある。その花のけなげさというのか、温かみというのが私の好むところでもある。

Dscn7419さて桜ともなれば陽気のよさも手伝って桜の木の下は宴会ムードになるところだが、梅はそうならない。空きスペースで弁当を広げている人もいたが大人しく飲み食いしている。

Dscn7408私も「梅を眺めつつ、ひっそりとこれかな」ということで・・・・。ちょうど枝が低く伸びている木があり、腰をかけるとちょうど目の高さのところに花が来る。

Dscn7441_2さて梅見物の後は、これも何年ぶりだろうかという大阪城の天守閣へ。おそらく平成の修復以後初めてではないかな。

Dscn7433_2館内は大阪城の歴史や太閤秀吉の生涯などをさまざまな映像を駆使して紹介していたが、昨今の戦国ブームも合わさって若い人たちの見物も多かった。また韓国語、中国語も飛び交い、やはり城郭というのは観光の目玉になるのかなと思う。

Dscn7437私自身秀吉という人物にさほど興味(というか、好感)を持たないこともあり、また天守閣自体が再建されたものということで大阪城にそれほど観光地としての評価を与えていなかったのだが、外国の方から見れば日本の城郭建築というのは「ここにしかないもの」として関心を引くものになるのだろう。

少しは、大阪城というものを見直すことができたかな。

Dscn7442こうやって見ると、大阪出身といいながらも気づいていない大阪の街というのがあるわけで、私としてももっといろんなところを歩かなければならないのかな、と思うところがある。また時間を取って散歩することにしよう・・・・。

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負けるな近鉄ライナーズ

2010年02月13日 | ブログ

13日から始まるバンクーバー冬季五輪。日本人選手のメダルが期待されるところであるが、果たしてどうだろうか。マスコミにもあまり騒ぎ過ぎず、落ち着いた報道を望みたいものである。

さて13日はもう一つのスポーツイベントが開催される。というものの、五輪に比べれば注目度は何万分の一やらというもの。

それがラグビーのトップリーグの入れ替え戦。トップリーグ11位で入れ替え戦に回ることになった近鉄ライナーズが、トップチャレンジの横河武蔵野アトラスターズの挑戦を受ける。創部80周年を迎え、ラグビーの聖地・花園を本拠地とする老舗球団に訪れた「降格」の危機。果たして、どういう勝負になるのやら。

残念ながら13日は仕事その他の関係で花園に観戦に訪れることはできないのだが、こういう形での「降格」というのは情けない話で、何とか頑張ってほしいものである。

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オリックス・小瀬選手追悼の記帳

2010年02月11日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

先日亡くなったオリックス・バファローズの小瀬浩之選手を追悼するため、この9日から11日の間で記帳の受付が行われるというので、京セラドーム大阪に行ってきた。

Dscn7383_2小雨交じりの京セラドームはひっそりとした感じ。いつもならファンクラブの受付やら試合前のイベントが行われる「Bsサロン」に設けられた記帳台。正面にはグラウンドを駆ける小瀬選手の姿が遺影として飾られ、選手の寄せ書き、ニックネーム「オゼックス」のタオル、そして多くの花が飾られていた。

スペースでは小瀬の登場曲であったザ・ブルーハーツの「電光石火」が繰り返し流されており、そこを訪れるファンの姿は絶えることはなかった。中には涙ぐむ人、「OZE 41」のユニフォームジャージを身に着けたファンなどもいて、何ともいえない物悲しい光景だった。

Dscn7385_2最終的に小瀬選手は自殺だったのか、何が原因だったのかは明らかにはされていないが、事実としてあるのは、こんなことになってしまい、もう二度とグラウンドでこの若き猛牛戦士のはつらつとしたプレーは見られないということ。「電光石火」が余計胸に詰まって響く。

あれから、私の自宅でバファローズのカレンダーをめくると、12月をT-岡田、一輝と3人で飾っているのが見える。いずれも将来の中軸候補なのに、それもシーズンが終わった12月でこれが出てくるのかと思うと、何ともいえないさびしい気持ちがする。

改めて、小瀬選手のご冥福をお祈り申し上げます・・・。

ただチームもいつまでも悲しみにうちひしがれることはできず、前を向いてキャンプに打ち込んでいる。「野球ができなくなった悲しみ」を、残された選手たちは「野球ができるんだ」という強い気持ちで臨んでほしい。それこそチャンステーマの「ここで立ち向かえ戦士たち 悲しみ乗り越え突き進め」である。

Dscn7387新生岡田オリックスがどのような戦いを見せるのか。まずは今月28日に高知・春野で行われる阪神とのオープン戦に駆けつける予定である。

・・・無関心で、いられるはずがない。

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長浜散策

2010年02月11日 | 旅行記E・関西

Dscn7297_3長浜ボンバイエもとい盆梅展を楽しんだ後は長浜の町並みの散策。旧北国街道沿いに残る古い建物を街の顔として売り出しており、特に黒壁スクエアのあたりは観光客でごった返している。

Dscn7303そこでガラス工芸の数々に感心したり、商店街やアーケード街をぶらぶらする。その中の一角にある「魚三」で、湖国名物の鮒ずしを購入。この日は鯖のへしこに鮒ずしと、発酵食品ばかりが土産物になる。

Dscn7300このように商店街が観光地として賑わう一方で、北国街道の宿場の風情を今に伝える旅籠の建物「安藤家」が見学をとりやめたという。それも残念な話である。

Dscn7316ぶらつくうちにそろそろ夕方の時間。商店街を一回りしたことでもあるし、今度は駅の連絡通路を渡って長浜城に向かう。あいにくと長浜城の受付時間がちょうど終了したところだが、天守閣のすぐ下にある豊公園に向かう。

Dscn7318するとどうだろう、そろそろ夕日が湖の西側に沈もうかという時間帯である。湖岸に打ち寄せる波も立っているし、ゴミもたくさん打ち上げられている。逆にいえば、湖というより「海」の風景であることが改めてわかる。琵琶湖の湖岸というよりは、瀬戸内のどこかの海岸にいるかのような錯覚を覚える。

Dscn7336日常の中で夕日を見るという機会はありそうでないのではないだろうか。湖岸の石のベンチにしばし腰掛け、少しずつ西のほうに遠ざかる太陽を眺める。ここは夕日のスポットらしく、時間が経つにつれて散策する人やカメラを構える人もポツポツ現れる。

Dscn7347Dscn7343こういう一時を過ごす。

Dscn7359Dscn7366 夕日というのが何だか厳かなものに感じられる。こういう感覚も旅に出てよかったと思わせるひと時である。

Dscn7365・・・・。

さて、せっかく来たのだからとここで夕食を摂ることにする。とはいうものの先ほどの商店街のあたり、夜の店じまいが結構早いのである。まだ17時半を回ったところであるがほとんどの店でシャッターが閉まり、また料理店が開いていたとしてもさすがに値の張る割烹であったり、ちょっとこう、気楽に入れるようなところがなかなか見つからない。

長浜というところは日帰り旅行や、この先どこかに宿泊するための立ち寄りスポットなのかな、と思いつつ結局駅前まで戻り、駅前のビジネスホテルの中にある「湖北亭」へ。ここはうなぎ料理の店だそうだが、他のメニューとして「近江牛御膳」なるものがあったのでこれを注文。

Dscn7377前菜に小エビと豆を炊いたのと、ワカサギの南蛮漬。これは湖北の郷土料理という。そしてメインが近江牛の陶板焼。和牛の中でもトップクラスのブランドとあって、これを味わえるのも旅の醍醐味。このほかには刺身や琵琶湖の鴨のローストもつくコース。湖北の地酒「七本槍」とともに味わう。余裕があれば「鯖そうめん」を食べようと思っていたのだが、このコースだけでもう充分。

そろそろ長かった一日も終わりで、新快速に揺られて帰途につく。盆梅展を見たということもあり、最後はチョーヤの梅酒を持ち込んで一日の行程を振り返る。

なかなかに楽しめた「冬の関西1デイパス」の日帰り旅行。このきっぷ、この冬2月限りと言わず、日にち限定でもいいからぜひ通年で発売してほしいものである。改めて、関西の魅力というものを再発見するきっかけになるだろうし・・・・。(終わり)

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長浜盆梅展、1・2・3・ダァーッ!!

2010年02月11日 | 旅行記E・関西

「冬の関西1デイパス」で行く敦賀・長浜の日帰り旅行の続き。

河毛駅で「SL北びわこ号」のエキサイティングな撮影風景と走りを楽しみ、長浜に移動。これから長浜散策とする。

Dscn7240この日やってきたのは、湖国の早春の風物詩である「長浜盆梅展」の見物。花は桜木というが、寒さに耐えて花開く梅の木というのも私の好みである。それを盆栽にして花を咲かせるというものである。長浜を訪れるのも確か5年ぶりで、久しぶりに来た駅舎は橋上駅舎に生まれ変わっていた。これで線路の東西もスムーズに行き来できるようになり便利である。

Dscn7313こんな感じで駅の連絡通路から雪をかぶった伊吹山の姿も見ることができる。若干、駅向かいの平和堂の建物が邪魔に感じるのだが・・・。

Dscn7244さて、盆梅展が行われている慶雲館へは歩いて3分ほど。・・・とその前に、旧長浜駅舎を中心とした長浜鉄道スクエアを訪問。交通の要衝として古くから発展したところである。

Dscn7245キーワードは「琵琶湖の水運」。都と北陸、東海を結ぶ最短ルートであり、秀吉が長浜を拠点としたのも、長浜に早くから鉄道が敷設されたのも、人文地理の観点から理にかなったものであることを改めて感じさせる。

さて、そこで盆梅展であるが、この単語を音にして出す時にいつも引っかかることがある。

盆梅展→ボンバイテン→ボンバイエ→猪木ボンバイエ・・・・。

私のアタマの中にあの「炎のファイター」のメロディーが流れ、「猪木、ボンバイエ、猪木、ボンバイエ・・・」のフレーズがよぎる。

Dscn7269もっとも、こう連想するのは私だけではないようで、盆梅展を訪れた人のHPやブログなど拝見すると、半分くらいは「ボンバイエ」の文字が見られたから、やはりそうつながってしまうのだろう。いつの日か、盆梅展のPRポスターでアントニオ猪木氏が「1・2・3・ダァーッ!!」と決めている・・・ということを長浜に限らずどこかの盆梅展でやってくれないかな。

Dscn7272さて、それはさておき梅の観賞である。樹齢100年、200年、最古のもので400年、それが座敷に次々と現われ、訪れる人を感嘆させる。ここまで来ると「盆栽」の域を超えており、芸術品である。以下はそんな「作品」のいくつかを並べてみる。

Dscn7275 Dscn7283

Dscn7292 Dscn7293

最後まで見て結構うならされた感じで梅を楽しむことができた。さすがに「ダァーッ!!」とはやらなかったが・・・。(続く)

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SL北びわこ号を撮影

2010年02月09日 | 旅行記E・関西

「冬の関西1デイパス」で敦賀に上陸。敦賀は交通の要衝であり、天然の良港を擁して海の幸に恵まれたところである。私が関西に戻った昨年以降、ここを訪ねたり経由したりということが多く、そのたびに海の幸を買い求めたり味わったりで「関所」になっている街である。

Dscn7159今回もその例にもれず、ここで早めの昼食まで摂ることにする。まずは駅前通りに面した矢部魚問屋へ(ちなみにこの2階が若狭の味が楽しめる「まるさん屋」)。この時期ということで店内には越前ガニも並び、カレイなどの干物も並ぶ。こういう店で鯖のへしこにおぼろ昆布を買い求めるのがこのところの習慣になっている。

Dscn7158さて、ふと通りの向かいに目をやるとこんな看板が見える。よく見ればプロ野球12球団の帽子をかたどった看板が並んでいる。その中には今はなき近鉄バファローズの三色帽子もあれば、千葉ロッテマリーンズの帽子が今の「明徳義塾」ではなく「CLM」となっていたり、大洋ではなく横浜ベイスターズがあったりして、おそらく制作年度は1993~1994年頃と推察できるもの。特にパ・リーグファンから見れば「おおっ!」とうなってしまう代物。・・・・ただ、これがスポーツ用品店かと思えば、「魚辻」という魚屋さんなんですね。何でまた、このような看板をおっ立ててしまったのやら。

Dscn7160昼食は敦賀駅待合室横に併設の寿司屋で焼き鯖寿司。鯖を焼いたものに敦賀特産のおぼろ昆布を巻いた一品。これも昆布消費量の多い敦賀ならではの料理である。店内ではテレビがついており、FBC福井放送でテレ朝系の「サンデープロジェクト」を放映していた。農協のあり方について経済ジャーナリストの財部誠一さんがリポートするというものだったのだが、突然「この放送は11時29分で終了します」との字幕が出て、その時間になると番組の途中なのにいきなり画面がフェイドアウト。「???」と思ううちに11時30分となり、「NNNニュース」が始まった。ありゃりゃ、同じチャンネルでテレ朝と日テレかいな・・・。このFBCというのも節操がないというのか何と言うのか、JNNとNNNとANBがいろんな感じで放送され(FNN系列は福井テレビがそのまま放映)、視聴者から見て「どうなの?」という地方局の実態を現しているところである。こういう現状って、地元の人たちはどう受け止めているんだろうか。

・・・地デジ化もいいけど、こういう「チャンネル格差」の解消にこそ総務省は乗り出さなければならないと思うのは私だけだろうか。

Dscn7162さて、ここで腹ごしらえした後、北陸線の列車を待つ。この後は長浜に向かい、現在開催中の長浜盆梅展鑑賞をはじめとして、町並みをぶらつくことにしている。待合室にちょうど滋賀のパンフレットがあったので、何か情報はないかと眺める。

・・・すると、「SL北びわこ号運転」の文字。米原から木ノ本まで走るイベント列車であるが、運転日の記載の中に「2月7日」とあった。2月7日・・・思いっきり今日やないですか。この時間からなら、米原を13時26分に出発する便があるが、おそらく座席は満席だろう。ならば長浜で下車した時に少し待ってその顔だけでも見るとしようか。

そういうことに決めて、敦賀からの新快速に乗車。途中の近江塩津で米原行きの鈍行に乗り換える。車内には「その筋」とおぼしき客も多く乗る。

Dscn7174余呉を通る。余呉の湖を見るのも久しぶりのことである。湖のあたりにはこの時期にも関わらず大勢の観光客で賑わっているようにも見える。ちょうど雲も切れて青空が広がり、雪の積もった水田地帯は雪原となって見るものを楽しませてくれる。

木ノ本、高月と過ぎると沿道に三脚を立てる人の姿が目立つようになった。SL目当てで陣取っているのだろう。寒い中ご苦労なことで・・・といううちに河毛に近づく。すると、駅にほど近いところに雪原(水田地帯)が広がり、三脚を立てる人が目立つ。そして駅に着くと結構席を立つ人が多い。それを見て私もほとんど衝動的に席を立った。

Dscn7175・・・・どうせSLの通過を見送るのなら、雪が積もって絵になりそうなところで写真を撮るのもいいかなと。

Dscn7176さてこの河毛駅に降り立つのも初めてである。駅舎内には観光案内所が設けられており、戦国グッズなど売られていた。ここは戦国大名の浅井長政ゆかりの小谷城への最寄り駅であり、駅前には浅井長政とお市の方の坐像が並んで安置されている。来年の大河ドラマの舞台でもあることから早くも盛り上げようとしているようだ。

ここから雪道に足を取られながら歩くこと5分ほどで、踏切に出る。ここにも多くの人がSLの通過を待っており、地元の人が踏切警備と交通整理に当たっている。

Rscn7182SL通過まで時間がある中で特急や新快速が通過し、その旅に少しずつ雪に足を踏み入れてカメラを構えるが、もう一つ自分の思うような構図にならない。まあ、素人が酒を飲んで酔っ払っているようなカメラのこととて(こういうところで三脚立てて構えている人が持つカメラから見れば全然劣る性能のもので、ましてや撮影者の腕前が酔っ払いなものだから)、そんなもんだろう。

やはりここは多くの人が集まっているところからかなと思い、「雪中行軍」の後、河毛駅と北側の高速道路のガードとの間の一角にたどり着く。ここでは10数人が待ち構えており、その中に入れてもらう。この集団の少し向こうにも撮影の設営跡があるが、「そこに立ったら後ろのほうの人から怒られるからあかんで」と言われる。

Dscn7184振り返ると後方数十mのところでカメラの砲列が並び、まさしく変なことをしそうものなら「その筋」の人たちから砲弾をぶっ放されて蜂の巣にされるか、簀巻きにされて「人間鮒ずし」にされても文句は言えないなという雰囲気。とりあえずミニ集団の中で大人しくする。それにしてもこういうところで酔っ払いのカメラを出すのは気が引けるなあ・・・(じゃ来るなよ)。

Dscn7206SLの通過までには時間があるので、それまでにやってきた列車で予行演習のようなことをする。これまで使用することのなかった「スポーツ連写モード」を試してみることにする。

Dscn7223

そして13時55分。汽笛とともに遠方に煙漂うのが認められた。河毛駅に停車したSL。そしてもう一度汽笛を鳴らして出発。SLらしく、実にゆったりした走りだ。北近江の田園に時代を感じる汽笛の音が響く。

Dscn7227ゆっくりと走るSL、とそこで前方から「どこに立っとんじゃあボケぇ!!!」という怒号が、先ほどの汽笛と同じくらいに響き渡る。そんなものも交えながら、駅発車直後と少し上りになるのとでゆったりとしたスピードでやってくるSL北びわこ号。

Dscn7228C56のゆったりした駆動を見ることができ、酔っ払いカメラでもそれなりのものは撮影できたのかな、と思う。

Dscn7230_2雪の白さと、SLの黒が際立っているように思う。これに空の青さ。撮影としては結構絵になる条件が揃っていた。・・・だからこそ、絶好のコンディションを崩されたというのが先の怒声なんだろうと思う。怒声を浴びせられたほうの主がその後砲弾に倒れたか、琵琶湖で簀巻きにされたかの消息はわからないのだが・・・・。

Rscn7237SLが通過すると一つのイベントが終わったようで、ここでぞろぞろと河毛駅に戻る。思いもかけない途中下車であったが自分では楽しめたということでよしとして(全然想定していなかったスケジュールだし)、後続の列車で長浜に向かった・・・・。(続く)

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「冬の関西1デイパス」で特急雷鳥に乗車

2010年02月08日 | 旅行記E・関西

確かこの冬は暖冬傾向であると、昨年の秋口の天気予報では言ってたような・・・。

それがいざ冬になってみると寒波の襲来だ何だで結構気温も下がる日が多く、その中でも雪国の人たちはまとまって降る雪に悩まされる日々である。先日6日も、観測史上でもワーストに属するほどの積雪が見られた。このため、信越・羽越線を走る夜行列車も運休。6日にJR大阪駅に行ったのだが、トワイライトエクスプレスが運休になったということで、大阪駅出発の「トワイライトエクスプレスで行く『さっぽろ雪まつり』」のツアーの添乗員が利用客に事情説明する一幕も見られた。こういうツアーの場合、他の交通機関や他の日に振り替えるということができないんだろうな。

さて2月7日。先日改装が完成した大阪駅の11番ホームに現れる。ここは大阪から東・北に向かう特急列車の発車ホームで、この駅でも独特の雰囲気がある。三越・伊勢丹の建物がかぶさる形で、ドーム状に仕切られたホームとなっている。

Dscn7124ここから乗るのが9時12分発の「雷鳥9号」。この3月のダイヤ改正で実質「廃止」となる特急である。「サンダーバード」と英語読みに代わったので「同じやん」という向きもあるだろうが、やはり「北陸に行く特急」となれば「雷鳥」のほうがなじみが深い。

実は前日にみどりの券売機で指定席をチェックしたが、残り数席、しかも通路側しか空いていない。冬の時期は温泉やカニ料理目当ての団体や日帰りプランの利用客の需要があるからやはり埋まるのかな。後は「お別れ乗車」組も多いと見た。自由席も混むと読んで結局その席を購入。

Dscn7127ただ列車を撮影した後でどうかと思って自由席の車両に行くと、何とこれが半分も埋まっていない。私の割り当てられた指定席の周りは団体とおぼしき客で囲まれていたこともあり、ここは迷わず自由席、おまけに琵琶湖の見える進行方向右側の席を確保する。まだ2月だから空いているのか、3月になればまた多くの「お別れ」組で混雑するのだろうか。

Dscn7128さて、本日使用するのは「冬の関西1デイパス」。JRの京阪神を中心とした線区、北は敦賀から南は和歌山、東は柘植、西は篠山口、上郡までの区間が1日乗り放題というもの。当日の購入もOKで、一人でも使えるし、特急券を別に買えば特急にも乗れる(新幹線は除く)。この他に京阪電車または南海高野線・高野山のバスのフリーきっぷとの引換券もセットになって、大人一枚2,900円。JR西日本にしてはなかなかよくできたフリーきっぷである。

懐かしいオルゴール仕立ての鉄道唱歌のメロディーとともに大阪をはやわが汽車は離れたり。東海道線を走る。新型車両や現在の新快速などに乗れば、東海道の区間は「ぶっ飛ばす」という走りで時折ヒヤッとさせられることがあるのだが、この特急はスピードを抑えつつ安定した感じで走る。少々ひいき目の感はあるが、0系新幹線といい、国鉄型の車両というのは古びた感じながらも当時結集された技術というのが長く生き続ける感じがする。

沿道の撮影スポットにその筋の人たちの姿を認める。前日の寒波の影響か、高槻あたりでも日陰に薄く雪が残っており、京都府に入ると「積もってるな」と感じさせる。京都からも結構乗車があったようだが、自由席は2人掛けが両方空いているところも見られる。これで湖西線に入る。

Dscn7135雪は降らないもののどんよりとした雲が広がり、雪に覆われた町並みの向こうに琵琶湖が寒々しく見える。大津京に停車した後は高架線路を快走する。さすがこの辺りまで来ると「特急」らしい走りを感じさせる。

琵琶湖沿いの景色のいいところが過ぎた近江今津の手前で放送が流れ、琵琶湖の歴史や広さなどのアナウンスが流れる。どうせなら眺めのいいところで放送してもいいのではという気がするが、景色を眺めるのを邪魔しないようにということか。

Dscn7143琵琶湖も奥の方になると雪が深くなる。このあたりの人たちにとってもこの冬は厳しいものになっていることだろう。ただこの雪を見て喜んでいるのが「その筋」の人たち(私もその点は否定できない)。この日に限って雪がひと段落し、晴れ間も見えてきたことから新疋田のあたりには大勢の人がカメラを持って詰め掛けている。「雪と雷鳥」・・・ぜひともカメラに収めておきたいところだろう。

Dscn71471時間20分ほど走り、敦賀に到着。「1デイパス」の効力もここまでである。ちなみに大阪~敦賀は片道で普通に買えば2,210円・・・。往復するだけでも充分にモトが取れてしまう。逆に敦賀駅で「関西への日帰り旅行にぜひ」と積極的にPRしていたのもうなずける。

Rscn7151敦賀で「雷鳥9号」を見送る。すると今度は大阪行きの「雷鳥16号」がやってくるので、これもホームの先で待ち受けて写真撮影。

Dscn7156少しずつなくなりつつあるこの特急型の塗装を目に焼き付けておくことにする。これも一つの時代の現れかと思うので・・・・。

この後敦賀で少し時間をつぶした後で、北陸線を折り返すことにする・・・(続く)。

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