下関から「WEST EXPRESS銀河」で一夜を過ごし、朝の京都に到着。時刻は朝の7時前で、土産物店等はまだ開いていないが、ホームやコンコースは利用客で賑わっている。
さて、「銀河」で関西に来たからには、神仏霊場巡拝の道めぐりの続きである。今思えば、まだ観光客が本格的に動く前の時間帯なので、京都市内の札所を回ってもよかったのだが、今回の目的地は、前回春日大社でのあみだくじで出た住吉大社である。ならば「銀河」も大阪で下車すれば早い話だが、そんな早朝に下車しても仕方ないし、せっかくなので列車を乗り通すことにした。
その京都からだが、JRで大阪に戻るのではなくルートを変えてみよう。極力、行きと帰りで循環ルートとしたいということで、向かったのは近鉄の乗り場。
乗車したのは7時10分発の鳥羽行き特急。車両はビスタカーである。その2階席に陣取り、構内のコンビニで買い求めたもので朝食とする。まずはこれで大和西大寺まで向かう。
京都発車後すぐに右手に東寺の五重塔。ここも京都の札所として訪ねたところである。
丹波橋を過ぎ、そのまま京都盆地を快走する。新名神高速道路の建設が進められているところである。
7時38分、大和西大寺に到着。伊勢方面へはまたの機会として、まずはここで近鉄奈良線に乗り換えるため下車する。駅ナカのタイムズプレイス西大寺は、京都、大阪方面から大和西大寺に出入りする列車の展望スポットがあるのだが、この時間はまだスーパーが開いているくらいで、スポットまで行くことができなかった。
ここから乗り継ぐのは8時08分発の特急「ひのとり」。基本的には名阪特急として運転されている「ひのとり」だが、1日数本、奈良線の特急としても活躍している。平日のこの時間だと、特急料金を払ってでも着席して大阪まで行く客もそれなりにいそうだ。
そして、どうせ乗るならと料金を上乗せしてプレミアムシートに乗る。前面展望、少し高い位置から見るというのも貴重な体験である。まずはほぼ直線に学園前、生駒と走る。ホームのすぐ先は生駒トンネルの入口である。
生駒トンネルを抜けると大阪平野へ。右手には大阪中心部の高い建物が並ぶ。近鉄奈良線で名高い展望スポットである。大阪~奈良~京都を結ぶ観光特急「あをによし」も、こちらの方向の座席は展望スペースを広く確保した構造になっている。
このまま快走し、鶴橋に到着。ここはそのまま地下に潜り、大阪上本町、そして終点の大阪難波に到着。現在、なかなか名阪特急に乗る機会がないのだが、その中で大和西大寺からわずか30分とはいえ、久しぶりに「ひのとり」の乗り心地を味わえた。
さて今回の神仏霊場めぐりの目的地は、あみだくじで出た大阪1番・住吉大社だが、未訪問の札所の分布を見る中で、大阪4番・今宮戎神社、大阪3番・阿倍野神社とたどってみようと思う。少し東には大阪2番・四天王寺や大阪6番・法楽寺もあるのだが、大阪はこれからも来ることになるから次回でもいいかな。