ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

ベリーダンスと音楽の夜 第五十七夜 後記

2011-01-31 01:51:37 | 音楽
盛況の内、2011年初回の「ベリーダンスと音楽の夜 第五十七夜」無事に終了いたしました。

お越しくださった皆様、スタッフの皆様、真にありがとうございました!

今回は、初共演となる、Yildiz さん、Tamakiさん、落合ユミさん、の、それぞれ個性の際立つ3名の素晴らしいダンサーさんに出演して頂きました。

Yildiz さんは、初のアラディーンとの共演だった訳ですが、初めてとは思えない柔らかい踊りを披露してくださいました。良く音を聞き込んでいるなぁ、と感じました。

Tamakiさんは、日記にも書かれていましたが、本番、何を踊ったかまったく覚えていなかった、と私に述懐していましたが、マケドニアのジプシー・クィーン、エスマのイブラヒムのパフォーマンスは素晴らしかったですし、

更に、アブドゥル・ハリム・ハーフェズのバハラン・ビークも、歌詞の内容を良く掴んだパフォーマンスで、個人的には好きなパフォーマンスでした。

さすが、マニアックな音楽通だなぁ、と感動しました。

ユミさんのパフォーマンスは、安定した、これぞラクス・シャルキィという感じで、特に、ガミール・ガマルは、良いなぁ、と歌いながら見ていました。

さて、終演後、久しぶりにダンサーの皆さんと話す機会があり、意見を交わした所、

以外にも、ミュージシャン側から曲を推薦されたのが良かった、というのがありました。

最近、歌って演奏できるようになったガミール・ガマル、バハラム・ビークをダンサーに「お薦め」するのですが、実際に我々が演奏する物を聞かないと、皆ピンと来ないようです。

確かに、両曲とも、ファリーダル・アタラシュや、アブドゥル・ハリム・ハーフェズが朗々と歌う「あの感じ」を知っていないと、市販されている歌無しのインストを聞いても、きっとピンと来ないだろうと思います。

我々が演奏している内容が、本物らしくなっているかは別としても、

音楽は、元来、歌、特にその国や地域の言語にあったメロディ、節回しが基礎になっている訳で、器楽曲にしても、その歌唱法を真似たもの、またはそれに沿った雰囲気がベストとされる訳ですから、

アラディーンの演奏も、それに出来るだけ近いものを出して行きたいです。

演奏力が格段に上がりつつある訳ですが、それに付随して様々な改善点も分かってきました。

更に素晴らしい演奏を提供できるよう頑張ってまいりますので、今年も、皆さん、よろしくお願いいたします!

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