この記事は、今から半年前に書かれたものです。
半年前というと、覚えるには少し難しいものがありますが、みなさん、この、廃炉責任者の方が、廃炉について悲観的な見通しを語ったということについて、聞き覚えがありますか?
わたし自身、このニュースを直接観ていないのですが、ネット上においても大きく取り上げられてはいなかったと思います。
当事国である日本に、このような実情をきちんと伝えない。
そしてその局は、「公共の福祉のために、あまねく日本全国で受信できるように、豊かで、且つ良い放送番組による国内基幹放送を行う」ことが使命とされているNHK。
昨今の、特に、安保法制採決時の国会中継においてのNHKの態度には、怒りを感じている人が少なくありません。
国会に、放送局に、新聞社に、そして銀行や大企業にも、国民からの叱咤と(正しい方向に修正できた際には)激励が、今ほど必要な時はないと思います。
東電・廃炉責任者が、悲観的な見通しを語るも、NHKは国内では報道せず
【Finance GreenWatch】2015年4月8日
4月 8th, 2015 | Comments Off on 東電・廃炉責任者が悲観的な見通しを語るも、NHKは国内では報道せず(NHK:阿修羅)
NHKが、東電・福島第一廃炉推進カンパニー社長・増田尚宏氏に、廃炉作業の見通しについてインタビューしています。
NHK WORLD
Decommissioning Chief Speaks Out
「東電・廃炉推進トップが語る」
【NHKワールドニュース】2015年3月31日
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/news/features/201503312108.html
以下、増田氏の回答を引用します。
―–(引用ここから)――
(Masuda)
We have no idea about the debris. We don’t know its shape or strength.
We have to remove it remotely from 30 meters above, but we don’t have that kind of technology yet,
it simply doesn’t exist.
溶融燃料についてはわからない。
形状や強度は不明。
30メータ上方から、遠隔操作で取り除く必要があるが、そういった種類の技術は持っておらず、存在しない。
(Masuda)
We still don’t know whether it’s possible to fill the reactor containers with water.
We’ve found some cracks and holes in the three damaged container vessels,
but we don’t know if we found them all.
If it turns out there are other holes, we might have to look for some other way to remove the debris.
格納容器を水棺にするのが可能かどうか、まだわからない。
壊れた格納容器3基に、いくつかのヒビ割れや穴を見つけたが、それで全部かどうかわからない。
ほかにもあれば、がれきを取り除く他の方法を見つけなければならない。
(NHK)
The government wants that work to begin in 2020.
I asked Masuda how confident he is that he hit the target. His answer was surprisingly candid.
政府は、廃炉作業を、2020年に始める意向だ。
増田氏に、それについて、どれだけ確信があるか尋ねた。
彼の回答は、驚くほど率直だった。
(Masuda)
It’s a very big challenge. Honestly speaking, I cannot say it’s possible.
But also I do not wish to say it’s impossible.
それは、非常に大きなチャレンジだ。
正直に言って、私はそれが可能だと言えない。
でも、不可能だとも言いたくない。
(NHK)
I also asked Masuda what he needs most for the operation to succeed.
増田氏に、成功させるためには、何が一番必要かと聞いた。
(Masuda)
That’s hard to say. but probably experience.
How much radiation exposure can people tolerate?
What kind of information do the residents in the area need?There is no textbook to teach us what to do.
I have to make decisions every step of the way.
And I must be honest with you I cannot promise that I will always make the right decision.
言うのは難しいが、おそらく経験だろう。
どのくらいの被ばく線量なら許容されるのか?
周辺住民には、どんな情報が必要なのか?
どうすればよいか教えてくれる教科書はない。
私は、ステップごとに、決定を下さなければならない。
正直に申し上げて、私が正しい決定をするということは、約束できない。
―–(引用ここまで)――
半年前というと、覚えるには少し難しいものがありますが、みなさん、この、廃炉責任者の方が、廃炉について悲観的な見通しを語ったということについて、聞き覚えがありますか?
わたし自身、このニュースを直接観ていないのですが、ネット上においても大きく取り上げられてはいなかったと思います。
当事国である日本に、このような実情をきちんと伝えない。
そしてその局は、「公共の福祉のために、あまねく日本全国で受信できるように、豊かで、且つ良い放送番組による国内基幹放送を行う」ことが使命とされているNHK。
昨今の、特に、安保法制採決時の国会中継においてのNHKの態度には、怒りを感じている人が少なくありません。
国会に、放送局に、新聞社に、そして銀行や大企業にも、国民からの叱咤と(正しい方向に修正できた際には)激励が、今ほど必要な時はないと思います。
東電・廃炉責任者が、悲観的な見通しを語るも、NHKは国内では報道せず
【Finance GreenWatch】2015年4月8日
4月 8th, 2015 | Comments Off on 東電・廃炉責任者が悲観的な見通しを語るも、NHKは国内では報道せず(NHK:阿修羅)
NHKが、東電・福島第一廃炉推進カンパニー社長・増田尚宏氏に、廃炉作業の見通しについてインタビューしています。
NHK WORLD
Decommissioning Chief Speaks Out
「東電・廃炉推進トップが語る」
【NHKワールドニュース】2015年3月31日
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/news/features/201503312108.html
以下、増田氏の回答を引用します。
―–(引用ここから)――
(Masuda)
We have no idea about the debris. We don’t know its shape or strength.
We have to remove it remotely from 30 meters above, but we don’t have that kind of technology yet,
it simply doesn’t exist.
溶融燃料についてはわからない。
形状や強度は不明。
30メータ上方から、遠隔操作で取り除く必要があるが、そういった種類の技術は持っておらず、存在しない。
(Masuda)
We still don’t know whether it’s possible to fill the reactor containers with water.
We’ve found some cracks and holes in the three damaged container vessels,
but we don’t know if we found them all.
If it turns out there are other holes, we might have to look for some other way to remove the debris.
格納容器を水棺にするのが可能かどうか、まだわからない。
壊れた格納容器3基に、いくつかのヒビ割れや穴を見つけたが、それで全部かどうかわからない。
ほかにもあれば、がれきを取り除く他の方法を見つけなければならない。
(NHK)
The government wants that work to begin in 2020.
I asked Masuda how confident he is that he hit the target. His answer was surprisingly candid.
政府は、廃炉作業を、2020年に始める意向だ。
増田氏に、それについて、どれだけ確信があるか尋ねた。
彼の回答は、驚くほど率直だった。
(Masuda)
It’s a very big challenge. Honestly speaking, I cannot say it’s possible.
But also I do not wish to say it’s impossible.
それは、非常に大きなチャレンジだ。
正直に言って、私はそれが可能だと言えない。
でも、不可能だとも言いたくない。
(NHK)
I also asked Masuda what he needs most for the operation to succeed.
増田氏に、成功させるためには、何が一番必要かと聞いた。
(Masuda)
That’s hard to say. but probably experience.
How much radiation exposure can people tolerate?
What kind of information do the residents in the area need?There is no textbook to teach us what to do.
I have to make decisions every step of the way.
And I must be honest with you I cannot promise that I will always make the right decision.
言うのは難しいが、おそらく経験だろう。
どのくらいの被ばく線量なら許容されるのか?
周辺住民には、どんな情報が必要なのか?
どうすればよいか教えてくれる教科書はない。
私は、ステップごとに、決定を下さなければならない。
正直に申し上げて、私が正しい決定をするということは、約束できない。
―–(引用ここまで)――