まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

神仏霊場巡拝の道めぐり~京都から大阪に行きまっせ・・

2024年11月05日 | 神仏霊場巡拝の道

下関から「WEST EXPRESS銀河」で一夜を過ごし、朝の京都に到着。時刻は朝の7時前で、土産物店等はまだ開いていないが、ホームやコンコースは利用客で賑わっている。

さて、「銀河」で関西に来たからには、神仏霊場巡拝の道めぐりの続きである。今思えば、まだ観光客が本格的に動く前の時間帯なので、京都市内の札所を回ってもよかったのだが、今回の目的地は、前回春日大社でのあみだくじで出た住吉大社である。ならば「銀河」も大阪で下車すれば早い話だが、そんな早朝に下車しても仕方ないし、せっかくなので列車を乗り通すことにした。

その京都からだが、JRで大阪に戻るのではなくルートを変えてみよう。極力、行きと帰りで循環ルートとしたいということで、向かったのは近鉄の乗り場。

乗車したのは7時10分発の鳥羽行き特急。車両はビスタカーである。その2階席に陣取り、構内のコンビニで買い求めたもので朝食とする。まずはこれで大和西大寺まで向かう。

京都発車後すぐに右手に東寺の五重塔。ここも京都の札所として訪ねたところである。

丹波橋を過ぎ、そのまま京都盆地を快走する。新名神高速道路の建設が進められているところである。

7時38分、大和西大寺に到着。伊勢方面へはまたの機会として、まずはここで近鉄奈良線に乗り換えるため下車する。駅ナカのタイムズプレイス西大寺は、京都、大阪方面から大和西大寺に出入りする列車の展望スポットがあるのだが、この時間はまだスーパーが開いているくらいで、スポットまで行くことができなかった。

ここから乗り継ぐのは8時08分発の特急「ひのとり」。基本的には名阪特急として運転されている「ひのとり」だが、1日数本、奈良線の特急としても活躍している。平日のこの時間だと、特急料金を払ってでも着席して大阪まで行く客もそれなりにいそうだ。

そして、どうせ乗るならと料金を上乗せしてプレミアムシートに乗る。前面展望、少し高い位置から見るというのも貴重な体験である。まずはほぼ直線に学園前、生駒と走る。ホームのすぐ先は生駒トンネルの入口である。

生駒トンネルを抜けると大阪平野へ。右手には大阪中心部の高い建物が並ぶ。近鉄奈良線で名高い展望スポットである。大阪~奈良~京都を結ぶ観光特急「あをによし」も、こちらの方向の座席は展望スペースを広く確保した構造になっている。

このまま快走し、鶴橋に到着。ここはそのまま地下に潜り、大阪上本町、そして終点の大阪難波に到着。現在、なかなか名阪特急に乗る機会がないのだが、その中で大和西大寺からわずか30分とはいえ、久しぶりに「ひのとり」の乗り心地を味わえた。

さて今回の神仏霊場めぐりの目的地は、あみだくじで出た大阪1番・住吉大社だが、未訪問の札所の分布を見る中で、大阪4番・今宮戎神社、大阪3番・阿倍野神社とたどってみようと思う。少し東には大阪2番・四天王寺や大阪6番・法楽寺もあるのだが、大阪はこれからも来ることになるから次回でもいいかな。

ということで近鉄の大阪難波から地下道を通り、南海の難波駅へ向かう・・・。

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神仏霊場巡拝の道めぐり~「WEST EXPRESS銀河」で過ごす一夜

2024年11月03日 | 神仏霊場巡拝の道

広島から関西に向かうのにいったん新幹線で小倉まで行き、関門トンネルを抜けて下関に降り立つ。山陽線を行く夜行「WEST EXPRESS銀河」への乗車である。今回、入手困難とされる簡易寝台「クシェット」を確保できたことでのお出かけで、京都に着いた後は神仏霊場巡拝の道めぐりの続きとして大阪に向かう予定である。

さて乗車後、荷物はいったん寝台に置き、まずやって来たのは4号車のフリースペース「遊星」。今回の山陽コースは山口県がテーマで、沿線の特産品が展示されている。中でも目立つのが柳井の金魚提灯。京都からの下り便では、柳井にて朝食の販売などのおもてなしが行われている。一方下関からの上り便では時間帯的にも沿線のおもてなしもなく、かつての純粋な夜行列車らしさを楽しんでもらおうという主旨となっている。

下関を出発し、すぐに新下関に到着。この後は宇部、新山口と停車する。外はどこまでも街並みが続くわけではなく、まだ20時前だが深夜のようなとっぷりとした車窓である。広いテーブルをフルに使って静かに一献とする。先ほどスーパーに立ち寄った際、下関なので海の幸でも選べばよかったかなと思うが・・。

今回は広島で大相撲の巡業を観た後に下関に移動したが、もし重なっていなければ夕方早めに下関に入り、駅前で一献やってから列車に乗り込めたことだろう。

「遊星」も客が入れ替わり立ち替わり、私も他の号車の様子をのぞきに行く。この日もリクライニングシート含め満員御礼である。やはり「ファーストシート」は「e5489」の事前申込でも取れず、今思えば、以前のツアー扱いの列車の時によく乗れたものだ。その時は抽選という運もあったが、現在は窓口にて発売開始日のいわゆる「10時打ち」でないと取れないのかな。

新山口、防府、徳山と停車し、いずれもすぐに発車する。

22時04分、柳井に到着。ここで貨物列車の通過待ちのため12分停車する。途中駅での撮影時間ともいえ、ホームに出る客も多い。

そろそろ時刻も遅くなり、ようやく「クシェット」に移動する。1区画4人で利用し、すでに上段に1人が横になっている。ちょうど減光され、お休み放送が流れたタイミングでもあるし、静かに過ごすことにしよう。

「クシェット」とはヨーロッパの鉄道で使われる簡易寝台の名称。ベッドというより「横になれる座席」というニュアンスが込められている。それでも、かつての開放型B寝台に近い造りで、下段には薄いながらカーテンがあるため、相客とも一定の距離は保たれる。これで隣のリクライニングシートと同じ特急料金なのだから当然「クシェット」に人気が集まる。

備品はブランケットと枕カバー。ブランケットは寒い時季でなければ引っかけるには十分である。枕は持参のタオルや衣類などでこしらえるところだが、以前「銀河」に乗った時に購入したネックピローを持参。

窓の外に目をやると、ちょうど周防大島を望むあたりで、漆黒の海が広がる。

岩国に到着。上りでの長時間停車は岩国が最後ということで、撮影でホームに出る人も多い。いよいよ、本格的な夜行となる。京都までの停車駅が電光掲示板に表示されるのだが、なぜか宮島口、広島、西条、三原、福山、倉敷、岡山、姫路・・・と出る。以前、昼行列車として運転された時の停車駅がそのまま表示されているようだ。実際にはこの先の停車は広島、神戸、三ノ宮、大阪、新大阪である。

車内に戻るとさすがに「遊星」からも人がいなくなった。また「クシェット」に戻ると他の上段、下段にも乗客があった。

次の広島までの間、私の自宅近所の踏切を通るのを見ようと寝台で横になっていたが、そのまま寝入ったようで広島の発車も気づかなかった。その後目が覚め、スマホ地図を検索すると西条辺りにいるようだが・・。

やはり横になるのと座席では眠った実感が全く違う。次に停車の様子で目覚めたのは岡山と兵庫の県境あたり・・ということで三石のようだ(別に画面のスクリーンショットを撮ったわけでも、窓の外の景色を確認したわけではないので確証はないが・・)。

そして少し外がうっすらとしてきたか、今度はホームの照明で目覚めた。西明石の手前の大久保である。時刻は5時頃で、普段ならそろそろ起きようかという時間である。手洗い、洗顔も兼ねて寝台から起き上がる。3号車の明星でしばらくぼんやりする。

大久保を発車し、西明石、明石と通過して車窓には明石海峡大橋が見える。夜なら橋脚がライトアップされるのだが、さすがに未明だと暗い中かすかに見えるかなというところ。

5時44分、神戸に停車。続いて5時48分、三ノ宮に停車。そして阪神間で少しずつ明るくなる車窓を見る。こういう感覚というのも久しぶりである。

三ノ宮から再び3号車の明星に移ったが、そのテーブルに男性が突っ伏していた。ただ、前夜から乗っていたそれらしき客とは違うようだ。おそらく三宮で夜通し飲み遊んだ後、何でもいいからやって来た列車に乗り込んだのだろう。いかにもそういう輩のようだ。

大阪に到着。男性は帰巣本能か、そこはちゃんと降りたのだがそのまま柱にもたれかかり、トイレと勘違いしたのかズボンを下げる様子。張り倒したいところだが、「銀河」もすぐに発車するので成り行きに任せる。その後どうなったかな。

ここからは朝の景色である。淀川を渡り、6時16分、新大阪に到着。ここで新幹線に乗り換えて東を目指すのも面白そうだ。

「遊星」に移ると、朝ならではの雰囲気である。車窓からの日の出。

そして終点の京都が近づく。手前の京都鉄道博物館の構内に、「銀河」の原型である117系のオリジナル新快速塗装の車両が見える。117系はデビュー当時は新快速として京阪神のエースとして君臨したが、後継車両の登場で第一線は退き、山陽線でローカル運用。そして現在は定期列車からも引退し多くが廃車、解体される中、「銀河」という形で脚光を浴びるとは・・。

6時43分、行き止まり式のホームに到着。前夜からの11時間を完走した。夜行列車の雰囲気を味わうことができて大満足である。ただ、やはり一度は「ファーストシート」で一夜を過ごしたいというのはある。今後もチャレンジしたい・・。

さてここからは神仏霊場巡拝の道めぐり。今思えば、早朝に京都に着いたのだからそのまま京都市内の札所をめぐれば混雑せずに参詣できたというところだが、今回の目的地は大阪の住吉大社である。目的地が大阪なのに、広島からいったん小倉に行き、下関から夜行列車に乗り、そして大阪を通過して京都まで行って、そこで折り返して大阪に向かうとは・・・。

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神仏霊場巡拝の道めぐり~「WEST EXPRESS銀河」に乗るべく下関へ・・

2024年11月02日 | 神仏霊場巡拝の道

2024年10月~2025年3月にかけて山陽ルート、京都~下関間を走る「WEST EXPRESS銀河」。その運転が開始された10月初め、京都から夜を駆け抜けた後の広島で出迎え、下関までの約4時間の車内を楽しんだ。また復路も下関~広島間で乗車し、日付が変わる直前で下車した。

いずれもリクライニングシートを確保したが、車内での多くの時間はフリースペース「遊星」で過ごした。

山陽コースの週末ダイヤは金曜夜が京都発、土曜夜が下関発である。曜日、住まいからして土曜夜の下関発で一夜を過ごしたいという思いで、JR西日本「e5489」での「1ヶ月前プラス5日」の事前申し込みにこれまで毎週のようにエントリーしていた。希望としてはファーストシートなのだが、昔ながらの開放寝台の雰囲気を楽しめる簡易ベッド「クシェット」もエントリーする。

そんな中、10月26日下関発の「クシェット」下段が確保できた。これで山陽コースを初めて「夜行列車」として乗ることができる。よしよし。

ただその26日だが・・このブログの前の記事にもあるように、大相撲広島場所。「銀河」に乗るなら深夜の広島からでもよいのだが、せっかくなので始発の下関から楽しみたい。順番とすれば、大相撲のチケットは先に購入しており、「銀河」は後からである。昨年、大相撲のチケットは日本シリーズに取って代わったが、今回は大相撲も見たいし、列車にも長く乗りたいし、どうするか。

それぞれの時刻を見ると、「銀河」の下関発は19時43分。そして大相撲広島場所の打ち出しは15時頃の予定である。巡業観戦後、新幹線で下関に向かえば間に合うところだ(まあ、わざわざ新幹線に乗るのかという話だが・・)。広島場所が開催される東区スポーツセンターからそのまま広島駅に行けばよいが、さすがに巡業記念の座布団を持って旅するわけにもいかず、また別の荷物もある。いったん自宅に戻り、そして改めて広島駅に向かうこととする。

自宅でシャワーを浴び、改めて荷物を揃えて出発する。広島17時52分発の「さくら563号」で、新下関・下関はいったん通過して九州に上陸する。

小倉でいったん改札を出る。ちょうど総選挙の前日ということで、小倉駅前ではいくつかの政党が最後の訴えを行っていてちょっと騒々しい。総選挙・・・私自身、今回こうして出かける以上は期日前投票は済ませている。まあ、どういう投票をするかはあらかじめ決めていたので。ただ、最後の最後まで投票先を決めていない、決まらないという有権者の方もいることだから、前日夜のアピールも大切である。

そんな中、小倉駅の券売機にて「北九州市内~京都市内」という乗車券を購入。そして在来線の改札を通る。まず下関まで関門トンネルをくぐる。関西に向かうのに九州にもちょこっと足を踏み入れるという、何ともアホなことをするものだ・・。

19時15分、下関着。乗って来た列車の隣にはすでに「銀河」が入線しており、多くの人がカメラを向けていた。

いったん改札口を出て、駅舎の1階にある「ゆめマート」にて車内での飲食物を買い求める。夜行列車ということで「車内での一献」はしっかり楽しみたいところだ。

そしてホームに上がる。早速「クシェット」で寝台車の雰囲気を・・というところだが、さすがに時間はまだ早い。

やはり「遊星」というゆったりできるスペースがあるのだから、まずはそちらに陣取るのがよいだろう。幸い、ボックス席にはまだ空席があった。発車前になるとそれなりの数の客がこの車両に集まって来た。

19時43分、下関のホームをゆっくりと発車する。この先京都まで11時間の道のりである・・・。

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