ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

NHK WORLD『東電の廃炉責任者がかくも悲観的な見通しを語る』も、NHK JAPANではどうよ?

2015年10月21日 | 日本とわたし
この記事は、今から半年前に書かれたものです。
半年前というと、覚えるには少し難しいものがありますが、みなさん、この、廃炉責任者の方が、廃炉について悲観的な見通しを語ったということについて、聞き覚えがありますか?
わたし自身、このニュースを直接観ていないのですが、ネット上においても大きく取り上げられてはいなかったと思います。
当事国である日本に、このような実情をきちんと伝えない。
そしてその局は、「公共の福祉のために、あまねく日本全国で受信できるように、豊かで、且つ良い放送番組による国内基幹放送を行う」ことが使命とされているNHK。

昨今の、特に、安保法制採決時の国会中継においてのNHKの態度には、怒りを感じている人が少なくありません。
国会に、放送局に、新聞社に、そして銀行や大企業にも、国民からの叱咤と(正しい方向に修正できた際には)激励が、今ほど必要な時はないと思います。

東電・廃炉責任者が、悲観的な見通しを語るも、NHKは国内では報道せず
【Finance GreenWatch】2015年4月8日
4月 8th, 2015 | Comments Off on 東電・廃炉責任者が悲観的な見通しを語るも、NHKは国内では報道せず(NHK:阿修羅)

NHKが、東電・福島第一廃炉推進カンパニー社長・増田尚宏氏に、廃炉作業の見通しについてインタビューしています。

NHK WORLD
Decommissioning Chief Speaks Out
「東電・廃炉推進トップが語る」
 
【NHKワールドニュース】2015年3月31日
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/news/features/201503312108.html




以下、増田氏の回答を引用します。
―–(引用ここから)――

(Masuda)
We have no idea about the debris. We don’t know its shape or strength.
We have to remove it remotely from 30 meters above, but we don’t have that kind of technology yet,
it simply doesn’t exist.

溶融燃料についてはわからない。
形状や強度は不明。
30メータ上方から、遠隔操作で取り除く必要があるが、そういった種類の技術は持っておらず、存在しない


(Masuda)
We still don’t know whether it’s possible to fill the reactor containers with water.
We’ve found some cracks and holes in the three damaged container vessels,
but we don’t know if we found them all.
If it turns out there are other holes, we might have to look for some other way to remove the debris.

格納容器を水棺にするのが可能かどうか、まだわからない。
壊れた格納容器3基に、いくつかのヒビ割れや穴を見つけたが、それで全部かどうかわからない。
ほかにもあれば、がれきを取り除く他の方法を見つけなければならない。


(NHK)
The government wants that work to begin in 2020.
I asked Masuda how confident he is that he hit the target. His answer was surprisingly candid.

政府は、廃炉作業を、2020年に始める意向だ。
増田氏に、それについて、どれだけ確信があるか尋ねた。
彼の回答は、驚くほど率直だった。


(Masuda)
It’s a very big challenge. Honestly speaking, I cannot say it’s possible.
But also I do not wish to say it’s impossible.

それは、非常に大きなチャレンジだ。
正直に言って、私はそれが可能だと言えない
でも、不可能だとも言いたくない。


(NHK)
I also asked Masuda what he needs most for the operation to succeed.

増田氏に、成功させるためには、何が一番必要かと聞いた。

(Masuda)
That’s hard to say. but probably experience.
How much radiation exposure can people tolerate?
What kind of information do the residents in the area need?There is no textbook to teach us what to do.
I have to make decisions every step of the way.
And I must be honest with you I cannot promise that I will always make the right decision.

言うのは難しいが、おそらく経験だろう。
どのくらいの被ばく線量なら許容されるのか?
周辺住民には、どんな情報が必要なのか?
どうすればよいか教えてくれる教科書はない。
私は、ステップごとに、決定を下さなければならない。
正直に申し上げて、私が正しい決定をするということは、約束できない


―–(引用ここまで)――


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MOX燃料の3号機がベント放出した高濃度汚染は北西に!などと、しれっと今頃発表する原子力研究開発機構

2015年10月21日 | 日本とわたし
イギリスの新聞『インディペンデント紙』が、2011年8月17日の記事で福島原発事故を取り上げました。
英紙インディペンデント電子版で、2011年8月29日(現地時間)に、複数の研究者の発言が報道
されました。
その記事には、「原発事故は日本政府が嘘をつく構造」「近代日本の終焉」「チェルノブイリより遥かに酷い」という言葉が書かれていました。

かなりぼんやりとした画像ですが、汚染の状況を示す日本地図です。



あれから4年と少し経った今になって、やっとか、という感がする報道がありました。
まさしく、『原発事故は、日本政府が嘘をつく構造』そのものです。
事故に限らず、原発に関しては、嘘が無いことの方が極めて少ない。
嘘とでたらめを並べ、騙さなければ、誰も納得できないことだらけだからです。
自民党が主だってばらまいてきた負の遺産は、日本のみならず、世界の未来に暗い影を落とす、大変に危険で厄介なものです。
そしてその、危険で厄介なものを扱う組織や人間たちの中に、責任感や倫理観に重大な欠陥がある人が多すぎる。
このことがまず、いつまで経ってもまともな方向に進めない、大きな原因になっていると思います。


『2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故で、原発の北西方面を放射性物質で高濃度に汚染したのは、
格納容器が損傷した2号機からの大量放出に加え、
3号機で、格納容器からの排気(ベント)の操作をした後の放出だった可能性がある
との推定結果が出た』


……。

↑この記事についてまとめてくださった『真実を探すブログ』さんの記事の、動画以外の部分をここに転載させていただきます。

↓以下、転載はじめ

福島第1原発3号機でも、超高濃度放射能をベントで放出していたことが発覚!
放射能は発表以上の値に!
東電の見解に再検討も!

2015年10月20日
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-8429.html




詳しくはこちらで→*世界版SPEEDIを使った放射能汚染地図
http://nsec.jaea.go.jp/fukushima/data/20110906.pdf


☆3号機も高濃度汚染源…ベント後、北西に放出か
http://www.yomiuri.co.jp/science/20151018-OYT1T50097.html

引用: 
2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故で、原発の北西方面を放射性物質で高濃度に汚染したのは、
格納容器が損傷した2号機からの大量放出に加え、
3号機で、格納容器からの排気(ベント)の操作をした後の放出だった可能性がある
との推定結果を、
日本原子力研究開発機構の研究グループがまとめた。
 
東電の「ベントに伴う放出量は全体の1%未満」との見解は、再検討を迫られそうだ。



:引用終了

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以下、ネットの反応























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東京電力や原子力村の方達は、「福島の事故は多くてもチェルノブイリ程度」と言っていましたが、
これでチェルノブイリ以上の汚染だった可能性が高まりましたね。
そうなると、福島県で、チェルノブイリを超える勢いで、小児甲状腺がんや各種病気が増えていることも、説明することが出来ます。

現に、ヨーロッパやオーストラリア等の調査では、
福島原発事故で発生した放射性物質の総量が、チェルノブイリの倍以上に匹敵する恐れがある、という試算結果が出ていました。
福島原発事故は、忘れて良い事故ではなく、世界中の人々が全容を知る必要があります
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