政府現地本部長交代 暴言続き地元が『NO』、事実上更迭
【西日本新聞】2016年04月21日
http://qbiz.jp/article/85364/1/
食事におにぎり→「こんな食事じゃ戦はできない」
物資配送の滞り→「あんたら(地元自治体)の責任。政府に文句言うな」
政府は20日、熊本地震の政府現地対策本部長を、松本文明内閣府副大臣から酒井庸行内閣府政務官に交代した、と発表した。
松本氏は15日から、熊本県庁内の対策本部で、政府と被災地の連絡調整を担っていたが、
言動を、熊本県や被災自治体から批判されており、事実上の更迭との指摘がある。
菅義偉官房長官は、交代理由を、「昼夜たがわず食料支援などで指揮をした。体力面を考慮した」と説明。
河野太郎防災担当相は、「交代は予定通り」と強調した。
一方、政府関係者は、西日本新聞の取材に、「(松本氏は)県との連携がうまくいっていなかった」と認めた。
別の関係者も、松本氏が本部長を続ければ、「政権に大打撃となる。早め早めに手を打った」と話した。
関係者によると、松本氏は、食事におにぎりが配られたときに、
「こんな食事じゃ戦はできない」と不満を口にした。
避難所への支援物資配布を巡って、
「物資は十分に持ってきている。被災者に行き届かないのは、あんたらの責任だ。政府に文句は言うな」と、
地元の自治体職員に、声を荒らげたこともあったという。
県や被災自治体は、「松本氏が、震災対応の邪魔になっている」と不信感を募らせていた。
松本氏は、政権幹部に電話で、「怒鳴ってしまいました」と謝ったという。
松本氏は20日、官邸で、安倍晋三首相に報告した後、記者団に、
「びしびしと言い過ぎたことが批判につながっているなら、甘んじて受ける」と語り、おにぎりの件について「そういう事実はない」と否定した。
この男の言動のひどさ、お粗末さはもちろんのこと、謝まった相手が政権幹部であることに、わたしは本当に呆れています。
しかも、この交代は、「政権にとって大打撃になり(多分選挙のことを考えているのでしょう)、早め早めに手を打った」というなら、
この交代でさえも、現地のためではなく、自民党の存続のため、自分たちの保身のため、と言えるのではないでしょうか?
なんという堕落した、無能者ばかりが寄り集まっているのでしょう。
しかも、この副大臣は、現地に行っていたにも関わらず、安倍首相からのトンチンカンというだけでは済まない、
地震がまだまだ継続している最中に、屋内退避という誤った指示をそのまま伝言し、その後に起こった本震での被害を、拡大させた疑いも持たれています。
このことについて、厳しく追及するべきだと思います。
熊本地震…6日間で現地本部長交代
【報道ステーション】2016.04.21
http://www.newsjs.com/url.php?p=http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000073194.html
政府は、熊本地震の直後から、熊本に現地対策本部を置いています。
で、こちらの松本内閣府副大臣が、現地の政府側のトップを務めていたんですけれども、6日間で交代となりました。
一体何があったんでしょうか。
松本副大臣:
まだ昨日から一睡もしていないんだから。
地震直後に熊本入りし、現地の政府側のトップとして、国と県の調整を行ってきた松本内閣府副大臣。
政府と現地を結んだテレビ会議で、河野防災担当大臣に、おにぎりなどの差し入れを要請したことが、問題になっていました。
松本内閣府副大臣:
申し訳ないけど、親しい近くの(国会議員の)先生方から、おにぎりでもバナナでも何でもいいから、差し入れをお願いしてくれませんかって、テレビ会議で(河野大臣に)お願いした。
(河野大臣は)「よーしまっちゃん、任せろ考えるから」と、こう言ってくれて、4人の先生方の事務所から、おにぎりが差し入れられました。
「何々先生からの差し入れだよ、みんなこれをまず食べて!」
そういう状況です。
質問:
大臣、テレビ会議のやりとりは、間違いないですか?
河野防災担当大臣:
間違いない。
テレビ会議は、本来、県の要請を国に伝え、政府が対応を調整する場です。
与党からも、こんな批判が出ていました。
公明党中央幹事長・漆原良夫会長:
現場で、おにぎりさえ口に入らない方がいらっしゃるということを考えれば、とっても残念だなと。
本当に、被災者に寄り添う気持ちで、特に国会議員や役人は、現場に行かなきゃいけない。
さらに、こんなこともありました。
16日未明の、震度7の本震が発生する前に、松本副大臣が、屋外に避難している住民を、屋内に避難させるという政府の要請を、熊本県側に伝えたときのことです。
松本副大臣:
避難場所も揺れるもんですから、皆さん怖がって、避難場所の前の広場に夜出てくるんです。
ま、こういうお話が、(熊本県側から)ありました。
隣にお座りだった(熊本県)知事さんが、
「 いやー松本さん、現地とやっぱり離れていると、現場感覚がこういう風に違うんですよね。みんな恐いんですよ」と、こう言われました。
屋内に避難させるという要請は、安倍総理の指示を受けてのものでしたが、
熊本県側は、現地のことがわかっていないと、不快感を示したといいます。
結局、松本副大臣は、6日で、現地対策本部長を交代したことになります。
政府は、松本副大臣の交代は、ローテーションによるものだとしています。
菅官房長官:
まぁ当然、時期が来ましたら、また松本副大臣にも現地入りして、指揮をとってもらいたい。こういうふうに思っております。
災害対策本部の本部長は内閣総理大臣に
【南山法律事務所・コラム】2016.04.20
http://www.nanzanlaw.com/column/196
災害対策本部の本部長が、安倍総理ではなく、河野大臣(防災担当)であることが判明しました。
安倍総理が本部長になる、最も権限の強い災害対策本部もあるのですが、それは現在も使われていない、ということです。
とんでもないことです。
ベストを尽くしていない、という点でもそうですが、現行法制度上ある制度を、全然使い尽くしていないのに、
4月15日の時点で、「憲法改正」「緊急事態条項」に、菅官房長官が言及していたことを含めると、尚更とんでもないことです。
哀しいことですが、政府には考えを改めて、姿勢を変えていただく必要があると思いますので、ぜひシェアをお願いします。
(この件は、民進党の蓮舫議員の指摘で気づきました)
1「緊急災害対策本部」と「非常災害対策本部」
まず、災害対策基本法が定める災害対策本部には、
最上位の「緊急災害対策本部」と、その下の「非常災害対策本部」があります。
この二つの本部は、名前が違うだけでなく、権限、つまりできることにも差があります。
阪神淡路のときも、非常災害対策本部で対応されたようですが、
これは当時の法律が、災害緊急事態の布告をしないと「緊急災害対策本部」が招集できないものになっていたからです。
(この教訓を踏まえた改正が、1995年になされ、緊急災害対策本部は、招集されやすいものになりました)
そして、緊急災害対策本部を初めて招集したのは、民主党の菅総理、3.11のときです。
法制度上、最大の権限を行使できるようにした、ということです。
その後の災害、例えば広島豪雨災害も、「緊急災害対策本部」ではなく、「非常災害対策本部」で対応されています。
よって、4月14日の、最初の震度7の地震のときに招集されたのが、非常災害対策本部であったことは、それなりに合理的だと思います。
とはいえ、阪神淡路の教訓を踏まえて、緊急災害対策本部の招集がされやすい改正がされていることを踏まえると、
この時点で、緊急災害対策本部、という選択肢もあったように思います。
しかし、4月16日未明のM7.3で、次元が変わりました。
被害は深刻に、そして範囲が拡大しました。
よって、この時点で、法律に基づき、非常災害対策本部から緊急災害対策本部への移行を行い、安倍総理自ら本部長に就任し、
緊急災害対策本部だからこそ認められている権限も含めて、最大限の措置をとる必要があります。
しかし、それが今もってなされていません。
そして、権限のこともそうですが、政府は最大限の努力をしていることを、被災者や被災地の首長に示す必要があるのですが、
それが今もってされていない、ということです。
2 他の対応にも見える政府の姿勢
他にも、激甚災害の指定もまだですし、被災者生活再建支援法の適用もまだです(全壊戸数からすれば熊本県に適用できます)。
また、特定非常災害の被害者の、権利利益の保全等を図るための、特別措置に関する法律による、特定非常災害の指定もされていません。
大分県には、災害救助法の適用がされていませんし、大分県の全壊戸数が0のままです。
ホンマかいな、という気もしています。
要するに、政府は、4月14日の震度7のときの体制のままであって、4月16日のM7.3を受けた体制になっていないし、
TPPの審議を始めているところを見ると、頭の中も、M7.3モードになっていないのだと思います。
3 政府にがんばっていただきたい
被災者の命がかかっている問題です。
次元が変わったことを理解し、早急に頭を切り替えて、体制も切り替えて取り組んでほしいと思います。
ぜひ切り替えていただいて、私も含めて、心から応援できる政府になってください。
私も一国民です。
こんなときに、政府を批判したくはありません。
しかし、今回の政府の対応は、あまりにも酷すぎます。
外圧によって、ショックを受けていただくしかない、と思っています。
ぜひ認識を改めて、政府には、体制見直しも含めて全力を尽くし、頑張っていただきたいと思います。
【西日本新聞】2016年04月21日
http://qbiz.jp/article/85364/1/
食事におにぎり→「こんな食事じゃ戦はできない」
物資配送の滞り→「あんたら(地元自治体)の責任。政府に文句言うな」
政府は20日、熊本地震の政府現地対策本部長を、松本文明内閣府副大臣から酒井庸行内閣府政務官に交代した、と発表した。
松本氏は15日から、熊本県庁内の対策本部で、政府と被災地の連絡調整を担っていたが、
言動を、熊本県や被災自治体から批判されており、事実上の更迭との指摘がある。
菅義偉官房長官は、交代理由を、「昼夜たがわず食料支援などで指揮をした。体力面を考慮した」と説明。
河野太郎防災担当相は、「交代は予定通り」と強調した。
一方、政府関係者は、西日本新聞の取材に、「(松本氏は)県との連携がうまくいっていなかった」と認めた。
別の関係者も、松本氏が本部長を続ければ、「政権に大打撃となる。早め早めに手を打った」と話した。
関係者によると、松本氏は、食事におにぎりが配られたときに、
「こんな食事じゃ戦はできない」と不満を口にした。
避難所への支援物資配布を巡って、
「物資は十分に持ってきている。被災者に行き届かないのは、あんたらの責任だ。政府に文句は言うな」と、
地元の自治体職員に、声を荒らげたこともあったという。
県や被災自治体は、「松本氏が、震災対応の邪魔になっている」と不信感を募らせていた。
松本氏は、政権幹部に電話で、「怒鳴ってしまいました」と謝ったという。
松本氏は20日、官邸で、安倍晋三首相に報告した後、記者団に、
「びしびしと言い過ぎたことが批判につながっているなら、甘んじて受ける」と語り、おにぎりの件について「そういう事実はない」と否定した。
この男の言動のひどさ、お粗末さはもちろんのこと、謝まった相手が政権幹部であることに、わたしは本当に呆れています。
しかも、この交代は、「政権にとって大打撃になり(多分選挙のことを考えているのでしょう)、早め早めに手を打った」というなら、
この交代でさえも、現地のためではなく、自民党の存続のため、自分たちの保身のため、と言えるのではないでしょうか?
なんという堕落した、無能者ばかりが寄り集まっているのでしょう。
しかも、この副大臣は、現地に行っていたにも関わらず、安倍首相からのトンチンカンというだけでは済まない、
地震がまだまだ継続している最中に、屋内退避という誤った指示をそのまま伝言し、その後に起こった本震での被害を、拡大させた疑いも持たれています。
このことについて、厳しく追及するべきだと思います。
熊本地震…6日間で現地本部長交代
【報道ステーション】2016.04.21
http://www.newsjs.com/url.php?p=http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000073194.html
政府は、熊本地震の直後から、熊本に現地対策本部を置いています。
で、こちらの松本内閣府副大臣が、現地の政府側のトップを務めていたんですけれども、6日間で交代となりました。
一体何があったんでしょうか。
松本副大臣:
まだ昨日から一睡もしていないんだから。
地震直後に熊本入りし、現地の政府側のトップとして、国と県の調整を行ってきた松本内閣府副大臣。
政府と現地を結んだテレビ会議で、河野防災担当大臣に、おにぎりなどの差し入れを要請したことが、問題になっていました。
松本内閣府副大臣:
申し訳ないけど、親しい近くの(国会議員の)先生方から、おにぎりでもバナナでも何でもいいから、差し入れをお願いしてくれませんかって、テレビ会議で(河野大臣に)お願いした。
(河野大臣は)「よーしまっちゃん、任せろ考えるから」と、こう言ってくれて、4人の先生方の事務所から、おにぎりが差し入れられました。
「何々先生からの差し入れだよ、みんなこれをまず食べて!」
そういう状況です。
質問:
大臣、テレビ会議のやりとりは、間違いないですか?
河野防災担当大臣:
間違いない。
テレビ会議は、本来、県の要請を国に伝え、政府が対応を調整する場です。
与党からも、こんな批判が出ていました。
公明党中央幹事長・漆原良夫会長:
現場で、おにぎりさえ口に入らない方がいらっしゃるということを考えれば、とっても残念だなと。
本当に、被災者に寄り添う気持ちで、特に国会議員や役人は、現場に行かなきゃいけない。
さらに、こんなこともありました。
16日未明の、震度7の本震が発生する前に、松本副大臣が、屋外に避難している住民を、屋内に避難させるという政府の要請を、熊本県側に伝えたときのことです。
松本副大臣:
避難場所も揺れるもんですから、皆さん怖がって、避難場所の前の広場に夜出てくるんです。
ま、こういうお話が、(熊本県側から)ありました。
隣にお座りだった(熊本県)知事さんが、
「 いやー松本さん、現地とやっぱり離れていると、現場感覚がこういう風に違うんですよね。みんな恐いんですよ」と、こう言われました。
屋内に避難させるという要請は、安倍総理の指示を受けてのものでしたが、
熊本県側は、現地のことがわかっていないと、不快感を示したといいます。
結局、松本副大臣は、6日で、現地対策本部長を交代したことになります。
政府は、松本副大臣の交代は、ローテーションによるものだとしています。
菅官房長官:
まぁ当然、時期が来ましたら、また松本副大臣にも現地入りして、指揮をとってもらいたい。こういうふうに思っております。
災害対策本部の本部長は内閣総理大臣に
【南山法律事務所・コラム】2016.04.20
http://www.nanzanlaw.com/column/196
災害対策本部の本部長が、安倍総理ではなく、河野大臣(防災担当)であることが判明しました。
安倍総理が本部長になる、最も権限の強い災害対策本部もあるのですが、それは現在も使われていない、ということです。
とんでもないことです。
ベストを尽くしていない、という点でもそうですが、現行法制度上ある制度を、全然使い尽くしていないのに、
4月15日の時点で、「憲法改正」「緊急事態条項」に、菅官房長官が言及していたことを含めると、尚更とんでもないことです。
哀しいことですが、政府には考えを改めて、姿勢を変えていただく必要があると思いますので、ぜひシェアをお願いします。
(この件は、民進党の蓮舫議員の指摘で気づきました)
1「緊急災害対策本部」と「非常災害対策本部」
まず、災害対策基本法が定める災害対策本部には、
最上位の「緊急災害対策本部」と、その下の「非常災害対策本部」があります。
この二つの本部は、名前が違うだけでなく、権限、つまりできることにも差があります。
阪神淡路のときも、非常災害対策本部で対応されたようですが、
これは当時の法律が、災害緊急事態の布告をしないと「緊急災害対策本部」が招集できないものになっていたからです。
(この教訓を踏まえた改正が、1995年になされ、緊急災害対策本部は、招集されやすいものになりました)
そして、緊急災害対策本部を初めて招集したのは、民主党の菅総理、3.11のときです。
法制度上、最大の権限を行使できるようにした、ということです。
その後の災害、例えば広島豪雨災害も、「緊急災害対策本部」ではなく、「非常災害対策本部」で対応されています。
よって、4月14日の、最初の震度7の地震のときに招集されたのが、非常災害対策本部であったことは、それなりに合理的だと思います。
とはいえ、阪神淡路の教訓を踏まえて、緊急災害対策本部の招集がされやすい改正がされていることを踏まえると、
この時点で、緊急災害対策本部、という選択肢もあったように思います。
しかし、4月16日未明のM7.3で、次元が変わりました。
被害は深刻に、そして範囲が拡大しました。
よって、この時点で、法律に基づき、非常災害対策本部から緊急災害対策本部への移行を行い、安倍総理自ら本部長に就任し、
緊急災害対策本部だからこそ認められている権限も含めて、最大限の措置をとる必要があります。
しかし、それが今もってなされていません。
そして、権限のこともそうですが、政府は最大限の努力をしていることを、被災者や被災地の首長に示す必要があるのですが、
それが今もってされていない、ということです。
2 他の対応にも見える政府の姿勢
他にも、激甚災害の指定もまだですし、被災者生活再建支援法の適用もまだです(全壊戸数からすれば熊本県に適用できます)。
また、特定非常災害の被害者の、権利利益の保全等を図るための、特別措置に関する法律による、特定非常災害の指定もされていません。
大分県には、災害救助法の適用がされていませんし、大分県の全壊戸数が0のままです。
ホンマかいな、という気もしています。
要するに、政府は、4月14日の震度7のときの体制のままであって、4月16日のM7.3を受けた体制になっていないし、
TPPの審議を始めているところを見ると、頭の中も、M7.3モードになっていないのだと思います。
3 政府にがんばっていただきたい
被災者の命がかかっている問題です。
次元が変わったことを理解し、早急に頭を切り替えて、体制も切り替えて取り組んでほしいと思います。
ぜひ切り替えていただいて、私も含めて、心から応援できる政府になってください。
私も一国民です。
こんなときに、政府を批判したくはありません。
しかし、今回の政府の対応は、あまりにも酷すぎます。
外圧によって、ショックを受けていただくしかない、と思っています。
ぜひ認識を改めて、政府には、体制見直しも含めて全力を尽くし、頑張っていただきたいと思います。