パンサラッサは11月26日東京12R ジャパンカップ(G1・芝2400m)に吉田豊騎手で出走します。
- 23.11.22 助 手 栗東坂良 1回 54.3-39.1-24.8-11.8 馬ナリ余力
- 23.11.19 助 手 栗東CW稍 6F 78.9-64.2-49.7-35.3-11.7(6) 強めに追う
- 23.11.15 助 手 栗東CW良 6F 81.8-66.7-52.9-38.1-11.8(8) 一杯に追う
ホウオウフウジン(古馬3勝)強めの内1.7秒追走0.4秒先着
◇矢作調教師のコメント 「日曜日のCウッドが実質の最終追い切り。22日は坂路を単走で流す程度の微調整となりました。当初の予定を一週前倒しにしたぶん、贅沢を言えば、もう1本欲しい気もしていましたが、帰厩後は脚元に不安がないですし、やる毎に感触が良くなっていますからね。22日も素晴らしい動きでラストは切れました。距離の2400mは長いとは思いますが、バテたら仕方がないという気持ちで思い切って行かせます。この馬の芝での走りを見てほしいですし、頑張ってもらいたいです」
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パンサラッサのジャパンカップ出走が確定、さらに枠順が4枠8番に決まりました。
矢作先生の「この馬の芝での走りを見てほしい」とのコメントが出ている通り、『距離かサーフェスか』の選択において今回はサーフェスを選んだということ。これまでの戦績から2ハロン長いことは容易に想定できますし、出走を一週前倒しにした分だけ追い足りないのもその通りでしょうが、それでもあえて芝を選択したということですから。
まあ、パンサラッサはこれまで外野の想定や思い込みを悉く覆してきた馬ですし、もともとスタミナと底力に寄ったミスペンバリーの仔でもあります。8ヶ月の休み明けだって、お陰で心身がフレッシュな状態で挑めると考えれば…。矢作先生も吉田豊騎手も当然そうだと思いますが、ただの盛り上げ役で終わる気などサラサラありませんからっ!
と、威勢の良い啖呵を切ったあとは冷静に、まずは無事にレースを終えて欲しいと祈るのみですm(_ _)m
ちなみにリバティアイランド、イクイノックス、タイトルホルダーが1~3番枠に入っているのは面白すぎます。実際にどうなるかはやってみなければ分かりませんが、この枠順だとパンサラッサが逃げてタイトルホルダーが2番手、ドバイシーマや天皇賞を思い起こすと、イクイノックスは3番手キープまでありそうですよね。
そうなった時、最内枠に入ったリバティアイランドはどうするのか…。
考え出すといろいろなパターンがありそうで、今年のジャパンカップは本当に面白いレースになりました。要するに、競馬を盛り上げるという点においては、現時点ですでに大きな貢献ができたとも言えるでしょう。(そんな貢献などいらん!というご意見もあるでしょうが、それを言っても始まりませんので(^^;))
個人的にはタイトルホルダーの存在が非常に気になるものの、パンサラッサは相手のことを気にしてどうにかするタイプではないですからね。サウジカップのようなレースになるか、ドバイワールドカップのようなレースになるかは二つに一つ。距離についてはワンチャン克服できちゃう可能性もあると思っていますので、最後まで精一杯の声援を送ります!
【ジャパンC】展開のカギを握るパンサラッサは4枠8番 陣営「後入れはプラス」 : スポーツ報知
第43回ジャパンC・G1(11月26日、東京競馬場・芝2400メートル)の枠順が11月23日、決まった。
展開のカギを握る逃げ馬パンサラッサ(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)は4枠8番に決定。荒木助手は「いい枠なんじゃないですか。偶数で、真ん中のちょっと内。いいスタートを切りたいだろうし、後入れはプラスなのでは」と満足げな様子だった。
この日は運動のみ。8か月ぶりの実戦だが、「いつものパンサラッサです」と順調ぶりを語った。
【ジャパンC】「この馬の出走で盛り上げたい」矢作芳人調教師がパンサラッサの出走決意 : スポーツ報知
◆ジャパンカップ追い切り(22日、栗東トレセン)
考えに考え抜いたと思う。パンサラッサはドバイ遠征後に右前脚の繋靱(けいじん)帯炎を発症した。当初は復帰戦の候補にチャンピオンズCが挙がり、その後に前週のジャパンCにも登録。チャンピオンズCは一度の出走で大敗した日本のダートで、ジャパンCは適距離より長い。「自分の競馬をしやすいんじゃないか、と。苦渋の決断でしたが、そのなかでベストだと決断しました」と矢作調教師はJC参戦の経緯を明かす。
前倒しに踏み切ったのは、状態面への手応えが深まっているからこそだ。15日に栗東・CWコースでの3頭併せで負荷をかけ、その4日後の19日にも6ハロン78秒9―11秒7と破格の時計。「あの動きが大きかった」と振り返るように、その日のうちに参戦を表明した。
最終追いは坂路で軽めだったが、54秒3―11秒8とさすがの伸びだった。「ラストも切れがあって、良かったと思う」。ただ、8か月ぶりの実戦で中間の速い時計は坂路で2本、CWコースでも2本。「あの日曜日の調教がもう一本できれば万全だけど」と苦笑いでこぼした。
この日の取材で何度も口にしたのが「この馬の出走で盛り上げたい」という言葉。その光景で思い出したのがアーモンドアイ、デアリングタクトとの3冠馬対決となった20年のJCだ。菊花賞後の疲労はあったが、「ファンの、競馬としての盛り上がりを考えて」と参戦を決意した。あれから3年。そのコントレイルと同世代で、大逃げを武器とする快速馬で再び参戦する。「思い切って行かせます。それでバテたら仕方ない」と力強い逃げ宣言。日本競馬を引っ張る勝負師の決断が気になってきた。(山本武志)
坂路を駆け上がるパンサラッサ Photo by スポーツ報知
【ジャパンC】パンサラッサ仕上がり抜群!CWコースで1F11秒8 矢作師「思い切って行かせます」:スポニチ Sponichi Annex
力を出せる仕上がりだ。パンサラッサは来週のチャンピオンズCと両にらみで調整してきたが、先週日曜にCWコースの追い切りで6F78秒9~1F11秒7と絶好の動きを見せ、矢作師がジャパンC出走を決断。22日は坂路単走しまい重点で力強く伸びて、4F54秒3~1F11秒8を刻んだ。矢作師は「流す程度で微調整。ラストの動きも切れがあって良かったです」と納得の口ぶりだった。
今回は右前けい靱帯炎からの復帰戦。ドバイワールドC10着以来、8カ月ぶりとなる。「欲を言えば、もう1本追い切りたいし、距離が長いとは思う」と控えめながら「自分の競馬をしやすいし、有馬記念(21年13着)や宝塚記念(22年8着)に使った時より状態はいい」ときっぱり。「持ち味である逃げで、思い切って行かせます。それでバテたら仕方ない」と迷いはない。昨年ドバイターフ同着V、今年のサウジCの勝利で世界を驚かせた個性派が豪華決戦を盛り上げる。
【ジャパンC】パンサラッサは坂路で単走ラスト11秒8 矢作師は堂々の逃げ宣言:サンスポZBAT!
(ジャパンカップ、2023年11月26日 15:40、GI、東京12R、芝・左2400m)
パンサラッサは栗東坂路で単走馬なり。ラストは鋭く伸びて11秒8(4ハロン54秒3)を計時した。矢作調教師は「動きは素晴らしかったですね。流す程度でしたが、ラストは切れましたね。脚元の不安も今はなにひとつありません」と胸を張る。来週のチャンピオンズCにも登録があったが、こちらに参戦。「距離が長いのは承知の上。この馬の芝の走りを見てほしいですね。8カ月ぶりの国内での競馬ですが、逃げるだけ。バテたら仕方ないという気持ちです」と逃げ宣言した。
**2023/11/26東京12R ジャパンカップ(G1/芝2400m)出走馬**
バスラットレオンは、21日、チャンピオンヒルズへ放牧に出ています。
◇荒木助手のコメント 「上がりに問題はありませんが、中1週と競馬が続きましたので、ここはいったんお休みを挟んでリセットさせてあげましょう」
◇小泉厩舎長のコメント 「ひとまず脚元、歩様に問題はありません。あとはトモがどれくらい疲れているかどうか。金曜日から跨ってみて様子を窺っていきたいと思っています」
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まずはマイルチャンピオンシップの疲れが大したことなくて良かったです。なのですが、バスラットレオンの次走について、スポーツ報知さんがいち早くこんな内容を報じてくれています!
【注目馬動向】バスラットレオンはサウジG3の連覇を狙う ユニコーンライオンは次走の中日新聞杯で引退 : スポーツ報知
マイルCSで15着だったバスラットレオン(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎、父キズナ)は年内を休養に充て、来年は今年2月に勝ったサウジアラビアの1351ターフスプリント・G3(2月24日、キングアブドゥルアジーズ・芝1351m)を目標にすることになった。「(マイルCSの敗戦は)ダートの6ハロン戦を2回使ってしまっていたからね」と矢作調教師は冷静に分析した。
また、福島記念15着のユニコーンライオン(牡7歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ノーネイネヴァー)は中日新聞杯・G3(12月9日、中京・芝2000m)に出走。このレースを最後に現役を引退する。
まあ、1351ターフスプリント連覇狙いは想定内とは言え、完全に断定的なトーンの記事になっていますし、今日あたりクラブからも何らかのアナウンスがあるかもしれません。(ユニコーンライオンもラストラン頑張って欲しい…)
その上で、(矢作先生も触れておられますが)やはりコリアスプリント、JBCスプリントからのマイルチャンピオンシップ参戦はベストのローテだったとは言いにくいですからね。
個人的には年末の阪神Cあたりを使うのかな?と考えていたものの、ダート短距離仕様のアカ(?)を落とすためにも年内休養でいったんリセットし、改めてサウジに向かう作戦は十分アリだと思います。
そう言えば今年のサウジにはパンサラッサとのツートップで挑んだわけですが、来年はどうするんでしょうね。
JCの前にひょっとしたらを書くのはやめますが、この段階においてもパンサラッサ・ラストランの可能性について言及がないということは…。とにかくパンサラッサもバスラットレオンも、全く目を離すことができない珍しいタイプです(^^;)
【2023/11/3大井 JBCスプリント(Jpn1/ダ1200m)でのバスラットレオン:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のプライムラインは、おもに周回コースで軽いキャンター1000~2000m、ウッドチップ坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。22日朝より15-15を開始しています。
◇田中克調教師のコメント 「22日は半マイルをちょうど60秒で登坂。念のためインディバと高磁気刺激治療によるケアを続けているとはいえ、やはり硬さが出るようなことはないですね。疲れがないのは何よりです。調教師によれば、『来週あたりに再びトレセンへ』とのことでした」
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次走目標が12/17の六甲アイランドS(芝1400m)か御影S(ダ1400m)と定まっている中での短期放牧ですから、以前と違って硬さが出ていないのは当然と言えば当然、そうでなくては困ります。どうやら来週にはトレセンに戻って調整されるようですから、あと一週間でのさらなる状態アップをお願いしたいです。
悲願のオープン入りまであと一つ…。実力的にはいつ手が届いてもおかしくない馬だけに、正直、前走の負け方はとても残念な内容でした。そうですねぇ、前走で大きく減っていた体重がどうなったかも気になりますし、芝かダートかも重要な選択でしょうが、ぶっちゃけ次走については結果で答えを示して欲しいと思います!
【2023/10/22京都12R 桂川S(3勝C/ダ1400m)でのプライムライン:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のメリタテスは、引き続き、おもに周回コースで軽いキャンター1000~2000m、ウッドチップ坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週1~2回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「22日朝も半マイル56秒で登坂。調教自体は順調にきていますが、まだいくらか全体的に筋肉の盛りが細めに映りますからね。これからしっかりと乗り込んでいくなかで、もうひと回りのパンプアップを推し進めていければと思います」
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先週に続いて56秒での登坂。ただ、先週の「後駆がしっかりとしてきて全体の走りが良化」とのコメントに対し、今週は「まだいくらか全体的に筋肉の盛りが細め」と痛いところを指摘されてしまいました。確かに本馬は馬体がスラッとし過ぎて筋肉が細く映るタイプながら、それは体型的なもの、個性もあるので…と言い訳をしてきた面は否定できないです(^^;)
まあ、それが簡単に解消するとは思えませんが、せっかく「もうひと回りのパンプアップを推し進めていければ」と仰って頂きましたので、多少の時間が掛かろうとも、是非ともパンプアップに繋がるトレーニングの継続をお願いしたいです。
何だかんだでダート路線は、上に行けば行くほどある程度のサイズ、ボリュームがないと単純にパワー負けしてしまいますからね。まずはレース時450kgぐらいを目標にしたいところです。
【2023/10/8京都6R 3歳以上1勝クラス(ダ1400m)でのメリタテス:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のマジックブルーは、引き続き、おもに周回コースで軽いキャンター1000~2000m、ウッドチップ坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週1回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「今週も半マイル58秒程度と調教自体はやれていますが、左前のソエが若干気になる感じでしょうか。ぐっと指で押さえると反応を見せることがありますね。冷やせば落ち着いてくるレベルかと思われますので、このまま乗りながら固めていきたいところです」
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先週に続いて坂路58秒程度を継続しています。
ただ、左前が若干ソエ気味とのことですから、復帰までにはもう少し時間が必要のようです。まあ、このタイミングでソエが出るということは、馬がまだ幼い証拠のようなものですから、あまり焦らず進めていった方が良さそうです。
ということで、すぐに57秒、56秒と進んで年内に帰厩…という感じではないかもしれません。
逆に言えば、成長に見合ったトレーニングに時間をかける猶予、地力アップを図るチャンスをもらえたわけですから、あまり目先のことにとらわれず、ひと回り強くなって戻ってきて欲しいと思いますm(_ _)m
【2023/10/21東京4R 2歳新馬(ダ1600m)でのマジックブルー:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のキングエルメスは、現在は、トレッドミルで軽いキャンターを消化しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「少しずつペースを上げており、すでにキャンターへ移行。その後も脚元は変わりなくきていますよ。取りあえず今週いっぱいはトレッドミルでキャンターをやってみて、週末にまた獣医師に診てもらう予定。そこでの見解次第では、来週から乗り出せるかもしれません」
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先週からトレッドミルに入り始め、今週は軽いキャンターを消化するところまで前進しました。
先週の記事では、『地味な動きだが、ここを無事に乗り切れるかどうかがすごく大事…』みたいなことを書いたのですが、今のところ、おかしなことにならずに進んでいるのは良かったです。
ただし、今回の頓挫については原因がよく分からない故、あまり安心する気になれないのは変わっておらず、来週からの乗り出しがまた大きなハードルに思えてきます。結局のところ、ひとつひとつのヤマ場は様子を見ながら慎重に乗り越えていくしかないワケで、この心配は実戦での走りを見るまで消えない感じがしています(^^;)