ちこさんからの言葉を、ここに紹介させていただきます。
ちこさんはフランス育ち。
若い頃には、アメリカ大陸の東から西への横断を、2ヶ月かけてやり遂げたという、とても活動的な女性です。
コメントをくださった頃は、戦争法案のような違憲法案を成立させてなるものか!という強い気持ちで、デモや集会に参加しておられたのですが、
その現場の様子、ご自分の思い、そして聞いて胸を打たれたスピーチの数々を、とても活き活きとした文章で書き込んでくださいました。
先日、その抗議活動の中心に立って声を上げてくれている奥田さんと彼の家族に対し、殺害予告という、非常に卑怯で醜い行動を取った人間がいることを記事にしました。
『殺す』という言葉だけが書き込まれた脅迫状。
奥田さんのお父さん、知志さんが、それについてこんなふうにおっしゃっています。
殺害予告を受けたSEALDs奥田愛基氏の父親が語った!
「僕は黙らない」「親の影響だと語るのは愛基に失礼だ」
http://lite-ra.com/2015/09/post-1542_2.html
【LITERA】2015.9.30より一部引用
↓引用はじめ
送られてきた殺害予告の手紙には、なぜ殺されるのか何も書いてないんですよ。
言葉がない。
なんのために我々が殺されなければならないのか、という理由がないんです。
つまり、問答無用ってことでしょ。
そこには、一切の対話や言葉を介さないという。
この怖さは、憲法がないがしろにされている今の状況を、象徴していると思います。
つまり、言葉がない。
議論がない。
反対意見は封殺される。
国会での議論を見ていても、安保法制についても、「政府が総合的に判断する」のひと言だけで何も説明しない。
憲法を解釈で変えてしまい、法的安定性は関係ないと強弁する。
説明もなければ、議論も不十分であることは否めない。
当然、国民の多くは理解できないままです。
いや、そもそも、国民の理解を得るための説明が、どれだけ必要と思っていたのか疑問です。
ことばを大事にしない。
憲法は、ことばに対する信頼です。
そういう時代を、この手紙は象徴しているように思います。
問答無用という感じがします。
一方的に、ともかく「黙れ!」と言われている。
その理由さえ問うなという。
今回の問答無用の手紙は、“対話がない”、“言論が封殺される”という状況を示している。
その意味で、既に戦時中みたいな感じがします。
だから、黙ってはいかんと思うのです。
当然殺されてもいけないし、殺されたくない。
けれど、ここで黙ると、この時代の危険な空気を、ますます推し進めることになりかねない。
だから、黙るわけにはいかないと思います。
↑以上、引用おわり
言葉がない。
議論がない。
反対意見は封殺される。
そんな最低な社会に、日本が本当に陥ってしまわないよう、ここで踏ん張らないと後悔する、絶対に。
そういう気持ちも込めて、ちこさんの言葉を紹介させていただきます。
2015.9.8
東京在住で、行ける時は出来るだけ、集会+デモに行ってます。
新国立競技場もエンブレムも白紙撤回。
次はオリンピックの白紙撤回!!
宮城の仮設住宅は、これからさらに10年住むことが決定、修繕が始まります。
仮設に10年、これって仮設住宅と言えるでしょうか?
安倍は被災者を、10年も仮設に住まわせることを、恥ずかしいと思わないのか?と思います。
私は、
今年の年越しは、国会議員は全員、東北の仮設で迎えるべきと考えています。
そうすれば、あの寒さがやっとわかるでしょう。
安倍を見ていると、ストーカーと同じだと思います。
国民の命と安全を守る、理解してもらえなくても責任を持つのが政治だ。
これは、「君の幸せはボクがつくってあげる、ボクだけが君の幸せをつくれる」と言い、
どんなに嫌がっても「君の幸せに責任を持つことが正しいことだ」と言い張るストーカーと同じです。
危険だと感じるのは、
安倍が聞く耳をもたない、話し合いをする姿勢が一切ないことです。
そして、
自民党内に違う意見を言う人がいないのも、極めて気持ち悪い状況だと思います。
都議会では、女性議員に「子どもを産めよ」とやじるオヤジ議員たち、
原発の再稼働、しなくてもいいオリンピック、そのために遅れる東北の復興、仮設住宅の修繕!、
福祉のためと嘘をついて、法人税の減税分の穴埋めに使われた、消費税アップによる税の増加分…。
これらすべてを受け入れざるをえなかった。
耐え難きを耐え、忍びがたきを忍び…。
でも、これだけは許すわけにはいかない。
この国から、若者をよその国に、人を殺すために送ることは絶対にダメ。
私が納める税金を、そんなことに使うことは絶対許さぬ。
大義なき、正当な理由のない大量虐殺を継続する、アメリカの片棒をかつぐなんて絶対許さぬ。
積極的平和主義?
平和主義と言えば、非暴力と決まっているではないですか?
人を殺してもたらされる平和なんてない。
大体、アメリカが攻撃して平和になった国が、一つでもあるというならどこか教えてもらいたいです。
嘘をつき、いちゃもんを言い、ドローンによる容赦ない爆撃をやられた方が、忘れるわけがない。
ISを作り出し、難民を生み出し、テロリストを誕生させ続ける張本人、アメリカ。
自国の武器産業の活況のためにだけ、戦争をしているとしか思えない。
そんなアメリカを守るために自衛隊を出す?
絶対「止める」!!
集会やデモに行くと、若者たちのクリアーかつ率直、素直で心をうつスピーチに、感動することがあります。
この法案だけは絶対「止める」!!と、力強い若者たちに背中を押されて、私も出来るだけ叫んでおります。
今日も雨の中、新宿に多くの人が集まりました。
これからが正念場。
がんばります!
私、フランス育ちだから頑固なんです~~。
2015.9.13
私は、以前は、アメリカが大好きでした。
くったくのない明るさ、はじけるような笑顔、困っている人を躊躇なく助けようとする優しさ。
若い頃、アメリカ大陸を、ボストンからLAまで2ヶ月間、多くの州を通ってグレイハウンドで旅行をし、広さと豊かさに圧倒されました。
怖い思いもしましたが、多くの優しい人たちに出会いました。
1980年頃でしたが、もうすでにバリアフリーが完備し、さすがアメリカと、驚嘆したのを覚えています。
でも、
そのバリアフリーが高齢者のためではなく、ベトナム帰りの、車いす生活を余儀なくされた負傷兵のためと知り、
当時の私と同い年くらいか、もっと若い人たちが、手や足を失くしたり、車いすに乗って移動しているのを見た時にはショックでした。
「そうだ、この国は戦争をしているのだ」と、愕然としました。
教会で、ベトナムで息子を死なせた母親たちの集会に参加して、彼女たちの言葉に感動したのを覚えています。
「私たちは、息子を失った悲しみに浸っていることはできない。
もしかしたら息子が殺したかもしれないベトナム人兵士、民間人、女性や子どもたち、
そのすべての人たちの許しをこわねばならない。
彼らにとって、私たちの息子は、遠くからわざわざ来た人殺しにしかすぎないのだから。
戦争は、殺す方も殺される方も無意味だ。
そして、子どもを戦争で失う母の、心の痛みが癒えることはない。
ベトナムの母も、アメリカの母も、悲しみは同じだ」
というものでした。
イラク戦争への派遣を拒否した、WATADA中尉の言葉、「対テロ法」にたったひとり反対した、Barbara Leeのスピーチも聴いて、
「アメリカの良心」がまだ存在する、と思っていました。
「対テロ法」と「愛国者法」で、アメリカ国民が、自らの権利や自由を奪われる結果になったのは、歴史的な「アメリカの悲哀」だと思っています。
WATADA中尉がインタビューの中で、
「大義のない、違法な、かつ反倫理の戦争をするのはアメリカの恥だ」と、静かに言っていたのを覚えています。
アメリカ政府が1%の言いなりになり、アメリカの憲法も無視し、アメリカ国民の人権を無視し、
国民から権利と自由を奪い、好き放題によその国を攻撃し、99%は為す術もない状況におかれている、という状況に心が痛みます。
だからこそ私は、
日本が、こんなアメリカに追随することに反対なのです。
誰かが止めなければいけない。
私たちが、
日本政府のこの法案を止めることが、平和を望むアメリカ国民の力になるようにと願っています。
今から30年後、日本は、戦後100年の年を迎えます。
そのときの日本がどうなっているか?
今と同じく戦争をしない平和な国でいるか、それとも戦争を始めてズタズタになっているか?
その分かれ目が今だと思います。
そして、
日本が平和な国であろうとすることが、ひいては、小さい力ではあっても、世界の平和につながっていくと信じています。
今や低開発国や紛争国では、アメリカのPKOや、国連のPKOも信用されていません。
でも、
日本はまだ信用されているのです。
日本は戦争をしない、と浸透しているからです。
こんな国であることを、私は誇りに思っています。
子どもが生まれない社会、毎日85人ほどの人が自殺をするのが、もう12年も続いているのが日本です。
戦争をしているわけではないのに、この13年ほどで40万人が、自殺で亡くなっています。
不健康な社会です。
声をあげずにただ黙って死んでいく、または産まない。
これが、日本人の、無言の「抵抗の姿」だと考えます。
私は、若者たちに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
高齢者ばかりの、未来に不安を感じる社会。
国としての土台がなく、地震列島なのに造り続けた原発。
放射能に汚染された国土と、膨大な借金。
次の世代への負の遺産の大きさに愕然とします。
この上戦争をする国にしてしまう事だけは出来ない、これだけは止めたい。
こんな暗い、元気のない国だけど、
戦争をしない平和を守る憲法だけは残したい、と思っているのです。
私は、
アメリカの「対テロ法」と「愛国者法」で、第3次世界大戦の幕開きだ、と感じました。
アメリカは9.11以来、自国内で攻撃を受けていません。
しかし
アメリカ人は、自分の国が、14年間に渡って、あの9.11のような攻撃を、よその国に対してし続けているという事実を、もっと真剣に考えないといけないと思います。
イラクやアフガニスタンにとって、アメリカこそがテロ国家なのです。
アメリカは再度、9.11のような攻撃を、受けることになるでしょう。
問答無用で、何の合法性もなく、家族を殺された人たちがもつアメリカに対する憎悪を、過少評価するべきではないと思います。
たったひとりのベースボールプレーヤーに、一年に50億円も払える国が、
1年に稼ぐ金額が200ドルでしかないアフガニスタン人を、攻撃することような非人道的な行いは、必ずその報いをもたらすと思います。
人間の心を動かすのはやはり、人間の心でしかない、と私は考えます。
そして、
人間を動かすのは「真実」だと思います。
何が真実なのか、何がほんとうは正しいのかを、常に見極めないといけない。
そして、
何となく変、違和感を感じる、というのも大事です。
アメリカ海兵隊の、ブートキャンプの訓練のドキュメンタリーで、一日中、
「One Shot! One Kill!」と叫ぶ新兵たちに、夜、祈りの時間があるのを見たときの違和感を、強く覚えています。
こんなことってあり?と思いました。
出来るかぎり多くの情報を知り、自分で判断しようと思っています。
アメリカ在住の方の現地情報を、また教えてください。
これからもよろしくお願いします。
明日から5日間、友人たちと一緒に、力の限りがんばります。
国会議事堂を取り巻く人を見たら、私もその中にいます。
平和を望むアメリカの人たちのためにもがんばります。
2015.9.17
いよいよ山場です。
昨夜(9月16日)は雨の中、国会議事堂前に5万人が来ました。
実に多くの警察官と装甲車で、集会参加者を分断したため、全体としてどれだけの人が来たかは不明です。
コールをする女子学生の声は、枯れていました。
毎日のことで声がつぶれかけています。
また、10人以上の方が、気分が悪くなって病院へ行きました。
連日の集会と、雨と、急な温度の低下で、疲れが出たのだと思います。
でも、
国会内の民主党議員が、ときどき出てきて、国会内の様子を知らせてくれ、
私たちのがんばりが役にたっていることを確認出来、
それが私たちに、勇気と元気を与えてくれました。
いてもたってもいられなくて、
大阪から駆けつけた人たちもいました。
私は23時頃に帰りましたが、人が少なくなってきた後方で、二人の高齢者の女性おふたりが、ずっとコールをあげておられました。
そんな姿を見ると、やはり今は頑張って闘わないといけない、と思います。
もはや安倍に、私たちの声を聞け、という気はありません。
安倍は、国民のことなんてどうでもいいのです。
いくら叫んでも聞くことなど金輪際ない、やはりストーカーと同じだと思います。
安倍は、
「大きな反対を押し切って法案を成立させた強い自分の自画像」しか考えていません。
「強い安倍」を作って自画自賛する、それだけです。
たったそれだけの男なのに、国民がこうむる被害は計り知れません。
衆議院の解散を求める運動を、展開していこうと思います。
選挙の争点はひとつ、この安保法案です。
今日も明日もがんばります。
2015.9.21
まうみさん、
山本太郎は、ひとりがんばっていました。
あの肉弾戦の、何も聞こえない委員会会議を、文字起こしなさった気力に脱帽!
コールで、
「強行もどきの採決無効!」と叫びました。
18日の国会は無意味でした。
雨の中、連日、「野党頑張れ」「中谷出てこい!」などと叫び続けるのは、楽しいです。
私たちはまだ、こうして叫ぶことが出来るのです!!
気持ちの持続は、ぜんぜん困難ではないですよ。
「ぜったい許さない」。
共有している「ぜったい止める!」という思い、それを一緒に大声で叫ぶことで、心がひとつにつながり、
人から人へ力が伝わって、パワーがだんだん大きくなっています。
それに国会議事堂前に行くと、同じ思いの、優しい、まともな人たちに会えるので、ホッとするのです。
だから行くと、ああ、ちゃんとした人もいる、と逆に元気がもらえます。
この大事な時に、何も考えない凡庸な人たちが多いですから。
パワーの元はもう一つあります。
私はカトリックの信者です。
懇意にしている修道院の院長から、連絡がきました。
「私たち修道女は集会には行くことはできません。
でもこの法案には大反対です。
それで、私たちの大反対の意志を、ちこさんに託します。
そして祈っています」
私はコールをするときに、シスターおひとりおひとりの、顔と名前を思いながら叫んでいるのです。
また、私が住むマンションの1階に、沖縄出身の若いママがいます。
6才の息子が身障児なので、集会に行けません。
この若いママは、集会に出かける私の背中に手をおき、パワーを注入してくれます。
他にも、
「私は仕事で行けないけど、あなたに託すわ」という友人が、たくさんいるのです。
私は、
私だけのために、国会議事堂前に行っているのではないのです。
こうした多くの人たちの代表として行っており、私の肩には、多くの人の願いと祈りがのっていると思うと、体力もわいてきます。
たくさんの人が、まうみさんのように、行ってくれてありがとう、と言ってくれます。
ときどき疲れたな、と思う時もありますが、シスター方の強い願いを思うとシャキッとします。
祈りで私をしっかり支えてくださっているのを感じます。
18日は深夜まで、まうみさんの分も叫んでおりました。
安倍~!アメリカからの声も聞け~~!と。
多分議事堂前に行かずに、遠くで見ているしかないまうみさんの方が、ストレスがたまるのではないでしょうか?
「TVの前でブツクサ言うより、ここへ来て力いっぱい叫ぶとすっとする」と、友人たちも言っていました。
さて、最終段階ですが、
私たちはぜんぜんめげてなんかいません。
下を向いてなんかいません。
連日の雨の中のがんばりで疲れたので、
さすがに19日は何日分も寝ましたが、もう次の闘いをスタートしようとしています。
安倍は知ることになる!
連休が過ぎても、私たちの叫びがどんどん大きくなることを!!
「賛成議員を選挙で落とそう」とコールし、
「安倍を絶対に倒さなければならない」と全員が固い決意です。
18日に会った方は、
来年の参議院選で、自民党の当選者を一桁にしたい、
公明党は片手で数えられるほどに惨敗にしたい、と言っておられました。
今まで選挙に行かなかった若者が、選挙に行けば十分可能です。
私たちは、
衆議院解散を勝ち取り、安倍を倒して、平和憲法を、ちゃんともとの正しい位置に戻します。
安倍を赦すことも、この法案を受け入れることも、忘れることも、絶対にないのです。
2015.9.22
まうみさん、
集会で、いろいろなスピーチを聞いてきました。
特に私の心に残ったものを、いくつかお送りします。
背中をドンと押された気分で、私をがぜん本気にさせたスピーチ。
8月23日の、全国一斉行動の時の、青山から渋谷へのデモのとき、中学2年生(13才)の男子がしたスピーチです。
4年前の福島原発事故で、ボクは避難を余儀なくされました。
あの時、僕は小4で、毎日どろんこになるまでサッカーをしていました。
でも、僕の町はホットスポットになり、大好きなサッカーはできなくなってしまいました。
友達とも別れ、転校することになりました。
原発は、これほど、日常や未来、夢をうばうものだと、僕は知りました。
そしてもっと前の70年前、多くの尊い命が奪われ、また奪った第2次世界大戦。
この惨劇が二度と起こることのないように、戦争の恐ろしさを知っている人々は、自分のたちの命と引き換えに、あるものを僕たちに残してくれました。
憲法9条です。
これは、ただただ、平和を本気で望んだ先人たちの、僕たちへの遺言です。
尊い命を犠牲にした人たちからの、僕たちへの遺言書なのです。
そして世界へ向けたメッセージであり、絶対に破ってはいけない約束です。
今、その約束が、勝手な解釈によって、安倍政権に破られようとしています。
もしこの法案を通してしまったら、先人にも、未来の子どもたちにも、顔向けができません。
再生可能エネルギーで、核も持たず、戦争の後押しもしない、それを世界に発信出来る国って、めっちゃかっこ良くないですか?
安保法案や原発など、僕たちが望んでいないことを引き受けないといけない、押し付けられる。
これって、めっちゃ悔しくないですか?
ですが、安倍サンのおかげで、日本中が知りました。
平和な戦後100年は、ただ座っていては来ないことを。
平和は、僕たち国民がしっかりと手に握って、守って、見張っていないといけないということを。
関心がなければ、時の政権のたった一言で、知らない間に若者が、戦場に行かないといけなくなるかもしれないということを。
安倍サン、残念ですけど、あなたの言う積極的平和主義では、平和はつくれません。
だけど、安心して退陣してください。
これからの平和は僕たちが作ります。
そして守ります。
中2、13才ですよ!!
泣いている人もいて、拍手はなりやみませんでした。
シールズの奥田サンのメッセージです。
特攻隊の生き残りの人に出会った。
7月23日の、朝日新聞の声欄に載った、86才の男性の「学生デモ 特攻の無念・涙」を書いた人です。
『安保法案が衆議院を通過し、耐えられない思いでいたが、学生たちが反対のデモを始めたと知った。
特攻隊を目指す予科練だった私は、うれしくて涙を流した。
死ねと命じられて、爆弾とともに敵艦に突っ込んでいった特攻隊員たち。
人生には笑いがあり、友情と恋があふれ咲いていることすら知らず、五体爆裂し、肉片となって恨み死した。
16才、18才、20才…。
若かった特攻隊員たちが、生まれ変わって、今、デモ隊となって、国会前に立ち並んでいると思えた。
特攻隊員たちも、今の学生たちと同じように、平和を謳歌して、国会前で「戦争反対」と、叫びたかったに違いない』
(以下奥田君の言葉)
日本人はデモをしない、と思ったら大間違い。
日本の歴史を見てください。
百姓一揆とか、そんなのばかりです。
うざいくらい「戦争反対」って言える国に、言える時代に生まれてよかった、と思っています。
これからも「平和」を、何度でも何度でも、声に出して叫ぼう!
「戦争反対」と叫ぶことのできなかった、70年前の日本人のためにも叫ぼう!
国民なめんな、日本をなめんな、民をなめんな、人間なめるな、と叫び続けよう!!
15才の中3の女子のスピーチ。
私たちには、まだ選挙権がありません。
でも、私たちはこれから、選挙の度に活動をしようと思います。
有権者へのお願いです。
選挙に行ってください。
平和憲法を守るために、私たちを戦争に行かせないために、あなたの1票を入れに行ってください。
こんな活動を、わたしたちはこれからやります。
安倍さんは、私たちを、70年前の日本人と同じだ、と思っているようだけど、それってひどすぎませんか?
安倍さん、あなたは民主主義について、学校でいったい何を学んできたの?、と私は言いたい。
まだまだたくさん私の心に深く響いた子どもや若者のスピーチがありました。
日本の平和憲法は、戦死者310万人と、その家族の悲しみの遺言です。
私の身内にも徴兵され、ラバウルで、戦死ではなく餓死させられた人がいます。
私たちは、
この方々の命の代償としての憲法を、こんな形で勝手にパアにすることを、許すことはできません。
人間としてそんなことはさせない、という思いです。
この法案を廃止にし、根を断ち切るために、自民党と公明党を解体するまで、私たちは闘います。
原発に高齢化社会、膨大な借金、負の遺産が多すぎます。
若者たちに、子どもたちに、平和憲法だけはちゃんと遺さないといけない、と私たちは考えています。
命に代えて平和憲法を遺してくださった方々へ、それが私たちがしなければいけないことだと思うからです。
私たちは今、すでに「戦前」なのです。