どんなものなんだろう? と思い、ブックメーカーWillam HILLさんでサウジカップのオッズを見てみました。
Riyadh - Saudi Cup - 25th Feb 2023
Taiba 2/1
Country Grammer 5/1
Jun Light Bolt 8/1
Crown Pride 12/1
Scotland Yard 14/1
Cafe Pharoah 14/1
Panthalassa 16/1
Geoglyph 16/1
Vin De Garde 25/1
上記の通り、現時点での1番人気はテイバ。昨年のテイバはサンタアニタダービー、ペンシルベニアダービー、マリブステークスと米G1を3勝、BCクラシックではフライトライン、オリンピアードに続く3着に入っています。2番人気は昨年のサウジカップ(エンブレムロードの2着)後にドバイワールドカップを勝ったカントリーグラマーで、レーティング上位馬が当然の高評価…といったところでしょう。
一方、日本馬の人気順をみると、3番人気のジュンライトボルトを筆頭に、クラウンプライド、カフェファラオ、続いてパンサラッサとジオグリフが同オッズで並び、そのあとにヴァンドギャルドとなっています。
招待馬選出の際は、優先権持ちのジュンライトボルトを別にすれば、パンサラッサ、ジオグリフとレーティング順で名前が挙がったわけですが、レースでの強さ予想については単純レーティング順ではなく、要するにダート実績ありの馬が上位に評価されているようで、これはこれで『なるほどなぁ…』という感じです。
ちなみに、クラウンプライドと並ぶオッズ14/1にスコットランドヤードという馬がいますが、こちらは1/28に行われた地元サウジのローカルG1を快勝した馬で、国際的な評価はまだこれからの伏兵中の伏兵といった存在です。ただ、オーナーは昨年のサウジカップを制したエンブレムロードと同じサウード王子、管理も同じM.アルムロワ調教師、父も同じくクオリティロードといかにも不気味なプロフィールで、まさかの一発があっても驚けない背景なのは確かです。
ということなのですが、肝心のと言いますか、昨年の覇者にして1/13の前哨戦を(62kgを背負って)楽勝したエンブレムロードの名前がないのは何故なんでしょう?? いや、出てこないならそれはそれでありがたい話なのですが、テイバ、カントリーグラマー、エンブレムロードが強敵と考えていただけに、実際どうなのかは気になります。
まあ、サウジカップは2/14が追加登録締め切りなので、細かいことは出走馬が確定してから考えるとして、いずれにしても『フライトラインより戦いやすいメンバーしかいない』と思えば気が楽というもの。。パンサラッサ、ジオグリフ、ヴァンドギャルドといった芝路線の馬たちがどの程度やれるかなんて、それこそ走ってみないと分からないですしね(^^ゞ
加えてパンサラッサに関して言えば、もともと人気と着順がマッチしないタイプで、これまでの25戦で1番人気になったのは20年の師走S一回だけですからね。気分的には人気薄大歓迎なところもありますし、前走香港Cで負けたが故に、多少なりともマークが緩くなってくれたらさらにチャンスが拡がるのでは?と内心期待をしています。
それから、パンサラッサが走った唯一のダート戦、師走Sで11着に負けたことを気にする方も多いようですが、個人的にはあまり関係ないと思っています。そもそも日本とサウジのダートが違うこともありますし、私が師走Sの4角までの走りを見た印象では、ダートが苦手という感じは全くしませんでしたから。。それに、パンサラッサが本当に良くなったのは、21年のマイラーズCをゲート裏でキャンセルし、その後約半年の休養をしたあとですからね。
そう言えば、僚馬バスラットレオンも初ダートの21年武蔵野Sで13着に大敗したあと、二度目のダート戦だった昨年のゴドルフィンマイルを完勝したように、中東のダート戦に関して言えば、走ってみなければ分からない適性云々を気にするよりも、その時の状態、調子、相手関係やレース展開の方が重要なのでは?と(勝手に)考えていたりします。