まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

蔵の街・栃木探訪

2007年06月30日 | 旅行記C・関東甲信越

早いもので6月も最終日。2007年という年ももう半分を経過したことになり、実に早く感じられるものだ。

この週末は梅雨空で不安定な天気ということだが、どこか近場でもでかけなくなった。そこで、西のほうには先日行ったし、房総には7月の「クジラ学」で行くことにしているからということで、北関東、東武電車に乗って出かけるのがいいかな。思い立ったのが朝もかなり時間が経ってからだったので、桐生やらその先のわたらせ渓谷は遠い。ということで、前に一度降りたことのある栃木に向かうことに。

20076_002栃木への足はスペーシア号ではなく、同じ特急でも臨時の「きりふり」号。350系という、いかにも一昔前の面構えの車両。車内は2人掛けだがリクライニングしないというものだ。でも、こうした古い車両、ローカル然とした特急というのに乗る機会はそうあるものでもなく、面白いものだ。ちなみに、この車種って、どこかでローカル運用してなかったっけ・・・? 北千住から1時間、栃木駅着。以前に訪れたときは駅前が整備工事中だったように記憶しているが、広いロータリーや新たなマンション、店舗も並んでいる。

20076_022栃木を訪れようと思ったのが、「蔵の街」というその町並み見物のため。川越・佐原と並び「小江戸」と称される街だが、その一方で全国の「小京都」を名乗る街のリストに入っていたりもする。「小江戸」と「小京都」。どっちがどう違うのかという話があるが・・・・。かつて日光例幣使街道の宿場町として、また巴波(うずま)川の水運で栄えた町である。以前に栃木を訪れたのは、当時参加していた旅サークルの集会の帰途、この地に居を構える会員の自宅に立ち寄ったため。その時は時間がなかったのと、同行者に古い町並み歩きを好む人間がいなかったために「蔵の街めぐり」はせずに、女優・山口智子の実家が経営する「ホテル鯉保」(今は廃業してしまったとか)で食事をしただけだった。

20076_004駅から10分ほど歩くと巴波川の流れに出る。川の両側は柳並木の遊歩道になっており、鯉が泳いでいる。心安らぐ光景だ。そして対岸に並ぶ黒塀に蔵の数々・・・。ここが、栃木のパンフレットには必ず登場する塚田歴史記念館。塚田家というのは木材回漕問屋を営んでいたとのことで、巴波川から利根川を経て、江戸へと材木を輸送していたとのこと。中を開放しているので入場料を払って入るが、この地に伝わる「人柱伝説」を人体型ロボットで紹介する芝居の上映やら山車の展示、塚田家で収集した屏風や陶磁器の展示とあるが、うーん、ここは入るより外からその建物の風格を眺めるのがよいなと思った。

20076_018ここで「蔵」「水運」「江戸」「山車」という言葉が出てきたが、これらをキーワードとして従来の「小京都」と一味違う魅力をアピールしようというのが「小江戸」というのだとか。なるほど、川越、佐原、栃木にはこれらの共通点がある。そんなことを感じながら川べりを歩く。アジサイも見ごろで、見た目には涼しさを感じさせるのだが、昼間ということで真夏日になったんと違うか・・・というくらい暑い。汗がこれだけ出るものかと自分でも呆れ返る。

20076_01120076_014母屋の両側に蔵を並べた横山郷土館や、蔵造りとは違うがかつての栃木県庁の面影を残す建物を見てはうなる。昔からの江戸との水運を通したつながりから、栃木に県庁が置かれたのはうなずけるが、それが宇都宮に移ったのは・・・やはり鉄道の開通によるものか。そのために街がさびれたと見るか、いやいやこうして「小江戸」と呼ばれる情緒ある町並みが残ったじゃないですかと見るか・・・。観光客は勝手なもので「情緒あっていいですね」というが、地元の人の思いはいろいろあるだろうな。

20076_024ただ「蔵の街」としてPRしようという思いは強いようで、今はクルマの激しく行きかう大通り沿いにも黒塀の蔵を生かした商店がビルの間に残っているし、電柱もなくすっきりした景観を作り出している。商店に入り込んで商品を冷やかすのが好きではないので外から見ることになるが、地道に商売している雰囲気が出ており落ち着いている。

その一角にあるのが「山本有三ふるさと記念館」。こちらも蔵を活かした記念館であり、山本有三についてのさまざまな資料を見ることができる。やはり蔵の中、外の暑さはある程度遮断できるし、その上冷房が入っており、ゆっくり見学しながら涼むことができた。

20076_026山本有三といえば「路傍の石」「真実一路」、最近では小泉前首相が口にした「米百俵」ということでその名が取り上げられる。中には「山本有三が米百俵の精神を説いた」なんていう誤解があるようだが・・・。「路傍の石」は、確か小学校の時に国語か道徳の教科書で、主人公の吾一が友人との意地の張り合いの末、鉄橋にぶらさがる・・・という場面を抜粋してたのがあったように記憶しているが、果たしてあの時、あの作品から子どもたちに何を教えようとしていたんだろうか?その頃は私自身道徳教育とかに対して斜に構えていたようなところがあったから、よく理解できなかったんじゃないかな。

これでは大人としていかんなということで、早速「路傍の石」の文庫版を栃木の街の書店で購入。帰りの車内で一気に読み通す。そこで目に入ったのが、栃木の駅前にも石碑のあるあの一節。鉄橋にぶら下がったところ間一髪で助かった吾一に、担任の次野先生が諭すという場面だ。少し前から引用する。

「人生は死ぬことじゃない。生きることだ。これからのものは、何よりも生きなくてはいけない。自分自身を生かさなくってはいけない。たったひとりしかない自分を、たった一度しかない一生を、ほんとうに生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがないじゃないか。」

20076_028石碑にされているのを見ただけならなんとも思わないだろうが、初めて作品を読み通し、この言葉が吾一に与えたものを見ると、その意味も深く伝わってくる。逆境に耐えながらひたむきに生きる吾一はじめ、この作品に登場するさまざまな人の生き方というのを、時代背景を絡めながら描いている。それぞれが、一度しかない人生を生きている・・・。

20076_02920076_030さて、蔵の街を回った後は、今度はJRで小山経由で現在の県庁所在地・宇都宮へ。といっても歴史探訪ではなく、遅い昼食に餃子を食べるため。というわけで、駅ビル内の「宇都宮みんみん」へ。最近消費量で浜松に抜かれたというが、宇都宮といえば餃子である。「みんみん」は一番の人気店で、市内の本店は常に長蛇の列とか。そりゃ本店に行くのがいいんだろうが、食事で行列をつくるのは食糧配給を待っているようで嫌いだし、駅ビルだからと味が変わることはないだろう・・・ということで、だいたいこちらを訪れている。こちらは回転がいいので行列時間も短いし。

焼き餃子、水餃子ともおいしくいただきました・・・・。

そして帰りは宇都宮線のグリーン車。今日は車端部の小スペースに陣取り、他に客がいなかったので個室のような感覚でくつろぐ。そこで「路傍の石」を読む・・・。

今日は行かなかったが東武線・両毛線の沿線には風情のある街が多く、今日行こうかなと思っていた桐生も、近代化遺産に値する建物が点在するとか。機会見つけて、わたらせ渓谷鉄道とセットで、上州を目指すことにするか・・・。

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オリックス木元・移籍後いきなりのお立ち台

2007年06月29日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今日から交流戦明けのリーグ戦再開。会社帰りにクラブに立ち寄ったら、国営衛星放送で珍しく京セラドーム大阪の試合が中継されていた。オリックス・バファローズ対北海道日本ハムファイターズ。先日、この両チームの間で2対2のトレードが行われたばかりだ。

私の通っているフィットネスクラブにはエアロバイクやウォーキングマシンなど、テレビを見ながら体を動かすマシンが50台ほどあるが、平日の夜は常にほぼ埋まっている。見ているチャンネルもバラバラだが、結構「視聴率」に似通った数字が出ているのが面白い。金曜の8時となると大体がミュージックステーションか爆笑問題か細木数子で、今日の野球はオリックス戦のほかに広島対巨人戦が行われていたが、それらを観ている人はほんのわずか。オリックス戦は私一人である。

さて、エアロバイクに乗ったときは、ちょうどデイビーとダルビッシュの投げ合いで0対0で進んだ後の6回表。日本ハム先頭の森本が中越え(センターの平野が打球の目測を誤ったため・・・)の二塁打で出塁、田中賢が送って稲葉のタイムリーで均衡を破るという、日本ハムらしい点の取り方。今日のダルビッシュはここまで1安打投球とかで、このままズルズルと抑えられるんやろな・・・と嫌な展開。

8回裏、オリックスベンチが動く。一死後、大引の代打で出てきたのが何と移籍したばかりの木元。こうしてすぐに起用されるところを見ると、やはりこういう選手が欲しかったんだろうなと納得する。ダルビッシュの速球に押されながらも、見事移籍初打席でレフト前にヒット。続く日高の内野ゴロで木元がフォースアウトとなったが、その後、二死一・三塁とし、村松が高いバウンドの内野安打で同点、ラロッカがお得意の死球をもらって満塁とし、ローズがもう少しで満塁HRという走者一掃の二塁打を放ち、このまま完封と思われたダルビッシュ相手に見事逆転勝ち!菊地原に久しぶりの勝ち星がついた。

いや、見事な逆転ぶりにバイクの上で拍手してしまった。周りにとっては迷惑な客だっただろうな・・・・。いや、全国中継で勝つなんで珍しいことなんで。

で、お立ち台は勝ち越しの二塁打を放ったローズでも、同点打の村松でもなく、そのきっかけをつくった木元。ベンチ内では「何でオレやねん」というようなやり取りもあったが、まあ、スタンドのファンへの挨拶代わりということだろう。気のせいか目がちょっと潤んでいたか?これまで知らなかったのだが、元々関西の出身だったのね。

まだ1試合だけなのであれこれいうのは早すぎるが、この木元あたりが内野のいい刺激になりそうな気がする。トレードがチームの活性化につながるといういい例をこれからも見せてほしいものだ。

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クジラ学

2007年06月28日 | ブログ

私がネットサーフィンで訪れるサイトのひとつに、「鯨ポータル・サイト」というのがある。とにかくクジラに関するありとあらゆる紹介を行っており、年々ますます厳しい環境にさらされている日本の捕鯨について考えさせられるサイトである。

さて、ネットサーフィンでこのサイトに立ち寄った折、「ネイチャースクールわくわくWADA"クジラ学」"なるイベントの案内が掲載されていた。WADAというのは、千葉・房総にある和田浦。房総といえば昔からの沿岸捕鯨の基地である。今年は6月下旬から8月下旬まで、26頭のツチクジラの水揚げ枠があるとか。それにあわせる形で、この7月の連休に、捕鯨史跡ツアーやら捕鯨の歴史の講座受講、クジラづくしの食事に、はては運がよければ実際に水揚げされたクジラの解体も見られるという、和田浦で開かれる1泊2日もしくは2泊3日の「体験ツアー」の案内である。

この試みもこの数年行われているようで、運営している和田浦の役場やNPO法人のホームページで過去の様子を紹介したページを見るに、なかなか内容の濃い、常連も毎年多数参加するイベントのようである。「常連」という言葉を聞くと、相当の知識や捕鯨の経験のない門外漢は一切受け入れない、排他的なマニアの集団ということを直感的にイメージするのだが・・・。

うーん、それでも、その常連の世界をのぞいてみるのも面白いかなと思い、定員制ではあるが、空席があるか南房総市に問い合わせたところ、「後日詳細の案内を送ります」とのこと。ということは参加OKということ。

海の日がらみの3連休は遠出の予定を入れてなかったのだが、これでよい夏の思い出ができそうである。よい天候と水揚げに、今から期待するばかりである・・・・。

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セ・パ交流戦の観客動員数発表

2007年06月27日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

この間まで行われていたセ・パ交流戦の観客動員数が発表になったという。

1試合平均だとセが前年比3.1%増に対し、パはなんと前年比15.7%増。交流戦前のリーグ戦と比べるとセの球団は軒並み減少しているのに対し、パの球団は平均24%の増加とか。オリックス、西武に至っては5割近くの増加という。

これだけ見ると、いかに交流戦がパの球団にとってありがたい集客時期であるかがわかる一方で、セの球団が面白くない時期であることもわかる。私は今年の交流戦は巨人、広島、横浜と、いずれもセ主催の対オリックス戦を観戦したのだが、確かにどの球場も(東京ドームですら)空席が目立っていた。うーん、これって、相手チームからすれば「オリックスは人気ないから(清原が出ていないから)客が入らん」という論法になるんだろうな。

それでも、パのファンとして普段行かない球場に足を運ぶのも「年に1回の行事」として新鮮なことだし、最近はどの球場でも交流戦オリジナルのユニフォームや(巨人V9時代の復刻ユニフォームなんてのもあった)、ファンサービスやキャラクター交流など、何とか盛り上げようという営業努力をしている。にも関わらずセの球場の観客動員数が伸びないのは、パのファンの母体がまだまだ少ないのか、セのファンがパの試合を見ようとしないのか・・・・。よくわからん。

今年の交流戦は日程が変則的で、各球団とも先発の枠を1~2人削っても余裕をもってローテーションを組むことができた。それだけ主力級が常に登板することになり、なかなか中身の濃い試合が多かったのではないだろうか。あまり長期間続くとマンネリ化するということもあり、2連戦方式も案外よかったのでは?

さて、再びのリーグ戦。パリーグはいつしか日本ハムとロッテが首位争いをし、ソフトバンクも何とかAクラスキープ、西武も後半持ち直し、楽天も健闘を見せた。ということで、結局オリックスだけが取り残されたのかな・・・・。また7月に観戦の予定を立てているので、何とか夏場の勝負にかけてほしいものだ。

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オリックス・日本ハムと2対2トレード

2007年06月26日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

今シーズンのトレード期限である6月末を前に、オリックス・バファローズと北海道日本ハム・ファイターズとの間で2対2のトレード。

一時オリックス・吉井がトレード志願をしていて、結局その話がうやむやになったという形になったが、こうして見ると、吉井では「商売」にはならなかったというか、ぜひともバファローズに残ってほしいという投手か。これから6連戦が続くとあって、故障がちの先発陣に刺激を与えてほしいものだ。

トレードの顔ぶれを見るに、オリックス→日本ハムが、歌藤・萩原の両投手、そして日本ハム→オリックスが清水投手になんと木元選手。なるほどね。中継ぎにそこそこのメンツが整ったオリックスから投手を出して、長打力もあり、内野の守備範囲も広い木元(そういえば今年は出番が少なかったな・・)を獲得したということか。特に二遊間の攻撃力に物足りなさを感じるとあって、まず木元獲得ありきのトレードだろうな。結構早い段階で、阿部(真)あたりとの入れ替えで一軍に出てくるのでは?

交流戦も終わり、オリックスは結局12勝11敗1分の成績。交流戦序盤、連勝を続けていた時だけに期待を持たせたものだが、それを差し引くと結局交流戦でも結果が出せなかったといってもいいのかな。29日からリーグ戦が再開するが、心機一転頑張ってほしいものだ・・・。

P.S. そういや、ロッテがブルーウェーブ最終年の戦力であるホセ・オーティズを獲得したとか。面白いところに目をつけたものだ。オーティズ、そこそこ活躍していたのに、球団統合のあおりをくって退団したようなもの。同僚のブラウンとあわせて、その後のガルシア、ブランボー、グラボースキー以上の活躍はしただろうにね・・・・(まあ、だからこそ今のローズ、ラロッカ獲得につながっているのだろうから、一概には言えないが)。

ズレータの穴を埋められるか・・・?

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ダルマ駅へ行こう!

2007年06月25日 | ブログ

少し前になるが、牛山隆信著「秘境駅へ行こう!」という探訪記によって、全国の「秘境駅」というのが密かにブームになったことがある。「秘境」らしさを求めるあまり、少しでも人家があったりすると、「こんなの秘境じゃない!」という、何だか本末転倒のようなところもあったような気がするが・・・。

31875732本書「ダルマ駅へ行こう!」はその牛山氏による続編かシリーズものか・・・と思いきや、著者は笹田昌宏という方。肩書きによれば皮膚科専門医にして作家であり、鉄道車両の保存、貨車・トロッコ列車の研究をしているとか。

して、その「ダルマ駅」というのは、ローカル線にある、かつての有蓋貨車や車掌車を改造し、簡易駅舎として使用した駅というもの。でも、何で「ダルマ」なんだろうな。いろんな旅行記でもそんな表現は見たことがないし。形がダルマに似ているわけでもないし。(どちらかといえば食パンか何かに似ているのでは?)まあ、著者が「ダルマ駅」と言っているんだから、「ダルマ駅」ってんでしょう。

ともあれ、本書は全国に残る「ダルマ駅」に魅せられた著者が、その駅すべてを訪問したという旅行記である。その分布を見るとやはり北海道が多く、続いて東北、以外にも房総半島にもあったりするが、そのほとんどは東日本である。一時は「雨露さえしのげればよかろう」と、国鉄の合理化の象徴のひとつとして全国のいたるところにあったのではないかと思ったが、いまや案外少ないものである。

200511_001これは、最近鉄道会社や地元の人たちの熱意により、駅舎が改築されたからだろう。やはり「駅舎が貨車のお古」というのには抵抗を感じ、築ウン十年と古くても、ちゃんとした「建物」のほうに愛着を感じるのだろうな。こうして見ると、この貨車を使用した駅舎というのもある意味国鉄末期からJR初期にかけての一種の「負の鉄道遺産」ということになるかな・・・・。だって、同じ年月を経る中で木造や鉄筋の建物なら風格が出てくるのに対して、貨車の駅舎ってペンキを塗ってもサビが出るもので、だからといって「侘びサビ」ではないし。貨車をリサイクルして倉庫に使うとか、こうして自分の「別荘」を構えるという分にはいいのだろうが、お客へのサービスの窓口である駅舎に使用するのは、やはりお客にとってそんなに気持ちのいいものではないだろう。(写真:私が「駅からハイキング」で訪ねた成田線・香取駅)

で、著者はその「ダルマ駅」を回っていくわけだが、面白いのは「この間まであったダルマ駅が撤去されてがっかり」と残念がるシーンがところどころに散りばめられている点。地元の人が聞いたら怒られそうだが、好きであるというのはこういうもので、その気持ち、わからないではない。先の「こんなの秘境じゃない!」というのとも通じるのかな。それで最後はなんと自分で土地と貨車を購入し、自分の「ダルマ駅別荘」をこしらえてしまうというところまで行ってしまうからすごいものだ。

P1010787_1いろんな駅舎がある中で「こういう建物もある」ということを紹介し、ある時代の鉄道遺産を伝えるという意味ではユニークな一冊であり、旅に出るときの参考になる。私も鉄道の旅に出かけ、これらの駅舎を見ることがあれば、ひょっとすればそれは「最後の機会」かもしれないし・・・。(写真:私が留萌本線を旅したときに出会った礼受駅)

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交流戦観戦記・横浜対オリックス

2007年06月24日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

P6232531いよいよ大詰めを迎えた交流戦。オリックス・バファローズの最終カードは横浜ベイスターズ戦。ということで23日、梅雨とは思えない快晴・炎天下の中、横浜スタジアムに出かける。レフトスタンドに陣取ったが、いや暑いの何の。水分補給(ビール??)をしっかりしないとね。観客も暑い暑いを連発し、試合前にはスタンド下の日陰で涼む人も。

P6232534横浜といえば崎陽軒のシュウマイ。関内駅にも専用の売店があり、暑い時期の昼食にビールのつまみとしてはもってこい。

P6232551 さて、23日の先発は、オリックス・平野佳、横浜がハマの番長・三浦。投手戦になりそうな予感だ。

P6232548グラウンドのほうはにぎやかで、まずは、先日1000本安打を達成した横浜・金城の表彰式。そして、ベイスターズのキャラクターとTBSのキャラクターに加え、ゲストでオリックスのネッピー・リプシーも参戦。

P6232552極め付きは、始球式には「ウルトラマンメビウス対仮面ライダー電王」。イベントとか映画のPRのようだが、子どもたちには大うけ。

P6232557さて1回裏、横浜先頭の仁志が2球目をレフトスタンドへ。今年の横浜を支える切込み隊長がいきなりの先制だ。

一方の三浦、立ち上がりに四球を出すものの、140キロのストレートに100キロそこそこのカーブを織り交ぜる絶妙の投球。打ち気にはやるオリックス打線を手玉に取る。スタンドの暑さをあいまってレフトスタンドからはイライラが募る。

P6232565追加点は3回裏。三浦が2塁打を放ちチャンスをつくると、3番佐伯のセンター前の当たりを大西が何を思ったか後逸。そして4番村田がバックスクリーンに豪快な一発。これで4対0。これで一方的なムード。8回にも村田がこの日2本目のHRをライトスタンドへ。

P6232578それにしても、三浦の調子がよすぎたなあ・・・。結局オリックス打線は見せ場もチャンスも作ることができないまま、9回2死まで3塁も踏めず。最後に後藤が一発を放ち、完封負けを逃すのがやっと。5対1で完敗。逆に横浜にしてみれば、エースが完投して、先頭打者と4番に当たりが出るという最高の勝ち方。まあ、ここまで一方的にやられたら、かえってサバサバするというもの。

さて、交流戦は勝ち越したものの、終わってみればパ・リーグ最下位を脱出することができず(1日か2日だけ5位にあがっただけか)、厳しさは相変わらず。こうするうちに7月に入り、あっという間に折り返しだ。ホンマ、頑張ってや・・・・。

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架線切れてJR大混乱

2007年06月22日 | ブログ

今朝出社したら、同僚に「京浜東北線止まってなかった?」と尋ねられた。他の人から「電車が止まっているので出社が遅れる」という連絡が入っており、そのためにその質問になったという。

JRの大宮-さいたま新都心間で発生した架線切れ事故。私は山手線と京浜東北線の併走区間を利用している(たいてい乗るのは山手線のほう)のだが、事故が発生した時刻には都内を走っていたのだが、そのころはまだ南行は普通に走っていた。おそらくその直後くらいからダイヤに影響が出始めたのだろう。

架線が切れたのは高崎線・宇都宮線とのことだが、乗客の安全確保のために京浜東北線、湘南新宿ラインも運転を見合わせたとか。1万8000人が列車内に閉じ込められ、暑さで気分が悪くなった人が多数救急車で搬送、結果的に20万人近くの利用者に影響が出たとか。事故の影響にあわれた皆様、本当にお疲れ様でした。(実際に列車に閉じ込められた方のブログ記事も多数あるようですな)

この混乱のニュースを見ながら、通勤路線が不通になるということはあってはならないのだが、もしそういうトラブルに出くわしたとき、どの輸送機関に振り替えて、どのように移動すれば被害を最小限に食い止められるかということを、JR時刻表掲載の路線図を見ながら考えていた。たとえば大宮から都心に出る場合、通常であればJR利用になるが、それがダメなら大回りで川越線で川越に出て東武東上線、あるいは本川越からの西武線利用。もしくは、東武野田線で春日部まで出て東武伊勢崎線。南浦和まで出ていれば武蔵野線で東川口、埼玉高速鉄道からメトロ南北線とか・・・。これはこの事故に限らず、たとえば自宅の最寄り駅と職場の間に置き換えてもいろんな策はあると思う。「帰宅時支援マップ」ではないが、さまざまな移動の方法を想定しておくのも、首都圏ならではのことかな。

帰宅後、JR東日本のホームページを見たが、てっきり今日の事故のことがトップに来ているのかと思いきや、なんとトップはいまだに「2005年12月に羽越線で発生した脱線事故」。社会的影響が大きいのは圧倒的に今日の事故と違うのか?

いや、羽越線の事故で亡くなられた方のご冥福を祈ったり、負傷した方にお見舞いを申し上げることが悪いといっているのではなく、あれから文言ひとつ変えずにトップページに載せているのは、逆にホームページのメンテナンスをほったらかしにしているのではないのか?と思うのだ。

羽越線の事故を受けて、対策委員会を設けてその後の進捗状況を公開するのもいいが、このところ毎日のようにどこかでトラブルが発生し、大幅な遅延を発生させている通勤輸送についてはなんら言及しないのかと思う。

ソフト面のサービス充実もいいが、鉄道輸送はまずハード面がしっかりしないと。今後このような大混乱が発生しないようお願いしたいものだ。

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ようやくパソコン復活!!

2007年06月20日 | ブログ

1ヶ月前に修理に出していたパソコンがようやく手元に戻ってきた。早速モデムにつなげ、インターネット接続とメール送受信を再度設定しなおし、ようやく久しぶりに自分のパソコンからの書き込みができた。

残念なことにメールの住所録や、これまで受信トレイに入っていたメール本文は消え去ってしまったが、パソコンに収めていたデジカメの写真やお気に入りのリンクは、外付けの新たな小型ハードディスクに格納されていた。これがバックアップ代わりになるということか。まあ、そういうデータ退避のサービスもお願いしていたので、たまったサービスポイントを使用していくらかは軽減できたものの、お高いものについた。仕方ないか。

というわけで、またこれからもブログ記事の更新のピッチを上げていきますんで、ご愛顧のほど、よろしくお願いします!!

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お江戸上野広小路亭

2007年06月17日 | まち歩き

いい天気なので外に出かけるのだが、今日も真夏日ではないかという暑さ。本当に梅雨空はどこに行ってしまったのか。

こんな日に炎天下を歩き回るのも疲れるので、だからというわけではないが、寄席に出かけよう。

東京に住んでからの楽しみの一つに「寄席で落語を聴くこと」というのがあり、たいていは老舗・上野鈴本演芸場(一時は浅草演芸ホールにも行っていたのだが、いつしか行かなくなったなあ・・・)に行くのだが、本日足を運んだのが、鈴本と同じ通りにある「お江戸上野広小路亭」。

この広小路亭、客席の前のほうは畳の上に座イスである。座イスにもたれて、足を伸ばしたりあぐらをかいたりとリラックスした格好で落語を楽しめる。また会場が小さい分、出演者との距離が近く(最前列で足を伸ばせば舞台の縁にかかるのだ)、アットホームな雰囲気で楽しめるので、ここのところは鈴本と交互に通う感じ。「定席」としては毎月上旬の落語芸術協会によるものがあるが、それ以外の日は落語のほかにも講談や浪曲の番組があり、さまざまな「芸能」を観賞することができる。

今日は「立川流広小路寄席」という番組であった。東京落語の主流派には落語協会と落語芸術協会があり、これまで聴いたのはそのいずれかの落語家によるものだったが、立川流といえばあの立川談志の流れ。古典落語を教科書通りやるのではなく、独特のくすぐりやオチでネタに工夫をこらすということで、支持するファンも多いとか。そういえば立川流の公演を聴いたことがなかったな・・・ということでおじゃまする。

うーん、それぞれの話は古典落語としておなじみのものがほとんどだったが、「この次はこうくすぐるだろう」と思っていると意表をつくセリフだったり、「普通ならばこういう舞台設定だよな」と思っていたら新たな設定で、そっちのほうが話の流れとして自然だったり、何だか演者が生き生きしていたな。ちゃんとネタで勝負しており、内容の濃い時間だった。

定席のメジャーどころ以外にも小ぢんまりした寄席での公演というのがあり、若手・中堅どころの修業を見守る温かなファンが多いと聞く。平日開催が多いのでなかなか難しいが、いずれそのような寄席にも足を運んでみたいものである・・・・。

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まつなる、東京湾で密漁?

2007年06月16日 | まち歩き

5月の末に修理に出したパソコン、ようやく状況の連絡があった。何でも、ハードディスクの交換を要するとか。まあ、特別に保管データを避難させてくれるサービスを頼んでいたので、これまでのデータがパーになるという事態は避けられそう。・・・にしても、高いものについた。返却にはもう少し時間がかかるとのことで、またもネットカフェからの書き込みである。

「潮干狩りに行かない?」

会社の別の部署にいる同輩のY君から声をかけられたのが昨日のこと。なんでも、東京湾のとある地点で、アサリがとれるスポットがあるということで、Y君の上司に教えてもらったのだとか。

P6162525関東地方は梅雨入りしたというものの雨の日は少なく、空気も澄んでカラッとした暑さである。こんなに何もない青空の写真が取れるほどだ。外出するにはもってこいだろう。私もY君も潮干狩りは初めてであるが、面白そうなので行くことにした。

・・・ただ、そのスポットに行くには「一応、一般人は立ち入り禁止になっているようで、ひょっとしたら柵がしまっているかもしれないよ」とか。立ち入り禁止のところで潮干狩り・・・というより、こりゃ「密漁」やな。まあ密漁といえば、辻仁成の小説に出る函館湾での密漁やら、ロシア沿岸警備隊による漁船の拿捕とか、韓国籍の船が日本領海を侵犯するとか、話が大きくなるのだが、よもや鉄砲で撃たれることはないだろう。かくして前の夜は「密漁、密漁」といいつつ2人で飲み、その後で密漁に必要な熊手やらザルやらを買い求める。

P6162523さてよく晴れ上がった16日。格好のレジャー日和である。Y君のクルマに同乗して目指すは東京湾に面したある橋の下。道路はトレーラーが行き交い、前に見えるはコンテナヤード。羽田空港に離着陸する航空機の爆音も聞こえる。まさしく陸海空揃った要衝である。

確かに、昔の工事中に立てられたのか「関係者以外立ち入り禁止」と看板は出ているが、特に警戒しているわけでもなく、入ること自体に問題があるわけでもなさそうだ。そして驚いたのが、20人くらいの人が「いつもここでアサリ採ってます」と言わんばかりの堂々とした振る舞いで砂を掘り返しているではないか。だからというわけではないが、密漁ではなくオープンな潮干狩りであろう。さっそくY君と熊手片手に乗り出す。

P6162527ちょうど潮も引き加減で、波が穏やかに寄せては返す。岩をひっくり返し、泥を書いていくと、さっそく出てきたアサリの粒。岩ガキのような貝も多いがそれは無視して、アサリのみを採ることに。最初は石ころと見分けがつきにくかったが、すぐにコツが飲み込めた。几帳面な性格のY君は、一箇所の土をきっちりきれいに掘り、アサリの粒がないか隅々まで確認している。

ただ、泥を掘り返したからか、時々ヘドロのような臭いが鼻につくんだよな・・・。やはり東京湾だ。

P6162529結局1時間半ほど2人で掘り返したところ、持参のバケツにほどよく盛り上がった。極端に小粒なものは採らなかったが、このくらいであれば普通に店で売っているものとさほど変わらぬ大きさだろう。初めてにしてはまずまずの成果ということにして、引き上げる。

で、今夜さっそくそれらを酒蒸しや味噌汁の具にして平らげた・・・のであればいいのだが、何でも最低一晩は泥を吐かせるために寝かしておくとのこと。うーん、食べる時にあの独特の潮の臭いを思い出すかもしれないが、砂(泥)抜きと潮抜きをしっかりやればよいか。

さて、本物の「江戸前」のアサリ。どんな味がするんだろうか・・・?

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広島対オリックス観戦記~広島旅行記・4

2007年06月10日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

P6102456さて、10日は今回の広島旅行のきっかけというかお目当ての、市民球場での観戦である。市民球場は今年で開場50周年とか。2009年からの新球場移転はすでに決まっていることだが、「昭和の雰囲気を残す本拠地球場」ということでじっくり観ておきたいものである。

P6102463正面入口に向かうと、なんとネッピーにリプシーが来ており、ファンに愛想を振りまいていた。あちらにはカープのマスコット・スライリーに、なぜかドナルドおじさんまで。マクドナルドとのタイアップということか。

P6102464スタンドに入るとちょうどバファローズの練習時間。フェンス際に人だかりができているのは、ラロッカ選手が子どもたちにサインをしているところ。かつてこの球場で活躍していた選手はファンにとっては懐かしい存在だし、現在チームの打撃不振にイライラしているカープファンにとってはぜひとも「帰ってきてほしい」存在だろう。ちょうどバファローズにローズが復帰したように。

こうして、「市民球場でカープ対バファローズ」を観戦するのも、私にとってはようやく実現したことかな。かつては広島市民だった私、子どものころから、「パは近鉄、セは広島」のファンだったこともあり、広島勤務中はカープ戦を観戦しつつも、「一度でいいから、この球場で(オープン戦とかではなく)カープと近鉄の試合を観戦みたい。ただし、その時ばかりはレフトスタンドに行くけど」と願っていた。当時は交流戦というのもなかったから、これすなわち、両チームによる日本シリーズ実現の願いである。しかし、近鉄は2001年に奇跡の優勝を成し遂げたものの球団はオリックス・バファローズとなり、カープは優勝どころか、長くBクラスをさまようこととなり、そして私も異動で広島を離れ、結局このときの願いがかなうことはなかった。

P6102495それでも近鉄とオリックスの球団統合に端を発した球界再編騒動の余波で、交流戦というガチンコ勝負の場ができたことがあり、初年度は神戸にこのカードを観戦し、「両軍42安打、16対14でカープの勝ち」という試合を観ることができた。今日はオリックス・バファローズの勝利に期待してレフトスタンドの最上段に陣取るが、両軍とも応援したくなるような、複雑な気持ちである。

P6102466P6102467・・・と、そんなことを思いつつ、昼食に買い求めたのは「黒田の男気弁当」。昨年オフ、FA宣言を封印して広島残留を決め、「男気」を上げたエース黒田投手の好物を集めたという一品。1000円するが、球場で買い求める弁当としてはボリューム、質ともにかなり上の部類である。これだけあれば、応援のエネルギーも十分持つというもの。完投の多い黒田投手ならではの一品だ。あっという間に売り切れたのもうなずける。(その黒田、9日のソフトバンク戦で松中に逆転アーチを許し、広島版のスポーツ各紙1面にはその記事がきていた)

P6102480そしてビールのコップ。ブラウン監督や前田、嶋といったところの写真があしらわれている。生ビールではなく缶ビールを買うと、この手のコップに注いでくれる。ゴミ箱に直行するのが惜しいくらいだ。

P6102501さて試合、カープは高橋建、そしてバファローズが腰痛でしばらく戦線を離れていた川越が復帰。レフトスタンドには思ったより多くのバファローズファンが詰め掛けており(おそらく関東・関西からの遠征組が多い)、「大阪私設応援団」のあの「猛牛マーク」の旗がひるがえる。

P6102487しかし数では圧倒的にカープファンが多く、久しぶりに見たスクワット応援に太鼓の重低音は圧巻。スタンド全体に反響する。あとは、レフトスタンドに陣取る「レディース鯉組」の振り付けかな。グラウンドを観ずに応援風景を観ることも多かった。「今のパ・リーグにない、昔の雰囲気があるね」という感想も周りから聞かれる。

2回に飛び出した新井の一発。これでスタンドの興奮は一気に高まった。これで波に乗るかと思ったが、川越がその後はテンポよく踏ん張り、5回まで許したのは新井の次打席のヒットのみ。

一方のバファローズ。今日はラロッカに続いてローズもスタメンを外れ、3番・北川、4番・アレンという打順。しかしランナーは出るもののことごとくチャンスをつぶし、点が入らない。そんな中6回表、1死満塁としたところで、ここで代打にラロッカ登場。投手は2人目の横山。「古巣相手に大きなホームランを打ってもらいましょう!」と、応援にも熱が入る。・・・と、ここで初球になんと押し出し死球。ライトスタンドからはため息が出たが、レフトスタンドからもため息。うーん、私にはラロッカとの勝負を気を遣って避けたように見えたかな。続いて川越の代打にローズを出して、一気に逆転と行きたかったところ、これがなんと併殺打。結局1対1の同点に止めたことで、ラロッカの死球は作戦だったのかな?

P6102507ここからはカープの逆襲で、7回に先日移籍して活躍を見せる喜田の鋭い当たりもあり、2死1・3塁で代打・前田。ムード的に「絶対に勝ち越し」というところだったが、4人目本柳が何とか踏ん張る。9回にも2死1・3塁という一打サヨナラの場面があったが、ここも6人目吉田が踏ん張る。いやいや、当初の「両軍ともがんばってほしい」という期待とおりの熱戦だ。

P6102513そして延長10回に入り、ここまでいいところがなかった北川に一発。これで勝負あった・・・・と思いきや、その裏にカープが1死3塁と粘りを見せる。最後は梵、東出を辛うじておさえ、2対1でバファローズ勝利。いや、両軍とも好試合を見せてくれました。これで広島まで遠征した甲斐があったというもの。

試合終了後、広島駅名店街の「高砂」にて、一人お好み焼と、この時期に珍しいカキ焼きで打ち上げ。いろんなものを観ることができた2日間を振り返る。

P6102521P6102522今日は5位の西武が敗れたため、オリックスがようやく最下位脱出。4位楽天とのゲーム差も縮まった。私自身の「観戦勝利」も、2週間前の巨人戦に続き、これで3連勝。一方のカープは5連敗。今年は「クライマックスシリーズ」があるため、3位以内に入れば日本シリーズ進出のチャンスがある。まだペナントレースは中盤戦である。何とか秋口にもう一度この球場で相見えることがあれば・・・と最後に期待するのであった・・・・。

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瀬戸内マリンビュー~広島旅行記・3

2007年06月10日 | 旅行記F・中国

P6092385呉駅からは「瀬戸内マリンビュー3号」に乗車する。キハ47を観光列車用に改造したとかで、海岸沿いを走行中の写真がJR時刻表の表紙を飾っているのを見ることもあった。ちょうど運転日だったこともあり、東京で指定席券を購入してからやってきたのだ。呉のミュージアム見学とうまくつながった。

P6092401P6092403 さて、やってきたのは2両編成で、そのうち1両は自由席扱い。列車は広から先各駅に停まる。ということは、普通の列車が増発されたようなものだ。ただ、指定席と自由席にはちゃんと違いがあって、指定席は海側のボックス席(レザー張りのシート)に山側のサロン席(海を正面に見ることになる)があるのに対し、自由席は元のキハ47の車内である。自由席の写真を撮ったときはかなり空いた後だったのだが、呉を発車したときは通勤電車なみの混雑具合であった。それに対し、指定席はガラガラ。

さまざまな意匠をこらしており、窓も大きくとって観光列車としてのムードは感じられる。ただじっくり見ると、ローカル列車として走っていた「お里」が知れる。この車両もまだまだ頑張っているんだな・・・。

P6092395 しばらくすると瀬戸内の海が姿を現す。天候もすっかり回復し、済んだ空に青い海が映える。牡蠣の養殖いかだも広がる。この列車には車掌のほかに女性の添乗員が同乗しており、飲み物やみやげ物の販売のほかに、沿線の観光案内を行ってくれる。私の乗った3号では、安芸津町(安芸ノ島と岡本綾子の出身地でもある)、竹原市、三原市の案内があり、「ぜひとも瀬戸内の旅情をお楽しみください」とPRがあった。

P6092411P6092419P6092423 山場は列車の後半、忠海~安芸幸崎間。この区間がもっとも海に近く、海岸線の真横を通る。と、ここで徐行運転。そう、これでこそマリンビューだ。水平線が果てなく広がる海の景色も雄大だが、このように対岸の島が見える、また島を結ぶ橋が見える・・こうした瀬戸内の穏やかな光景もムードあるものだ。これまでにも通った区間ではあるが、やはり普通の列車から見るよりも、印象が深いものになった。

もう少しこの列車も、人気が出るはずなんだけどな・・・・。

さて、終点三原着。ここから広島に戻るわけだが、せっかくなので「こだま」に乗ってみよう。6両編成とあるから、おそらく来るのはあの「0系」のはず。東京口で見かけなくなって何年になるだろうか。山陽新幹線の「こだま」に乗る機会はそうあるものではなく、ましてや「0系」もこの先何年現役を続行できるか。

P6092426そしてやってきたのは果たして「0系」。ゆったりと落ち着いた走りで広島を目指す。ゆったりといっても30分足らずで着いてしまう。この夏には「N700系」というのが登場するらしいが、やはりこの「元祖」「初代」というのも、若い者に負けずにいつまでも走ってほしい。最新型の新幹線の設計製造に携わる人たちにとっても、憧れの原点はやはりこの「0系」であろうから・・・・。ウルトラマンでも仮面ライダーでも、一番有名で人気があるのはやはり「初代」であるし。

この日は広島市内に宿泊し、広島時代の同期と飲み、延々と語らう。とまあ、これも広島旅行の目的であったのだが、この9日・10日に出かけた理由。それは、プロ野球交流戦で、カープとオリックス・バファローズの試合があるため。この書き込みを終えたら、市民球場に出かけて、いざレフトスタンドへ。交流戦好調のバファローズ、憎き阪神に勝ち越し、今日の結果次第では最下位脱出もあり得る。せっかく私も遠征してきたのだから、ぜひとも好ゲーム、そして勝利の歓声を!!

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大和ミュージアムと「てつのくじら館」~広島旅行記・2

2007年06月10日 | 旅行記F・中国

P6092354広島から30分で呉駅着。海のほうに向かって歩くこと5分で、今や呉の人気スポットとなった「大和ミュージアム」へ。団体客の姿もありにぎわっている。前に広島を訪れた時、大和ミュージアムから江田島の海軍兵学校を回ったのだが、映画「男たちの大和 YAMATO」とあわさってなかなか印象に残るスポットであった。大和出撃のシーンのBGMが頭の中に流れる中、入館。

P6092365P6092360 ミュージアムのシンボルともいえる、戦艦大和の10分の1スケールのモデル。2回目なので、初めて目にしたときほどの驚きはなかったが、やはり見るものをうならせるものがある。この模型制作の工程が1冊の本になっているほどだ。実はミュージアムの外に、戦艦大和の艦橋から先端までの実寸を模様としてこしらえた桟橋が伸びており、それと見比べると改めて戦艦のスケールがうかがえる。

P6092359また、戦艦大和のことだけではなく、呉がどのようにして海軍の町として反映してきたか、そしてその中で培われた技術が、戦後の工業都市として呉の町を支えたかということが、詳しく紹介されている。よく「平和学習」ということで、広島の平和公園には多数の人が訪れる。私も今回の広島行きでもちろん訪問し、慰霊碑の前で頭を下げてきた。しかし、それだけでは「平和学習」としては片手落ちだろう。広島・呉を中心とする一帯が日本の軍事上大きな役割を果たし、またどのようにして戦争に突き進んでいったのか、その歴史を見ることも、「平和学習」の一端であると思う。大和ミュージアムの賑わいを見ても、最近はそちらへの関心も高くなっているように思える。

さて、大和ミュージアムの横に巨大な黒い物体が打ち上げられている(上の写真に注目)。これが、この4月にオープンした「海上自衛隊呉史料館」、通称「てつのくじら館」である。実際に海上自衛隊の任務についていた潜水艦「あきしお」を展示用に引き上げたとのことだ。それにしても、潜水艦というもの、上半分だけ海上に姿を現した写真や映像はみたことがあっても、こうして丸裸の状態を目にするとなんだか異様だ。

P6092376こちらは海上自衛隊の活動をPRするという狙いのようで、その中で掃海艇と潜水艦の紹介が中心となっている。いずれもそれほど一般になじみの薄いテーマといえるだろう。海上自衛隊の国際貢献の成果の一つとして機雷除去作業が紹介されているが、ほとんどの見学者は素通りといった感じである。いろいろと技術的な紹介がされているのだが・・・。逆に人気があったのが、潜水艦のコーナー。乗組員(サブマリナー)の生活の様子などの紹介コーナーの後、いよいよ「あきしお」の中へ。

P6092377

乗組員の部屋、トイレ、シャワー室などがあるが、本当に狭苦しい。まあ、水上の戦艦などと違い、本当に限られたスペースしかないので仕方ないが、特に3段ベッドなど、私なら腹がつかえて入らないのではないかと思うくらい。私など潜水艦勤務は一日と持たないな・・・(する前にたっぷり絞られるだろうけど)。

操縦室にも入れてくれる。潜望鏡で外の様子をのぞかせてくれたり(やはり精度は高い)、計器類の説明があったりする。ただ、こちらも狭苦しく感じる・・・。例え方はともかく、戦艦などが大砲をぶっ放すなど「陽」「明」という感じがあるのに対し、潜水艦は「陰」「暗」の印象だ。ただそれぞれにそれぞれの役割があるわけで、これまでさほど大きく取り上げられることのなかった潜水艦に焦点が当てられたのはよいことではないだろうか。

P6092380 二つの史料館を見たところで、そろそろ時間である。呉駅に戻り、三原方面の列車を待つことにする・・・。(続く)

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広島・路面電車探訪~広島旅行記・1

2007年06月10日 | 旅行記F・中国

この9日・10日と広島に来ている。この書き込みは、広島市内のネットカフェより。

P61024519日朝に羽田をたち、9時過ぎに広島駅着。広島にプライベートで来るのも1年半ぶりのこと。かつて住んでいた街だけに、いつも懐かしさをおぼえる。この4月からようやく広島駅にも自動改札機ができていたり(まだまだICOCA対応にはいたっていないが)、こうしたちょっとずつの変化を見るのも楽しみである。

さて午前中は、一日乗車券を買って広電路面電車に出向く。市内線、宮島線の専用軌道線・・・。あちこちで下車しつつ、カメラを構えてはいろんな車両が来るのを待つ。

P6102458富山に「LRT」の路線があるが、やはりその元祖的存在といえば広電の宮島線。その中でもバリアフリー対応の「グリーンムーバー」「グリーンムーバーMAX」はロングシートありクロスシートありで快適だ。今日は初めて「MAX」に乗ることができたが、狭いながらもゆったりした乗り心地であった。このLRT、観光の足、市民の足として欠かせないもの。(この日は市民球場でカープ対ソフトバンク戦があったが、その観客輸送としても欠かせないものだ)

P6092341片や、かつて京都や大阪で活躍していた車両が現役でがんばっているのも面白い。いかにもこちらのほうが「路面電車」という感じがして、レトロ趣味的に好きだ。広電もそれを売りにしてか、横川駅前の停留所をクラシックなアーチ状にこしらえている。

P6102440路面電車に乗る側からすれば、確かに渋滞なく市街地を走るとはいうものの、停留所での乗り降りのたびに信号でひっかかったり、右折・左折するときにはあるタイミングでしか曲がれないので、何かしら制約を感じる。クルマがじゃまだなあと思ってみたり。しかし、かつて広島市街をクルマで走っていた者としては、「路面電車の路盤が車線だったら渋滞も緩和されるのにな・・・」と思ったことがある。利用する立場が違うと考え方も違ってくるもので、市内交通のあり方を考えるというのも難しいものだ。

P6092431さて、お好み焼で食事とし、「安芸路ライナー」で一路、呉へ向かう。駅員のいる駅にしか停まらないためか、なんとワンマン運転。いつしかそういう変化も出てきたのね・・・・。(続く)

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