ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

おかえりショーティ

2014年02月10日 | 家族とわたし
ど~しても書けなかった。
パソコンの前に座ることができなかった。
けれども、iPadや携帯で、ずっと追いかけていた。

都知事選挙……最低最悪の結果になった。
いろんな話が、ネット上で飛び交っていた。
ほんとうに、一筋縄ではいかないことに呆然としていた。
人の思いというのは様々であり、どれもが尊重されるべきであるけれども、
今回の知事選に限らず、日本の選挙というものに与えられる時間が短か過ぎる。
そしてそれは、もう仕方がないと思い込まされている世界に穴を空けない限り、これからもずっと続いていくだろう。
インチキ臭いムサシという会社の投開票器で、限りなくインチキ臭く数えられた票の結果を、マスコミは鵜呑みにして伝えていく。

マスコミといえば、今回の選挙報道も、とんでもなく悲惨だった。
日本で暮らしているのに、何も知らされないまま投票日を迎え、だから投票日だということすら知らずに、9日を過ごしてしまった人もいる。

当選した男に関しては、それはそれは酷い、それでも人か、と言いたくなるような言動が、新聞テレビ以外の所で報道されている。
お金にもかなりルーズで汚いようなので、もしかしたらまた選挙か、もしくは次点の宇都宮氏が繰り上げられるか。
とにかく、今や、選挙というもので民意を示せないのなら、他の方法で示すしかないだろうし、
そのためにはもう、あっちこっちの方を向いて分裂してないで、皆で知恵を出し合って、作戦を練らねばならない。
今までのやり方ではもう、絶対に無理。
相手は実に巧妙(というか、こういうことに慣れ切っている)で、人材も組織も充実している。
けれども、その分、バカもたくさんいるようなので、なんとかそこを突破口にできないものか……。


鬱々と、気分も萎えて、記事を書くことができなかった。
いっぱい資料はたまってるのに。

ひとつだけ、嬉しかったこと。

ショーティが、ひとまず無事に、家に戻ってきてくれた!
初めての、それも5日間もの入院。
病院の先生も看護士さんたちも、本当によくしてくださった。
これからは、今までボヤッとしてたわたしたちの番。

薬局でインシュリンと注射器を買った。


上の方が、血糖値が下がり過ぎた場合に、口から糖分を補給するためのシリンダー。
下の赤いキャップ付きのが、インシュリンを打つ注射器。


看護士さんに、打ち方を詳しく説明してもらう。
針を打つことに関しては、旦那はプロフェッショナルだが、今回のは同じ針でもちょいと勝手が違う。

カリカリしか食べなかったショーティだけども、そのカリカリが糖尿を発症する原因とも言われているので、とにかく食事の内容も変えなければならない。

久しぶりの我が家。
ここ数日、ついつい見てしまっては空っぽのベッドに、いるいる!ショーティがいる!


きっと疲れているのだろう。すぐにこんなふうに眠っていく。


インシュリン投与の前後に、計量カップ4分の1ほどの缶詰の餌に、お湯、きざみ海苔、砕いた雑魚を足してあげてみる。
食欲があるのかないのか、分かりにくい食べ方をする。
きっと、少し食べたらインシュリン、ということが分かっているのだろう。
二口三口食べたら、ササッとどこかに行ってしまった。

インシュリンを打ってからしばらくは、血糖値が低くなり過ぎてないかどうかを観察しなければならない。

だるいのかなあ……。


家に戻ってから初めて、いつもの椅子にやってきてくれた。
背骨や大腿骨がくっきりとわかる。やせたねショーティ。


でもきっと、こうでなかったらいけなかったんだろう。
抱っこしたら、ふわりと軽かった。
重い重い、子豚ちゃん、などとからかって抱っこしてたおバカな飼い主を、どうか許しておくれ。
おしっこ玉だって、どんどんおっきくなってきてたのに、それを今まで放っといてたわたしを、どうか許しておくれ。

これからも、ゆっくりと、ぼちぼちと、一緒に暮らしていこうね。

音を友と楽しむ

2014年02月10日 | 友達とわたし
先週の土曜日、ロングアイランドに行ってきた。
ACMA(アマチュア・クラシック・ミュージシャンズ・アソシエーション)の仲間であり、友人であるサイモンとクリスティンの新居での、ミニコンサート付きのパーティ。

土曜から日曜にかけて、三つの大きな雪嵐が重なるという、想像しただけでゾォ~ッとする予報が出てたのだけど、
どういうわけか、幸運にも(もしかしたらケムトレイルなのかも)、三つどころか一つも来ないまま、雪の無い道路を走ることができた。


それでもやはり、住宅街に入ると、どこもかしこも雪がてんこ盛りに積み上げられていて、
まあほんとに、こんな状態のところにまた、大雪が降るようなことになったら……本当に今年の冬はすごい。

サイモンはグーグルのコンピューターエンジニアリング&すばらし~いピアニスト。
クリスティンは大学の先生&精神医学の学者さん。
それはそれはあったかで、カジュアルで、楽しいカップル。

で、彼女が、彼らが心から愛するヘンリエッタちゃん。


可愛いのです、確かに、真っ正面からだと……けれどもやっぱり尻尾を見ると……あかん……ネズミさんや。


彼女の好物は輪っかのシリアル。こんなふうに両手で持って、カリカリカリカリ、お行儀よく食べる。


ACMAのメンバーによるコンサートが始まった。
まずは、エリオットのバイオリン演奏を、セレステのピアノと。


続いては、エリオットの良きパートナー、トシ子さんのピアノと。


彼、エリオットは、この数年ですんごっくうまくなった。
もともと表現が豊かだったけれども、音が不安定になることが多かった。
ところがところが、演奏会ごとに安定感が増し、もともと豊かだった表現力に磨きがかかってきた。
天真爛漫で優しいトシ子さんが、上手に支えてこられたこともひとつの理由なのかも。

いったい誰がどういう楽器を演奏するのか、はたまた歌い手なのか、そこが非常に分かりにくい。
みんなそれぞれに、暮らしのための仕事を持っている。
ついさっきまで、飲んだり食べたりしながら、ガハハガハハと笑い、話していた人が、ピアノや弦楽器を弾き始める。
それが本当に楽しい。

左端のセレステは、いろんなアンサンブルをプロデュースするのが得意。
今日も、例の、楽譜がいっぱい詰まったスーツケースを持ってきた。
その中から選んで、適当に弾く、弾く、弾く。



サイモンの義姉さんは、小学校の先生だけど、すばらしい歌手でもある。
サイモンの結婚式で、その歌声を披露してくれた。
この日も、いろんなアリアを歌って、部屋にいるみんなを魅了した。


伴奏はもちろんサイモン。






彼らもメンバー。テノールとソプラノのアリアを、濃厚?な演技とともに。


再び連弾を楽しむふたり。


ピアノさえあったら、こんなふうに、みんなでワイワイ言いながら、いろんな音楽を演奏できる。
それがもう本当に楽しい。
しみじみと、思い切ってACMAのメンバーになってよかったと思う。

帰りはもう真っ暗。
アイヴィを送りがてら、マンハッタンに寄る。


マンハッタンの街中も、雪に埋もれた車が何台もあった。
エンパイアも寒そう……。