ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

沖縄(その3観光話)

2011-06-18 23:47:03 | インポート
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金曜日になって、ペタシ君が南部の沖縄の宿から合流してきたので、夕方のリハーサル時間まで一緒に観光をすることになりました。

行ったのは琉球村。

滞在先の周辺は、どちらかというとコンクリートの建物ばかりだったので、歴史好きの私にとって、古い民家が見れて、かなり感動しました。

やっぱり中国の影響があるなぁ、なんて思いながら見ていました。

感動したのは、やはり三線(さんしん)。

着いた時に、演奏が始まっていました。二人の演者による歌と演奏で、軽快な8分の6拍子のリズムを基調に、軽やかな三線の音と、低音、高音部に分かれる二つの太鼓、そして歌。

中国から三線の先祖の楽器が渡来し、そこから本州に渡り、そこで改良された三味線が逆に輸入されて、今の三線になった、というのが有力な説だそうですが、

ウードとダラブッカの組み合わせで演奏する私にとって、やっぱりかなり身近なものを感じました。

あと、手首の使い方とか(笑)

演奏を堪能した跡、琉球村内で三線を弾いている村内のスタッフの方が六線(!)をダブルネック三線を弾いていたので、少し弾かせてもらいました。

名前をお聞きするのを忘れてしまいましたが、六線、イイ音でした。

チベットの發弦楽器「ダムニェン」が蛇皮の上に六本弦が張ってあり、更に8分6拍子!が基調なので、なんとなく不思議な感じでした。

オリジナル六線は、オクターブ上の弦を張っているので、ダムニェンや、ウードと違うのですが、トルコのサズはオクターブ上を張るし、

やっぱり、歌と同じ旋律を奏でる単旋律音楽には、音を豊かにするため複弦にしたり、皮を張って共鳴音を響かせたりと、色々と工夫をしてみたくなるんだなぁ、なんて改めて一人で実感したりしてました。

音楽って面白いですねぇ、やっぱり。

沖縄滞在最後の日に念願の公設市場に行きましたが、そこで売ってあった三線を買おうか、どうしようか迷いましたが、それは次回にしようと思いました。

きっと、三線買ったら、ハマッてしまって沖縄に住むことになりそうですから(笑)

ともあれ、沖縄の5音階(ド、ミ、ファ、ソ、シ)と8分の6拍子、あの風土で育まれた、沖縄の風土に合った音なんだなぁ、なんて改めて実感しました。

写真左:琉球村の古民家で、ダブルネック三線の作者の方(左側)と記念撮影

写真中:琉球村でのアトラクションの1場面

写真右:ちょっと見えにくいけど、一升瓶を頭に載せて踊る91歳のオバア(凄い!)

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