広島に出張してきました。
11月も半ばになり、だいぶ肌寒い日が増えてきましたが、広島の秋冬と言えばやはり牡蠣。
『仕事を終えたあとに思う存分牡蠣を食べたい』、そう思うのは、この時季の広島出張定番の展開でしょう!
お邪魔をしたのは、広島で有名なカキ料理のお店、かき船 かなわさんです。

暗くて分かりにくいですが、水辺に佇むおしゃれなお店のかなわさん。 何でも移転前は本当に筏の上(?)、水の上に建っていたそうで、それが、建築法上の問題(?)かなにかで今の形に変更されたとのことでした。
おしゃれというか風情があるというか、『これからカキを堪能するぞ!』、という気分になってきますね(^^)
はやる気持ちを抑えるように、ビールと、

上品なお通しでウォーミングアップです。

そしていきなり!、生カキを頂きます(^^)

カキの横に茶色の小瓶が見えます。

かなわさんでは、生カキにレモンを絞った後、茶色の液体を数滴たらして頂きます。
この茶色の液体はですね、なんとシングルモルトのウィスキー、(私もたまに飲む)“ボーモア”なんです。
ボーモアは、かなり個性的なお酒でありまして、ファンも多いけれど素人さんは『なんじゃこれ?』と感じるレベルのウィスキー。 正直、まさか生カキにかけてしまうとは思いもよりませんでした。
でもですね、これを数滴たらすと、シングルモルト特有の香りがカキの風味をより濃厚に引き立てるんです。
おそらくレモンだけだとさっぱりし過ぎるという事なのでしょうが、これはかなり驚きました。
この日の生カキは二種類で、こちらのカキと、

こちらのカキです。

はい、申し訳ありません。
何処で取れたどんなカキだか、きれいさっぱり失念しました(^^ゞ
ただ、これは最初から分かっていたのですが、かなわさんで出てくるカキは、どれも小ぶりで味が濃いんです。
能書きにも、「うちのカキは小ぶりです!」と、堂々と謳っているぐらいでありまして、大ぶりで立派な広島産の養殖牡蠣をイメージしていると、全く違う風貌と味に驚くことになります。
大きくてミルキーなカキもイイものですが、こういう小ぶりでプリッとしていて味が濃いカキもまた格別。
いや、カキの本場に来たら、普段はほとんど食べられない、こういう生カキを堪能する方が嬉しいかもしれません(^^)
こちらは、牡蠣チーズ、カキとチーズを組み合わせてペースト状に固めたものです。

これはお店のオススメだったのですが、生まれて初めての味と食感でした。
生カキで感じたのとは、また一段違った濃厚な味わい。 ひとつ食べるとワインをグビッと飲みたくなるような(ワインは“グビッ”とか言わないですけど(^^ゞ)、そんな西洋風の濃厚おつまみです。
いやぁ、これはもう、お土産に欲しくなるような逸品でした(^^)
ここで牡蠣三昧は小休止、穴子と大根の煮物を頂きました。

この煮物、非常に上品な味付けで、京都の会席料理のよう。
この日はいろいろなカキ料理を食べたかったので、コースではなくアラカルトでお願いしていたのですが、それでこの煮物を頼むあたりが大人というか何と言うか…。(この優しいダシが分かってこその大人!(^^ゞ)
ついでと言っては何ですが、鯛の塩辛も頼みました。

これはもう完全にお酒のアテです。
塩辛を頼んだという事は、もうそろそろ日本酒でイイんじゃないですか? というサインでしょう。
あまりしょっぱくなく、あくまでも旨み重視の塩辛ですので、ご飯のお供と言うよりやはりお酒なんですよね!
お酒は賀茂泉の生酒にしました(^^)

ここからは(お酒を飲んだ所為もある?)、もうカキ堪能、カキ責めモードは止まりません。

カキフライは私も大好きですが、カキの天ぷらは珍しい。

小ぶりなカキに衣を薄く纏わせて、サッと油で揚げる。
揚げたてのカキは、温かいうちに塩で頂く。
カキフライ好きの私が言うのも何ですが、カキの味そのものを楽しむなら、フライよりも天ぷらかもしれません!
それって本当?という疑問が湧いたので、カキフライも試してみました。

カキフライは特製のソースで頂きます。

天ぷらと比較するために頼んだカキフライ。
でも、やはりカキフライも美味しいですね。 正直、甲乙つけがたいですわ(^^ゞ
かなわさんのカキフライは衣薄めのライトなカキフライ。素材の味を活かすならこういう事になるのでしょう。
小ぶりで味が濃いカキですから、衣がしっかりし過ぎると良さが消えてしまうんでしょうね。
このあたり、完成された料理の奥深さを味わうことが出来ました(^^)
話は変わりますが、かなわさんでホールを担当してくれる方は、基本的に和服姿の女性です。
で、その中のお一人、一番お若くて(多分)とても可愛らしい娘さんに、好きなメニューを聞いてみたんです。
ただ、こちらはもう生カキや牡蠣チーズを食べてしまっていますし、定番のオススメと思われる天ぷらやフライを楽しんだ後なわけです。 それを知ったお嬢さんが我々に進めたものは…。
カキとリンゴのグラタンでした!

リンゴの中に、カキとホワイトソースを詰めてオーブンで焼いたものですね(^^)

今まで食べてきたものとは全く違うアプローチでしたが、これはこれでとても美味しかったです。
私は本来、リンゴ(パイナップルとかも)を焼いた料理を好んでは食べないのですが、このリンゴは甘みもほど良く香ばしく、カキの入ったホワイトソースと全く喧嘩をしていませんでした。
なるほどこれは、いかにも若いお嬢さんに人気がありそうなグラタンでした。
そして、今回どうしても食べたかったのがこれ、土手鍋です\(^O^)/

味噌が濃厚な感じ、伝わりますかねぇ(^^ゞ

かなわさんでは、土手鍋はコース料理で出てくるメニューなのですが、わがままを言って出して頂きました。
このあたり、図々しいと言うか何と言うかなのですが、そんな勝手なリクエストにも快く応えて頂いて、とても気持ち良く味わうことができました。 融通がきくって、大事なことですよね。
味はもちろん鉄板で、濃厚なのにしつこくない、甘さと塩気のバランスが絶妙な味噌、またすぐにでも食べたくなる鍋でした。
ここまで来たら、もう、これもいっちゃいましょう!

そうです、カキの炊き込み御飯です。

ふっくら炊けたご飯は、カキのダシが感じられる薄めの味付け。 もう単純に美味しいです。

ちょいと色づいている部分なんて、もう最高のご飯でした(^_^)

美味しい鍋と炊き込みご飯。 なんだか贅沢な締めになってしまいましたが、たまには贅沢もいいものです。
これからどんどんカキを食べる機会も増えますが、シーズンの最初にこういうカキを楽しめたのはラッキーです。
毎度、今回のような贅沢は出来ませんが、あそこのお店とかアチラの店とか、美味しい生カキやカキフライが私を待っているはず… なーんてことを考えてしまうのは、やっぱり私がカキ好きだからなのでしょう。
今シーズンも美味しいカキを楽しみたいと思います(^^)
かき船 かなわ
広島県広島市中区大手町1丁目地先
082-241-7416

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11月も半ばになり、だいぶ肌寒い日が増えてきましたが、広島の秋冬と言えばやはり牡蠣。
『仕事を終えたあとに思う存分牡蠣を食べたい』、そう思うのは、この時季の広島出張定番の展開でしょう!
お邪魔をしたのは、広島で有名なカキ料理のお店、かき船 かなわさんです。

暗くて分かりにくいですが、水辺に佇むおしゃれなお店のかなわさん。 何でも移転前は本当に筏の上(?)、水の上に建っていたそうで、それが、建築法上の問題(?)かなにかで今の形に変更されたとのことでした。
おしゃれというか風情があるというか、『これからカキを堪能するぞ!』、という気分になってきますね(^^)
はやる気持ちを抑えるように、ビールと、

上品なお通しでウォーミングアップです。

そしていきなり!、生カキを頂きます(^^)

カキの横に茶色の小瓶が見えます。

かなわさんでは、生カキにレモンを絞った後、茶色の液体を数滴たらして頂きます。
この茶色の液体はですね、なんとシングルモルトのウィスキー、(私もたまに飲む)“ボーモア”なんです。
ボーモアは、かなり個性的なお酒でありまして、ファンも多いけれど素人さんは『なんじゃこれ?』と感じるレベルのウィスキー。 正直、まさか生カキにかけてしまうとは思いもよりませんでした。
でもですね、これを数滴たらすと、シングルモルト特有の香りがカキの風味をより濃厚に引き立てるんです。
おそらくレモンだけだとさっぱりし過ぎるという事なのでしょうが、これはかなり驚きました。
この日の生カキは二種類で、こちらのカキと、

こちらのカキです。

はい、申し訳ありません。
何処で取れたどんなカキだか、きれいさっぱり失念しました(^^ゞ
ただ、これは最初から分かっていたのですが、かなわさんで出てくるカキは、どれも小ぶりで味が濃いんです。
能書きにも、「うちのカキは小ぶりです!」と、堂々と謳っているぐらいでありまして、大ぶりで立派な広島産の養殖牡蠣をイメージしていると、全く違う風貌と味に驚くことになります。
大きくてミルキーなカキもイイものですが、こういう小ぶりでプリッとしていて味が濃いカキもまた格別。
いや、カキの本場に来たら、普段はほとんど食べられない、こういう生カキを堪能する方が嬉しいかもしれません(^^)
こちらは、牡蠣チーズ、カキとチーズを組み合わせてペースト状に固めたものです。

これはお店のオススメだったのですが、生まれて初めての味と食感でした。
生カキで感じたのとは、また一段違った濃厚な味わい。 ひとつ食べるとワインをグビッと飲みたくなるような(ワインは“グビッ”とか言わないですけど(^^ゞ)、そんな西洋風の濃厚おつまみです。
いやぁ、これはもう、お土産に欲しくなるような逸品でした(^^)
ここで牡蠣三昧は小休止、穴子と大根の煮物を頂きました。

この煮物、非常に上品な味付けで、京都の会席料理のよう。
この日はいろいろなカキ料理を食べたかったので、コースではなくアラカルトでお願いしていたのですが、それでこの煮物を頼むあたりが大人というか何と言うか…。(この優しいダシが分かってこその大人!(^^ゞ)
ついでと言っては何ですが、鯛の塩辛も頼みました。

これはもう完全にお酒のアテです。
塩辛を頼んだという事は、もうそろそろ日本酒でイイんじゃないですか? というサインでしょう。
あまりしょっぱくなく、あくまでも旨み重視の塩辛ですので、ご飯のお供と言うよりやはりお酒なんですよね!
お酒は賀茂泉の生酒にしました(^^)

ここからは(お酒を飲んだ所為もある?)、もうカキ堪能、カキ責めモードは止まりません。

カキフライは私も大好きですが、カキの天ぷらは珍しい。

小ぶりなカキに衣を薄く纏わせて、サッと油で揚げる。
揚げたてのカキは、温かいうちに塩で頂く。
カキフライ好きの私が言うのも何ですが、カキの味そのものを楽しむなら、フライよりも天ぷらかもしれません!
それって本当?という疑問が湧いたので、カキフライも試してみました。

カキフライは特製のソースで頂きます。

天ぷらと比較するために頼んだカキフライ。
でも、やはりカキフライも美味しいですね。 正直、甲乙つけがたいですわ(^^ゞ
かなわさんのカキフライは衣薄めのライトなカキフライ。素材の味を活かすならこういう事になるのでしょう。
小ぶりで味が濃いカキですから、衣がしっかりし過ぎると良さが消えてしまうんでしょうね。
このあたり、完成された料理の奥深さを味わうことが出来ました(^^)
話は変わりますが、かなわさんでホールを担当してくれる方は、基本的に和服姿の女性です。
で、その中のお一人、一番お若くて(多分)とても可愛らしい娘さんに、好きなメニューを聞いてみたんです。
ただ、こちらはもう生カキや牡蠣チーズを食べてしまっていますし、定番のオススメと思われる天ぷらやフライを楽しんだ後なわけです。 それを知ったお嬢さんが我々に進めたものは…。
カキとリンゴのグラタンでした!

リンゴの中に、カキとホワイトソースを詰めてオーブンで焼いたものですね(^^)

今まで食べてきたものとは全く違うアプローチでしたが、これはこれでとても美味しかったです。
私は本来、リンゴ(パイナップルとかも)を焼いた料理を好んでは食べないのですが、このリンゴは甘みもほど良く香ばしく、カキの入ったホワイトソースと全く喧嘩をしていませんでした。
なるほどこれは、いかにも若いお嬢さんに人気がありそうなグラタンでした。
そして、今回どうしても食べたかったのがこれ、土手鍋です\(^O^)/

味噌が濃厚な感じ、伝わりますかねぇ(^^ゞ

かなわさんでは、土手鍋はコース料理で出てくるメニューなのですが、わがままを言って出して頂きました。
このあたり、図々しいと言うか何と言うかなのですが、そんな勝手なリクエストにも快く応えて頂いて、とても気持ち良く味わうことができました。 融通がきくって、大事なことですよね。
味はもちろん鉄板で、濃厚なのにしつこくない、甘さと塩気のバランスが絶妙な味噌、またすぐにでも食べたくなる鍋でした。
ここまで来たら、もう、これもいっちゃいましょう!

そうです、カキの炊き込み御飯です。

ふっくら炊けたご飯は、カキのダシが感じられる薄めの味付け。 もう単純に美味しいです。

ちょいと色づいている部分なんて、もう最高のご飯でした(^_^)

美味しい鍋と炊き込みご飯。 なんだか贅沢な締めになってしまいましたが、たまには贅沢もいいものです。
これからどんどんカキを食べる機会も増えますが、シーズンの最初にこういうカキを楽しめたのはラッキーです。
毎度、今回のような贅沢は出来ませんが、あそこのお店とかアチラの店とか、美味しい生カキやカキフライが私を待っているはず… なーんてことを考えてしまうのは、やっぱり私がカキ好きだからなのでしょう。
今シーズンも美味しいカキを楽しみたいと思います(^^)
かき船 かなわ
広島県広島市中区大手町1丁目地先
082-241-7416

