改めてになりますが、『2023 ドバイワールドカップデーの予備登録馬』020803.pdf (jra.go.jp)によると、パンサラッサ、バスラットレオン、キングエルメスのドバイWCデー予備登録と希望順は以下の通りとなっています。
パンサラッサ
第一希望:ワールドカップ(G1)ダ2000m
第二希望:ターフ(G1)芝1800m
バスラットレオン
第一希望:ゴドルフィンマイル(G2)ダ1600m
第二希望:ゴールデンシャヒーン(G1)ダ1200m
第三希望:アルクオーツスプリント(G1)芝1200m
キングエルメス
第一希望:アルクオーツスプリント(G1)芝1200m
第二希望:ゴールデンシャヒーン(G1)ダ1200m
パンサラッサに関しては、サウジを叩いてドバイターフ連覇狙いが本線と考える方も多かったですが、陣営は本気で海外ダート高額賞金レース制覇を狙っているようです。昨年のドバイターフを勝った直後から、『実は来年はワールドカップでも面白いのでは??』と妄想していた私としては、サウジも含めて結果を見たいような見たくないような不思議な気持ちになっているのですが、とにかく、どのレースであってもパンサラッサらしい走りをしてくれたらと…。
まあ、経験と実績があり、連覇がかかるドバイターフの方が無難な選択ではあるのでしょう。でも、サウジである程度の走りをすれば、きっとワールドカップに選出されるでしょうし、その覚悟をもってサウジカップの応援をするつもりですm(_ _)m(第一希望と第二希望の入れ替えとか、そもそもそんなことできるのかな?)
一方のバスラットレオンに関しては、第一希望がゴドルフィンマイルなのは少し意外な印象です。昨年の阪神カップで芝1400mを試し、サウジで1351ターフスプリント(芝1351m)を使い、さらに距離を縮めてゴールデンシャヒーンかアルクオーツスプリントに向かう作戦が有力と考えていましたが、ここは距離適性重視(?)のレース選択になったようです。
これは、ある意味『G1挑戦の名を捨ててG2で実を取りに行った』とも考えられますので、もしも出走が決まったら(サウジの結果に関わらず)ハッキリと勝利を意識した挑戦になりますね。まあ、ダート1600mだったらフェブラリーSでも良かったんじゃね??説もありますが、そこは、あくまで『1351ターフスプリントとゴドルフィンマイルをセットで考えてくれ…』ということなのかもしれません(^^ゞ
キングエルメスについては、そもそも選ばれるかどうかが分かりません。レーティング的には選ばれるとしたらアルクオーツスプリントでしょうが、昨日の近況の雰囲気からすると、たとえ選ばれたとしても受けるかどうかは微妙かと…。実際、リヤドダートスプリントは招待を辞退していますし、今のところは遠征をせず、マイラーズCか京王杯SCで始動が本線と考えておきます。
チャンピオンヒルズ在厩のテラステラは、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、フェルトダート坂路でハロン18~20秒ペースのキャンター1本を消化。週2回、半マイル57~58秒程度で乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「まだ腰まわりに筋肉疲労が出やすいようなところがありますが、それは筋肉が使われている証拠でもありますからね。パンとしてくるまでは補助としてコンドロイチン注射を続け、コンディションの維持に努めていければと思います。来週くらいから調教のペースをもう一段上げ、56秒台を取り入れていきましょう」
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まだ完全に力がつき切っていない中でも乗り込みを継続、ハードトレーニングと入念なケアを並行して行うことで、もう一段上のパワーを身につけさせる…といったところでしょうか。次走のファルコンS(3/18中京)はもとより、その先にマイルC(5/7東京)を見据えるとなれば、テラステラ自身の成長と進化が必要になってきますからね。
しかし、ふと気がつくとファルコンSまであと一ヶ月ちょっとしかないんですよね。。1月がアッという間に終わったと思ったら、そろそろ2月も半ばに入り花粉が飛び始めているという…。今月末にはサウジでビッグイベントがありますし、ああでもないこうでもないと考えているうちに、すぐにトレセンに戻る時期が来てしまいそうです(^^ゞ
【2022/12/10阪神7R 2歳未勝利(芝1200m)でのテラステラ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のキングエルメスは、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、フェルトダート坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を乗られています。
◇小泉厩舎長のコメント 「右トモをさらにほぐしてあげるため、先週末もショックウェーブ放射を実施。週明け以降の感触は良好ですので、だいぶ回復が進んでいるのではないでしょうか。今回は比較的スケジュールに余裕がありますからね。あえてもう少しのんびりさせてあげた上でペースアップに着手していきたいと考えます」
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競馬メディアによれば、キングエルメスの次走は4/23マイラーズCか5/13京王杯SCとされていますが、その後、3/25のドバイアルクオーツスプリント、ゴールデンシャヒーンにも予備登録されていたことが判明しています。ただ、レーティング110のキングエルメスが選ばれるかどうかはかなり微妙ですし、小泉厩舎長の「今回は比較的スケジュールに余裕がある」とのコメントからも、おそらく(現時点では)ドバイ行きはあまり想定していないのでは?と思います。
いずれにしても、「週明け以降の感触は良好、だいぶ回復が進んでいる」のは良い傾向ですし、これから疲れが完全に抜けるとともに、徐々に状態が上がっていくだろうと思われます。
前走、睦月Sではスタートを決め、スッと番手で折り合うカタチから直線で難なく抜け出して見せましたが、思い起こせば新馬戦も京王杯2歳Sもそうでしたし、要するにこれまでの3勝は全て同じ勝ち方でした。
どんな競馬でもできる…というのは素晴らしいことですが、逆に、得意のカタチ、ストロングポイントを持っている…というのも良いことですから、次走がどこになっても自分の強みを活かすチャレンジをして欲しいと思います!
【2023/1/21中京 睦月ステークス(OP/芝1600m)でのキングエルメス:公式HPより】