【フェブラリーS】レモンポップが楽な手応えで抜け出し後続を完封!新ダートマイル王に輝く:サンスポZBAT!
第40回フェブラリーステークス(4歳以、G1、ダート1600m)は、坂井瑠星騎手の1番人気レモンポップ(牡5歳、美浦・田中博康厩舎)が優勝。好位追走でじっくり脚をためると、直線では楽な手応えで抜け出し、危なげなく後続を完封した。新ダートマイル王に輝くとともに、これでデビュー以来11戦連続して連対を果たした。田中博康調教師はJRA・G1初制覇、「37歳2カ月15日」での達成は、G1に昇格した1997年以降のフェブラリーS最年少優勝記録。タイムは1分35秒6(良)。
1馬身半差の2着にはレッドルゼル(3番人気)、さらに2馬身半遅れた3着にメイショウハリオ(4番人気)が入った。なお、1番人気のドライスタウトは4着、国内ラストG1福永祐一騎手のオーヴェルニュは12着に敗れた。
◆坂井瑠星騎手(1着 レモンポップ)「このような人気馬でチャンスをいただけて結果で応えたいと思っていたのでホッとしています。調教に乗せていただいて乗りやすいのは分かっていたので、枠順と並びを見て(前に)行く馬を見ながら行ければと田中博康先生とも話していました。そのプラン通りにいきました。手応えはすごく良かったです。苦しい形だったと思いますが、最後までしっかりと脚を使ってくれたので勝つことができました。精神的にどっしりしていて『緊張しなくていいよ』と言ってくれている感じで、僕はただ乗っているだけでした」
フェブラリーSを勝ったレモンポップは、父Lemon Drop Kid、母Unreachable、母の父Giant’s Causewayという血統。通算成績は11戦8勝。重賞は今年の根岸S(G3)に次いで2勝目。田中博康調教師、坂井瑠星騎手ともにフェブラリーSは初勝利。
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レモンポップ&坂井瑠星騎手、見事なレース運びでの完勝おめでとうございます! と言いますか、勝ったレモンポップはこのメンバーでは力が違いましたね。サウジカップに出走するジュンライトボルト、カフェファラオやクラウンプライドといったダートの一線級、引退したギルデッドミラーがいないレースでは、こういう結果になるのも当然と言ったところでしょうか。
(もしもバスラットレオンが出ていたら、レモンポップもあんなに楽な競馬ができなかったハズ… と考えている人は多いんじゃないでしょうか。勝ち負けは別にして、同じ58kgなら武蔵野S以上にコチラに分があった気もしますし(^^ゞ)
まあ、そうは言っても落ち着いて1番人気に応えるというのは口で言うほど簡単ではないですよね。スタートを決め、先手主張の馬たちを行かせて先団で折り合い、4角で前に馬がいない位置を取るといった作業を淡々とこなし、満を持して悠々と抜け出した坂井瑠星騎手の手綱さばきは堂々としていて立派だったと思います。(多分、自信満々だったのでしょう) それにしても、ゴドルフィンの勝負服があまりにも…なので、次回はホンモノの広尾勝負服で…と思ってしまいましたm(_ _)m
そんな中、ただ一頭レモンポップに迫る勢いを見せたレッドルゼルと川田将雅騎手はさすがでした。レッドルゼルも1200、1400m寄りの馬なので、差し切れる感じにはなりませんでしたが、今まで積み重ねてきた強さを充分に発揮してくれたと思います。こう言ってはアレですが、レッドルゼルの存在がなかったら、まるでG1ぽくないレースに見えてしまったかもしれません(^^;)
今年のフェブラリーSは開催前から『レベル微妙…』と言われてしまいましたが、奇しくも勝ち時計は武蔵野S(G3)と全く同じ1分35秒6。。私としては、レモンポップが人気に応えてG1初勝利を飾ったこと、7歳の古豪レッドルゼルが奮起してくれたことで、何とかG1レースの面目を保った…ということにしたいですm(_ _)m (正直、あれだけ盛大に躓いたメイショウハリオが3着に入るって、他の馬は何してたのよ…と思わないでもありません)
**2023/2/18東京11R フェブラリーS(G1/ダ1600m)・良**
フェブラリーS【2023年2月19日東京11R】出馬表、予想:競馬ラボ
◇木村担当のコメント 「先月下旬から雪が降り積もり、今現在は放牧地一面が真っ白の状態になりました。トモをはじめとして、まだ体を持て余している感じではありますが、以前よりも蹴り上げた脚が高く上がるようになり、前後駆の連動性も伴ってきた様子。少しずつ走りに力感やまとまりが出てきたことにより、スピーディに動けるようになりつつありますね。雪の上でも脚を取られることなく、とてもスムーズに走り回っていますよ」
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先月近況で予告があった通り、性別グループ分けをした上での昼夜放牧に移行したようです。まあ、まだ子どもとは言え何かのはずみで事故があってはイケマセンし、またひとつ必要なイベントをクリアしたということでしょう。
そんな中、「以前よりも蹴り上げた脚が高く上がり、前後駆の連動性も伴ってきた」、「走りに力感やまとまりが出て、スピーディに動けるようになりつつある」というのは良いですね。一生懸命、馬の良いところを探し、それを見つけると嬉しくなってしまう木村さんのコメントなので、多少の割引はするとしても(^^ゞ、元気に放牧地を走り回る様子が目に浮かびますし、今はそれができていれば特にいうことはありません。
3月の16周年記念募集馬には、同じモズアスコット産駒、同じ矢作厩舎のシンボリバーグ’22がラインアプ入りをしますので(広尾オリジナル血統の木村秀則牧場生産馬として)簡単に負けないように頑張って欲しいと思います!
【木村秀則牧場在厩のゴッドフロアー’22:公式HP(2023/1/27更新)より】
シュウジデイファーム在厩のステラリード’21は、週2~3回、おもにBTCの坂路でハロン15~20秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。1月下旬の馬体重は447kgです。
◇石川代表のコメント 「トラックで軽く乗ってから坂路へ。このひと月で少しずつペースを上げ始めており、日によっては終いのみハロン15秒くらいまで進めています。兄たちがそうであったようにペースを上げても問題なく動けていますね。ただ、この中間は何かを気にしてなのか、たまに頭の位置が高くなることがありましたので、その辺にも注意をしながら調教を積み重ねていければと思います」
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先月ハロン20秒までだったキャンターは「終いのみ15秒くらい」に。そんな中、石川代表の「兄たちがそうであったようにペースを上げても問題なく動けている」とのコメントは、ステラリード産駒への出資を続けてきた私にとって一番わかりやすい説明だと思います。まあ、兄たちと同じなら、『やってみたら全然…』みたいなことにはならないでしょうから。
ちなみに、「この中間は何かを気にしてなのか、たまに頭の位置が高くなることがあった」については、これは現時点では何とも言いようがないですね。。ステラ仔については(あまり良くない要素として)常に頭の高さが話題になりますし、確かに心配ではあるのですが、そこは「注意をしながら調教を積み重ねて」いくしかありません。
馬体重は12月中旬433kgから1月下旬に447kgと、まずまず順調に増えています。牡馬にしてはコンパクトサイズではありますが、ステラリードのスピードを活かすにはこのぐらいの方が良い気もしますし、キンカメ系は重たく出ると心配なところもありますので、今のところは前向きに考えておこうと思います。
【シュウジデイファーム在厩のステラリード’21:公式HP(2023/2/17更新)より】
シュウジデイファーム在厩のステラエージェント’21は、週2~3回、おもにBTCの坂路でハロン15~20秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。1月下旬の馬体重は455kgです。
◇石川代表のコメント 「トラックで軽く乗ってから坂路へ。このひと月で少しずつペースを上げ始めており、日によっては終いのみハロン15秒くらいまで進めています。当初の元気の良さが印象にありましたので、ペースを上げて行ってどうかとも思っていましたが、これが割と素直。見栄えのする馬体で問題なく駆け上がってくれていますよ」
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先月は22秒までだったキャンターが、今月に入って「終いのみハロン15秒くらいまで」になりました。その過程においては『割りと素直』だったようで、要するに、もっと『元気が良過ぎて手を焼く』ことも想定されていたんですね。
まあ、乗った感触とか細かい手応えなどは現場でしか分からないのでしょうが、「問題なく駆け上がってくれている」との表現から想像すると、「終いのみ15秒」程度であれば、ステラエージェント’21にとって大した負荷にはなっていないのでしょう。これからさらにペースが上がった時の反応がどうなのか、引き続き注目したいと思います。
馬体重は12月中旬の447kgから1月下旬455kgと着実に増えています。今後もトレーニングによる強化と成長促進のバランスを保ちつつ、矢作先生からお声が掛かるまでの期間を順調に過ごして欲しいと思います。
【シュウジデイファーム在厩のステラエージェント’21:公式HP(2023/2/17更新)より】
シュウジデイファーム在厩のエンパイアブルー’21は、週2~3回、おもにBTCの坂路でハロン15~20秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。1月下旬の馬体重は439kgです。
◇石川代表のコメント 「トラックで軽く乗ってから坂路へ。このひと月で少しずつペースを上げ始めており、日によっては終いのみハロン15秒くらいまで進めています。大人しくて手が掛からない馬ですし、調教時は真面目に登坂。動きも悪くありません。現時点で男馬にしてはやや小ぶりですので、サイズ的にはもうひと回り大きく育ってほしいですね」
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先月までは20秒までだったキャンターが、「このひと月で少しずつペースを上げ始めており」との言葉通り、『終いのみ15秒程度』まで上がってきました。大人しくて手が掛からず、登坂の際の動きも悪くないようなので、このままトレーニングを継続していけば、母エンパイアブルーの良さがドンドン出てくるのではと思います。
馬体重に関しては、12月中旬に433kgで1月下旬が439kgとあまり増えていませんが、ちょうどペースを上げつつあること、4月生まれでこれからが成長期と考えれば悪くはありません。身体つきにもまだ子どもっぽさを残していますし、もともと晩成傾向の強い系統なので、これからの変わり身を期待したいと思います。
【シュウジデイファーム在厩のエンパイアブルー’21:公式HP(2023/2/17更新)より】
◇稲村場長のコメント 「輸送の影響はなかったですし、環境の変化にも動じることなく堂々としていますよ。ただ、週明けの雨と寒さの影響により馬場が凍結してしまい、コースのコンディションが悪かったことから、16日までは日中3時間のパドック放牧で管理。17日から乗り始めているところです。跨ってからの感触はこれからになりますが、品がある感じで馬っぷりが良く、立派に映る体つきですよね」
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2/9にジョイナスファームに移ったばかりなこと、その後(雨と寒さの影響で)馬場状態が良くなかったことなどから、まだ新しい環境でのトレーニングはこれから…といった状況のようです。
せっかく美浦近況に移動をしてきたのですから、どんどんトレーニングを進めたいところながら、悪い馬場に脚を取られて…みたいなことは嫌ですし、輸送と環境変化のタイミングで小休止したと思えばそれもアリかと…。ここまでずっと順調にきていましたし、もともと気性に問題がないタイプなので、やり出せばすぐに良い流れに乗れるでしょう。
稲村場長からは「品があり馬っぷりが良く、立派に映る体つき」というお褒めの言葉が頂けましたが、これはまあ、リップサービスみたいなものですからね。競走馬にとって肝心なのは力強さや速さ、そして全体的なタフさですから、今後はそちら方面でも褒めてもらえるように、トレーニングの中で良さを出していきたいところです。
【ファンタストクラブ在厩時のフォーエヴァーユアーズ’22:公式HP(2023/2/3更新)より】
チャンピオンヒルズ在厩のデプロマトウショウ’21は、現在は、おもにウッドチップ坂路またはフェルトダート坂路でハロン15~20秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。2月中旬の馬体重は514kgです。
◇畠山厩舎長のコメント 「週2回、坂路の両コースで終いのみ15秒まで進めているところ。まだいくらか体温が安定しなかったりと幼い面を窺わせますが、以前のような腰高でトモが緩めの印象はなくなり、常歩も含めて踏み込みがしっかりとしてきましたね。今週来場した調教師も『1歳の時とは雰囲気が変わり、だいぶキビキビしてきました』とのこと。フットワークにも軽さが出始め、段々と力強い動きが見られるようになってきています」
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先月に近況時に「終いのみ15秒」を始めたばかりでしたが、その後もなんとかペースを落とすことなくやれているようです。そのお陰もあるのか、畠山厩舎長からは「トモが緩めの印象がなくなり、踏み込みがしっかりしてきた」、栗田先生からは「1歳時とは雰囲気が変わり、だいぶキビキビしてきた」との評価がもらえました。
まだ2月なので、どこまで速めを進めていくかは難しいところながら、トレーニングを継続しつつも馬体重は増えていますし(もうあまり増えなくてイイんですけど)、全くヘコタレる素振りも感じられないので、ひょっとするとダービー終了後即デビューをめざすような、一番早い組でのトレセン入厩があるのかもしれません。
個人的には、そこまで早いデビューをさせることには心配もあるのですが、まあ、現代競馬においては『早さ』が武器になるのも事実ですし、他馬が仕上がっていない時季にひとつ勝ってしまえるならそれもアリかも…。もちろん、そうと決まったわけではないですが、そんなことを考えたくなるぐらい順調ですし、今後もさらなる良化を期待したいと思います。
【チャンピオンヒルズ在厩のデプロマトウショウ’21:公式HP(2023/1/26更新)より】