年に一度はどこかのユニフォームの復刻試合を行っているバファローズ。今年は、近鉄対南海の大阪クラシックに続いて、阪急のユニフォームも復刻させる「関西クラシック」として行われる。しかも大型連休中の本拠地試合に立て続けで行うのだから、大胆な商売に出たなと思う。で、その中で前半29日に行われた「近鉄対南海戦」ということで、この手の試合にはよくご一緒する鈍な支障さんとともに大正ドームに向かう。今回は満席が想定されるため、上段席の中央部分の指定席に陣取る。
BsSHOPには近鉄南海のグッズがあふれており、前回とはまた違ったバージョンで売られていたりする。今回は「1980年」がテーマということである。グラウンド前の練習時や試合中にもその頃のBGMが流れ、その当時学生~就職で青春を謳歌していた支障さんには特に懐かしく感じられたようだ。私はまだ小学校に上がるかどうかという頃だが、「この曲知ってるわ」というのも結構あった。昔のことはよく知るが最近のことはよく知らない・・・私もそろそろ年寄りの部類に入ってきたかな??
入場時は南海の打撃練習中で、アメリカから帰国した川﨑の姿も見える。この3連戦から一軍に合流しており、前日は勝ち越しの足掛かりとなる復帰後初安打を放っている。選手層の厚いホークスも、ここまで故障や不調の選手が続くと苦しい。その中でベテラン、ムードメーカーの役割も期待されており、乗らせると怖い。
一方の近鉄。やはりこのユニフォームを見ると私は懐かしいものを感じる(私も数年前に特注で作成してもらったユニフォーム姿である)。
試合前のスタメン発表前には、関西クラシックをテーマにした動画が流れるが、今回は太田幸司さんが出演。「関西には3つのパ・リーグ球団があって・・・」と、元・甲子園のアイドル投手が「挫折」を味わいながらも、西本幸雄監督の下、パ・リーグ各チームの錚々たるメンバー(その当時なのでライオンズの選手名だけ挙がらなかったのだが)と一緒にプレーできた・・・ことを語るというもの。「ディス イズ パ・リーグ」というフレーズはまあまあよかったかなと思う。(「ディス イズ」といえば、あの川崎球場10・19の実況で「ディス イズ プロ野球!!」という名セリフを残した元朝日放送の安部憲幸さんが先日亡くなられた。改めて合掌)
そして「南海ホークスの歌」「燃えろ近鉄バファローズ」の歌によるスタメン発表と続く。近鉄先発はその太田幸司さんの背番号18を受け継ぐ岸田。先発は3年ぶりで、ここで先発陣に厚みを出させるか。一方の南海先発は攝津。ここは「関西クラシック」らしくていいだろう。河内や和泉という名前の選手はいないが・・・。
メモリアルピッチには、南海OBの藤原満さん。当時の背番号7をつけてマウンドに上がり、現在の背番号7の中村とのバッテリー。、
試合開始。岸田はまず川﨑を三振に取る立ち上がりだが、今宮、内川がヒットを放ち二死一・二塁と南海がチャンスをつかむ。期待のデスパイネだがここは捕飛。
1回裏の近鉄。この日2番に入った大城の四球に続き、安達がうまくライト前にヒットで一死一・三塁とする。ここで小谷野の当たりはボテボテの二塁ゴロ。泳がされた打球ではあるがこれで三塁走者が還り1点先制。
ところが続く2回表、中村の二塁打、松田の四球、甲斐には死球と一死満塁とする。ここで迎えるのは川﨑。当たりは一・二塁間を抜くものだったが二塁の大城がよく回り込んで何とか一塁でアウトにする。これで1対1の同点。川﨑は復帰後の初打点ということで、レフト側、三塁側のファンから大きな拍手を受けていた。ただ続く今宮が凡退して、満塁で1点止まりという結果になる。
先発の両投手がボール先行で何だかピリッとしない中、2回裏はモレルの四球、駿太のヒット、若月のバントで一死二・三塁とする。ここで宮﨑がライトへのフライ。少し浅かったが三塁からモレルが滑り込んで2対1と勝ち越す。さらに大城がセンター前に放ち3対1と、ここで近鉄がリードを奪う。
3回表も岸田が2つの四球で一死一・三塁として、ここは何とか後続を断って0点。まあ中軸のこの回を抑えれば後は5回くらいまで行くかなと思ったが、久しぶりの先発はちょっとしんどそうに見えた。
3回裏、小谷野のヒット、T-岡田四球、中島のヒットで一死満塁。続くモレルの当たりはセンターに大きく伸びる。センターの頭上を越え、満塁のランナーが全て生還する二塁打となる。これで6対1と近鉄が大きくリードした。両チームとも常にランナーが塁上を賑わせている中で、後一押しの差がこの点数となった。
4回からは岸田に代わりコークが登板。当初はこの投手が先発でも良かったのではないかと思うが中継ぎ、いや最悪第2先発の役割でのスタンバイ。初回から行ける準備はできていたようで、この試合両チーム初めての三者凡退。一方の南海も4回から二番手で育成出身の石川を投入。こちらも150キロを超すストレートで近鉄打線を抑える。ようやく、試合が落ち着くかなというところだ。ただ5回、6回、7回と南海はいずれも得点圏にランナーを進める。得点差があるから私も落ち着いて観ており、コークも要所は締める投球を見せた。
6回、7回は両チームとも応援歌が復刻。7回のジェット風船も赤、緑とも互角の数が飛び、グラウンド全体が往年の試合を楽しんでいるかのように見えた。
近鉄は8回から吉田一、そして点差があるので9回は海田が登板。3回まで2時間近くかかり、この試合は何時間かかるのかとやきもきしていたが、中盤以降が早い展開だったため3時間半以内に収まりそうな感じである。
しかしその海田がピリッとしない。先頭の上林にヒット、続く甲斐に四球を与える。その後一死二・三塁となり上位打線を迎えるが、まあここは確実にアウトを一つずつ取ればいいかというところだった。タイムリーは困るが、犠牲フライや内野ゴロの間の1点なら仕方ないというくらいのもので。果たして、今宮はライトへのフライ。いい返球が本塁に来たがランナーが一瞬早くセーフ。6対2となったが、2アウト。ライト側から海田コールが起こるが、ここでまた四球を出す。
これでベンチは限界と見て、平野を投入。うーん、この試合くらいは平野抜きで勝てる、いや勝たなければならないのではと思ったが仕方がない。続く内川を抑えて・・・といくところが四球で満塁。一発出れば同点という場面でデスパイネ。これは抑えないと明日以降の試合にも影響するとヒヤヒヤする中で、三塁線を破る二塁打が出る。これで6対4、さらに二・三塁で一打同点の場面で中村。
中村の打球はピッチャー返し。これを平野がはじきながらも何とか押さえ、一塁でアウト。6対4、最後はヒヤヒヤものの勝利である。やはり野球は最後まで分からない。
このような試合展開でのお立ち台はどうなるかと思ったが、出てきたのはタイムリー二塁打のモレル、そして4回を無失点に抑えたコークという外国人コンビが登場。これもめったにない組み合わせで、ビールにコーラの共演である。思えば、モレルの3打点がなければ9回で逆転された形になっていたわけだし、コークも第二先発として十分な投球だった。
これで関西クラシック近鉄対南海戦は1勝1敗。第3戦はルーキー山岡のプロ初勝利がかかる。第2戦の終盤打線が今一つなのが気になるが、この後は仙台でイーグルスとの首位攻防戦である。何とか、そこに弾みのつくような試合を期待したいものである・・・。
BsSHOPには近鉄南海のグッズがあふれており、前回とはまた違ったバージョンで売られていたりする。今回は「1980年」がテーマということである。グラウンド前の練習時や試合中にもその頃のBGMが流れ、その当時学生~就職で青春を謳歌していた支障さんには特に懐かしく感じられたようだ。私はまだ小学校に上がるかどうかという頃だが、「この曲知ってるわ」というのも結構あった。昔のことはよく知るが最近のことはよく知らない・・・私もそろそろ年寄りの部類に入ってきたかな??
入場時は南海の打撃練習中で、アメリカから帰国した川﨑の姿も見える。この3連戦から一軍に合流しており、前日は勝ち越しの足掛かりとなる復帰後初安打を放っている。選手層の厚いホークスも、ここまで故障や不調の選手が続くと苦しい。その中でベテラン、ムードメーカーの役割も期待されており、乗らせると怖い。
一方の近鉄。やはりこのユニフォームを見ると私は懐かしいものを感じる(私も数年前に特注で作成してもらったユニフォーム姿である)。
試合前のスタメン発表前には、関西クラシックをテーマにした動画が流れるが、今回は太田幸司さんが出演。「関西には3つのパ・リーグ球団があって・・・」と、元・甲子園のアイドル投手が「挫折」を味わいながらも、西本幸雄監督の下、パ・リーグ各チームの錚々たるメンバー(その当時なのでライオンズの選手名だけ挙がらなかったのだが)と一緒にプレーできた・・・ことを語るというもの。「ディス イズ パ・リーグ」というフレーズはまあまあよかったかなと思う。(「ディス イズ」といえば、あの川崎球場10・19の実況で「ディス イズ プロ野球!!」という名セリフを残した元朝日放送の安部憲幸さんが先日亡くなられた。改めて合掌)
そして「南海ホークスの歌」「燃えろ近鉄バファローズ」の歌によるスタメン発表と続く。近鉄先発はその太田幸司さんの背番号18を受け継ぐ岸田。先発は3年ぶりで、ここで先発陣に厚みを出させるか。一方の南海先発は攝津。ここは「関西クラシック」らしくていいだろう。河内や和泉という名前の選手はいないが・・・。
メモリアルピッチには、南海OBの藤原満さん。当時の背番号7をつけてマウンドに上がり、現在の背番号7の中村とのバッテリー。、
試合開始。岸田はまず川﨑を三振に取る立ち上がりだが、今宮、内川がヒットを放ち二死一・二塁と南海がチャンスをつかむ。期待のデスパイネだがここは捕飛。
1回裏の近鉄。この日2番に入った大城の四球に続き、安達がうまくライト前にヒットで一死一・三塁とする。ここで小谷野の当たりはボテボテの二塁ゴロ。泳がされた打球ではあるがこれで三塁走者が還り1点先制。
ところが続く2回表、中村の二塁打、松田の四球、甲斐には死球と一死満塁とする。ここで迎えるのは川﨑。当たりは一・二塁間を抜くものだったが二塁の大城がよく回り込んで何とか一塁でアウトにする。これで1対1の同点。川﨑は復帰後の初打点ということで、レフト側、三塁側のファンから大きな拍手を受けていた。ただ続く今宮が凡退して、満塁で1点止まりという結果になる。
先発の両投手がボール先行で何だかピリッとしない中、2回裏はモレルの四球、駿太のヒット、若月のバントで一死二・三塁とする。ここで宮﨑がライトへのフライ。少し浅かったが三塁からモレルが滑り込んで2対1と勝ち越す。さらに大城がセンター前に放ち3対1と、ここで近鉄がリードを奪う。
3回表も岸田が2つの四球で一死一・三塁として、ここは何とか後続を断って0点。まあ中軸のこの回を抑えれば後は5回くらいまで行くかなと思ったが、久しぶりの先発はちょっとしんどそうに見えた。
3回裏、小谷野のヒット、T-岡田四球、中島のヒットで一死満塁。続くモレルの当たりはセンターに大きく伸びる。センターの頭上を越え、満塁のランナーが全て生還する二塁打となる。これで6対1と近鉄が大きくリードした。両チームとも常にランナーが塁上を賑わせている中で、後一押しの差がこの点数となった。
4回からは岸田に代わりコークが登板。当初はこの投手が先発でも良かったのではないかと思うが中継ぎ、いや最悪第2先発の役割でのスタンバイ。初回から行ける準備はできていたようで、この試合両チーム初めての三者凡退。一方の南海も4回から二番手で育成出身の石川を投入。こちらも150キロを超すストレートで近鉄打線を抑える。ようやく、試合が落ち着くかなというところだ。ただ5回、6回、7回と南海はいずれも得点圏にランナーを進める。得点差があるから私も落ち着いて観ており、コークも要所は締める投球を見せた。
6回、7回は両チームとも応援歌が復刻。7回のジェット風船も赤、緑とも互角の数が飛び、グラウンド全体が往年の試合を楽しんでいるかのように見えた。
近鉄は8回から吉田一、そして点差があるので9回は海田が登板。3回まで2時間近くかかり、この試合は何時間かかるのかとやきもきしていたが、中盤以降が早い展開だったため3時間半以内に収まりそうな感じである。
しかしその海田がピリッとしない。先頭の上林にヒット、続く甲斐に四球を与える。その後一死二・三塁となり上位打線を迎えるが、まあここは確実にアウトを一つずつ取ればいいかというところだった。タイムリーは困るが、犠牲フライや内野ゴロの間の1点なら仕方ないというくらいのもので。果たして、今宮はライトへのフライ。いい返球が本塁に来たがランナーが一瞬早くセーフ。6対2となったが、2アウト。ライト側から海田コールが起こるが、ここでまた四球を出す。
これでベンチは限界と見て、平野を投入。うーん、この試合くらいは平野抜きで勝てる、いや勝たなければならないのではと思ったが仕方がない。続く内川を抑えて・・・といくところが四球で満塁。一発出れば同点という場面でデスパイネ。これは抑えないと明日以降の試合にも影響するとヒヤヒヤする中で、三塁線を破る二塁打が出る。これで6対4、さらに二・三塁で一打同点の場面で中村。
中村の打球はピッチャー返し。これを平野がはじきながらも何とか押さえ、一塁でアウト。6対4、最後はヒヤヒヤものの勝利である。やはり野球は最後まで分からない。
このような試合展開でのお立ち台はどうなるかと思ったが、出てきたのはタイムリー二塁打のモレル、そして4回を無失点に抑えたコークという外国人コンビが登場。これもめったにない組み合わせで、ビールにコーラの共演である。思えば、モレルの3打点がなければ9回で逆転された形になっていたわけだし、コークも第二先発として十分な投球だった。
これで関西クラシック近鉄対南海戦は1勝1敗。第3戦はルーキー山岡のプロ初勝利がかかる。第2戦の終盤打線が今一つなのが気になるが、この後は仙台でイーグルスとの首位攻防戦である。何とか、そこに弾みのつくような試合を期待したいものである・・・。