ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「お前たちのような無責任で幼稚な連中に、私たちの命を預けろと言うのか?!」

2012年07月02日 | 日本とわたし
ダンディ・ハリマオさんの『カレイドスコープ』より、転載させていただきます。

4号機プール-ABCの取材によって新たに分かったこと
 

ロバート・アルバレス氏  小出裕章氏  村田光平氏  鈴木智彦氏

6月25日夜、ABCの「報道7:30」というニュース番組で、「福島第一原発4号機の危機的状況」に関する報道が流れました。
これはABCオーストラリアで流された特集をアップしたもの。

北アジア特派員のマーク・ウィラシー記者の報告です。

日本とアメリカの核専門家は、別の地震が福島を襲えば、チェルノブイリ以上の大災害が始まるだろうと警告する


Japanese Diplomat urges UN intervention on SFP4


リー・セイルズ(女性司会者):
日本で、もう一つの巨大地震が起これば、その国家はチェルノブイリ事故の10倍もの規模の核災害に直面することになるかもしれません。
これは、専門家たちが、私たちABCの報道7:30に語っていることです。

昨年、巨大地震と津波が日本を襲ったとき、世界は核の大災害を恐れました。

福島の原子炉は被災地の中に位置しています。

ここのところ、福島の原発事故については、しばらく耳にしていませんが、危険は、まったく去っていないのです。

福島第一原発の4号機建屋の内部の状況は不安定である、と専門家たちが言っています。

北アジア特派員のマーク・ウィラシー記者の福島からの報告です。

マーク・ウィラシー記者:
「天は勇者を助く」と言います。

福島の人々は、この地震、津波、一連の核のメルトダウンを耐え忍べば、きっと良いことがあるだろうと考えています。

13ヶ月間、この競馬場は使われていませんでした。
放射能の恐怖から、人も馬も近寄らなかったからです。



とかく、今日の福島は、旗めいています。

これは、福島に運が向いてきた兆しでしょうか? おそらくは。

しかし、ここから数十km東に行ったところには、あのチェルノブイリ事故さえ小さく見えてしまうほど、破滅的な事態を引き起こすのに十分な核燃料を含んでいる、福島原発の使用済み燃料プールがあることを本当に理解している人は、ほとんどいません。

この、ほの暗いプールの中には、1331体もの使用済み燃料集合体があり、その1体1体には多くの燃料棒が入っているのです。

政策研究所・ロバート・アルバレス氏:



私が、いくらか計算したところ、4号機の使用済み燃料プールには、チェルノブイリ事故のときに放出された量の、およそ10倍ものセシウム137があります。

マーク・ウィラシー記者:





さらに、このプールの中は、昨年の災害で出た瓦礫が散乱していることが、この映像から分かります。

核技術者・小出裕章氏:



そのプールの中には、炉心に必要な量の2.5倍の核燃料があります。
そこには、ヒロシマ型原爆5000発以上ものセシウムが含まれていて、プールは、ちょうど高い場所に吊り下げられた状態になっています。
それが、いつ崩壊するのかは分らないのです。

マーク・ウィラシー記者:
これはプールがある場所です。原子炉の隣の地上5階の場所にあります。



この事態を、どのように見るかです。

これは、原子炉建屋が、水素爆発によってバラバラに吹き飛ばされた後の様子です。



爆風は屋根を引き剥がし、燃料プールの補強された壁を3.5センチ、外側に突出させました。

何百トンもの使用済み燃料のほうはどうかといえば、燃料を保護するために、白いプラスティックのシートがかけられているだけです。

何人かの核専門家は、「日本は、まさしく火遊びをしている」と警告します。

小出裕章氏:
もし、プールにひび割れができて、水が漏れ出すことになれば、燃料棒が空気中に露出されてしまいます。
そうなってしまえば、もう燃料を冷却することはできないでしょう。

もし、そのような事故が起これば、福島原発のメルトダウンによって、すでに放出されてしまった量の10倍以上ものセシウムが、大気中に出てしまうでしょう。

風が、どの方向に吹くかによっては、東京は住むことができなくなってしまうでしょう。

マーク・ウィラシー記者:
小出裕章氏は、有名な日本の京都大学の上級原子炉エンジニアで、警告を鳴らしている専門家の一人です。

小出裕章氏:

できるだけ早く、燃料棒を取り出さなければなりません。福島原発の周辺では、毎日のように地震が起こっています。
大きな地震が起こらないよう祈る思いです。

マーク・ウィラシー記者:
この警告は、国際的な核安全性の専門家であり、元・米国エネルギー省長官のアドバイザーであったロバート・アルバレス氏によって、再び繰り返されます。

ロバート・アルバレス氏:
放射能火災を防ぐ手立てが、水のプールでしかないのであれば、それは、とてつもなく高いレベルの放射能になります。

そのプールは、ハイリスクの地震発生地帯に建てられ、構造的なダメージを受けている建屋の中にあり、地上100フィート(約30メートル)の場所にあります。

もう、本当に、これ以上、恐ろしいことがあるでしょうか?

マーク・ウィラシー記者:
しかし、福島第一原発の東電担当者は、核物質が外気に開放されていて、地上30メートルの高さの損壊状態の建屋の中に、それがあるということを議論しているはずなのに、そうした話は脇に押しやり、「プールは安全です」と言うばかりなのです。

東電広報・ひとすぎ よしみ氏:



先日、(4号機)建屋の状態をチェックしました。

一つの壁に外側に出っ張った箇所があるにはありますが、それがプールや建屋の健全性に、なんら影響を与えるものではないと考えています。
プール、建屋とも、大きな地震に耐えうると考えています。

マーク・ウィラシー記者:
そして、燃料棒取り出しの問題についても、東電は、さして急いでいるようには見えないのです。

東電広報・ひとすぎ よしみ氏:
当初の方法は、建屋の天井に取り付けられていたクレーンを使って、燃料棒を取り出すことでした。

しかし、それは損傷を受けていたので、このために新しいクレーンを取り付けることになっています。
来年のいつ頃か、取り出し作業を開始したいと思っています。

ロバート・アルバレス氏:
それには、重量の重いオーバーヘッド・クレーンがなければなりません。
常時、水の下で使用済み燃料を操作し、非常に重いコンテナに中に入れる、という作業をしなければなりません。
コンテナそれ自体の重量だけでも、おそらく100トンはあるでしょう。

この作業を通常の状態で行うにしても、極度の慎重さを要求されるというのに、まして、これだけのダメージを被っているわけですから、燃料棒を安全に取り出すことができるかどうかについては、かなりの賭けであるということです。

マーク・ウィラシー記者:
メルトダウンが起こって以来、東電は、福島第一原発で起こっていることについて、秘密のベールに包んできました。
しかし、ある人物が、それを見抜くにいたりました。

鈴木智彦氏。

彼は日本のジャーナリズムの世界では珍しい存在です。
この記者は、真実を掴むために、自分の身を危険に晒すことにしたのです。

ジャーナリスト・鈴木智彦氏:



私が福島第一原発の作業員として潜入したとき、(放射能の)防護装具を身に付けていましたが、袖の上から、この腕時計を着けていました。この時計の中には秘密カメラが入っています。



マーク・ウィラシー記者:
彼は、秘密カメラが内蔵された腕時計と、他の装置を隠すように身に着けて、福島原発内部に入り込み、人々の生き様を記録しました。

彼が4号機建屋のすぐ隣で作業をしていたとき、彼の上方30メートルのところにある使用済み燃料プールについて聞いたことに衝撃を受けました。



ジャーナリスト・鈴木智彦氏:
私は4号機建屋の補強工事をしている作業員に話しかけたのです。

その作業員が言うには、使用済み燃料プールの中には膨大な量の重水が入っており、さらにプールを支えている鋼鉄製の支柱の枠組みが損傷を受けている、というのです。

そして、彼は私に「プールの補強は、あくまで一時的な修繕工事に過ぎないので、もし台風や嵐が襲ってきたら危険だ」とも言いました。

※この内容は、彼の著書「ヤクザと原発 福島第一潜入記」にも書かれています。

マーク・ウィラシー記者:
これが不自然な言い回しに聞こえますか?

さて、つい先月、福島県の隣接県を、日本の歴史的な暴風雨が襲いました。

元外交官・村田光平氏:



私は、それを「日本の病」と呼びます。
最初に、まず隠蔽し、次に先送りにして、そして、責任を負わないのです。

マーク・ウィラシー記者:
村田光平氏は、元駐スイス大使です。
彼は、国連事務総長の潘基文に、使用済み燃料プールに注意を向けてもらうよう、自分の抱いている恐れを伝えました。

村田光平氏:
東電と日本政府は、能力も目的意識も欠いています。

マーク・ウィラシー記者:

したがって、みなさんの意見では、もし燃料プールに問題があるのであれば、それは日本が終る、ということになるだろう、ということです。

村田光平氏:
はい。
それを否定する人は誰もいません。

私たちは平穏に眠ることができないのです。

マーク・ウィラシー記者:
そうなると、いったい誰が福島の人たちを元に戻してくれるのか。
専門家、ジャーナリスト、訴えを聞いてもらおうと必死になっている活動家たちの集団?
それとも、隠蔽と機能不全の歴史にまみれた東電?

競馬場に来ていた男性:
まあ、信じてはいないですけどね。
まったく安全に感じていません。放射線レベルは高いままですし。

小出裕章氏:
東電は、燃料プールが次の地震に耐えうると言っているのですが、私は、こんなことを信じることはできません。
これが、非常に心配なことなのです。

ロバート・アルバレス氏:
このようなことは、かつて起こったことがありませんし、これは、ある種、未知の水域の海図を作ろうとしているようなものなのです。

また、万一、そのようなことが起こってしまった場合には、国際的な次元の問題になるのです。

リー・セイルズ(女性司会者):
マーク・ウィラシー記者の報告でした。

***********************************

ここから管理人:

いまだに「安全」を繰り返すだけの東電。
壊れた建屋の上に200トン以上もの重量物を載せる異常さ


村田光平元駐スイス大使が言うように、「日本人は病に罹っていて」抜け出せないのです。

日本の大マスコミが無能であることは、もはや世界中の人々の周知となっています。
しかし、同時に情報の受け手である日本人の側にも、大マスコミを萎縮させ、しまいには隠蔽に加担させてしまう、ある性向があるのです。

それは、日本の人々が「極端から極端に走る」ということです。

人々は、まるで圧力鍋の蓋のようなマスコミ報道に疑惑の臭いを嗅ぎつけ、それがいよいよ昂じてくると、根拠の薄弱な情報をどこからか持ってきて、幻想の中に浮かび上がってきた自説を補強することに使うのです。

そして、それは周囲に伝播していくのです。

このレポートでは、二つの新しい情報が出てきました。

ひとつは、使用済み燃料プールには、真水ではなく重水が使われていること。つまり、プールの総重量は、それだけ重くなっているのです。

福島第一原発は、沸騰水型軽水炉(BWR-4)です。

軽水(通常の真水)を使って冷却する発電システムですが、4号機建屋の使用済み燃料プールには、それより比重の大きい重水が満水状態に入れられているのです。

もうひとつは、オーバーヘッド・クレーンの新設です。

今年3月5日、重さ110トンのオーバーヘッドクレーンが撤去されました。
地震で、このクレーンがドスンッと下に落ちる危険があったからです。

さて、このクレーンを使った燃料集合体のプールからの取り出し作業について、ロバート・アルバレス氏が、こう言いました。

「プールから燃料集合体を取り出すには、重量の重いオーバーヘッド・クレーンがなければなりません。
常時、水の下で使用済み燃料を操作し、非常に重いコンテナの中に入れる、という作業をしなければならないのです。
コンテナそれ自体の重量だけでも、おそらく100トンはあるでしょう」。

このコンテナというのは、ドライ・キャスク(下の写真)のことを言っているのです。



この記事に、燃料集合体の取り出し作業の手順と、ドライ・キャスクのことが書かれています。

幸いなことに、福島第一原発の敷地内に置かれていた、たくさんのドライ・キャスクは津波の被害に遭いませんでした。

この、少なくとも重さ100トン近くもあるドライ・キャスクをプールの中に沈め、燃料集合体を1本1本クレーンで吊り上げて、このドライ・キャスクの中に格納する作業は、滑る箸で、米粒を一粒ずつ、別の皿に移し変えるような神経戦です。

しかも、その作業を水の中でやるのです。空気に触れれば、その米粒は爆発するかもしれないのです。
そうした作業が毎日、来る日も来る日も続けられるのです。

マーク・ウィラシー記者は、4号機の使用済み燃料プールの中に収められているのは、1331体の使用済み燃料集合体と言っていますが、この他にも未照射の新品の燃料集合体204体がプールの中にあるのです。

合計で1535体。
未使用の燃料集合体は水の中から出して空気に触れても、すぐに発熱したりしませんが、取り出すときの注意は同じです。

どういうことか、というと新設のクレーン(極度に軽量化を図ったとしても、やはり100トン近くはあるのでしょう)で100トン近いドライ・キャスクをプールに沈め、水の中で燃料集合体を移し替えて、それをいったんプールから出して、下で待ち構えている運搬車にキャスクごと載せるのです。

これを、延々と、おそらく数十回繰り返すのです。

200トン以上の重量物が、あの壊れた建屋の5階フロアーに載せられるのです。
建屋の強度が、果たしてそれに耐えられるのか、ということです。

しかも、この作業を4号機が終ったら、1、2、3号機でも行うのです。
3号機建屋のどこに、新しいクレーンを設置できる骨組みがあるというのでしょう。

4号機プールから、燃料集合体を取り出す作業は、2013年12月から取り掛かることになっています。
しかし、細野豪志が胸を張ってマスコミに披露した方法では、残念ながら不可能でしょう。
まったく馬鹿げています。

まず、4号機建屋の構造的なダメージを細かく調べ上げ、再度、強度計算・構造計算をやり直し、徹底的に補強してから取り出し作業に取り掛かるか、あるいは、最大のリスクを冒しても、可能な限り早く取り出すかが明暗を分けることになります。

その場合、徹底的に補強工事をやっていれば、その分だけ取り出し作業は遠のき、アウターライズ地震の直撃を受ける危険性が高まります。

反対に、地震のリスクを低く抑えようと、何の補強工事も行なわないまま、梁の曲がった4号機建屋の屋上に重さ200トン以上もの重量物を載せ、リハーサルなしの“ぶっつけ本番”の作業も事故が起こる危険性を引き受けることになるのです。

マーク・ウィラシー記者が、感じたままを表現していました。
「これは賭けに違いない」と。

どうであれ、非常に低いオッズに数億人の人々の人生をかけることには変わりがないのです。

4号機建屋の傾き、構造的脆弱性について、東電の広報マンは、4号機外壁の耐震性「問題ない」を繰り返すばかり。

また、4号機建屋に新たな傾きが見つかったというのに、「見た感じはほとんど分らない」(東電:松本純一氏)

「見た感じは、ほとんど分らない」

松本は精神に異常があります。
問題の東電病院で、すぐに診てもらうことです。

さらに、この報告を経済産業省が受理した(つまり、4号機プールは安全な状態にある、と国が認めたということ)というのですから、「日本の病理」が本当に深いことを思い知らされます。

結局、このABCの報告が本当に言いたいこと-それは、「お前たちのような無責任で幼稚な連中に、私たちの命を預けろと言うのか」です。

では、ここの管理人はどうなのか、ということですが、「やはり、関東は人間の住む場所ではないだろう」ということです。
といっても、簡単に移住などできませんから、少なくとも、「いつでもすぐに遠くに避難できるだけの準備は常にしておくべき」

絶対に必要なのが、高性能のマスク(普通のサージカルマスクではガス化したセシウムを通してしまう)、ゴーグル、できればタイベックのような防護服も。

会社に行くとき、ドライブするとき、その他外で行動するときには、常に携行することが大切です。

後は、定期的に情報を取ること。
ネットのポータル・サイトでは、やはりyahoo!ニュースがいちばん早いですか。
その他では、原発専門のツイッターなどが早い。
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「私の責任は原発再稼働させるとこまでなノダ!地動説?なんじゃそれ?後は野となれ山となれなノダ!」

2012年07月01日 | 日本とわたし
先日の定例金曜日首相官邸前抗議集会の様子を、Ustreamでずっと観ていた。
空撮で、ツィートと共に流れてくる、個人個人が撮った写真で、この集会が持つ、とてつもない大きなエネルギーを感じていた。
7時が過ぎた頃から、少し恐ろしくなった。
無事に終われるだろうか。
あまりの多さに、現場が混乱しやしないだろうか。
警備に当たっておられる方々や、ボランティアで誘導や世話を受け持ってくださる方々は、これだけの人数を経験したことが無いのだから。
そして、画面のむこうから、唐突に終了の知らせが流れた。
悲鳴のようなお願いだった。
頼むから、これ以上押さないでくれ。前に進まないでくれ。後ろの方の人から、申し訳ないけれど、家に帰ってくれ。
ここに来たことに、大きな意味がある。
今夜参加してくださったこの人の数に意味がある。
これからも、ずっとずっと、この集会を続けていかなければならないのだから。
10万人集まったところで、原発は止まったりしないのだから。
まだまだ続けていくために、ここで暴動が起こしたり、けが人が出したり、逮捕者が出すわけにはいかない。

わたしは画面を睨みつけながら、手を合わせて無事を祈った。
目を閉じて、主催者の人達の必死の懇願を聞きながら、集会の成功を祝った。

あれから後、ツィートを読んでいると、終了を呼びかけたことについての非難や賛同が入り乱れていた。
警察の犬!と詰られた主催者の反論もあった。

ネットで広がり、先々週の金曜日あたりから、爆発的に人数が増えた。
主催者は最初から、抗議する問題を再稼働反対に絞り、団旗や団体の加入を控えて欲しいと訴えてきた。
これはあくまでも個人の思いを、怒りを声に出す、そのための集会なんだからと。

前回の10万人をも超えたと言われている集会の様子を、ニューヨーク・タイムズで読めた。
他の大手のアメリカ国内の新聞も一斉に取り上げた。

官邸に突っ込め!
警官にぶつかれ!
突破だ突破!

そう叫びながら、後ろの方から、静止してもしても尚、ゴリ押ししてくる人達が現れた。
大きな旗などを、危険だから降ろしてくださいと言われても降ろさず、体当たりでもしたら効果があると信じてる人達。

違うのだ。
この抗議集会は、そういう暴という文字がつく行為を伴わない、
普通のデモよりも、一段も二段も賢明で、強固で、確実な、日本の未来を築く上で必要な、天からの贈り物のようなものなのだ。
それを、なによりも、日本人の若者の心と、祈りと、気合いが寄り合って、作られたものだということがすばらしい。
来週も必ずやろう。

そして今、大飯で、雨にずぶ濡れになりながら、体力を消耗しながら、それでも必死になって、再稼働を阻止しようと頑張ってくれている人達に、
わたしは、腹の底から、感謝と応援の気を送りたい。

まだまだあきらめない。
世界もようやく、真剣に、日本を見ている。


↓以降は、無責任で人殺しも平気な、日本の首相の、なんちゃって~答弁。

大飯原発再稼働に関する政治的責任に関する質問主意書と答弁 2012年 6月 29日 3:47PM by 伊田浩之【週刊金曜日】より

関西電力・大飯原子力発電所3,4号炉(福井県おおい町)の運転再開について、野田佳彦首相は、
「最終的には、総理大臣である私の責任で、判断を行いたいと思います」と、5月30日に述べている。
この「責任の範囲と内容」について、政府は6月29日、
「政治的判断を必要とする、国政上の重要な問題であり、内閣の首長である野田内閣総理大臣が、これに関与し、責任を持って判断を行う、という趣旨で述べた」、との答弁を閣議決定した。

一方、事故発生時の賠償については、
「原子力事業者が、その損害を賠償する責めを負う」などと、従来の枠組みの説明にとどまっており、
過酷事故が起こった場合でも、野田首相個人が、再稼働の責任を取る気がない
ことが、あらためて浮き彫りになった。
福島みずほ参議院議員(社民)の、質問主意書に答えた。

また、野田首相は、
「あのような事故を防止できる、対策と体制は整っております」と断言したが、
同答弁では、事故原因は「津波」であるとし、「地震動」による主要機器の破損については、認めなかった。
国会事故調では、「地震動」による主要機器破損の可能性について、重大な関心を持っているほか、
大飯原発の防潮堤は、まだ完成しておらず、不誠実きわまりない。


さらに、6月8日の記者会見で、野田首相は、
「豊かで人間らしい暮らしを送るために、安価で安定した、電気の存在は欠かせません」としたが、
同答弁では、「コストの試算においては、電源ごとの発電単価ではなく、火力、及び原子力の、燃料費のみにより計算した単価を用いている」とした。
燃料費のみの比較で、原発が安価だというのでは、野田首相は大ウソつき
、との批判を免れないだろう。

大飯原発3号炉が7月1日夜にも起動すると報道されるなか、野田首相の無責任ぶりが、あらためて浮かび上がった。
質問と答弁を、以下に、全文紹介する。
(なお、テキストでは、読みやすいように、質問と答弁を交互に掲載する)


大飯原発再稼働に関する政治的責任に関する質問主意書・質問に対する答弁書
 
関西電力・大飯原発3,4号機の再稼働について、政府は、最終判断を下した。
この間、社民党は、原発の再稼働に反対する申入れを、繰り返し行ってきたところである。
しかし、それに対する政府の回答は、
「おおむね、原発の安全性は、様々な知見から、科学的に、原子力安全・保安院や、原子力安全委員会が確認している。
その上で、政治家が、様々な意見を聞いて、総合的に判断し、安心の部分を、国民の皆さんに示す必要がある」旨であった。

今回の再稼働決定について、野田首相が、「私の責任で判断して」と発言したことについて、
重要性と、責任の範囲と、内容を確認するために、以下質問する。

① 2012年5月30日、野田首相は、首相官邸で、第7回となる、原子力発電所に関する4大臣会合を開催し、
「大飯発電所3,4号機の再起動について、関西広域連合からは、原子力規制庁等の、政府機関が発足していない中で、
政府の安全判断が、暫定的であることを踏まえた適切な判断を求める、と声明をいただきました。
関係自治体の、一定のご理解が得られつつある、と認識しております。
政府は、今回の事故を踏まえた、専門家の意見に基づき、安全性を慎重に確認してまいりました。
(中略)
立地自治体のご判断が得られれば、それをもって、最終的には、この4大臣会合でしっかりと議論をし、
最終的には、総理大臣である私の責任で、判断を行いたいと思います」(首相官邸ホームページ)と発言している。
この中で、野田首相は、「責任」と発言しているが、その「責任」とは、どのような意味として使っているのか。
「責任」の内容を、具体的に示されたい。

② この、「責任」に関する発言について、原発の再稼働の是非を、最終的に判断するのは、首相の責任なのかどうか、
その、法的根拠を含め、具体的に示されたい。

③「私の責任で、再稼働を判断した」原発が、事故を起こした場合、「事故を起こした責任を、野田首相が負う」と理解してよいか。
その場合、東京電力福島原発事故で明らかなように、国家社会に与える被害は、莫大になることも想定すべきだが、
首相として、どのように責任を取るのかを、その賠償方法を含め、具体的に説明されたい。
また、「責任」の意味するところが、「事故を起こした責任を負う」とは違う場合は、どのような意味か、具体的、かつ詳細に説明されたい。

①から③までについて
御指摘の、野田内閣総理大臣の発言は、定期検査で停止中の、原子力発電所の運転再開については、
電気事業法(昭和39年法律第170号)等に基づき、経済産業大臣が所掌していることを前提として、
関西電力株式会社大飯発電所第3号機、及び第4号機(以下「大飯発電所3,4号機」という)の、運転の再開の可否については、
政治的判断を必要とする、国政上の重要な問題であり、内閣の首長である野田内閣総理大臣が、これに関与し、責任を持って判断を行う、という趣旨で述べたものである。
 
なお、原子力損害の賠償については、原子力損害の賠償に関する法律(昭和36年法律第147号)において、
原子炉の運転等の際、当該原子炉の運転等により、原子力損害を与えたときは、
当該損害が、異常に巨大な天災地変、又は、社会的動乱によって生じたものである場合を除き、
当該原子炉の運転等に係る原子力事業者が、その損害を賠償する責めを負うこと、とされている。
また、原子力損害賠償支援機構法(平成23年法律第94号)においては、国は、これまで、原子力政策を推進してきたことに伴う、社会的な責任を負っていることに鑑み、
原子力損害賠償支援機構を通じて、原子力損害の賠償が、適切、かつ迅速に実施されるよう、万全の措置を講ずるもの、とされている。


④ 前記①の、ホームページの中で、野田首相は、
「あのような事故を、防止できる対策と体制は、整っております」と断言している。
「あのような事故」の内容と、事故原因を、明確に説明されたい。

④について
お尋ねの「あのような事故」とは、東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故(以下「本件事故」という)を指す。
これまでの調査等によれば、本件事故においては、平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震により、同発電所において、外部電源を喪失した後、
非常用ディーゼル発電機が、正常に起動し、安全上重要な設備・機器が、その安全機能を保持できる状態にあったと考えられるが、
その後の津波の到達により、非常用ディーゼル発電機の機能を喪失し、第1号機から第4号機までの、各号機において、全交流電源を喪失した結果、
第1号機から第3号機までの燃料が損傷し、大量の放射性物質が、環境中に放出されたものと考えられている。
また、原子炉で発生した水素が原因となって、第1号機、第3号機、及び、第4号機において爆発が生じ、それぞれの原子炉建屋が、損傷したと考えられている。


⑤ 2012年6月8日の記者会見で、野田首相は、
「4月から、私を含む4大臣で議論を続け、関係自治体の御理解を得るべく、取り組んでまいりました。
(中略)
これにより、さきの事故で問題となった、指揮命令系統を明確化し、
万が一の際にも、私自身の指揮の下、政府と関西電力双方が、現場で、的確な判断ができる責任者を、配置いたします」と発言しているが、
この意味するところは、東京電力福島原発事故当時、指揮命令系統が明確でなかったと、政府が認識していると理解して良いか。

⑥ 前記⑤において、野田首相は、「問題となった指揮命令系統」と発言しているが、その原因はどこにあったのか、具体的に示されたい。
さらに、現在、指揮命令系統を明確化するために行われている対策、今後予定されている対策などを、具体的に説明されたい。

また、「的確な判断ができる責任者」の配置は、既に行われているか。
行われている場合、その責任者の氏名と経歴を明らかにし、「的確な判断ができる」とする根拠を示されたい。
配置が行われていない場合は、いつ配置される予定か、その時期と、配置予定責任者の氏名と経歴を明らかにされたい。

⑤及び⑥について
御指摘の、指揮命令系統に関しては、
「原子力安全に関する、IAEA閣僚会議に対する、日本国政府の報告書―東京電力福島原子力発電所の事故について―」(平成23年6月原子力災害対策本部決定)において、
「政府と東京電力との関係、東京電力本店と現場の原子力発電所との関係、政府内部の役割分担などにおいて、責任と権限の体制が、不明確な面があった。
特に、事故当初においては、政府と東京電力との間の、意思疎通が十分ではなかった」としている。
これを踏まえ、総理大臣官邸(以下「官邸」という)、原子力災害対策本部事務局が置かれる、経済産業省緊急時対応センター、
原子力発電所、電力会社の本店等との間をつなぐ、テレビ会議システムを整備した上で、
緊急時には、電力会社の本店等に、政府と電力会社との連絡調整拠点を確保し、同省の責任者を派遣することにより、
官邸の指示や連絡調整が、迅速に行われるよう、体制の整備等に取り組んでいるところである。
今後は、第180回国会で成立した、原子力規制委員会設置法(平成24年法律第47号)の規定を踏まえ、
原子力災害対策本部を始めとする、関係機関等における責任や役割分担等が、制度上においても明確になるよう、
同法の施行に合わせて、関係法令や「防災基本計画」(平成23年12月27日中央防災会議決定)、
「原子力災害対策マニュアル」(平成12年8月29日原子力災害危機管理関係省庁会議)等を、改定することとしている。
大飯発電所3,4号機については、本件事故の後、初の再起動となることを踏まえ、
万が一、事故が発生した場合の、緊急対応に万全を期すため、常時監視・緊急対応体制を、整備しているところであり、
当該体制の責任者として、牧野経済産業副大臣を、大飯発電所3,4号機の再起動前に、派遣することとしている。
同副大臣は、万が一、事故が発生した場合には、現行の原子力災害対策特別措置法(平成11年法律第156号)に基づき、
原子力災害現地対策本部長となる予定であり、その経歴については、同省のホームページで、公表しているところである。


⑦ 前記⑤における記者会見で、野田首相は、
「国民生活を守ることの第二の意味、それは、計画停電や、電力料金の大幅な高騰といった、日常生活への悪影響を、できるだけ避けるということであります。
豊かで人間らしい暮らしを送るために、安価で安定した、電気の存在は欠かせません」と発言しているが、
原発が、安価な電力である根拠について、他の発電方式と比較した、具体的な単価を含めて示されたい。
また、その価格は、各発電所の稼働率を、どの程度と想定した上で計算しているか。
さらに、想定した稼働率は、実際の各発電所の稼働率と、一致しているか。
加えて、「安価」とする原発の発電価格には、使用済み核燃料の再処理や、バックエンドのコストを含んでいるか。
これらの条件を含めて、「安価」とする根拠を示されたい。

⑦について
御指摘の、野田内閣総理大臣の発言は、エネルギー・環境会議、及び、電力需給に関する検討会合の下に開催した、需給検証委員会の報告書において、
仮に、国内の全原子力発電所が、稼働を停止し、火力発電で代替した場合には、燃料コストが大幅に増加する、と試算されていること等を踏まえ、
いずれ、電気料金が上昇することは、避けられないとの趣旨で、述べたものである。
なお、当該コストの試算においては、電源ごとの発電単価ではなく、火力、及び、原子力の燃料費のみにより、計算した単価を用いている。
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