ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国『なんでこんな見事な滝が突然現れるわけ?』事情

2015年09月04日 | 米国○○事情
東海岸のマンハッタン郊外の町に引っ越してから早15年と5ヶ月。
電車で行こうがバスで行こうが車で行こうが、どういうわけかどれも30分弱という距離にマンハッタン島があります。
古い建物や橋がだぁ~い好きなので、必ず観光客みたいに立ち止まってはカメラ撮影。
最初は呆れたりちょっとイラついたりしてた夫も、今ではすっかり諦めたのか、たまには良いスポットを自ら見つけて教えてくれたりする今日この頃。
人間は変わることができるのですね。

話は変わって、うちから車で15分ぐらいのところに、パタソンという名の町があります。
その町には、とてもたくさんの、中東から移住してきた人たちが暮らしています。
メインストリートという名の通りには、レバノン、シリア、トルコ、イスラエル、イランなどのレストランが連なっていて、
味はもちろんとても美味しいし、ここら辺の同じ種類のレストランの、半額から3分の2ぐらいの値段で食べられます。
引っ越してすぐの頃は、ちょっと見荒れているような外観の町に、足を踏み入れるのを躊躇うわたしと息子たちを尻目に、
新天地の探検、特に食べ物のこととなると積極的になる夫は、店によっては英語のメニューも無いようなところに出かけては、身振り手振りで注文し、どんどんとお気に入りのお店を見つけていきました。
今では日本からのお客さまを案内するほどのお気に入りの町となり、中東料理が食べたくなるとヒョイっと出かけたりしているのですが、
ずうっと前からちらちらと耳にしていた、どうやらすごい滝があるらしいという所に、まだ一度も行かないまま15年以上も経ってしまったのでした。

全くプランの無い週末。
夫はこれがとても嫌で、家でプラプラしていたいわたしとは正反対。
無視しているとどんどん機嫌が悪くなってくるので、今回は珍しく、わたしの方からプランAを出してみました。

パタソンに行ってランチを食べ、それから滝を観に行こうではないか!
レッツラゴー!

こんなにたくさんあってどうやって経営を維持できるのかと、こちらの方が心配になってしまうほどの、なのにどんどん新しいお店が現れるメインストリート。
その中のひとつに入ってみました。



必ず注文するレバナとタブーリ。水出ししたヨーグルトにニンニクとウォールナッツを混ぜたものと、スモークした茄子をすり潰したもの。




さて、なんだかまだ信じられないような気がする、町中の滝を観に出発。


どうやらこの通りの奥にあるらしい…。


うわっ!




この滝のほんの手間まで、ほんっとに普通の町なんです。
それも、どっちかっていうと、殺風景で寂れてるっぽい町なんです。
なのになのに、その町の通りからちょっと丘を降りてったら、突然現れました。

相当古いですが、水力発電も現役です。




いやもう、唖然とするしかありません。




で、ここは国立公園なんだそうですが、夏休みの間だからか、係の人とかが誰もいない上に、ゴミや木の枝が散らかりっ放し。
さらにはフェンスがこんなことに…。


あの高台が町の高さ。


もう一度通りに戻って、滝の方を観光している人たちに合流しようではないか!






観に来ている人の数は少なく、みんなのんびりしています。


滝の上から。




こちらの方々ものんびり。






ちょっとヨーロッパ的。


ニュージャージーが力を入れている緑化運動。


実はこの公園、というか滝全体は、立ち入り禁止になっていました。
道理で係の人が一人もいないはずです。
では、すでに公園の中に入っているあの人たちはいったいどうして…。
さすがアメリカ…立ち入り禁止の看板が設置されたフェンスとともに、こんなふうに、当然のように、見事にぶっ倒されておりました。


滝、滝、滝。










架け橋の上から。




崖に根を張る根性木。




あの緑がとても気になります。


水煙を上げて落ちる滝。


立ち入り禁止中のはずの公園。


ちょっと気が引けた観光でしたが、この滝、ほんとにオススメです。こちらにいらした際にはぜひぜひ!
コメント
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