ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

新曲2曲

2006-03-12 04:35:05 | 音楽

3月29日(水)楽屋@中目黒で行う「アラディーン」のライブ。

http://www18.ocn.ne.jp/~alladeen/index.htm

今日リハをやる予定です。

かねてからオリジナル曲を演奏したいと思っていたのですが、今回2曲ほどやりたいと思っています。

1曲は最近作った「ヒジャーズ」をベースにした「ロンガ」調の曲。題名は「Magic Carpet(魔法の絨毯)」(う、ベタなネーミングだ・・。)

もう1曲「Steppe Road(草原の道)」はかれこれ9年前に作った曲。

この曲、9年前に来日した「ウズベキスタン」「新疆ウイグル」の伝統音楽を演奏するバンドをたまたま見る機会があって、その音楽に魅了されて作曲した曲です。

なんか、草原の風景を感じるんですよね、あの辺の国の音楽は。

特に「ウズベキスタン」のバンドではダンサーが「胡旋舞(こせんぶ)」とよばれる回転中心の独特な伝統舞踊を披露していて、これが速いのなんの!

それにあわせて、演奏も速くてテクニカルで2度びっくり。

「胡旋舞」という名前は唐の時代からあったそうで「西域諸国」とよばれる国々に共通する踊りだそうです。

実は「マカーム」という言葉を知ったのもこの頃。この「西域諸国」と呼ばれていた国々は、元々トルコ系の人々が建てた国です。

実は「トルコ人」の祖先たちは中央アジアに元々住んでいた遊牧民だったのですが、西へ西へと進む内にアナトリア、つまり小アジア半島に到着し、そこに定住したことで現在の「トルコ」があるとか。

この「西域諸国」に共通する發弦楽器(バチやピックを使用して弾く弦楽器)の特色として「複弦の金属弦」を使用するところ。

例えばサズ、ドゥタール、セタール・・・等等。

その頃は、そういった民族楽器は入手していなかったので12弦ギターを代用してました。

で、今回のアラディーンのライブでは、その曲をサズという「トルコの民族楽器」で弾こうと思っています。

まさか、こんな感じで陽の目を見るようになるとは・・。

リハが楽しみです!!

さ、イフティファールのリハもあるし、寝ないと・・。

ライブの詳細はこちらへ

http://www18.ocn.ne.jp/~alladeen/index.htm