ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「ぜんぶかみさまにいいつけてやるんだから……」と言い残して逝った、シリアの3才の男の子

2014年02月03日 | 世界とわたし
友人わかちゃんが、フェイスブックで知らせてくれた記事を、ここにシェアさせてもらいます。
↓以下、転載はじめ

シリア内戦で亡くなった3歳の少年が最後に残した言葉! 
世界中が心を揺さぶられた


混迷の度を深めるシリア情勢。
「アラブの春」がこの歴史ある国へと波及したのは、2011年のこと、
その後1年と待たずに、シリアは、政府軍と反体制組織による内戦状態へと突入する。
それから現在に至るまでの間、戦局は日々激しさを増し、多くの死者を出す最悪の事態へと進展してしまった。
戦闘員のみならず、子どもや女性たちも含めた民間人までもが、多数犠牲となっており、
現時点で、死者は13万人を超え、数百万人に上る難民も発生していると伝えられる。

そのような中、シリア内戦で傷付き、その後死亡した、3歳の少年が最後に残したとされる言葉が、
現在インターネット上を駆け巡り、世界中に大きな反響を呼んでいることをご存知だろうか。




画像は、「World Observer Online」より

”سأخبر الله بكل شيء“
「ぜんぶかみさまにいいつけてやるんだから……」


この印象的な言葉を残した直後に息を引き取ったのは、上の写真に収められた3歳の少年であるとされている。
彼が暮らしていた場所や名前は判明していない。
しかし彼の言葉は、この内戦が引き起こす痛みと苦しみ、人々の悲しみと怒り、
さらには、背景にある不条理と矛盾までも想起させる強力な言葉だ。

少年は、互いに傷つけあう人間に対して怒っている。
時に、神を都合よく解釈し、利用する大人たちに、それは違うと訴えている。
これが信仰を持つ人間のすることか、と問いかけている。
そして彼は、不条理にも、自らがもうすぐ死ぬという事実を悟っている。

確かに、シリア内戦勃発の直接の背景には、アサド政権の独裁があったかもしれないが、
内戦が激化した現在、その周囲には、さまざまな国家の思惑と関係性が、見え隠れする。
シーア派とスンニ派、クルド人、イラン、サウジアラビア、ロシア、米国、イスラエル、そしてアルカイダ系武装組織などの、
根深い対立と利害が絡み合った、代理戦争の様相を深めているというのが、シリア内戦の現実だ。
3歳の少年が残した言葉は、このような現状すらも、糾弾しているように感じられる。

今こうしている間にも、多くの人が、戦火の中で命を落としていることを、決して忘れてはならない。
今月に入り、シリア情勢は、以前にも増して混迷の度を深めているとも伝えられている。
3歳の少年が残した衝撃的な言葉は、シリアの現状を、世界中に向けて訴えている。
(グリーン・M)
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「9条にノーベル平和賞を」!

2014年02月03日 | 日本とわたし


今からちょうど一ヵ月前の、東京新聞の記事を紹介させていただきます。

「9条にノーベル平和賞を」

1人の母親の運動 広がる

戦争放棄を定めた憲法九条に、ノーベル平和賞をー。

神奈川県の女性が一人で始めた運動がある。
荒唐無稽のようだが、ここにきて現実味を帯び始めた。
ノーベル委員会への推薦資格のある大学教授らが、協力を表明したのだ。
(出田阿生)

このアイディアを思いついたのは、神奈川県座間市の主婦、鷹巣直美さん(37)。
一昨年、欧州連合(EU)が、
「地域の統合により、国家の和解と平和を進めた」として、平和賞に選ばれた。
「戦後70年近くも、日本に戦争をさせなかった九条にも資格がある」とひらめいた。
安倍政権が、改憲への動きを活発化する中、「受賞すれば九条を守れる」と思ったことも大きかった。

「社会問題に無関心な学生」だった鷹巣さんを変えたのが、留学先のオーストラリアで出会った、各国の難民だった。
戦火や暴力で、心身ともに深く傷つき、それでも立ち直ろうとする姿。

「戦争に巻き込まれずにすんでいるのは、平和憲法のおかげだ」と実感した。

7歳の長女と1歳の長男の子育ての傍ら、昨年1月からネット上で、
『九条にノーベル平和賞を』というキャンペーンを始めた。
集めた署名は、ノルウェーのノーベル委員会に随時送った。
しかし、委員会からはメールで、
「個人か団体に授与するもので、憲法のように抽象的なものは候補になれない」との返信があった。

実は「九条にノーベル平和賞を」という運動は、今回が初めてではない。
1991年に『第九条の会』を米国で立ち上げた、オハイオ大名誉教授のチャールズ・オーバービー氏(87)が、過去に推薦しようとしたが、
鷹巣さんと同じ理由で、委員会から断られた。

そこで鷹巣さんが考えついたのが、
「九条を保持している日本国民」という枠組みだった。
鷹巣さんが、地元の市民団体などに話したところ、賛同する市民らによる実行委員会が、昨年8月に発足した。
石垣義昭共同代表(72)と、メンバーの岡田えり子さん(53)は、
「最初は受賞なんてできるのかと突飛に感じたが、署名を集めるうちに、それだけの価値が十分あると確信するようになった」と、口をそろえる。

ノーベル平和賞のノミネートには、推薦人が必要となる。
資格があるのは、各国の国会議員や閣僚、大学の学長、社会科学や歴史学など、一定分野が専門の教授。
平和や外交政策の研究所長、国際裁判所裁判官、過去の受賞者やノーベル委員会の関係者も有資格者だ。

「実現性はある」と、大学教授らに協力を呼びかけると、推薦人が集まり始めた。
その一人、勝村弘也・神戸松陰女子学院大学教授(聖書学)は、
「戦争に直接関わらない国は、世界で珍しい。
それを改憲で崩そうとする動きに、若い人の関心が希薄すぎると感じる。
こうした活動は、日本社会がよって立つ土台を見直す機会になる」と評価する。

ノーベル平和賞の推薦締め切りは2月1日。
昨年は、259の個人・団体がノミネートされた。
多くの推薦人が、多様な理由で推薦することと、賛同する人の署名が多いほど、委員会へのアピールになるという。


↑以上、書き起こしおわり


ということで、今日は2月の4日、立春です。
推薦締め切りが過ぎました。
そこで、実行委員会から出されたお知らせを、ここに転載しておきます。



宛先:
The Norwegian Nobel Committee :
Dear Mr.Thorbjorn Jagland(Chair of the Nobel Committee)

世界各国に平和憲法を広めるために、日本国憲法、特に第9条、を保持している日本国民に、ノーベル平和賞を授与してください
please award the Nobel Peace Prize to the Japanese citizens have maintained the Constitution of Japan, Article 9 in particular.


進捗状況・お知らせ

2/1 正午に、ネット署名を、ノーベル委員会に提出いたしました。

発信者:
「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会
Executive Committee for “The Nobel Peace Prize for Article 9 of the Japanese Constitution”

たくさんの皆様のご賛同・ご協力、心から感謝申し上げます。
2/1、正午に、合計 21433(1460「第二期署名」+19973「本署名サイト」)と、4251件のコメントを、ノーベル委員会に送付いたしました。
尚、署名用紙で寄せられました 3454筆は、1/21に郵送し、1/24にお届け確認済みです。
本署名は、推薦資格をお持ちの推薦人の方々の推薦状に、
「憲法9条を保持している日本国民」に、ノーベル平和賞を願う声として推薦文に書き添えていただき、
推薦文の資料として、ノーベル委員会宛に届けてさせていただきました。
引き続き、2015年度に向けて、署名を募っておりますので、どうかご支援・ご協力お願いいたします。


★ 1人1人の小さな力をつなぐ、草の根の運動にご協力お願いします ★

発信者:
「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会
Executive Committee for “The Nobel Peace Prize for Article 9 of the Japanese Constitution”

ご賛同くださり、お忙しい中、たくさんの皆様のご支援・ご協力、心から感謝申し上げます。
また、たくさんの激励、ご提案など、本当にありがとうございます。
実行委員会一同、心から賛同し、実現を願っております。

しかしながら、実行委員会として取り組むには限界があり、また、組織として足並みをそろえ行動するには、非常に多くの時間を要してしまいます。

そこで、皆様にお願いがあります。

どうか、主旨に賛同してくださった個々人が、「憲法9条にノーベル平和賞を」願い、
お一人お一人が主体的に、思いつく様々な方法で働きかけ、草の根の運動として賛同の輪を広げていただけますでしょうか。

賛同の輪を広げていくために必要な情報などは、出来る限り、インターネットなどを通して、皆様と共有していきたいと思います。

実行委員会ブログ:http://nobel-peace-prize-for-article-9.blogspot.jp/
FB:https://www.facebook.com/nobelpeace9jou
ネット署名:http://chn.ge/1bNX7Hb

どうかそれらの情報をもとに、ご賛同してくださっているお1人1お人が、自主的に、主体的に、責任を持って出来る方法で、賛同の輪を広げていただければと思います。

みんなで力を合わせて、世界の平和のために、平和憲法を守り、活かし、広めていきましょう!

どうぞ引き続きご支援・ご協力の程、よろしくお願いいたします。




憲法九条の素晴らしさを共有し、守り、活かし、世界に向けて広めていく取り組みの一つとして、
実行委員会を組織し、ノルウェー・ノーベル委員会宛の署名活動を開始しました。

ノーベル平和賞は、個人か団体に贈られるものなので、憲法は対象ではありません。
しかし、EUが、団体としてノーベル平和賞を受賞出来るなら、憲法前文から始まり、基本的人権の尊重と、徹底した戦争放棄を謳った憲法九条を、
戦後70年近く保持している日本国民も、団体としてノーベル平和賞を受賞出来る可能性はあるのではないでしょうか。

日本国民は、積極的に憲法を活かすまでには至っていないかもしれません。
しかし、世界中が、武器を片手に戦力で物事を推し進めようとする圧力の中で、
世界中の人の幸せと平和を願い、戦争への反省から、まず自ら率先して、戦争の放棄、武力の不保持を定めた憲法を、戦後70年近くもの間、保持してきました。
このことによる世界の平和と安定への貢献は、計り知れないほど大きいと言えるのではないでしょうか。

もちろん、日本国民全員が、現憲法に賛成しているわけではありません。
しかし、今現在も、今この時も、憲法を変えてはいません。
これはひとえに、戦後、戦争への反省と、平和への願いを込めて、
大勢の方々が、戦争の悲惨さと愚かさを語り継ぎ、祈りを込めて受け継がれてきた平和への願いが、まだなお深く息づいているからだと思います。

そして、受賞に向けて、「世界の平和を願い、戦争しないことは良い事であり、守り、広めていこう!!」という価値観の共有自体にも、意味があるのではないでしょうか。
この、改憲の危機に直面している今、世界の平和のために平和憲法を守り、活かし、広めていくための取組の一つとして、ご理解・ご協力いただけましたら幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会

共同代表:石垣義昭、鷹巣直美、竹内康代、星野恒雄

実行委員:落合正行、岡田えり子、福島一雄、高橋勝、深津さおり

(この署名は、ノーベル平和賞を授与されるまで継続いたします)
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希望にあふれる春は、もうすぐそこに

2014年02月03日 | ひとりごと
昨日までの3日間、それはそれは暖かくて、昨日なんか最高で7℃まで上がって、
極寒に慣れてきてた体には、それはもう汗ばむような暖かさで、思わず半袖になろかと思たぐらいで(うそうそ)、
窓のすぐ向こうでは、相変わらずポーズをとってくれる友がいて、







まだまだ地面は見えてきませんが、それでもやっぱり、立春という、春の兆しが感じられて、うきうきとしてきます。


わたしは春生まれだからかどうかはわからないけれども、季節の中で『春』が一番好きです。
『はる』という言葉は、「万物が発する」「木の芽が張る」「天気が晴る」などの意味を持っているそうで、
だから『春』は、希望に溢れる季節とされています。


先日来、体調を崩して、口から物を飲んだり食べたりできなくなって、すっかり弱ってしまっていたショーティも、
なでなで作戦と手あて治療(?)、そしてみなさんからの祈りが効を成したのか、
まず水が飲めるようになり、次いで、お雑魚とかつお節とカリカリを細かく砕いたものにお湯を足したものを一口二口と食べるようになり、
するとみるみる、後ろ足以外のところに元気が蘇ってきて、かすれた声で鳴いたり、部屋の中をゆっくり歩き回れるまでに回復してきました。
ショーティもまた、『春』のエネルギーをもらって、ますます回復していけると信じています。
ほんとうにほんとうにありがとうございます!


そんな立春の前夜、こちらのイベントでいうと、スーパーボールがうちから車で10分ぐらいの所にあるスタジアムで行われた夜に、

できたできたできたぁ~♪できたできたできたぁ~♪できたでぇ~きぃ~たぁ~♪(←ご存知の方は、むかしむかぁ~しの武田薬品のコマーシャル風に)


できたというか、終ったというか、かれこれ1年近くもかかっていた作曲でしたが、とうとうのとうとう、一音もらさず楽譜に書き終えることができました。
え?!まだ終ってなかったんかいな??と、?印が百個ほどグルグルグルグル回っておられる方もいらっしゃると思います。
いやもう、なんというか、トホホ過ぎるというか、書いては弾き、弾いては消し、消しては書き……の堂々巡りが続いていて、
どうしても、終わりに辿り着けないまま、こんなにも時間が経ってしまっていたのでした。

その作業のラストスパート中、机の上はもう、どうにもならないほどの混乱っぷり(上の写真)。
片付けてしまうと、アイディアまでも片付けられてしまいそうで、けれどもこういうグチャグチャなんが大っ嫌いでもあり……、
なんともいえない焦燥感に苛まれつつ、自棄自暴的に放り投げていた時期もあり、
ああ、やっぱりわたしは、作曲なんてものには向いてないんちゃうかと、始めたことまで後悔し始めてたり、

でも、とうとうのとうとう、とりあえず、大満足とは言えないけれども、相棒のサラと一緒にカーネギーの舞台で演奏してもいいかな、と思えるものができました。

こんなにギリギリまで出来なくて、すっかり待たせてしまってごめん!明日、一番に、郵便局から送るからね、とメールして、朝目覚めたら……、

ぐわぁ~ん……。


どんだけ降っとんねん!!
今年の冬は厳しい、とは聞いていましたが、いやもう、ここまでとは……。
しかも、毎回、週明けの月曜と火曜に大雪になる傾向が続いていて、その日にレッスンがある生徒たちは、なかなかレッスンを受けることができないでいます。
こんな言い方をするのもなんですが、治療してなんぼ、教えてなんぼの旦那とわたしは、大雪が降ると収入がゼロになってしまいます。
う~ん……。

見てる分には、それはそれは美しくてよいのですけれども……。


リス友くんたちは、ほぼやけくそになって、サラサラの粉雪に頭を突っ込んで、埋めた木の実を探していました。
早く暖かくなるといいなあ。
コメント (7)
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