自ら延期した国会の、開催費用一日3億円などと言われているその真っ最中に、まさかの、大阪のバラエティショーに生出演?!
国民が理解していない。国民が誤解している。
空っぽの頭の中に、そんな不満がグルグル回っているのでしょうけれども、
それならば国会に出席して、自分でも何を言ってるのか分からなくなるようなフラフラした答弁をやめて、きちっとした文章で答えなさい。
そしてそれを、NHKという、それこそ大勢の国民が観ているだろう局に、しっかりと一部始終を放送させなさい!
国民は理解しているから抗議しているのだということが、どうしても分からないようなオツムでは、多分無理だとは思いますけど。
と、半ば呆然&カッカしながら記事を読んでいましたら、
ぼうごなつこさんが、こんな4コマ漫画を描いてくださっているのを見つけました。
国会休んでミヤネ屋へ
http://bogonatsuko.blog45.fc2.com/blog-entry-1398.html
首相のテレビ出演、参院委員長が不快感 安保法案の審議中
【日本経済新聞】2015/9/4
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS04H5T_U5A900C1PP8000/
参院平和安全法制特別委員会の鴻池祥肇委員長(自民党)は、4日の理事懇談会で、
安全保障関連法案を審議していた同日午後、安倍晋三首相が大阪を訪れ、テレビ出演したことについて、
「一国の首相としてどういったものか」と、不快感を示した。
理事懇談会では、民主党の北沢俊美氏が、
「そんなに暇なら、毎日でも特別委に出てきて一生懸命に答弁すべきだ。真剣度が足りない」と抗議。
自民党は、「政府に説明を求めている」と応じた。
民主党幹部は、
「首相は国会を軽視している。明確な説明と謝罪がなければ、今後の審議にも影響する」と批判した。
安倍首相が国会を欠席して『ミヤネ屋』で応援団に囲まれ上機嫌!
実は安倍は国会サボリの常習犯だった!
【LITERA】2015/9/4
http://lite-ra.com/2015/09/post-1450.html
昨日、本サイトがスクープでお伝えしたように、本日、安倍晋三首相が『情報ライブ ミヤネ屋』に生出演した。
その内容は予想通り、完全な礼賛番組。
安保法制に疑問をぶつけるどころか、司会の宮根誠司はじめ、日本テレビの青山和弘、読売テレビの春川正明らが、
「(集団的自衛権は)憲法のなかに入ってるんですね」
「徴兵制なんてあり得ないですよね」などと、寄ってたかって安倍首相をフォロー。
評論家の手嶋龍一にいたっては、
「総理のアメリカ議会での演説はすばらしかった」などと絶賛してみせるという、ヒドい有り様だった。
しかも、『ミヤネ屋』の収録は大阪・読売テレビで行われるため、安倍首相はわざわざ大阪入りして出演。
『ミヤネ屋』のあとは、安倍応援番組というべき『そこまで言って委員会NP』(東京ではネットなし)の収録に参加する予定だが、
この状況に、ネット上では、
「こんな大事なときに国会サボって、なぜ『ミヤネ屋』?」
「ちゃんと国会に出ろ!」と、怒りの声が広がっている。
だが、じつは、
安倍首相の国会サボリは、いまにはじまった話ではない。
「国民に丁寧に説明する」という言葉とは裏腹に、安保法制が衆議院、参議院で審議入りしてから、
安倍首相の特別委員会出席率はとても低い。
まず、衆議院では、5月26日に審議入りした安保法制だが、
平和安全法制に関する特別委員会は、7月の強行採決まで
計21回(6月3日の流会は含まず)行われている。
このうち安倍首相が出席したのは、なんと
たったの7回。
また、7月27日から安保法制が審議入りした参議院での特別委は、本日4日まで
計15回開かれ、
こちらも安倍首相が出席したのは、
約半分の7回という数字だ。
この体たらくに、山本太郎議員は8月21日の特別委で、
「もっと委員会に出席すべき」
「審議の最中なのに、一番この法案を通したい人が出席していない。誰も納得しません」と、安倍首相に直接問いただしたが、
安倍首相の返答は、
「委員会の運営において、私は要請に応じないといけない。
総理として大所高所から意見を求められた時には出席します。
総理として様々な委員会があり、同時にこの法案には担当大臣がおりますので」(スポーツ報知より)。
しかし、安倍首相が特別委を欠席した日の動向を振り返ると、
「総理として様々な委員会があり」というわりに、参議院に移ってからはほかの委員会にも出席していない。
しかも、特別委が行われている裏で、
安倍首相応援雑誌「WiLL」(ワック)のインタビューを受けたり(6月15日)、
歯科診療室で治療を受けたり(7月13日/治療時間帯には特別委公聴会を開催)など、
特別委の出席よりも優先させなければいけないとは思えない行動も多い。
だいたい、
国会の会期の延長をしておきながら、8月11日、19日の特別委は、山梨の別荘で休暇を取っていたため出席せず。
山梨の温泉に浸かり、両日とも、母親の洋子氏と秘書官とで、中華料理に舌鼓を打っている。
そして、きょうは
『ミヤネ屋』『委員会』出演のために、わざわざ大阪入り。
そもそも在京のキー局の番組ならば、ちゃんと委員会に出席してから夜に生出演できる。
『報道ステーション』(テレビ朝日)にしても『NEWS23』(TBS)にしても、安倍首相が出たいというなら承諾していただろう。
安倍首相がそうしないのは、
それらの番組だと徹底的に安保法制の欺瞞を追及され、真っ正面から反論できる自信が本人にないからだ。
なかには、「説明しやすい番組を安倍首相が選ぶのは当然だ」などと言う人も多いが、そんな馬鹿な話が通用するわけがない。
投げかけられている疑問にきちんと答えられていないから、ここまで安保法制への不信感が広がっているのではないか。
自分をもち上げ、鋭く突っこまないメディアばかりを選ぶ首相の言うことを、聞けというほうがどうかしている。
国民に理解してもらいたいと本気で考えているのなら、まずはしっかり国会に出席し、メディアも選り好みしなければいい。
それさえもできないなら、さっさと総理大臣の座から降りていただきたい。
国会をサボるような首相を、国民は求めていない。
安倍出演の『ミヤネ屋』は放送法違反だ!
宮根はタイコ持ち発言、日テレ青山は「廃案になっては困る」とポロリ
【LITERA】2015/9/4
http://lite-ra.com/2015/09/post-1451.html
本サイトでも先刻から報じているように、安倍晋三首相が本日9月4日、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)に生出演した。
『ミヤネ屋』は、
「安倍首相×宮根誠司 “特別”国会開幕」などと銘打っていたが、
内容は、
完全に安倍政権の広報、安倍首相応援番組といっていいものだった。
その一部始終を詳しくお伝えしよう。
スタジオに安倍首相が登場したのは15時すぎで、約40分間の生出演となったが、
その前から、
番組では長い時間を割き、キャスターの宮根誠司がコメンテーターらとともに、安保法制についてパネルで解説。
法案の論点をかいつまんで説明したのだが、これがあきらかに、
前もって安倍首相をフォローするためのものだった。
たとえば、安保法制が憲法違反であるという指摘については、
コメンテーターの日本テレビ報道記者・青山和弘が、
「憲法改正するのが筋道ですが、日本国憲法は非常に憲法改正手続きのハードルが高いんですね」と言い、
宮根誠司が、
「他の国ってけっこう憲法を変えていたりするんですよね」と、
“解釈改憲は仕方がない”という印象付けを行った。
さらに、6月4日の衆議院憲法審査会において、与党が推薦した憲法学者・長谷部恭男早稲田大教授が、
「法的安定性を揺るがす」「憲法違反だ」と明言したことについて、
宮根と青山は、
まるでとるに足らない話かのように、笑いながらこんなコメントをしたのだった。
宮根
「でも、これ、違憲論者を参考人呼んだってなってますけど、これは青山さん、単なるキャスティングミスですよね」
青山
「そうですね。完全なキャスティングミスです、政府側からすれば」
報道されているように、
ほとんどの憲法学者が、“安保法制は違憲”と断言している。
しかし
『ミヤネ屋』はそれをスルーし、政府のただのケアレスミスとして片付けたのである。
このように、放送冒頭から、番組は万全のバックアップ体制を敷いていたわけだが、
首相が出演すると、今度は
見ているこちらが恥ずかしくなるほどの、“安倍大ヨイショ”を始めたのだ。
まず最初に、
宮根から「なぜうちの番組を選ばれたのですか?」と聞かれた安倍首相は、
「(元防衛大臣の)森本敏さんにですね、ぜひこの番組に出てちゃんと説明するように、と言われたのです」と朗らかに返答。
緊張感の欠片もないスタートだ。
その後、安倍首相は、
これまでのテレビ出演や国会での答弁とほぼ同じような、とっくに破綻した主張をだらだらと喋りはじめるのだが、なんの批判も追及もしない。
むしろ、宮根をはじめコメンテーターの青山和弘、春川正明、手嶋龍一らは、
安倍首相の言いたいことを先回りするような質問をし、安倍首相が答えるとわざわざフォローをする、というような状況だった。
「よく言われてるのが、憲法改正してやったほうがあっさり行くんじゃないのって話があるんですが、
やっぱりこれ、海外情勢が激変しているなかで、やっぱり時間かけられない、というのがあるんですかね」
そして、安倍が砂川事件の最高裁判決を持ち出すと、宮根はこう相づちをうったのだ。
「改正というよりも、憲法の中に(集団的自衛権を使って国民を)守らなくてはいけない、ということが入ってるんですね」
もっとひどいのは、青山和弘だ。
「違憲か合憲かよりも、この安全保障環境の変化にどう対応するか」と擁護し、表向きは安倍が口にできない中国の脅威を代弁したのだ。
「中国、北朝鮮の脅威について、どこまで説得力ある説明ができるかにかかっているのに、外交上の配慮があってできないところに、もどかしさがある、なかなか行き違いがある」
また、読売テレビ解説委員の春川正明は、学生の話をもちだしながら、
「総理、いろんなところでいろんな話をきいて、学生たちと喋っていても、総理のおっしゃるように、抑止力として法整備必要だなって言う人が多いんですよね。
でもそれとともに聞かれるのが、『安倍さんがどこまでもいってしまうんじゃないか心配だ』と」
「(70年談話についても)学生が、『先生、安倍さんこのままいくと怖いですよ』というんです。
私は何が怖いの?と聞いたんです」
すると、安倍首相は満面の笑みを浮かべながら、
「よく“暴走”と言われるんですけど、“暴走”して私がどこにいくんですか? 私はそれが聞きたいんです。
いったい“暴走”して私が何をするんですか?」と返すのだった。
そしてすぐさま、
宮根が徴兵制の話題を持ち出し、安倍首相の「徴兵制はありえない」という話を引き出してフォローする。
もはや
通販番組並みのシナリオがあるとしか思えないタイコ持ちぶりだった。
いや、『ミヤネ屋』がPRしたのは、安保法制だけではない。
元NHKワシントン支局長で外交ジャーナリストの手嶋龍一にいたっては、唐突に、
安倍首相が70年談話を「自分で書いた」という“想像”を披露。
こう安倍首相を大絶賛したのだ。
「一般にはですね、あれは役人が書いたと誤解されているのですが、僕らジャーナリストからみますと、あの文面はほとんど総理お一人でお書きになったんです。
しかも、アメリカの上下両院の演説がありましたが、あれ、泣いている上院議員もいましたよね。
あれはお一人で書いたとお認めですか」
これには安倍首相の表情もご満悦。
なんなのだろうか、この茶番劇は……。
そして、最後は宮根が笑いながら、
「いつもおいしいところでご飯食べてはる。誰が(食事を)選んではるんですか」とおどけたかと思えば、
安倍首相も、
「いっしょに今度(ご飯)行きますか。大阪で」とモーションをかける。
本サイトでも何度も指摘してきたように、メディアと権力者との会食なんていうのは、本来、やってはならないことなのに、
宮根もスタジオのスタッフも、なごやかそうに笑うだけ。
しかし、こうした太鼓持ちぶりも、考えてみれば当然なのかもしれない。
実は、番組終盤に、青山和弘の口から、読売グループの本音がぽろりと漏れた。
宮根から、
「これからわれわれは、国会審議をどうやって見ていったらいいでしょうか」と、締めの一言をふられた青山は、こう答えたのである。
「たとえばこのあと、この法案が廃案にされては困りますので、うまくこう、巻き込んでいく。
その努力の姿を見ていく必要がありますよね」
ようするに、最初から『ミヤネ屋』は、
“国民からなかなか理解が得られない安保法制を、懸命に説明する安倍首相を、ポジティブに演出しよう”
“安保法案を無事に成立させよう”
という思惑だったのだろう。
はたして、“公正中立”であるべきテレビ局が、こんな番組を放映していいのだろうか。
安倍政権はことあるごとに、テレビ局に対して、放送法をチラつかせて圧力をかけているが、
本当に
放送法に違反しているのは、今回の『ミヤネ屋』のような政権礼賛番組だろう。
国民は、この番組をBPOの審査対象にすべく、運動を展開すべきではないだろうか。
(小杉みすず)