大阪の地下鉄の乗りつぶしであるが、朝の9時を回ったところで京阪の門真市にいる。ここから長堀鶴見緑地線の門真南を目指すのだが、路線図によれば京阪バスが出ているようだ。
そう思ってロータリーに出るが・・・ないのである、バスが。いやあるにはあるが平日の朝にちょっとある程度で、ほとんどないに等しい路線ということだ。そこで一駅、古川橋まで歩く。以前に門真の運転免許試験場に行った時に、古川橋からバスが出ていて、それが門真南方面に続いていたような、そうでないように記憶していた。
朝から暑い中を歩いて古川橋に到着。駅前にビルを構える料亭「仙亭」は、会社の行事で利用したことがあるが、部屋によっては窓から京阪の高架線が見えて・・・(ってそれはどうでもいいか)。ここでバス路線図を見るが、南口から出るのは試験場前を経て門真団地まで行く系統。門真南には反対の北口側からコミュニティバスが出ている。1時間に1~2本の割合であるが、ちょうど便が出たばかりで、この後40分待ち。一日の中ではこういうロスタイムも出てくるかな。駅高架下の喫茶で時間をつぶす。
10時03分発の門真南行きは小ぶりな低床コミュニティバス。座席も10ほどしかない。席に座ると視線はワンボックスカーよりも低いところにある。国道163号線を東に取り、やがて南に折れて住宅や町工場が密集する中を走る。後でわかったことだが、門真南は古川橋からほぼ真南で4キロほど離れているのだが、このバスは市の東側にある門真団地を経由するため、三角形の2辺を走るような経路となっている。京阪と地下鉄の連絡というよりは、門真団地の人たちが京阪、もしくは地下鉄のどちらにも出られるような設定ということか。
その門真団地、おそらく昭和の40年代に建てられたとおぼしき5階建ての建物が並ぶ。そういう風情のあるところを経由し、30分近くかけて門真南に到着。
駅前にそびえるのは「なみはやドーム」である。また駅から少し南には三井アウトレットもあり、ここもイベント時などはそれなりに賑わうのではと思う。すぐ横には国道1号線と第二京阪。
長堀鶴見緑地線は全長15.0キロ。1990年に鶴見緑地で行われた花の万博のアクセス路線として当初は京橋~鶴見緑地間の開業であったが、それが心斎橋まで伸び、現在は大正ドームを経てJRの大正駅に至っている。なみはやドームと大正ドーム、2つのドームを結ぶ路線ということか。
また日本で初めての鉄輪式リニアモーター地下鉄ということで、この後に続く都営地下鉄の大江戸線や神戸地下鉄の海岸線、あるいは同じ大阪の今里筋線といった、車両やトンネルが小ぶりなミニ地下鉄の先駆けとなった路線である。都市の大動脈というほどの利用はないところでも、建設コストを抑えて建設できるという利点がある。
10時35分発の大正行きに乗車する。他の地下鉄に比べて静かな走り。ただこの後、鶴見区内の各駅から乗客が多く、車両が小ぶりなためにより早く満員となった。京橋からOBPを経て、森ノ宮、玉造という環状線の接続駅からも乗車が多い。乗客の多くは長堀橋、あるいは心斎橋までの利用である。
残った車内にはオリックス・バファローズのグッズを身に着けた人の姿も見える。ちょうどこの日はデーゲームがあり、地下鉄はドーム前千代崎を通る。今回のルールでは「一路線一乗車」としているが、ここで一旦下車する。自分でルールを曲げる形にはなるが、改札口は出ず、途中下車や重複乗車には当たらないのでよしとしよう。
ドームに行く場合はたいていが環状線の大正駅利用で、後は阪神なんば線のドーム前駅利用である。地下鉄を利用したのは1回か2回くらいだろうか。実は下車したのが、ホームにはバファローズの選手たちのパネルが飾られており、阪神なんば線にはない、「バファローズの本拠地の駅はここや!」とアピールしているように思えたため。まあ、試合には行かないが例外ということで下車する。
それにしても、リーグの「借金」のほとんどを背負い込む最下位だし(成績のよかった交流戦も、結局リーグ戦に戻ると他チームとの力の差を見せつけられている)、30日にはT-岡田の西宮移籍説まで出る始末。数日前にバルディリスや李大浩らを調査しているという関西マスゴミの「報道」もあったが、今度は浪速ノ轟砲がその対象となった。しかも「オリックス側が放出熱望」という書き方で。どこまでが本当のことだろうか。今季全然調子が上がらず、森脇監督にもどうも嫌われているようなT-岡田ではあるが、「このままやったらアカンぞ、放り出すぞ」という本人への刺激と喝という意味でオリックス側が煽ったことならわからないでもない。
そんな「放出報道」など自分のバットで吹き飛ばせ!!・・・と行きたいところだったが、30日の試合は何、快音が飛ぶどころか、簡単に見逃し三振してにやけていたとか。またチームも延長戦ながら1安打しか出なかったとか。これはT-岡田、「無気力野球」をやってわざと放出してもらおうとでも思っているのかな・・・?
・・・何だかすっかり大阪地下鉄のリポートからそれてしまったが、次の電車で隣の大正まで移動。時刻は11時を回り、デーゲームに向かうファンたちの姿がそろそろ見られる時間帯であるが、その人たちとすれ違う形で(ファンの皆さん、すんません!)、JR環状線に乗る。開始から3時間を経過してまだ2路線しか乗車できておらず、これから急ぐところではある。
大阪方面に行けば四つ橋線西梅田、または千日前線野田阪神に向かうことができるが、ここは逆に内回り線に乗車する。新今宮から南海に乗り継げば堺筋線天下茶屋、御堂筋線なかもずに出ることができるが、新今宮を通過し、天王寺で大和路線の各駅停車に乗り換える。
新しく機能が増強された百済貨物ターミナルを見て、到着したのは平野。ここから道路の内環状線沿いに歩いて、千日前線の南巽を目指す。後の経路を考えた時に、千日前線は野田阪神から乗るより南巽から乗ったほうが効率的ということで・・・・。