ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「国民の命を守るために一刻の猶予もない」と言う首相が、災害対策会議に使った時間はたったの10分?!

2015年09月10日 | 日本とわたし
集中豪雨で甚大な被害が出ている真っ最中に、

記録的洪水が起きているのに…。
安倍首相が災害対策ほったらかしで外務省、自衛隊幹部と安保法制答弁の “口裏合わせ”

【LITERA】2015年9月10日



北関東への記録的な大雨だが、いまも茨城県では、鬼怒川の堤防決壊によって濁流にのまれ家屋に取り残された人びとや、土砂崩れに巻き込まれた人びとの救助活動が行われている。
17時30分現在、被害は6900世帯にのぼり、550人もの人びとが孤立状態にあるという。
 
今後、被害はさらに拡大すると思われるが、安倍晋三首相は午前10時39分に、報道各社からのインタビューで、
「今後も経験したことのない大雨が降り続く恐れがある。災害応急対策に万全を期していく」と述べたものの、
その後、災害対策に自ら乗り出すことはなかった
 
事実、インタビュー後は、長嶺安政外務審議官、江島潔自民党参院議員、山口那津男公明党代表と立て続けに会っているが、
会談目的は災害対策ではなく、安保法制の参議院採決に向けた準備であることは明白
さらに、午後1時36分から2時17分までは、内正太郎国家安全保障局長、北村滋内閣情報官、平松賢司外務省総合外交政策局長、防衛省の黒江哲郎防衛政策局長、河野克俊統合幕僚長と会談している。
この面子を見てピンとくる人も多いと思うが、これは先日、国会で明らかになった防衛省の内部資料、
すなわち、昨年末の、河野統幕長による安保法制成立を前提とした、米軍幹部との会談の件について話し合っていたのだろう。
 
いままさに起こっている災害の対策に尽力もせず、安保法制採決のために内部資料の言い訳を考える……。
しかも、災害救助にあたる自衛隊トップの統幕長も一緒に。
これだけでも国民の安全を軽視していると思わざるを得ないが、
そもそも、深夜1時に開かれた会見の段階で、気象庁は、
栃木県では、これまでに経験したことのないような大雨が降っています。重大な危険が差し迫った異常事態と言っていい状況です」と強い言葉で説明。
さらに、
土砂崩れや浸水による重大な災害が、すでに起こっていてもおかしくない」としていた。
そして、最大限の警戒を呼びかける「特別警報」が、深夜0時台に栃木県、朝7時台に茨城県に発表されている。
 
昨晩から甚大な災害が予想され、すでに被害が出ている
そんな状況下にもかかわらず、安倍首相は午後3時49分になって、やっと大雨に関する関係閣僚会議を開いた
そして、「国民の命を守るために一刻の猶予もない」などと述べたのだ。
一刻の猶予もないと知っていながら、その間、安保法制の口裏あわせをしていたのに、である。
 
この発言、厚顔にもほどがあるが、いまはそれこそ一刻も早く、本気で対策を講じてほしい。
それが総理大臣の仕事だ。
(編集部)


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150910-00000025-jij-pol

首相動静(9月10日)
【時事通信】

午前8時
公邸。朝の来客なし。

午前8時6分~同16分
西村泰彦内閣危機管理監。

午前9時40分
公邸発。
 
午前9時47分
東京・虎ノ門の日本消防会館着。
同会館内のニッショーホールで全国消防殉職者慰霊祭に出席し、あいさつ、献花。
同10時32分
同所発。
 
午前10時38分、官邸着。
同39分~同40分
報道各社のインタビュー。
「大雨の対応状況は」に「今後も経験したことのない大雨が降り続く恐れがある。災害応急対策に万全を期していく」。
 
午前10時44分~同59分
長嶺安政外務審議官。和泉洋人首相補佐官同席。
 
午前11時48分~午後0時19分
江島潔自民党参院議員。
 
午後0時29分~同1時30分
山口那津男公明党代表。
 
午後1時36分~同2時17分
谷内正太郎国家安全保障局長、北村滋内閣情報官、平松賢司外務省総合外交政策局長、防衛省の黒江哲郎防衛政策局長、河野克俊統合幕僚長。
 
午後2時58分~同3時4分
木村太郎首相補佐官。林肇外務省欧州局長同席。
 
午後3時5分~同48分
茂木敏充自民党選対委員長。

同49分~同59分
栃木、茨城両県などの大雨に関する関係閣僚会議。

 
午後4時5分~同31分
甘利明経済財政担当相、内閣府の松山健士事務次官、前川守、羽深成樹、田和宏各政策統括官。
 
午後4時37分、麻生太郎副総理兼財務相、財務省の田中一穂事務次官、佐藤慎一主税局長が入った。
同5時25分、田中、佐藤両氏が出た。
同33分、麻生氏が出た。
 
午後6時9分
ウガンダのムセベニ大統領を出迎え。記念撮影。

同10分~同15分
儀仗隊による儀礼。

午後6時17分~同7時2分
ムセベニ大統領と首脳会談。

同7分~同24分
署名式。共同記者発表。

同25分、官邸発。

同26分、公邸着。
首相夫妻主催の夕食会に出席。

(了)

栃木、茨城両県などの大雨に関する会議に使った時間は、昼の3時49分から59分のたった10分だけ。
その他はずっと、夕方の5時半まで、違憲法案の強行採決の実現に向けての画策を練り、ウガンダの大統領との撮影やら署名やら共同記者会見をして、首相夫妻主催の夕食会まで行った。

国がどれほど、国民の命というものを蔑ろにするか、し続けてきたか。
それを今、安倍という首相の座に居座っている男が、見事に体現してくれている。

国会というまさに議員の仕事場で、まともな答弁が全くできないという無様な姿をさらけ出し、野次を投げかけ、話をはぐらかす。
その悲惨としか言いようのない今期の国会の経過を、ともたさんが、忙しい毎日の中、徹夜をしてまでまとめてくださった。

その渾身のまとめです。

↓以下、紹介します。

【共産またも「爆弾」投下!】
法案成立、さる12月に、統幕長が米軍に「報告」か?
民主追及:
民間人殺傷したら現場は有罪・司令官は無罪?
ホルムズ海峡封鎖はやはり架空だった!
憲法18条は徴兵制の歯止めにならず!
生活・山本「中3生にも戸別訪問」の自衛隊リクルートの実態に迫る!
20150902参院安保特別委

http://togetter.com/li/868883

【防衛相、絶賛崩壊中】
統幕長発言、内容糺さず!
ミサイル防護は、客船より米艦船を優先の本末転倒!
2つあったS47見解の矛盾に、「安倍顧問弁護士」が強弁!
国民の税金で、統幕長が「勝手にお買い物」、割を食うのは非正規自衛隊員!?
あの議員まで「NSCの役人出て来い!」と吠え出したっ!
20150904参院安保特別委

http://togetter.com/li/869694
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「安全の根拠を示さず、避難住民の自己決定権を尊重しない。 史上最大の事故には史上最大の救済が必要」

2015年09月10日 | 日本とわたし
東京電力福島第一原発の過酷事故が起こってから、4年と半年が過ぎました。
そして今やっと、『福島被ばく訴訟』が始まりました。
この裁判は、井戸川克隆前双葉町町長が原告となり、東京電力と国が、住民を、放射線に被ばくさせた責任を正面から問う裁判です。
タイトルの言葉は、裁判での井戸川氏の陳述より引用しました。
この裁判が、事故に至った原因、原子力ムラの体質、責任転嫁の実態などを公に提示し、しっかりとした検証が行われることへのきっかけになってほしいです。

井戸川さんの言葉:
「絶対安全」と言われていた原子力発電所。
その原子力発電所は,私たちのふるさとを奪う存在になりました。
3月12日,私たちは、原子力発電所から出た「死の灰」を浴びました。
今も、私たちの故郷は「汚染」されたままです。 
安全なふるさとを奪った国・東電を許さない!許せない!



週刊MDS新聞より

「福島被ばく訴訟」始まる 
原告の井戸川克隆さん(前双葉町長)陳述

http://www.mdsweb.jp/doc/1393/1393_45i.html



福島原発事故当時の地元の首長が、国と東京電力を訴えた「福島被ばく訴訟」が8月21日、東京地裁で始まった。
傍聴抽選に100人を超える市民が列をなし、法廷はいっぱいになった。


「憤りが収まらない」

原告の前双葉町長・井戸川克隆さんが意見陳述。
「私は今回の事故により、計り知れない被害を受け、数えきれないほど多くのものを失った。
事故直後に大量の被曝をし、今日まで健康被害の恐怖やがんの不安におびえ続けている」

悔しさをにじませながら、語り始める。

「事故前、国や東電は核の『平和利用』をうたい、『原発は絶対安全』を繰り返し、何があっても『止める、閉じ込める、冷やす』と言い続けていた」

「事故の翌朝以降、町民は川俣町への避難を開始。
私は、取り残されていた病院患者や施設入所者の避難誘導にあたっていたとき、1号機から〝ドン〟という大きな音が響き、
5分後、空からぼたん雪のような放射性降下物が落ちてきた。
3月11日16時45分に、東電が政府に通報した時点で適切な避難指示が出ていれば、惨事を回避できたと思うと、憤りが収まらない」

と、原子力政策のウソと、事故対応の遅れの責任を追及。

「テレビ会見は『直ちに影響がない』と、事態の深刻さを伝えない。
『なんだこの国は。われわれを見捨てる気か』と強い不信感を持った」


「放射能は心の問題と発言した副大臣がいた。
避難も強いられず、被曝の恐怖にもさらされていない者が、そう決めつけることに怒りを覚える。
被害ではないと決めつける方には、私たちと同じ放射能を被(かぶ)ってみていただきたい」
「今や、放射線に汚染された土地に無理に帰還させようとして、20mSvで安全だという。
安全の根拠を示さず、避難住民の自己決定権を尊重しない。
史上最大の事故には、史上最大の救済が必要だ。
国に期待できない以上、司法によって正義の実現を」


陳述を終えると、裁判長の制止の声を圧する大きな拍手が響き渡った。


裁判を支える会結成へ

弁護団は、宇都宮健児弁護士を団長に、福島原発被害東京訴訟やさいたま訴訟などを担う、弁護士12人で構成されている。
裁判後の報告集会で、松浦麻里沙弁護士は、
「避難指示の遅れ、政府の過失で無用な被曝を受けたこと、初期被曝がもたらす健康被害への恐怖・精神的苦痛を正面から取り上げ、責任を問う裁判だ」と意義づけた。

集会には、南相馬・20mSv基準撤回訴訟や、東京訴訟、かながわ訴訟、東電株主代表訴訟の原告らも参加。
「当該の行政の長が訴える裁判は画期的」
「低線量被曝の健康被害を問題にしていく、意義ある裁判だ」
「ひだんれん(原発事故被害者団体連絡会)に入って大きな運動にしよう」
など、活発な意見が出された。

井戸川さんは、
「こんなに集まっていただいてありがとう」と涙を拭い、
「この裁判で、区域外区域内など関係なく、みなさんが被害者だという意識を高めたい。
健康手帳の交付、健康診断など、被曝の影響をあいまいにしない制度要求につなげたい」
と述べた。

次回以降の期日は11月19日、2月4日、4月20日(いずれも午前10時から103号法廷)。
また、裁判を支える会の結成に向け、9月6日に打ち合わせ会がもたれる(午後4時から埼玉総合法律事務所=浦和駅下車=)。

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