今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは前回5月に続き鹿児島に宿泊。そしてホテルも前回と同じ「ホテルタイセイアネックス」である。
今回は部屋おまかせプランで予約していたが、何とツインルーム。もっとも、部屋の広さじたいはシングルルームとさほど変わらないように見える。テーブルをテレビ台と切り離した小ぶりなものとして、ベッドの向きを変えることで2台収めたのかな。
荷物を置き、部屋着に着替えて、早速地下のサウナ・大浴場に向かう。今回もこのホテルを選んだのはこの大浴場目当てである。本来は地階で別途24時間営業しているサウナ・カプセルホテルの設備だが、アネックスの宿泊者は無料で利用できる。部屋着のままで行けるのもありがたい。
先ほど大雨に濡れたこともあり、早速の入浴はありがたい。普段は入らないサウナも試してみる。さっぱりした。
入浴後はそのままリラックスルームに向かう。リクライニングシート備え付けのテレビでは、BSでエスコンフィールドのファイターズ対ホークス戦、そして東京ドームでのジャイアンツ対カープ戦が流れる。エスコンフィールドは屋根を開けての試合のようで、この時季の北海道、最高だろうなと思う。一度行ってみたいのだが、広島から北海道は遠い・・・。なお試合はホークスが7対1と快勝。
一方の東京ドームでは接戦。カープが1対0とリードして迎えた8回裏、ジャイアンツが同点に追いつく。だが9回表、カープは菊池が体を泳がせる体勢からの本塁打が出て2対1。最後は栗林が締めて試合終了。
ちなみに、この日のバファローズは千葉でナイトゲームである・・。
さて、この日の一献としよう。前回は天文館まで出向いたが、今回は駅前の店に入るとする。それもあって先ほど天文館界隈をめぐり、昼食は「鹿児島王将」で町中華とした。
向かったのは、「ホテルタイセイアネックス」から市電の線路をまたぎ少し行ったところの「ホテルガストフ」。その地下にある「うおとり」である。それなら「ホテルガストフ」に泊まったほうがよさそうなものだが、そこはね・・。
店は全室個室で、おひとり様でも2~3人用の個室を用意してくれる。予約時にはなかったが、ひとりでも2000円で単品飲み放題が利用できる。そのおかわりも含め、飲み物、食べ物はQRコードを読み込んでスマホから注文するシステム。特に個室だとこういうシステムはお互い煩わしくない。
やはり同じようなラインナップになるな・・。まずは薩摩地鶏の刺身。
その他には小鉢類もあったが、飲み物はともかく食べ物は一品一品がボリュームあるように感じて、品数を頼めないのが残念である。いや、「鹿児島王将」でいろいろいただいてからそれほど時間が経っていないだけか・・。
飲み物だが、モルツのあとはタコハイ(ジョッキがジンビームハイボールなのはご愛嬌)。
・・・さてここで、普段は苦手でいただかない芋焼酎に挑戦だ。鹿児島まで来たこともあるし、やはりどこかで踏ん切りをつかなければならない。飲み放題の中だし、飲めなければ別のものを頼めばよい。その中、個室の壁に貼られていたのは「こいごいとした焼酎です。南之方」。「南之方(みなんかた)」は枕崎の薩摩酒造によるもので(「白波」と同じメーカー)、「こいごいとした」というのは薩摩言葉で「とても濃い」という意味。じゃあ、こちらをロックでいただこう。
やって来たのはこちら、おそるおそる口にする。芋臭さというのはないが、それでも濃いものが凝縮された感じ。ほぉ~っとなる。
「こいごいとした」というキャッチコピーを目にして頭に浮かんだのが、「たっすいがは、いかん!」。これはキリンビール高知支社のキャッチコピーだが、「南之方」は昔ながらの無濾過製法で仕上げたとあり、相通じるものがあるかもしれない。
ならば、飲み放題メニューの他の銘柄も行こう。その一つ「赤猿」だが、検索して出た醸造元に驚いた。前回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりで先行して訪れた日置市の剣山寺のすぐ近くにある小正醸造がそれである。その時は焼酎を飲もうという思いは全くなかったのだが、鹿児島中央で思わぬ形で出会うことになった。しっかりいただこう。
もう一つは「黒伊佐錦」。こちらは北薩の大口酒造によるもので、次回の北薩シリーズでも出会えるか。
単品飲み放題の元は十分に取れ、「うおとり」を後にする。そして「ホテルタイセイアネックス」に戻り、再びの地下サウナ・大浴場である。さすがに飲んだ後なのでサウナは無理だが・・。
そして再びのリラックスルーム。今度はBSで「麺鉄」という番組をやっていた。不定期放送のようだが、こういう番組があるとは知らなかった。私が見たのは番組の後半のようで、鉄道ファンとして知られるモデル・タレントの市川紗椰さんが下関から山陽線~山口線~山陰線をたどるというものだった(この画像のシーンは、下関からの車両が115系であることに市川さんが興奮しているところ)。
部屋に戻る。翌30日は鹿児島中央からレンタカーで知覧を経て第97番・大国寺に向かい、枕崎から薩摩半島の西側をたどり、川内で乗り捨てる。これで九州一周のコマも先に進むことに・・・。
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